生き物(短編小説)
「まーた木葉そこに居るー!そんなのするよりさ、プリクラ撮ろうよ。そんなただの緑と茶色の面白くない木を見ても意味無いよー!」
私は、柚月。そして、木の前に突っ立ってるのは木葉。2人揃って、仲良し2人組の中1!
「私はプリクラなんかより、木が良いな。」
「なんでよ!どうしてこんな、木の匂いばっかする森に居るの!私、この匂い嫌いだな。」
「ここに居ると、気持ちが良いの。」
「どうして!虫がたくさんだよ。ミミズとかも居るし。」
「ねぇ、知ってる?木はね、光合成をしてるの。日光にあたってる時だけなんだけど、二酸化炭素を吸って、酸素を吐いてるんだよ。」
「ニサンカタンソ?サンソ?何それ?」
「小6の時に習ったでしょ。二酸化炭素は、地球温暖化の原因。海面が上がって、気温が上がって。けど酸素は、私たちが生きるのにとても大切なもの。」
「もうそんなの良いよ!木の呼吸の話なんていいよ!」
「違うよ。呼吸じゃなくて、光合成。少しだけど、今も、木は二酸化炭素を吸って酸素を出しながら、酸素をちょっ吸って、二酸化炭素をちょっと出してる。植物も同じなんだ。」
木葉は、とても頭がいいからこういうのには私はついていけない。
「もう良いから!分かったよ分かった!もう植物なんて要らない!木葉がずっと居るし、もっと都会にするにはこんなの要らない!」
「なんで。森林にはたくさんの生き物が住んでいる。森林がなくなると、人工呼吸器がたくさん必要になっちゃうよ。肉や魚以外の食べ物は無くなっちゃうし、土砂崩れが起きないようにもしてくれている。それも、とても大切な大切な命。ここにいる蝶々も、ミミズも、ダンゴムシも、木も!みんなみんな大切な命。それなのに、人間は…」
「もういいよ!じゃあね!」
もう、帰ろう!別の子誘ってプリクラ行こう!
「人間は、どうして生き物を殺すのかな。」
私は足が止まった。木葉が初めて乱暴な言葉を使ったから。
「こ、木葉?」
「人間は、バカなのかな?木なんて、災害で倒れた木とかを使えばいいのに、普通に切って、切って。大切な命なのに。蚊も、血は吸うけどそれは、産卵するために栄養が必要なメスだけ。別に、外に逃せばいいんじゃ無いのかな。殺す時もなんも言わず、血がついた手を洗うだけ。ごめんなさいの一言ぐらい言わないのかな?動物は、一生懸命生きている。けどそれを、今、壊す人がどこかに必ずいる。居ないなんてあるはずが無い。」
「木葉…。」
「すべては自然があるから、私たちが生きていられる。自然が一つも無くなったら、それは、地球がないのと同じ。人間たちは地球を壊そうとしている。私たちだって自然の一部。それなのに平気で真顔で壊して。都会にするのは全然良いよ。けれど、自然と共存して生きて、都会にする。それが出来てるのかな?」
「で、出来てるんじゃない?だって、ここ都会だけど、森林あるし…。」
「でも!」
ビックリした。急に大声出すんだもん。
「でも、でも、こんな狭いところで、窮屈で、人間は広いところに住んでいて、差別を無くそうとか呼びかけているけど、生き物たちとの差別をなくすことは考えないの?例えば、ペットは、紐で繋がれて、人間は何にも繋がれずに歩いてるとか。もう少し訓練して落ち着かせて外に一緒に遊ぶとか方法があるはずなのに。」
「…本当だ。」
私は、初めて木葉が生き物とかの話に共感できた。
「こんなに、色んな事があったんだ。」
「自然を大切にしよう?柚月。」
「うん!私、呼びかけるよ!」
「まずは、蚊を無言で殺したり、たんぽぽをポキッて折ったりしないようにしないとね。」
ぬぬっ。それは今まで私がした事じゃないか!
「あと、いただきます。ってちゃんと言ってね?命をいただいてるって意味だから。」
そ、それも私してなかった!
「顔が引きつってるよ。まったく。」
「ごめんごめん。ちゃんとしますから。」
「そんな謝らなくても大丈夫だから!これからやれば良いよ!」
「木葉。ありがとう。大切なことを教えてくれて。」
「そんなことないよ!」
「素敵な世界になったねぇ。」
「昔はどうだったの?」
「私も歳だからね。よく覚えてないんじゃが、そこらへんにゴミが落ちてて人々は放っていたねぇ。」
「うわー!おばあちゃんが若い時ってそんなのだったの?」
「そう。今や、自然と共存できてる、木葉が憧れてた世界だねぇ。」
「木葉おばさん、懐かしいなぁ。ほら、お母さん。手を合わせて。」
「おばあちゃん、ママ。なんで手を合わせるの?」
「それはまた今度言うねぇ。今は、木葉を思い出す時間だからねぇ。」
私は、【山野木葉】と書かれたお墓に向けて手を合わせた。 ゆ〜ぴんさん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月3日みんなの答え:1件
私は、柚月。そして、木の前に突っ立ってるのは木葉。2人揃って、仲良し2人組の中1!
「私はプリクラなんかより、木が良いな。」
「なんでよ!どうしてこんな、木の匂いばっかする森に居るの!私、この匂い嫌いだな。」
「ここに居ると、気持ちが良いの。」
「どうして!虫がたくさんだよ。ミミズとかも居るし。」
「ねぇ、知ってる?木はね、光合成をしてるの。日光にあたってる時だけなんだけど、二酸化炭素を吸って、酸素を吐いてるんだよ。」
「ニサンカタンソ?サンソ?何それ?」
「小6の時に習ったでしょ。二酸化炭素は、地球温暖化の原因。海面が上がって、気温が上がって。けど酸素は、私たちが生きるのにとても大切なもの。」
「もうそんなの良いよ!木の呼吸の話なんていいよ!」
「違うよ。呼吸じゃなくて、光合成。少しだけど、今も、木は二酸化炭素を吸って酸素を出しながら、酸素をちょっ吸って、二酸化炭素をちょっと出してる。植物も同じなんだ。」
木葉は、とても頭がいいからこういうのには私はついていけない。
「もう良いから!分かったよ分かった!もう植物なんて要らない!木葉がずっと居るし、もっと都会にするにはこんなの要らない!」
「なんで。森林にはたくさんの生き物が住んでいる。森林がなくなると、人工呼吸器がたくさん必要になっちゃうよ。肉や魚以外の食べ物は無くなっちゃうし、土砂崩れが起きないようにもしてくれている。それも、とても大切な大切な命。ここにいる蝶々も、ミミズも、ダンゴムシも、木も!みんなみんな大切な命。それなのに、人間は…」
「もういいよ!じゃあね!」
もう、帰ろう!別の子誘ってプリクラ行こう!
「人間は、どうして生き物を殺すのかな。」
私は足が止まった。木葉が初めて乱暴な言葉を使ったから。
「こ、木葉?」
「人間は、バカなのかな?木なんて、災害で倒れた木とかを使えばいいのに、普通に切って、切って。大切な命なのに。蚊も、血は吸うけどそれは、産卵するために栄養が必要なメスだけ。別に、外に逃せばいいんじゃ無いのかな。殺す時もなんも言わず、血がついた手を洗うだけ。ごめんなさいの一言ぐらい言わないのかな?動物は、一生懸命生きている。けどそれを、今、壊す人がどこかに必ずいる。居ないなんてあるはずが無い。」
「木葉…。」
「すべては自然があるから、私たちが生きていられる。自然が一つも無くなったら、それは、地球がないのと同じ。人間たちは地球を壊そうとしている。私たちだって自然の一部。それなのに平気で真顔で壊して。都会にするのは全然良いよ。けれど、自然と共存して生きて、都会にする。それが出来てるのかな?」
「で、出来てるんじゃない?だって、ここ都会だけど、森林あるし…。」
「でも!」
ビックリした。急に大声出すんだもん。
「でも、でも、こんな狭いところで、窮屈で、人間は広いところに住んでいて、差別を無くそうとか呼びかけているけど、生き物たちとの差別をなくすことは考えないの?例えば、ペットは、紐で繋がれて、人間は何にも繋がれずに歩いてるとか。もう少し訓練して落ち着かせて外に一緒に遊ぶとか方法があるはずなのに。」
「…本当だ。」
私は、初めて木葉が生き物とかの話に共感できた。
「こんなに、色んな事があったんだ。」
「自然を大切にしよう?柚月。」
「うん!私、呼びかけるよ!」
「まずは、蚊を無言で殺したり、たんぽぽをポキッて折ったりしないようにしないとね。」
ぬぬっ。それは今まで私がした事じゃないか!
「あと、いただきます。ってちゃんと言ってね?命をいただいてるって意味だから。」
そ、それも私してなかった!
「顔が引きつってるよ。まったく。」
「ごめんごめん。ちゃんとしますから。」
「そんな謝らなくても大丈夫だから!これからやれば良いよ!」
「木葉。ありがとう。大切なことを教えてくれて。」
「そんなことないよ!」
「素敵な世界になったねぇ。」
「昔はどうだったの?」
「私も歳だからね。よく覚えてないんじゃが、そこらへんにゴミが落ちてて人々は放っていたねぇ。」
「うわー!おばあちゃんが若い時ってそんなのだったの?」
「そう。今や、自然と共存できてる、木葉が憧れてた世界だねぇ。」
「木葉おばさん、懐かしいなぁ。ほら、お母さん。手を合わせて。」
「おばあちゃん、ママ。なんで手を合わせるの?」
「それはまた今度言うねぇ。今は、木葉を思い出す時間だからねぇ。」
私は、【山野木葉】と書かれたお墓に向けて手を合わせた。 ゆ〜ぴんさん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月3日みんなの答え:1件
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レミーです! とってもよかったです!私の予想ですが、最後のところは、木葉が亡くなった後の未来の話ですか?間違ってたらすみません!自然は大事にしないとですね。
ところで、私の短編小説の感想を書いてくださりありがとうございました!感想が0件のゆ〜ぴんさんの作品を見つけたので感想を書かせて頂きました。これから新しく書いて(紹介された)いただいたゆ〜ぴんさんの作品は全部感想書きますね_φ(・∀・
レミーさん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2020年8月9日
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