君思ふ夏が終わる 初めて書いてみました。感想待ってます!
まだ暑さの残る9月上旬。
「あっつい溶けそう。」
高3の響子は下敷きで外に咲いているそろそろ枯れそうなひまわりを眺めながらパタパタと仰ぐ。生ぬるい風が頬をなでる。
教室のクーラーは壊れていた。
「もぅ、さっきからそればっか。響子がそんな事言うから暑く感じるんだよー。」
親友の真木が私の背中を軽く叩きながら苦情を言ってくる。
「だってぇ。あついんだもん。仕方ないでしょー。文句言うなら太陽に言ってよね。ていうか背中叩くなぁ!」
ブーブーと負けじとこちらも文句を言うが「お前は豚かっ」と言う真木の一蹴によりそれは止まった。
「お前らが居るせいでさらに教室が暑くなるんだよ」、と同じクラスの神崎守と言う男子がさらに一蹴する。
それに真木が「煩いわねぇ」と反論し始めた。
そこに「こら、今授業中ですよ。煩いのは貴方達のほうです!」と数学の高城先生が怒り出した。
三人で「ごめんなさーい」と反省の色のない腑抜けた声で謝る。先生がさらに怒る。
そんな状況に周りがけらけらと笑う中響子は守の事を見つめる。
響子は守の事が好きだ。
守とは中学のころに知り合った。
そのころは守に散々いじられ嫌っていた。そこに真木が「森さんが可愛そうでしょ。やめなよ。」と守に注意してくれたのだ。
そこから私と真木は知り合い親友になった。
中学3年のとき、進路を本格的に決める時期。真木も同じ高校に行くと分かり喜んでいると、ひとつの爆弾が投下された。
「は、お前らもその高校かよ。」
まさか、と思い守の進路先を聞くと同じ高校だった。
まるで10階から落ちたような衝撃を受けた。
「まあ、響子が受かるわけねぇか。馬鹿だもんな。」
煩いわね!と反論するが守は涼しい顔でさらに馬鹿にしてくるのだった。
「響子、こいつの事見返してやりましょう」
女神かと思った。
「まきぃ...」と泣きながら縋るが「えっ、ちょっと、鼻水つく。」と拒否された。
そこから真木とともに勉学に励んだ。
私と真木は頭の出来がま逆だった。
だが真木の教え方が上手なおかげで今まで数学のテストの点数が赤点ばかりだった私が平均を超える80点という高得点を叩き出した。
「凄いじゃん!」そう真木はほめてくれた。
そこから一度もテストで赤点を取ることなく入試にのぞみ、見事受験は成功した。
もちろん真木も守も合格していた。
守ははじめ「ありえない」とこぼしていたがその後「凄いじゃん」、ととろけるような笑顔で頭をやさしく撫でてくれた。
思わず赤面してしまった。
そのとき、恋に落ちた音がした。
真木は応援してあげると言ってくれた。
初めはおはようを言うのも緊張したがだんだんと慣れてきて普通に話せるようになった。
だがなかなか告白が出来ずあっという間に高3になっていた。
そして今に至る
そんなことを思い出しながら守の席を見ていたらすでに授業が終わっていた。
気がつくと皆お弁当を食べていた。
廊下に出ていた真木と守が呼んでいる。
私はそこに行くべく急いで教科書をしまってお弁当を持ち暑い教室を出ようとした。今日、告ろうかな。
そのとき涼しい風が私の背中を押す。
外に咲いているひまわりは私を応援するように体を揺らしていた。
もうすぐ、高校最後の夏が終わる。 ましろさん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2020年6月20日みんなの答え:1件
「あっつい溶けそう。」
高3の響子は下敷きで外に咲いているそろそろ枯れそうなひまわりを眺めながらパタパタと仰ぐ。生ぬるい風が頬をなでる。
教室のクーラーは壊れていた。
「もぅ、さっきからそればっか。響子がそんな事言うから暑く感じるんだよー。」
親友の真木が私の背中を軽く叩きながら苦情を言ってくる。
「だってぇ。あついんだもん。仕方ないでしょー。文句言うなら太陽に言ってよね。ていうか背中叩くなぁ!」
ブーブーと負けじとこちらも文句を言うが「お前は豚かっ」と言う真木の一蹴によりそれは止まった。
「お前らが居るせいでさらに教室が暑くなるんだよ」、と同じクラスの神崎守と言う男子がさらに一蹴する。
それに真木が「煩いわねぇ」と反論し始めた。
そこに「こら、今授業中ですよ。煩いのは貴方達のほうです!」と数学の高城先生が怒り出した。
三人で「ごめんなさーい」と反省の色のない腑抜けた声で謝る。先生がさらに怒る。
そんな状況に周りがけらけらと笑う中響子は守の事を見つめる。
響子は守の事が好きだ。
守とは中学のころに知り合った。
そのころは守に散々いじられ嫌っていた。そこに真木が「森さんが可愛そうでしょ。やめなよ。」と守に注意してくれたのだ。
そこから私と真木は知り合い親友になった。
中学3年のとき、進路を本格的に決める時期。真木も同じ高校に行くと分かり喜んでいると、ひとつの爆弾が投下された。
「は、お前らもその高校かよ。」
まさか、と思い守の進路先を聞くと同じ高校だった。
まるで10階から落ちたような衝撃を受けた。
「まあ、響子が受かるわけねぇか。馬鹿だもんな。」
煩いわね!と反論するが守は涼しい顔でさらに馬鹿にしてくるのだった。
「響子、こいつの事見返してやりましょう」
女神かと思った。
「まきぃ...」と泣きながら縋るが「えっ、ちょっと、鼻水つく。」と拒否された。
そこから真木とともに勉学に励んだ。
私と真木は頭の出来がま逆だった。
だが真木の教え方が上手なおかげで今まで数学のテストの点数が赤点ばかりだった私が平均を超える80点という高得点を叩き出した。
「凄いじゃん!」そう真木はほめてくれた。
そこから一度もテストで赤点を取ることなく入試にのぞみ、見事受験は成功した。
もちろん真木も守も合格していた。
守ははじめ「ありえない」とこぼしていたがその後「凄いじゃん」、ととろけるような笑顔で頭をやさしく撫でてくれた。
思わず赤面してしまった。
そのとき、恋に落ちた音がした。
真木は応援してあげると言ってくれた。
初めはおはようを言うのも緊張したがだんだんと慣れてきて普通に話せるようになった。
だがなかなか告白が出来ずあっという間に高3になっていた。
そして今に至る
そんなことを思い出しながら守の席を見ていたらすでに授業が終わっていた。
気がつくと皆お弁当を食べていた。
廊下に出ていた真木と守が呼んでいる。
私はそこに行くべく急いで教科書をしまってお弁当を持ち暑い教室を出ようとした。今日、告ろうかな。
そのとき涼しい風が私の背中を押す。
外に咲いているひまわりは私を応援するように体を揺らしていた。
もうすぐ、高校最後の夏が終わる。 ましろさん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2020年6月20日みんなの答え:1件
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この話、好きです! 本当にあなた12歳ですか...。(褒め言葉)
一つ一つの言い回しがホント好きです!
響子ちゃんの恋が叶うと良いですね!
続きが読みたいです! はるさん(選択なし・16さい)からの答え
とうこう日:2020年6月21日
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