ありがとう、おばあちゃん(短編小説)
私の家は食堂だ。田舎にあるのでなんだかんだ言って生き残りのお店だった。私の名前は川地みらい。15歳の高1でーす!今家に向かってる。もうすぐ夏休みか。暑いなー。バイトやってたから。私の家は代々食堂の当主というか店長みたいなものを最初に生まれた子は継がなければ行けない。私は長女。正確に言うと一人っ子だから私が継ぐことになる。でも私はこんないつ潰れるかわからない古臭い食堂を継ぐのはご免だった。でも接客業は好きなのでカフェを経営したい。でもそんなこと言ったら家族全員に怒られる。だから言わなかった。でもカフェを諦めたわけではない。
「ただいまー」
鍵で家のドアを開ける。
「おかえりなさい。」
と母。父が声だけで
「またバイトか?そんなんやる時間があったらここの手伝いでもしろ。後継なんだからな。」
と言ってきた。はぁ。父は最初バイトをすることに反対していたが祖母が経験も大切だと言い味方になってくれたので父も渋々だが承諾してくれた。でも田舎はあまり良いバイト先がない。そう考えながら夕食を食べに家へ入る。すると祖母に手招きをされた。祖母の部屋に入る。すると祖母が控えめな声で話始めた。
「みらい。私は少し貯金が溜まったから東京に住むよ。東京に美和子が住んでいるだろう。東京の方が私は好きだから美和子に手伝ってもらうことになっちゃったけど東京に住む準備をしているんだ。」
私は目を丸くした。そして
「美和子おばさんがいるなら安心だね!」
と笑って言った。美和子おばさんは私の叔母で祖母にとっては娘だ。祖母がまた話し出す。
「そこで考えたんだ。みらいはこんな田舎じゃ退屈だろうから夏休みに来てもらおうかなって。もちろん泊まってくれていいからね。」
「え!?ほんと?嬉しい!」
私は心が踊った。ここは山梨県。なのに東京に行くことができる!それに泊まれる!
〜夏休み〜
私は祖母の家に泊まっている。夏休みは長いのでバイトもした。カフェにも行った。とっても楽しかった。私は食堂の後継になれない。天職を見つけたんだ!そんなことを思っていると祖母に呼ばれた。
「みらい。あなたは食堂を継ぎたくないんだね?みらいのお母さんが言っていたよ。お母さんは賛成してくれるそうだよ。今日お父さんに話すと言っていたよ。」
私は絶句した。あの静かなお母さんがお父さんが反対しそうなことを自分から話す?あり得ない。私は部屋に入る。その夜全てがおさまった。父からスマホに電話がかかってきた。いろいろ聞かれた。最後に大きな質問が飛んできた。
「みらいは後を継ぎたくないのか?」
私は答えた。
「うん。」
父に失望されそうで怖かった。この言葉はどう受け止められるのだろうか。
〜10年後〜
私は自営業でカフェをやっている。食堂は従兄が継いでくれた。自分で営業するのは大変だった。でも私に後悔はない。父も母も認めてくれた。それも全て祖母の援助のおかげ。祖母がいなかったら私は嫌々食堂の店主になっていたかもしれない。私はお墓にお花を供えた。ありがとう、おばあちゃんと思いながら。そのお墓に名前が彫ってあった。
『川地琵琶子』
どうでしたか?感想やアドバイスお待ちしています!
uv戦士はなまる仮面さん(千葉・12さい)からの相談
とうこう日:2020年7月1日みんなの答え:1件
「ただいまー」
鍵で家のドアを開ける。
「おかえりなさい。」
と母。父が声だけで
「またバイトか?そんなんやる時間があったらここの手伝いでもしろ。後継なんだからな。」
と言ってきた。はぁ。父は最初バイトをすることに反対していたが祖母が経験も大切だと言い味方になってくれたので父も渋々だが承諾してくれた。でも田舎はあまり良いバイト先がない。そう考えながら夕食を食べに家へ入る。すると祖母に手招きをされた。祖母の部屋に入る。すると祖母が控えめな声で話始めた。
「みらい。私は少し貯金が溜まったから東京に住むよ。東京に美和子が住んでいるだろう。東京の方が私は好きだから美和子に手伝ってもらうことになっちゃったけど東京に住む準備をしているんだ。」
私は目を丸くした。そして
「美和子おばさんがいるなら安心だね!」
と笑って言った。美和子おばさんは私の叔母で祖母にとっては娘だ。祖母がまた話し出す。
「そこで考えたんだ。みらいはこんな田舎じゃ退屈だろうから夏休みに来てもらおうかなって。もちろん泊まってくれていいからね。」
「え!?ほんと?嬉しい!」
私は心が踊った。ここは山梨県。なのに東京に行くことができる!それに泊まれる!
〜夏休み〜
私は祖母の家に泊まっている。夏休みは長いのでバイトもした。カフェにも行った。とっても楽しかった。私は食堂の後継になれない。天職を見つけたんだ!そんなことを思っていると祖母に呼ばれた。
「みらい。あなたは食堂を継ぎたくないんだね?みらいのお母さんが言っていたよ。お母さんは賛成してくれるそうだよ。今日お父さんに話すと言っていたよ。」
私は絶句した。あの静かなお母さんがお父さんが反対しそうなことを自分から話す?あり得ない。私は部屋に入る。その夜全てがおさまった。父からスマホに電話がかかってきた。いろいろ聞かれた。最後に大きな質問が飛んできた。
「みらいは後を継ぎたくないのか?」
私は答えた。
「うん。」
父に失望されそうで怖かった。この言葉はどう受け止められるのだろうか。
〜10年後〜
私は自営業でカフェをやっている。食堂は従兄が継いでくれた。自分で営業するのは大変だった。でも私に後悔はない。父も母も認めてくれた。それも全て祖母の援助のおかげ。祖母がいなかったら私は嫌々食堂の店主になっていたかもしれない。私はお墓にお花を供えた。ありがとう、おばあちゃんと思いながら。そのお墓に名前が彫ってあった。
『川地琵琶子』
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uv戦士はなまる仮面さん(千葉・12さい)からの相談
とうこう日:2020年7月1日みんなの答え:1件
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おもしろい! やっぱり自分の気持ちは大切にしなければいけませんね。
とても面白かったです!
また書いてください! ぽことこさん(東京・14さい)からの答え
とうこう日:2020年7月5日
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