隣の席の紗江内さん。
彼女の名前は紗江内さん。
下の名前は、確かサユミだ。
クラスの人も俺も彼女のことを
さえないさんと呼ぶんだ。
理由は簡単というか、
彼女の行動も見た目も、
存在自体が冴えないというか…。
ディスってる訳じゃない。
さえないさんは俺の隣の席だけど
喋ったことってあんまないなぁ。
やっと放課後になって
学校から出られると思ったら
大雨が降ってた。
最悪。
濡れるの覚悟で走って行くしか
ないって考えてたら
後ろから虫がなくような
ちっちゃい声が聞こえてきた。「あ…えと…あの…。」
俺に話しかけてるのかな。
後ろを振り返ってみると
さえないさんがいた。
可愛らしい傘を
俺に差し出している。
「さえないさ……あっ。
紗江内さん、どうしたの?」
危ない!いつもの呼び方で
呼ぶとこだった。
「えっと…その…か…さ…、
傘どうぞ!」
「うおっ。」
傘を俺に押しつけて
さえないさんは走って行った。
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝の学校。
昨日は隣の席の三島さんに
思いつきで傘を渡しちゃったけど
迷惑じゃなかったかな…。
まぁ…でも、
傘二本持ってたし、
渡してあげるのが人間ってもの…
「おはよう。紗江内さん。」
「わっ…!」
ビックリして声が出ちゃった…。
恥ずかしい…。
でも私に挨拶なんて、
一体誰が…あ、三島さんだ…!
上をみると三島さんが
私を見下ろしてた。
「おはよう。」
三島さんが笑顔で繰り返す。
「お、おは…おはよ…う…。」
だぁぁぁぁぁぁあっ!
私噛みすぎ!噛みすぎ!私!
私の頭の中は恥ずかしいやら
なんやらで大混乱。
「昨日は傘ありがとうね。
めっちゃ助かった。
さえ……紗江内さんは
どうやって帰ったの?」
「あっ…、えと…私は
傘二本持ってたから…だ…
大丈夫だったよ。」
「そっか!俺のせいで
紗江内さん風邪ひいたら
どうしようかと思ったんだ。」
…あれ、三島さん、
私のこと心配してくれてたんだ。
「ねぇ、今日さ
一緒に帰んない?」
「あ…はい!」
「じゃあ、俺今日、日直だから
先行くね。」
「うん…。」
私、何ヶ月ぶりに
男の子と話したんだろ。
うーん………ん?え?は?
…一緒に…帰るって…?
え…。どうしよう…。
ーーーーーーーーーーーーーーー
さえないさん…じゃなくて、
紗江内さんとしっかり
話してみたけど、印象よりも
話しやすかったなぁ。
それに、クラスの女子よりも
顔面偏差値、けっこう高い気が…
って。なに邪な気持ちで
見てんだ。俺。
まぁでも、可愛いのは事実だな。
いや、俺キモくね…。
ーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど…。
三島さんの下の名前は
こうきっていうんだ。
三島さんのロッカーを
見ながらつぶやく私。
その人のロッカーには、その人の
フルネームが書いてある。便利!
ーーーーーーーーーーーーーーー
なんやかんやで放課後。
俺はとりあえず紗江内さんの
所に行って、一緒へ向かった。
「確認だけど、
家の方向ってどっち?」
紗江内さんに聞いてみる。
「あ…あっちのほうだよ。」
よし。俺と同じ方向だ。
…「よし。」ってなんだよ。俺。
俺と紗江内さんの会話は
学校の正門を出てから
続かなくなった。気まずい。
あ…そうだ。
「今日、雨降らなくて
良かったよね。」
「あ、うん。私も傘、持って
ないし…。」
「俺も一本しかないや!
もし今日降ってたら
相合い傘だったかもね。」
…ハッとした。
何言ってんだ、俺。
「あっ!その!別に変な
意味じゃなくって!その…」
紗江内さんの顔はもう真っ赤。
目も涙目。
「その…ごめん。
もう俺と帰んなくていいよ。」
俺はそのまま走ろうとした。
「こうきくん待って!」
え…今、下の名前で………。
「あのね!相合い傘、嫌じゃ
ないよ!」
「え?」
「ちょっとビックリしただけで
嫌じゃないんだよ!」
「ちょ…紗江内さ…」
「多分私、こうきくんが
好きなんだと思う!」
突然すぎて、訳がわからない。
「明日も一緒にか…帰ろ!」
言い切ったとおもったら、
紗江内さんが泣き始めた。
「えっ、えぇ!ちょ!」
「ごめんね!だってだって
タイミングがわかんなくって
変なタイミングに
なっちゃって!それで…」
「お…俺に告ったの…?」
「うん。」
「そっか。」
「うん…。」
「早く来るといいね。雨の日。」
くまぐみさん(大分・12さい)からの相談
とうこう日:2020年6月27日みんなの答え:0件
下の名前は、確かサユミだ。
クラスの人も俺も彼女のことを
さえないさんと呼ぶんだ。
理由は簡単というか、
彼女の行動も見た目も、
存在自体が冴えないというか…。
ディスってる訳じゃない。
さえないさんは俺の隣の席だけど
喋ったことってあんまないなぁ。
やっと放課後になって
学校から出られると思ったら
大雨が降ってた。
最悪。
濡れるの覚悟で走って行くしか
ないって考えてたら
後ろから虫がなくような
ちっちゃい声が聞こえてきた。「あ…えと…あの…。」
俺に話しかけてるのかな。
後ろを振り返ってみると
さえないさんがいた。
可愛らしい傘を
俺に差し出している。
「さえないさ……あっ。
紗江内さん、どうしたの?」
危ない!いつもの呼び方で
呼ぶとこだった。
「えっと…その…か…さ…、
傘どうぞ!」
「うおっ。」
傘を俺に押しつけて
さえないさんは走って行った。
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朝の学校。
昨日は隣の席の三島さんに
思いつきで傘を渡しちゃったけど
迷惑じゃなかったかな…。
まぁ…でも、
傘二本持ってたし、
渡してあげるのが人間ってもの…
「おはよう。紗江内さん。」
「わっ…!」
ビックリして声が出ちゃった…。
恥ずかしい…。
でも私に挨拶なんて、
一体誰が…あ、三島さんだ…!
上をみると三島さんが
私を見下ろしてた。
「おはよう。」
三島さんが笑顔で繰り返す。
「お、おは…おはよ…う…。」
だぁぁぁぁぁぁあっ!
私噛みすぎ!噛みすぎ!私!
私の頭の中は恥ずかしいやら
なんやらで大混乱。
「昨日は傘ありがとうね。
めっちゃ助かった。
さえ……紗江内さんは
どうやって帰ったの?」
「あっ…、えと…私は
傘二本持ってたから…だ…
大丈夫だったよ。」
「そっか!俺のせいで
紗江内さん風邪ひいたら
どうしようかと思ったんだ。」
…あれ、三島さん、
私のこと心配してくれてたんだ。
「ねぇ、今日さ
一緒に帰んない?」
「あ…はい!」
「じゃあ、俺今日、日直だから
先行くね。」
「うん…。」
私、何ヶ月ぶりに
男の子と話したんだろ。
うーん………ん?え?は?
…一緒に…帰るって…?
え…。どうしよう…。
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さえないさん…じゃなくて、
紗江内さんとしっかり
話してみたけど、印象よりも
話しやすかったなぁ。
それに、クラスの女子よりも
顔面偏差値、けっこう高い気が…
って。なに邪な気持ちで
見てんだ。俺。
まぁでも、可愛いのは事実だな。
いや、俺キモくね…。
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なるほど…。
三島さんの下の名前は
こうきっていうんだ。
三島さんのロッカーを
見ながらつぶやく私。
その人のロッカーには、その人の
フルネームが書いてある。便利!
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なんやかんやで放課後。
俺はとりあえず紗江内さんの
所に行って、一緒へ向かった。
「確認だけど、
家の方向ってどっち?」
紗江内さんに聞いてみる。
「あ…あっちのほうだよ。」
よし。俺と同じ方向だ。
…「よし。」ってなんだよ。俺。
俺と紗江内さんの会話は
学校の正門を出てから
続かなくなった。気まずい。
あ…そうだ。
「今日、雨降らなくて
良かったよね。」
「あ、うん。私も傘、持って
ないし…。」
「俺も一本しかないや!
もし今日降ってたら
相合い傘だったかもね。」
…ハッとした。
何言ってんだ、俺。
「あっ!その!別に変な
意味じゃなくって!その…」
紗江内さんの顔はもう真っ赤。
目も涙目。
「その…ごめん。
もう俺と帰んなくていいよ。」
俺はそのまま走ろうとした。
「こうきくん待って!」
え…今、下の名前で………。
「あのね!相合い傘、嫌じゃ
ないよ!」
「え?」
「ちょっとビックリしただけで
嫌じゃないんだよ!」
「ちょ…紗江内さ…」
「多分私、こうきくんが
好きなんだと思う!」
突然すぎて、訳がわからない。
「明日も一緒にか…帰ろ!」
言い切ったとおもったら、
紗江内さんが泣き始めた。
「えっ、えぇ!ちょ!」
「ごめんね!だってだって
タイミングがわかんなくって
変なタイミングに
なっちゃって!それで…」
「お…俺に告ったの…?」
「うん。」
「そっか。」
「うん…。」
「早く来るといいね。雨の日。」
くまぐみさん(大分・12さい)からの相談
とうこう日:2020年6月27日みんなの答え:0件
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