[短編小説]瞳に映る最後の君は
ミーンミンミンミン…
セミがうるさく鳴いている。
「ふわぁ〜、セミのせいで起きちゃった…。…って、もう12時!?」
私は慌ててデジタル時計を見た。
表示は、【11時57分 8月22日(土) 30度 63%】だった。
「なんだ、土曜日か…、よかった…」
私は、ベットから起き上がった。
あ、私は三上鈴。
「あ〜、それにしても暑い!暑すぎる!もう昼だからな〜…」
リモコンを押すと、ピッと音がして、エアコンがついた。
やっと涼しいと思い始めた頃…
\ピンポーン/
1階からチャイムが鳴った。
「はーい!今出ます!」
バタバタ、と音がしたあとは、ガチャっと扉が開く音が聞こえた。
その後は…。
「まあ、さっちゃんじゃないの!入って入って!今、お菓子用意してくるからね!」
そんなお母さんの声と、
「いや…、俺は鈴に会いに来ただけだから…。言いたいこともあるし」
「言いたいこと!?告白じゃないの!頑張ってね!」
「いや告白じゃないて…」
大分興奮気味のお母さん。
「さっちゃん」は、幼馴染の新田朔(にいたさく)。
最近はあんまり話してなかったから、いきなり家に来てびっくり…
「鈴の部屋は、階段登って左よ。」
げっ。
部屋来るの…!?
ガチャッ
「え…?どうしたの、なんでそんな顔してんの…。あ、もしかして、寒い!?エアコン消すぞ、いいな」
「いいえ、こんな顔してるのは、あなたがいきなり入ってきたからです」
とは言わない。
どうせ機嫌悪くなるに決まってるし。
「消さなくていいから〜!…で、なんなの?何を言いたいの?」
強気でいいながらも、実は期待していた。
生まれて初めて告白されたかった。
朔のことが好きだった。
『幼馴染』として好きなんじゃない。ただ、『恋』として好きだった。
だけど、次の言葉は、思ってもみなかった。
「俺、引っ越すから。俺は…っていうか、俺の家族たちみんな、隣のヤツと仲わりーんだよな。だから、みんな嫌って言って、引越しすることになったんだ。 」
ははは、と苦笑いする。
………え?
そんなの嫌。
でも、そんなこと言えない。
“幼馴染”だから。
朔の家族のみんなのためだから。
何より、朔に幸せになって欲しかったから───。
「あ、会えるのは最後だね、今日で。元気でいてね」
私は、零れそうな涙をぐっと堪えて、精一杯の笑顔で言った。
言ったはずなのに。
「嘘ついてるだろ。お前を見ればすぐ分かる。我慢すんな!我慢されてたまるか!」
朔の言葉が心に染み付く。
私は、堪えていた涙を出した。
「会いたい…。いなくなるなんて嫌…。大好きなの、朔……」
沈黙。
長い、でも数秒の沈黙。
「うん。俺も好きだよ。幼馴染としてでは無い。純粋に、恋…なんじゃないかな」
朔の顔が赤い。
こっちの顔も赤いと思う。
「うん…」
言った通り、朔は引越しして会えなくなってしまった。
でも…、最後、私の瞳に映った朔は、今までで1番…、かっこよかったな。
★作者から★
ゆあぽよです♪
如何だったでしょーか!
是非コメントお願いします!
この後2人は自然消滅しかけましたが、偶然にも大学が一緒で、元に戻りました。
こんな偶然無いかもしれないけどw ゆあぽよさん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年8月18日みんなの答え:0件
セミがうるさく鳴いている。
「ふわぁ〜、セミのせいで起きちゃった…。…って、もう12時!?」
私は慌ててデジタル時計を見た。
表示は、【11時57分 8月22日(土) 30度 63%】だった。
「なんだ、土曜日か…、よかった…」
私は、ベットから起き上がった。
あ、私は三上鈴。
「あ〜、それにしても暑い!暑すぎる!もう昼だからな〜…」
リモコンを押すと、ピッと音がして、エアコンがついた。
やっと涼しいと思い始めた頃…
\ピンポーン/
1階からチャイムが鳴った。
「はーい!今出ます!」
バタバタ、と音がしたあとは、ガチャっと扉が開く音が聞こえた。
その後は…。
「まあ、さっちゃんじゃないの!入って入って!今、お菓子用意してくるからね!」
そんなお母さんの声と、
「いや…、俺は鈴に会いに来ただけだから…。言いたいこともあるし」
「言いたいこと!?告白じゃないの!頑張ってね!」
「いや告白じゃないて…」
大分興奮気味のお母さん。
「さっちゃん」は、幼馴染の新田朔(にいたさく)。
最近はあんまり話してなかったから、いきなり家に来てびっくり…
「鈴の部屋は、階段登って左よ。」
げっ。
部屋来るの…!?
ガチャッ
「え…?どうしたの、なんでそんな顔してんの…。あ、もしかして、寒い!?エアコン消すぞ、いいな」
「いいえ、こんな顔してるのは、あなたがいきなり入ってきたからです」
とは言わない。
どうせ機嫌悪くなるに決まってるし。
「消さなくていいから〜!…で、なんなの?何を言いたいの?」
強気でいいながらも、実は期待していた。
生まれて初めて告白されたかった。
朔のことが好きだった。
『幼馴染』として好きなんじゃない。ただ、『恋』として好きだった。
だけど、次の言葉は、思ってもみなかった。
「俺、引っ越すから。俺は…っていうか、俺の家族たちみんな、隣のヤツと仲わりーんだよな。だから、みんな嫌って言って、引越しすることになったんだ。 」
ははは、と苦笑いする。
………え?
そんなの嫌。
でも、そんなこと言えない。
“幼馴染”だから。
朔の家族のみんなのためだから。
何より、朔に幸せになって欲しかったから───。
「あ、会えるのは最後だね、今日で。元気でいてね」
私は、零れそうな涙をぐっと堪えて、精一杯の笑顔で言った。
言ったはずなのに。
「嘘ついてるだろ。お前を見ればすぐ分かる。我慢すんな!我慢されてたまるか!」
朔の言葉が心に染み付く。
私は、堪えていた涙を出した。
「会いたい…。いなくなるなんて嫌…。大好きなの、朔……」
沈黙。
長い、でも数秒の沈黙。
「うん。俺も好きだよ。幼馴染としてでは無い。純粋に、恋…なんじゃないかな」
朔の顔が赤い。
こっちの顔も赤いと思う。
「うん…」
言った通り、朔は引越しして会えなくなってしまった。
でも…、最後、私の瞳に映った朔は、今までで1番…、かっこよかったな。
★作者から★
ゆあぽよです♪
如何だったでしょーか!
是非コメントお願いします!
この後2人は自然消滅しかけましたが、偶然にも大学が一緒で、元に戻りました。
こんな偶然無いかもしれないけどw ゆあぽよさん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年8月18日みんなの答え:0件
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