反対世界
「この世界の反対の世界?」縁(ゆかり)と春が同時に声を出した。「気にならないかい?」良太さんが言う。「その反対の世界にはどうやっていくの?」春は声を弾ます。縁と春は従姉妹で同い年。良太は縁と春の母の友達で良く縁と春に会いに来る。「良太さん、こいつすぐそういうのにハマるから、程々にしてくださいね。」縁は真顔で良太に言った。「縁ちゃん、信じてくれてないね。本当なんだよ?」「はいはい。」「行き方は簡単なんだよ。夏見公園の奥に大きい鏡があってね、その中に入れば…」「良太さん、そろそろ時間ではないですか?」楽しそうに話し始める良太を縁が止めた。「あれ!もうこんな時間!じゃあまた来るね!バイバイ!」良太は走って帰った。「…縁」「駄目」「まだ何も」「夏見公園に行きたいんでしょ?」図星だった様で春は黙り混んだ。「ねぇ、お願い!本当に鏡があるか確かめるだけ!」縁は少し考えた。春は何があっても諦めない。でもきっと鏡なんかない。それを見れば満足するだろう。「はぁ、じゃあ見に行くだけね」「やったぁ」縁と春は夏見公園まで歩いた。「縁、この奥だよ!」(面倒臭、さっさと済ませて帰ろ)「何にもない…」「やっぱりね。ほらもうすぐ8時になるからそろそろ春も自分の家に…」ガタンッ!「うわっ!何?ビックリし…」縁は唖然とした。鏡があった。きっと今の音は鏡が倒れた音だ。「縁…」誰かの悪戯か何かだ。と言おうとしたがそうは言えなかった。ただの鏡では無かったからだ。鏡はまるでシャボン玉を張った様に綺麗でいかにも何か不思議な力を持っていそうだ。「縁、もしかしたら…」「そんなわけ…」春が鏡に手をかけた。「私、入ってみる。」「駄目っ!」言っても遅かった春は鏡の中へと消えてしまった。それを追いかけて縁まで鏡の中へ入ってしまった。「…!縁!ここが…!」「…!本当に…こんな…」そこはなんだか今までの世界と変わらない様で何かが違う。空には雪が舞っていた。「えーと今は夏だから、この世界は冬…?」「うーっ寒さっ」「縁、あっちに行ってみよう」さらに進むと人が歩いていた。するとお腹の大きな男性がいた。話しを聞くとやはりこの世界では男性が子供を生む様だ。「面白い!縁!あっちに…縁?」縁は何やら下を向いて考えていた。「縁、どうしたの?」「変!春!早く帰るよ!」「ちょっと待ってよ!何!?縁どうしたの!?」「この世界はやっぱり来ちゃ行けな…」「あらあらお嬢ちゃん達、こんなところで何やってるの?」優しい声に振り替えるとそこには声に相応しい優しそうな老婆が立っていた。「あっ!こんにちは!私達実は別の世界〜
」春はペラペラと老婆に話しをした。「あらあらー面白い子だねぇ…。」「すみません。変なこと言ってしまい。私達少し忙しいので。春、帰るよ。」「うふふ、良かったらうちよっていく?」「いいんですか!?」「春…!」
春と縁は結局老婆の家まで行ってしまった。老婆の家には本が何冊かあったが、題名が鏡文字で書かれていて、恐らく中身も鏡文字なのだろう。そんなことを縁はずっと考えていた。「………!春!だめ!帰る!」縁は突然春を引っ張り老婆の家を飛び出した。「ちょっと!縁!何なの!?」「いい?春!良く聞いて!この世界は反対世界なんかじゃない!だっておかしいでしょ!?」「な、何が…?だだって、本の文字だって、男の人だって…」「何もかもが反対なんでしょ!?」「そうだよ!そうだったじゃない!!」「違う!春、生きるの反対は?」「え…生きない…?生まれない?死ぬ?」「そうよ!私達人間は生きてる!その反対は!?」「…!!いや、ても…」「存在するの反対は!?」「…存在…しない…?」「そうよ!反対世界なんて存在しないの!」「え…そんな、はず…」「存在しない者の集まる場所…」「…え」「ここは反対世界じゃない!存在を失った者の世界!私達存在しないのよ!」「縁…な、何…?」「私達…!騙されたの!存在しない世界に引き込まれたのよ!だっ私、ここで京子を…」「縁…?」「よくわかったねぇ」「!?」「そうさここは反対世界なんかじゃないよ」「ふふよくわかったわね」「…京子…」「京子ちゃん!?」京子は3年前に15さいで亡くなった。「京子ちゃん、なんで…」京子は大人の姿をしていた。「私は15さいで死んだ。大人になれなかった。向こうの世界には私は存在しない。あるのは私の死体だけ。この世界では私は大人なの。あっちの世界には大人の私は存在しないでしょ?ここは存在しない者が存在するの。ねぇあなた達ももう存在が無くなるわよ?」「いやっ!縁!公園にっ!」「縁と春は走った。
元の世界にて…「縁?春?そんな人知りませんが…。」「そんなっ!?縁のお母さんも…。」「ごめんね良太君…」「いいえ…。」「縁…春…何処かで聞いたような…」「縁と春ですよ!あの…あれ?縁?春?……誰だ」 ヤスナーさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2020年7月6日みんなの答え:0件
」春はペラペラと老婆に話しをした。「あらあらー面白い子だねぇ…。」「すみません。変なこと言ってしまい。私達少し忙しいので。春、帰るよ。」「うふふ、良かったらうちよっていく?」「いいんですか!?」「春…!」
春と縁は結局老婆の家まで行ってしまった。老婆の家には本が何冊かあったが、題名が鏡文字で書かれていて、恐らく中身も鏡文字なのだろう。そんなことを縁はずっと考えていた。「………!春!だめ!帰る!」縁は突然春を引っ張り老婆の家を飛び出した。「ちょっと!縁!何なの!?」「いい?春!良く聞いて!この世界は反対世界なんかじゃない!だっておかしいでしょ!?」「な、何が…?だだって、本の文字だって、男の人だって…」「何もかもが反対なんでしょ!?」「そうだよ!そうだったじゃない!!」「違う!春、生きるの反対は?」「え…生きない…?生まれない?死ぬ?」「そうよ!私達人間は生きてる!その反対は!?」「…!!いや、ても…」「存在するの反対は!?」「…存在…しない…?」「そうよ!反対世界なんて存在しないの!」「え…そんな、はず…」「存在しない者の集まる場所…」「…え」「ここは反対世界じゃない!存在を失った者の世界!私達存在しないのよ!」「縁…な、何…?」「私達…!騙されたの!存在しない世界に引き込まれたのよ!だっ私、ここで京子を…」「縁…?」「よくわかったねぇ」「!?」「そうさここは反対世界なんかじゃないよ」「ふふよくわかったわね」「…京子…」「京子ちゃん!?」京子は3年前に15さいで亡くなった。「京子ちゃん、なんで…」京子は大人の姿をしていた。「私は15さいで死んだ。大人になれなかった。向こうの世界には私は存在しない。あるのは私の死体だけ。この世界では私は大人なの。あっちの世界には大人の私は存在しないでしょ?ここは存在しない者が存在するの。ねぇあなた達ももう存在が無くなるわよ?」「いやっ!縁!公園にっ!」「縁と春は走った。
元の世界にて…「縁?春?そんな人知りませんが…。」「そんなっ!?縁のお母さんも…。」「ごめんね良太君…」「いいえ…。」「縁…春…何処かで聞いたような…」「縁と春ですよ!あの…あれ?縁?春?……誰だ」 ヤスナーさん(選択なし・13さい)からの相談
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