離れていても、いつまでも、君を思ふ
「崎川くんが転校するって」
その噂は瞬く間に広まった
それを聞いたとき、私は
心臓を見えない誰かの手でキュッと握られた感覚がした
崎川くんが転校する
その言葉がぐるぐる頭を駆け巡った
「送別会を開こうぜ!」
崎川くんと特に仲の良かった男子が言った
先生もその発言に頷いている
送別会を開くことになったとき、
ある噂を聞いた
「麗奈ちゃんが崎川くんに送別会で告白するんだって」
麗奈ちゃんは私の親友だ
だから、余計心が痛んだ
麗奈ちゃんも崎川くんのことが好きなんだ
あっという間に送別会の日になった
それまで、崎川くんに告白した人はいたらしい
でも、みんなフラレたって言っていた
送別会も終わって女子はみんな、泣いていた
私の瞳に涙が一瞬盛り上がり
私は慌ててそれを拭った
みんなが一斉に教室からでていく
その時、麗奈ちゃんは崎川くんに声をかけた
「崎川くん、ちょっといい?」
「いいけど…」
崎川くんはリュックを肩に担いでいて
それだけでも絵になる
2人はどこかへ歩いていった
私は諦めて帰ろうとした
ただ、諦めきれなくて正門の前で時間を潰した
人が来れば、靴紐を結んでるふりをしてやりすごした
心臓は早鐘のように鳴り続けた
いつまでたっても、崎川くんは来ない
おかしい
崎川くんの家は正門方面なのに
もしかしたら、裏門から帰ったのかも……
きっと、そうだ
もう5時だし
いつまでもそうなんだ
やりたかったことは失敗に終わる
私は重い足取りで歩き始めた
足は無意識に崎川くんの家の方へ向いていた
だからだろうか
私は信じられないようなものを見た
崎川くんが1人でいる
周りには誰もいない
告白のチャンスだ
私は崎川くんにかけよった
「崎川くん!」
「一ノ瀬?」
駆け寄ってはみたものの、
言葉が出なかった
「もう…行っちゃうの?」
「ああ、そろそろな」
涙が溢れてきた
拭っても、拭っても止まらなかった
「お、おい。一ノ瀬。どうしたんだよ。」
「ちがうの…悲しくて…私…」
「俺が泣かせたみたいじゃん」
言われてみればそうだ
私は失恋して泣き崩れたただの脇役
崎川くんはイケメンのモテ男
いつだって、私は脇役だ
それでも、伝えたかった
断られても、ふっきれればそれでいい
「崎川くん…元気でね」
ただ、口から出てきた言葉は違った
「ああ」
なんとなくギクシャクした空気になる
「これ…」
崎川くんがスマホを取り出してQRコードを向けた
「俺の連絡先。
嫌じゃなければ交換しよ」
「いいの?」
その問いかけに彼は微笑して頷いた
「これがあれば、離れていても一緒だろ」
その笑顔に惚れてしまったんだ
私は
「うん。」
「じゃあな」
崎川くんは行ってしまった
麗奈ちゃんは告白できたのだろうか
きっと、できたのだろう
でも、私はどうようもない弱虫だ
何もできなかった
手の中のスマホが震えた
見ると、崎川くんからのスタンプが
「ありがとう」
こちらこそありがとう、崎川くん
清らかな涙が点々とアスファルトを濡らす
もう、きっと会えないだろうけど
私は
離れていても、あなたが好きです
鸞鳥さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年8月8日みんなの答え:2件
その噂は瞬く間に広まった
それを聞いたとき、私は
心臓を見えない誰かの手でキュッと握られた感覚がした
崎川くんが転校する
その言葉がぐるぐる頭を駆け巡った
「送別会を開こうぜ!」
崎川くんと特に仲の良かった男子が言った
先生もその発言に頷いている
送別会を開くことになったとき、
ある噂を聞いた
「麗奈ちゃんが崎川くんに送別会で告白するんだって」
麗奈ちゃんは私の親友だ
だから、余計心が痛んだ
麗奈ちゃんも崎川くんのことが好きなんだ
あっという間に送別会の日になった
それまで、崎川くんに告白した人はいたらしい
でも、みんなフラレたって言っていた
送別会も終わって女子はみんな、泣いていた
私の瞳に涙が一瞬盛り上がり
私は慌ててそれを拭った
みんなが一斉に教室からでていく
その時、麗奈ちゃんは崎川くんに声をかけた
「崎川くん、ちょっといい?」
「いいけど…」
崎川くんはリュックを肩に担いでいて
それだけでも絵になる
2人はどこかへ歩いていった
私は諦めて帰ろうとした
ただ、諦めきれなくて正門の前で時間を潰した
人が来れば、靴紐を結んでるふりをしてやりすごした
心臓は早鐘のように鳴り続けた
いつまでたっても、崎川くんは来ない
おかしい
崎川くんの家は正門方面なのに
もしかしたら、裏門から帰ったのかも……
きっと、そうだ
もう5時だし
いつまでもそうなんだ
やりたかったことは失敗に終わる
私は重い足取りで歩き始めた
足は無意識に崎川くんの家の方へ向いていた
だからだろうか
私は信じられないようなものを見た
崎川くんが1人でいる
周りには誰もいない
告白のチャンスだ
私は崎川くんにかけよった
「崎川くん!」
「一ノ瀬?」
駆け寄ってはみたものの、
言葉が出なかった
「もう…行っちゃうの?」
「ああ、そろそろな」
涙が溢れてきた
拭っても、拭っても止まらなかった
「お、おい。一ノ瀬。どうしたんだよ。」
「ちがうの…悲しくて…私…」
「俺が泣かせたみたいじゃん」
言われてみればそうだ
私は失恋して泣き崩れたただの脇役
崎川くんはイケメンのモテ男
いつだって、私は脇役だ
それでも、伝えたかった
断られても、ふっきれればそれでいい
「崎川くん…元気でね」
ただ、口から出てきた言葉は違った
「ああ」
なんとなくギクシャクした空気になる
「これ…」
崎川くんがスマホを取り出してQRコードを向けた
「俺の連絡先。
嫌じゃなければ交換しよ」
「いいの?」
その問いかけに彼は微笑して頷いた
「これがあれば、離れていても一緒だろ」
その笑顔に惚れてしまったんだ
私は
「うん。」
「じゃあな」
崎川くんは行ってしまった
麗奈ちゃんは告白できたのだろうか
きっと、できたのだろう
でも、私はどうようもない弱虫だ
何もできなかった
手の中のスマホが震えた
見ると、崎川くんからのスタンプが
「ありがとう」
こちらこそありがとう、崎川くん
清らかな涙が点々とアスファルトを濡らす
もう、きっと会えないだろうけど
私は
離れていても、あなたが好きです
鸞鳥さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年8月8日みんなの答え:2件
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-
この作品好き!! じんわりきました(;ω;)
とってもいい小説です!読んで正解でした!!
昔の短編小説を見てる者なのですがこの小説が最高すぎたのでコメントさせていただきます!本当にいい小説を読ませてくれてありがとうございました(?)
主さんがこのコメントを見てくれてますように…! 2022からやってきたさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2022年12月22日 -
えー 結局告白出来なかったんですか。
他の小説とは違う物語で、すごいです!
文章も素敵でした! みーさん(埼玉・11さい)からの答え
とうこう日:2020年8月9日
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