あっちの子 (短編小説)
世の中にはあっちの世界とこっちの世界がある。
今から話すのは僕と彼女が体験した不思議な夏休みだ。
高校3年の夏休みが始まった。
今年は猛暑で帽子が欠かせないアイテムだ。
今はお盆で部活もない。
暇だなと考えていたら叔母が『外を歩いてきなさい。』
と穏やかに言った。
仕方なくアイスを買いに近くの釣具屋へ向かった。
ここは田舎でコンビニがない。不便すぎる。
ため息を吐きながらアイスをかった。
その時女子に声をかけられた。
僕より年下だろうか。
髪は肩まであって優しい目をしてた。
『あのここって分かりますか?』と紙に書かれた住所を突きつけられた。
『分かります。案内しますね。』
『ありがとうございます。』と僕の後ろをてくてくと付いてくる。
彼女の名前は吉原 夏波というらしく僕と同じ名字だ。
僕も吉原 春斗なのだ。
『ここら辺でいいかな。』
『ありがとうございました。いつかアイスおごりますね。私のせいで溶けちゃって。』
『えっ。いいよ、大丈夫。』
それ以来彼女とは釣具屋の前で話した。
『じゃあ私そろそろ帰らなきゃ。』
『じゃあね。』
家で僕は彼女のことを考えていた。
彼女は何だか可愛らしい。心を奪われてしまいそうになる。
その時叔母と目があって顔がトマトみたいに赤くなった。
次の日も彼女と会った。
僕は彼女に違和感を覚える。
体が薄い。透けていた。
そして彼女は日が経つにつれて薄くなっていった。
でも本人は気付いていない様子だった。
そのことを叔母に相談した。
『それは霊じゃない?』
『本気で質問してるんだけど。』
『それ以外にあるの?だったらあんたの見間違いだね。』
やっぱ、そうかも。僕の見間違いだ。
明日でお盆は終わり。
『あんたその子の名前は?』と叔母が聞いてきた。
『吉原 夏波さんだよ。』
叔母は深刻そうな顔をした。
『どうかしたの?』
次の瞬間思いがけない言葉が出てきた。
『その子は、、あんたの”妹になるはずだった子”だよ』
言葉が出てこなかった。。。妹?僕に妹がいたのか?
その妹が吉原 夏波?確か母が流産したことを話してた。
あいつ何で黙ってたんだよ。俺、お前の事。。。
涙が出てきた。
夏波に会いたい。もう一度僕の妹として話したい。
朝になった。僕は釣具屋へ向かって走った。
着いた。そこには夏波がいた。
彼女は悲しい目をしてた。
僕は夏波を強く抱きしめた。
この世に生まれられなかった、儚い命を。
夏波は僕の腕の中で泣いた。僕の服が濡れる。
その時、夏波が言った。
『神様に願ったの。人間の姿で帰らせてくださいって。』
『なんでだよ。』
『大きくなった私を見て欲しかったの。』
おかしくて涙が出た。
『もうすぐ、あっちに行かなきゃ。』
えっ、あっちって黄泉の国か。
その時僕はずっと彼女に言いたかったことを伝えた。
『俺たち血が繋がってるけどそれでも夏波のことが好き。』
『私も春斗のことが大好き。また来年の夏来るね』
彼女の体は透けていって跡形もなく消えていた。
残ったのは夏波が消えたちょうど同じ所にソーダのアイスが転がっていた。
家の窓から海を眺めていた。
その時夏波が手を振っているように見えた。
目をこすって、また見た時にはいなかった。
でもこれだけは分かる。僕の心の中には夏波がいる。
そして家族の中にも。
姿はなくてもみんなの心の中にいてくれている。
僕は願った。
『神様どうか、もう二度と彼女が悲しい思いをしませんように。次、生まれ変わる時に彼女が心から安らげる居場所がありますように。』
こうして僕の不思議な夏休みは終わった。
夏の太陽が照りつける中で僕は釣具屋へアイスを買いにいった。
どうでしたでしょうか。感想、アドバイス宜しくお願いします。
これからも皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていきますので
応援の程宜しくお願いします。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
ナスビさん(神奈川・13さい)からの相談
とうこう日:2020年8月23日みんなの答え:2件
今から話すのは僕と彼女が体験した不思議な夏休みだ。
高校3年の夏休みが始まった。
今年は猛暑で帽子が欠かせないアイテムだ。
今はお盆で部活もない。
暇だなと考えていたら叔母が『外を歩いてきなさい。』
と穏やかに言った。
仕方なくアイスを買いに近くの釣具屋へ向かった。
ここは田舎でコンビニがない。不便すぎる。
ため息を吐きながらアイスをかった。
その時女子に声をかけられた。
僕より年下だろうか。
髪は肩まであって優しい目をしてた。
『あのここって分かりますか?』と紙に書かれた住所を突きつけられた。
『分かります。案内しますね。』
『ありがとうございます。』と僕の後ろをてくてくと付いてくる。
彼女の名前は吉原 夏波というらしく僕と同じ名字だ。
僕も吉原 春斗なのだ。
『ここら辺でいいかな。』
『ありがとうございました。いつかアイスおごりますね。私のせいで溶けちゃって。』
『えっ。いいよ、大丈夫。』
それ以来彼女とは釣具屋の前で話した。
『じゃあ私そろそろ帰らなきゃ。』
『じゃあね。』
家で僕は彼女のことを考えていた。
彼女は何だか可愛らしい。心を奪われてしまいそうになる。
その時叔母と目があって顔がトマトみたいに赤くなった。
次の日も彼女と会った。
僕は彼女に違和感を覚える。
体が薄い。透けていた。
そして彼女は日が経つにつれて薄くなっていった。
でも本人は気付いていない様子だった。
そのことを叔母に相談した。
『それは霊じゃない?』
『本気で質問してるんだけど。』
『それ以外にあるの?だったらあんたの見間違いだね。』
やっぱ、そうかも。僕の見間違いだ。
明日でお盆は終わり。
『あんたその子の名前は?』と叔母が聞いてきた。
『吉原 夏波さんだよ。』
叔母は深刻そうな顔をした。
『どうかしたの?』
次の瞬間思いがけない言葉が出てきた。
『その子は、、あんたの”妹になるはずだった子”だよ』
言葉が出てこなかった。。。妹?僕に妹がいたのか?
その妹が吉原 夏波?確か母が流産したことを話してた。
あいつ何で黙ってたんだよ。俺、お前の事。。。
涙が出てきた。
夏波に会いたい。もう一度僕の妹として話したい。
朝になった。僕は釣具屋へ向かって走った。
着いた。そこには夏波がいた。
彼女は悲しい目をしてた。
僕は夏波を強く抱きしめた。
この世に生まれられなかった、儚い命を。
夏波は僕の腕の中で泣いた。僕の服が濡れる。
その時、夏波が言った。
『神様に願ったの。人間の姿で帰らせてくださいって。』
『なんでだよ。』
『大きくなった私を見て欲しかったの。』
おかしくて涙が出た。
『もうすぐ、あっちに行かなきゃ。』
えっ、あっちって黄泉の国か。
その時僕はずっと彼女に言いたかったことを伝えた。
『俺たち血が繋がってるけどそれでも夏波のことが好き。』
『私も春斗のことが大好き。また来年の夏来るね』
彼女の体は透けていって跡形もなく消えていた。
残ったのは夏波が消えたちょうど同じ所にソーダのアイスが転がっていた。
家の窓から海を眺めていた。
その時夏波が手を振っているように見えた。
目をこすって、また見た時にはいなかった。
でもこれだけは分かる。僕の心の中には夏波がいる。
そして家族の中にも。
姿はなくてもみんなの心の中にいてくれている。
僕は願った。
『神様どうか、もう二度と彼女が悲しい思いをしませんように。次、生まれ変わる時に彼女が心から安らげる居場所がありますように。』
こうして僕の不思議な夏休みは終わった。
夏の太陽が照りつける中で僕は釣具屋へアイスを買いにいった。
どうでしたでしょうか。感想、アドバイス宜しくお願いします。
これからも皆さんに楽しんでいただけるような作品を作っていきますので
応援の程宜しくお願いします。
ここまで読んでくれた方ありがとうございました。
ナスビさん(神奈川・13さい)からの相談
とうこう日:2020年8月23日みんなの答え:2件
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良い話〜♪ もっけ飴です(*´∀`*)
良い話ですね〜!
情景描写がとても上手な方だなぁと思いました!
春斗くんの心情がよく分かりました(^^)
次回作も楽しみにしてます☆
それでは〜。
もっけ飴さん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2020年8月24日 -
しんみり〜(;ω;) とっても素敵なおはなしでした!
春斗くんの素直な気持ち、
すごく好きです!
コーギーさん(愛知・13さい)からの答え
とうこう日:2020年8月24日
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