思い。
俺は鳩咲梨紅。双子の姉、鳩咲凛がいる。俺は平凡だけど、姉には霊感がある。というか、そもそも、半分幽霊なんだ。だから大抵の幽霊は見えるらしい。凛はいつも長袖の黒いワンピースを着ている。ピアノの発表会もそうだった。このまえ、こっそりタンスの中を除いたら、黒いワンピースしかなかった。夏にも長袖で、汗一つかいていない。顔は結構美人。
「う…嫌な夢…。」
今日は幽霊に追いかけ回される夢を見た。
「……よ。」
「?なんて?」
「…おはよ。」
「あ、おはよ。今日もいい天気だね。」
「ううん。幽霊界では曇り後雨。現実界では晴れのち雨。」
「ふーん。じゃ、傘いるか。」
「ううん。すぐやむ。っていうか降ってきたら止める。」
「!止める!?」
「うん。この前天気を操る幽霊にあった。友達になった。」
「へぇー。あ、朝ご飯、持ってくる。」
「…。」
黙りこくってしまった。今日の朝ごはんは…ソーセージとパンか。
「はい。」
「…!」
「ど、どうしたの…?」
「梨紅!そこ危ない!どいて!」
いきなり大きな声を出されてびっくりした。すぐにそこから飛び退いた。
「…こんにちは。あなたは?」
…幽霊と喋ってる…。
「へぇ…ふーん。じゃ。」
「終わった…?」
「うん。…梨紅。今日…1日気をつけて。」
「え…?俺危ないの…?」
「占いでは、『デッキの上から落ちる。』だって…。」
俺が?嘘だろ…?いやでも落ちる可能性は無いとは限らない。今日はデッキに近づかないようにしよう…。
〜学校〜
「ふぅ…授業終わった…。」
僕は意識もせずにデッキへ行ってしまった。自分の力じゃない。でもまた戻る。これも自分の力じゃない。
「どうしたの?梨紅くん?」
カレンが言う。カレンは俺の彼女だ。
「なんか…誰かに引っ張られている気がする。…?あれ?なんか…もう大丈夫になった…。」
バタン!
「梨紅くん…凛ちゃんが…。」
「えっ!?って凛!?」
「…幽霊は…消えたよ。」
凛が僕を落とそうとする幽霊を霊力で倒そうとしていたことを今知った。その後、凛は病院に運ばれた。
〜病院〜
「凛…」
「ちょっと梨紅出てって。カレンちゃんだけ残って。」
言われた通りにした。でも気になって盗み聞きしていた。
「カレンちゃん…私、もう死神がすぐそこにいるの…だから…梨紅が寂しがってたら…これ。渡して。…後、梨紅のこと…よろしく…梨紅は…やんちゃだけど…友達思いで…優しくて…純粋な子供だから…よろしく…。…梨紅、入っていいよ。」
その時涙が出ていた。いつもはぶっきらぼうな凛だけど、俺のこと見てたんだって思って…。
「梨紅…私がいなくなっても梨紅は前を向いて進んでいって。私が死んだことを振り返らずに。そしたらきっと光が見えてくるから。わかった?」
「…うん。」
「じゃぁ…ね。」
「凛!」
「凛ちゃん!」
ピー…「鳩咲凛さん、4時44分44秒ご臨終です。」
凛がなくなった時間が全て4なのは、やっぱり霊感があるんだ。って思った。
「…帰ろう、カレン。」
「…わかった。」
僕は俯きながら泣いていた。
「梨紅くん、前だけを向くんでしょ。」
「…そっか。」
そうだ。前だけを向いて歩もう。いや、走ろう。きっと凛はどこかで見てるから。 @@@@@@さん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月27日みんなの答え:1件
「う…嫌な夢…。」
今日は幽霊に追いかけ回される夢を見た。
「……よ。」
「?なんて?」
「…おはよ。」
「あ、おはよ。今日もいい天気だね。」
「ううん。幽霊界では曇り後雨。現実界では晴れのち雨。」
「ふーん。じゃ、傘いるか。」
「ううん。すぐやむ。っていうか降ってきたら止める。」
「!止める!?」
「うん。この前天気を操る幽霊にあった。友達になった。」
「へぇー。あ、朝ご飯、持ってくる。」
「…。」
黙りこくってしまった。今日の朝ごはんは…ソーセージとパンか。
「はい。」
「…!」
「ど、どうしたの…?」
「梨紅!そこ危ない!どいて!」
いきなり大きな声を出されてびっくりした。すぐにそこから飛び退いた。
「…こんにちは。あなたは?」
…幽霊と喋ってる…。
「へぇ…ふーん。じゃ。」
「終わった…?」
「うん。…梨紅。今日…1日気をつけて。」
「え…?俺危ないの…?」
「占いでは、『デッキの上から落ちる。』だって…。」
俺が?嘘だろ…?いやでも落ちる可能性は無いとは限らない。今日はデッキに近づかないようにしよう…。
〜学校〜
「ふぅ…授業終わった…。」
僕は意識もせずにデッキへ行ってしまった。自分の力じゃない。でもまた戻る。これも自分の力じゃない。
「どうしたの?梨紅くん?」
カレンが言う。カレンは俺の彼女だ。
「なんか…誰かに引っ張られている気がする。…?あれ?なんか…もう大丈夫になった…。」
バタン!
「梨紅くん…凛ちゃんが…。」
「えっ!?って凛!?」
「…幽霊は…消えたよ。」
凛が僕を落とそうとする幽霊を霊力で倒そうとしていたことを今知った。その後、凛は病院に運ばれた。
〜病院〜
「凛…」
「ちょっと梨紅出てって。カレンちゃんだけ残って。」
言われた通りにした。でも気になって盗み聞きしていた。
「カレンちゃん…私、もう死神がすぐそこにいるの…だから…梨紅が寂しがってたら…これ。渡して。…後、梨紅のこと…よろしく…梨紅は…やんちゃだけど…友達思いで…優しくて…純粋な子供だから…よろしく…。…梨紅、入っていいよ。」
その時涙が出ていた。いつもはぶっきらぼうな凛だけど、俺のこと見てたんだって思って…。
「梨紅…私がいなくなっても梨紅は前を向いて進んでいって。私が死んだことを振り返らずに。そしたらきっと光が見えてくるから。わかった?」
「…うん。」
「じゃぁ…ね。」
「凛!」
「凛ちゃん!」
ピー…「鳩咲凛さん、4時44分44秒ご臨終です。」
凛がなくなった時間が全て4なのは、やっぱり霊感があるんだ。って思った。
「…帰ろう、カレン。」
「…わかった。」
僕は俯きながら泣いていた。
「梨紅くん、前だけを向くんでしょ。」
「…そっか。」
そうだ。前だけを向いて歩もう。いや、走ろう。きっと凛はどこかで見てるから。 @@@@@@さん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月27日みんなの答え:1件
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つながってる! @@@@@@、この前のと見比べたんだけど前のとつながってた!気づかなかった!
最近“思い。”っていう題名が多いね。恋愛の好き、家族の好き、兄妹の好き。そのいろいろな好きが思い。っていう題名になっていてとても良いと思うよ! ハローハロー負けぬが仏さん(大阪・12さい)からの答え
とうこう日:2020年7月28日
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