「妹」って言わないで
よいちどりです!コメントもらえると嬉しいです!!
七瀬 柚実(ななせゆみ)、14才。私は今、恋をしている。絶対に叶わない恋を。
好きになったのは、私の行っている学校の高等部の人。
「叶わない」って言うのは、彼女がいるとか、嫌われているとか、そういう次元じゃないくらいの問題。
好きな人の名前は七瀬 櫂斗(ななせかいと)。
私のお兄ちゃん。正確に言うと、親の再婚でできたお義兄ちゃんだけど、でも叶わないのは変わんない。書類の上では血が繋がってるんだから…
ビビビビビビビビ…
うるさすぎるくらいの目覚ましを止めて、制服を着てリビングへ行く。家族と挨拶を交わし、朝食をモソモソと食べる。身支度を済ませて、玄関で靴を履く。
「櫂君〜、行くよお〜」
大声で兄を、櫂斗を呼ぶ。
「ハイハイ柚っちゃん待ってくださいな」 軽い口調でいいながら櫂君も靴を履いた。
「「行ってきまーす」」
他愛もない話をして登校する毎日。
すぐに学校へ着いてしまう。ここで櫂君とはお別れ、ちょっと寂しい。
「またかえりにね、柚っちゃん」
「うん…櫂君、またね、!」
少しだけ寂しそうに言うと、櫂君が頭をポンッと撫でて、
「大丈夫か?元気ない?」
といってくれた。でもそれどころじゃなくて、私の脳内は
【うっそ!頭ポンってされた!ヤバイ、照れる…!】と、荒れ狂っていた笑
「どした?顔も赤いけど…」
「大丈夫!大丈夫だから!気にしないで!」
「そうか…?じゃあ、行くな」
心配そうにこっちをみる櫂君に、私は元気に、照れを隠すようにして手を振った。
「毎日きつい…櫂君のスキンシップがきつい…!」
「毎日聞いてるよ、それ。そろそろ言うこと変えたら?」
「無理!無理無理!ヤバイよ?!ちょ、されてみなって、キュン死するから!」
「ハイハイ、わかったわかった」
「茶化さないでよ」
なんて毎日櫂君の事で軽口を叩いている友達、蓮華(れんげ)。クールで受け流しがうまい。
すると突然、
「そんな困るなら告白しちゃえ!」
何て言ってきた。
「ダメ、気まずくなりたくない。嫌だ。」
私は子供のように駄々をこねる。
「でも櫂斗先輩と恋人の関係で、手を繋いだりキスしたりしたいなとは思わないの?」
「おもうけどさあ…」
「んー…じゃあ、私が櫂斗先輩に、柚実のことどう思ってるか聞いてきたげる」
「え、マジで?いいのかい?」
「任せなすぃ」
「ああ、蓮華様、蓮華神様、大明神!感謝感激です!」
「お駄賃はコンビニスイーツね。千円分にしといたげよう」
「わかった!覚えとく!」
そして数日後
「聞いてきた。」
「どうだった?!」
不安、期待が胸を渦巻く。
「…妹。だってさ。」
ぐさり。正論。だけど一番言われたくない言葉。
「そっか、だよねー…」期待してた自分がバカみたい。涙が出そうになる。
「ありがと。じゃあ、」
「まって、まだ言ってたことがあるの。」
「へ?」呆けた声が出る
「その、柚実は、特別な存在なんだって。家族としても、そうじゃなくても。」
「嘘…それって…」
「…私は、告白してもいいと思う。柚実は、どうしたい?」
私はかなりの時間考え込んだ。そして…
「するよ、しないと後悔する気がしてきたもん」という結論を出した。
蓮華はわかった。と笑みを浮かべ、そこから、二人の告白シチュエーション会議が始まった。
そしてついに告白の日。啼き止まない心臓を優しく押さえて息を吐く。計画通り、お兄ちゃんの部屋で告白する。
コンコン 「櫂君いる?」
「いるよ」なんかいつもより声が固いかな?って、そんなことないか。
「お邪魔しまーす…あの、お話があるんだけど…」
「そのお話よりも前に、俺が話してもいいかな…?」
「?いいけど…」もしかして、告白がばれて、やめてとか言われちゃう?
あるわけない不安に染まってく。
「ごめん、実は俺、蓮華ちゃんに聞いたんだ。柚実は、俺のことどう思ってるの?って。」
「え?」
「蓮華ちゃんはためらってたけど俺が頼んだら教えてくれた。だから、俺から言うね。」
ああ、やっぱり振られるんだ。目をギュッと瞑る。蓮華に非はないよ。私が悪かったよ。
変なことを考えながらそっと片目を薄く明け、櫂君をみる。と、櫂君は耳まで真っ赤にしていた。私がなにか言おうとしたところで櫂君が口を開いた。
「俺さ、柚実が好きだよ。大好き。ずっと前から好きだよ。」
思わず目を開く。
「え?好き?妹として?」
「違うよ」
というと櫂君は私を優しく抱き寄せてキスをする。
私は顔が真っ赤になる。
「こういうこと」
クスリと笑うその笑顔にキュンとする。
「何その顔、可愛い」目を細めて言う。
またキュンとする。
「それで返事は?」
「私も、好き!」
そういうと、ギュッと抱き締められた。
だけど、叶った恋は、心臓が持ちそうにありません! よいちどりさん(愛知・13さい)からの相談
とうこう日:2020年7月7日みんなの答え:13件
七瀬 柚実(ななせゆみ)、14才。私は今、恋をしている。絶対に叶わない恋を。
好きになったのは、私の行っている学校の高等部の人。
「叶わない」って言うのは、彼女がいるとか、嫌われているとか、そういう次元じゃないくらいの問題。
好きな人の名前は七瀬 櫂斗(ななせかいと)。
私のお兄ちゃん。正確に言うと、親の再婚でできたお義兄ちゃんだけど、でも叶わないのは変わんない。書類の上では血が繋がってるんだから…
ビビビビビビビビ…
うるさすぎるくらいの目覚ましを止めて、制服を着てリビングへ行く。家族と挨拶を交わし、朝食をモソモソと食べる。身支度を済ませて、玄関で靴を履く。
「櫂君〜、行くよお〜」
大声で兄を、櫂斗を呼ぶ。
「ハイハイ柚っちゃん待ってくださいな」 軽い口調でいいながら櫂君も靴を履いた。
「「行ってきまーす」」
他愛もない話をして登校する毎日。
すぐに学校へ着いてしまう。ここで櫂君とはお別れ、ちょっと寂しい。
「またかえりにね、柚っちゃん」
「うん…櫂君、またね、!」
少しだけ寂しそうに言うと、櫂君が頭をポンッと撫でて、
「大丈夫か?元気ない?」
といってくれた。でもそれどころじゃなくて、私の脳内は
【うっそ!頭ポンってされた!ヤバイ、照れる…!】と、荒れ狂っていた笑
「どした?顔も赤いけど…」
「大丈夫!大丈夫だから!気にしないで!」
「そうか…?じゃあ、行くな」
心配そうにこっちをみる櫂君に、私は元気に、照れを隠すようにして手を振った。
「毎日きつい…櫂君のスキンシップがきつい…!」
「毎日聞いてるよ、それ。そろそろ言うこと変えたら?」
「無理!無理無理!ヤバイよ?!ちょ、されてみなって、キュン死するから!」
「ハイハイ、わかったわかった」
「茶化さないでよ」
なんて毎日櫂君の事で軽口を叩いている友達、蓮華(れんげ)。クールで受け流しがうまい。
すると突然、
「そんな困るなら告白しちゃえ!」
何て言ってきた。
「ダメ、気まずくなりたくない。嫌だ。」
私は子供のように駄々をこねる。
「でも櫂斗先輩と恋人の関係で、手を繋いだりキスしたりしたいなとは思わないの?」
「おもうけどさあ…」
「んー…じゃあ、私が櫂斗先輩に、柚実のことどう思ってるか聞いてきたげる」
「え、マジで?いいのかい?」
「任せなすぃ」
「ああ、蓮華様、蓮華神様、大明神!感謝感激です!」
「お駄賃はコンビニスイーツね。千円分にしといたげよう」
「わかった!覚えとく!」
そして数日後
「聞いてきた。」
「どうだった?!」
不安、期待が胸を渦巻く。
「…妹。だってさ。」
ぐさり。正論。だけど一番言われたくない言葉。
「そっか、だよねー…」期待してた自分がバカみたい。涙が出そうになる。
「ありがと。じゃあ、」
「まって、まだ言ってたことがあるの。」
「へ?」呆けた声が出る
「その、柚実は、特別な存在なんだって。家族としても、そうじゃなくても。」
「嘘…それって…」
「…私は、告白してもいいと思う。柚実は、どうしたい?」
私はかなりの時間考え込んだ。そして…
「するよ、しないと後悔する気がしてきたもん」という結論を出した。
蓮華はわかった。と笑みを浮かべ、そこから、二人の告白シチュエーション会議が始まった。
そしてついに告白の日。啼き止まない心臓を優しく押さえて息を吐く。計画通り、お兄ちゃんの部屋で告白する。
コンコン 「櫂君いる?」
「いるよ」なんかいつもより声が固いかな?って、そんなことないか。
「お邪魔しまーす…あの、お話があるんだけど…」
「そのお話よりも前に、俺が話してもいいかな…?」
「?いいけど…」もしかして、告白がばれて、やめてとか言われちゃう?
あるわけない不安に染まってく。
「ごめん、実は俺、蓮華ちゃんに聞いたんだ。柚実は、俺のことどう思ってるの?って。」
「え?」
「蓮華ちゃんはためらってたけど俺が頼んだら教えてくれた。だから、俺から言うね。」
ああ、やっぱり振られるんだ。目をギュッと瞑る。蓮華に非はないよ。私が悪かったよ。
変なことを考えながらそっと片目を薄く明け、櫂君をみる。と、櫂君は耳まで真っ赤にしていた。私がなにか言おうとしたところで櫂君が口を開いた。
「俺さ、柚実が好きだよ。大好き。ずっと前から好きだよ。」
思わず目を開く。
「え?好き?妹として?」
「違うよ」
というと櫂君は私を優しく抱き寄せてキスをする。
私は顔が真っ赤になる。
「こういうこと」
クスリと笑うその笑顔にキュンとする。
「何その顔、可愛い」目を細めて言う。
またキュンとする。
「それで返事は?」
「私も、好き!」
そういうと、ギュッと抱き締められた。
だけど、叶った恋は、心臓が持ちそうにありません! よいちどりさん(愛知・13さい)からの相談
とうこう日:2020年7月7日みんなの答え:13件
13件中 1 〜 10件を表示
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すごぉーーーーい!!! すごいですね!
才能やっば!
ふたつの目線から同じ出来事を
書くってチョー憧れるです!
お互いの気持ちがよくわかって
さらにきゅんです!(流行に乗る)
ホント
きゅんでぇす!(しつこい)
ワタクシ作家の
タマゴのはしっこでぇす!
カスでぇす!(ついに壊れたか)
憧れまぁす!
ファンでぇす!
ワタクシの将来のユメは
作家でぇす!
あこがれでぇす!(しつこっ) なっちさん(神奈川・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月25日 -
すごい! なんでこんなのできるの!?
天才!?
rikoさん(東京・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月9日 -
面白いです!! よいちどりさん、こんにちは。咲楽です。
このシリーズ(?)全話読みました!!めっちゃ面白かったです。特に蓮華ちゃんサイコーですっ。今度は蓮華ちゃんの恋が見たいです。 咲楽さん(三重・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月9日 -
やっぱ、好き! こんにちは!よいちどりちゃん!
(少し理解不能なところもある…)
最新版の逆バージョン見ました!
とってもキュンキュンしましたぁ! 痛ネイルしたい14歳さん(埼玉・14さい)からの答え
とうこう日:2020年7月9日 -
いいねえ!!! こんにちは!わた.です!
語彙力ないので、一言で言います!
神ですか? わた.さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日 -
ヤバ!すご! すごい!すごすぎる・・・!
これが私の感想です!
この話、現実でおきてほしい!(できれば私でお願い!)
すてきですね!!
もっとこんなステキな短編小説投こうして下さい!(できれば恋愛のでお願いします!)
必ず読みます!では!
みかんさん(埼玉・10さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日 -
やばいやばい!! もうキュンとかじゃなくてギュンギュンです!!!!
家族っていう設定がもうめちゃくちゃいいです!!
勢いで書いたので語彙力なくてごめんなさい笑笑 深紅の王子様に恋したティアラさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日 -
やば一いっ! まじですごい。
胸キュンでしたっ!
他の話もまってます!
年下なのにタメ口ですみませんでしたっ(汗) 詩音さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日 -
わー! キョーダイの恋ですか!
いいですね〜 みーさん(埼玉・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日 -
こんなドラマチックなことある? 素敵です!見たこっちもキュン死しました(笑)では、最後に二言、おめでとうございます!これからも末永くお幸せに!(短くてごめんなさい。) A子さん(静岡・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月8日
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- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
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