狼男と盲目少女
狼が人間に恋をした。
その人間は目が見えなかった。
狼はその事を知ると、何をしてでも彼女の守りたかった。
狼は考えて考えて、一つ思い付いた。
「人間になればいいんだ」
狼が人間になるなんて不可能。
そんなことは狼にはわかっていた。
「だけど彼女を守るためなら」と、
狼は頑張った。
ある日、狼はついに人間になれた。
その事がとても嬉しかった。
街を歩いていると、彼女に出会った。
「っ...///」
会ってみるとやっぱり可愛い顔だ。
透き通るような黒い長い髪。
肌白い肌。
輝く黒い瞳。
彼女の全てが狼には美しく見えた。
そんなとき風がビュウッと吹いて、
あの人間の白い帽子が飛ばされた。
「あっ...あれっ...?
帽子...何処に行ったんだろう?」
人間は自分の回りをアタフタと手探りで探す。
狼が探していると、道路に帽子があった
「あそこだ!」
狼は車を飛び越え、帽子をキャッチした
歩道に戻ると、人間はキョトンとしていた、狼は彼女の方へ歩き帽子を渡した。
「はい、帽子。
ちょっと汚れちゃたけど...」
「いえいえ!ありがとうございます!
あの...私、リアというんです。
名前を教えていただけますか?」
名前...
そんなもの狼にはなかった。
何て言おうと悩んでいると、一つの名前が頭を横切った。
[マモル]
その言葉が自然と口に出た。
「マモル。
俺の名前はマモルだ。」
「マモルさん...素敵なお名前ですね!
ありがとうございました!」
リアはペコリとお辞儀をして歩いていった。
その背中を見送るつもりだった。
名前を聞いただけでよかったのに。
マモルは、リアの肩を掴む。
リアは振り向いて少し怯えていた。
「リア大丈夫だ、俺だよ、マモルだ。」
「マモル...さん?」
怯えた顔に笑みが出てくる。
この笑顔をもっと俺は見ていたい。
ずっとずっと一緒にいたい。
大好きなリアと一緒に...
「リア...実は俺...リアの事!」
リアとの生活が始まった。
恋人になれたんだ。
でも...一緒に住むことになるから...
俺が狼だってこと、言わなきゃなぁ...
そう思いながら二人分の夕飯を作る。
盛り付けて、テーブルに出した。
するとなにやらリアが深刻な顔をしている。
「リア...?」
「マモル、ごはん食べたら私の部屋に来てくれる?」
「?うん...」
ご飯を全て完食して、片付けようとするとリアが手をグイッと引っ張った。
そのまま部屋に連れていかれる。
するとリアがこちらを向いた。
「マモル、私に何か隠してるでしょ」
「なっ...なにいって...」
「嘘つかないで」
「ッ...」
このとき初めて怒った顔のリアを見た。
「隠してるの...分かった...?」
「うん、マモルなんか心にモヤモヤ溜めてるから。
なんか隠してるのかなぁって」
マモルは、リアを後ろから抱き締める。
「うひゃあっ!ビックリしたじゃん!///」
マモルはしっぽをリアに巻き付ける。
「なぁ、リア。これなんだと思う?」
「しっ...ぽ...?」
リアはしっぽをモフモフとさわる。
正直くすぐったい。
「怖い?」
怖いと思う。
目の見えない真っ暗な世界でさえ、恐ろしいのに。
自分の彼氏が狼だったなんて急に言われたらビックリするよなぁ。
怖いよなぁ。
「別れよう」なんて言われても、
なんも言えないな。
「怖くないよ。」
「えっ?」
「マモルだから...怖くない」
「リア...ありがとう!」
チュッ
マモルは顔を近づけさせて、キスをした
「んー!んーーー!」
リアが息苦しそうにしている。
「はぁ...はぁ...」
「ゴメンネッ」
「むぅ...」
大好きな君にだけ教えた秘密。
誰にも言えない二人の秘密。
狼と盲目少女の恋はまだまだ始まったばかりなのだ。
「「大好きだよ、これからもずっと」」 赤にゃんこさん(福島・11さい)からの相談
とうこう日:2020年9月27日みんなの答え:4件
その人間は目が見えなかった。
狼はその事を知ると、何をしてでも彼女の守りたかった。
狼は考えて考えて、一つ思い付いた。
「人間になればいいんだ」
狼が人間になるなんて不可能。
そんなことは狼にはわかっていた。
「だけど彼女を守るためなら」と、
狼は頑張った。
ある日、狼はついに人間になれた。
その事がとても嬉しかった。
街を歩いていると、彼女に出会った。
「っ...///」
会ってみるとやっぱり可愛い顔だ。
透き通るような黒い長い髪。
肌白い肌。
輝く黒い瞳。
彼女の全てが狼には美しく見えた。
そんなとき風がビュウッと吹いて、
あの人間の白い帽子が飛ばされた。
「あっ...あれっ...?
帽子...何処に行ったんだろう?」
人間は自分の回りをアタフタと手探りで探す。
狼が探していると、道路に帽子があった
「あそこだ!」
狼は車を飛び越え、帽子をキャッチした
歩道に戻ると、人間はキョトンとしていた、狼は彼女の方へ歩き帽子を渡した。
「はい、帽子。
ちょっと汚れちゃたけど...」
「いえいえ!ありがとうございます!
あの...私、リアというんです。
名前を教えていただけますか?」
名前...
そんなもの狼にはなかった。
何て言おうと悩んでいると、一つの名前が頭を横切った。
[マモル]
その言葉が自然と口に出た。
「マモル。
俺の名前はマモルだ。」
「マモルさん...素敵なお名前ですね!
ありがとうございました!」
リアはペコリとお辞儀をして歩いていった。
その背中を見送るつもりだった。
名前を聞いただけでよかったのに。
マモルは、リアの肩を掴む。
リアは振り向いて少し怯えていた。
「リア大丈夫だ、俺だよ、マモルだ。」
「マモル...さん?」
怯えた顔に笑みが出てくる。
この笑顔をもっと俺は見ていたい。
ずっとずっと一緒にいたい。
大好きなリアと一緒に...
「リア...実は俺...リアの事!」
リアとの生活が始まった。
恋人になれたんだ。
でも...一緒に住むことになるから...
俺が狼だってこと、言わなきゃなぁ...
そう思いながら二人分の夕飯を作る。
盛り付けて、テーブルに出した。
するとなにやらリアが深刻な顔をしている。
「リア...?」
「マモル、ごはん食べたら私の部屋に来てくれる?」
「?うん...」
ご飯を全て完食して、片付けようとするとリアが手をグイッと引っ張った。
そのまま部屋に連れていかれる。
するとリアがこちらを向いた。
「マモル、私に何か隠してるでしょ」
「なっ...なにいって...」
「嘘つかないで」
「ッ...」
このとき初めて怒った顔のリアを見た。
「隠してるの...分かった...?」
「うん、マモルなんか心にモヤモヤ溜めてるから。
なんか隠してるのかなぁって」
マモルは、リアを後ろから抱き締める。
「うひゃあっ!ビックリしたじゃん!///」
マモルはしっぽをリアに巻き付ける。
「なぁ、リア。これなんだと思う?」
「しっ...ぽ...?」
リアはしっぽをモフモフとさわる。
正直くすぐったい。
「怖い?」
怖いと思う。
目の見えない真っ暗な世界でさえ、恐ろしいのに。
自分の彼氏が狼だったなんて急に言われたらビックリするよなぁ。
怖いよなぁ。
「別れよう」なんて言われても、
なんも言えないな。
「怖くないよ。」
「えっ?」
「マモルだから...怖くない」
「リア...ありがとう!」
チュッ
マモルは顔を近づけさせて、キスをした
「んー!んーーー!」
リアが息苦しそうにしている。
「はぁ...はぁ...」
「ゴメンネッ」
「むぅ...」
大好きな君にだけ教えた秘密。
誰にも言えない二人の秘密。
狼と盲目少女の恋はまだまだ始まったばかりなのだ。
「「大好きだよ、これからもずっと」」 赤にゃんこさん(福島・11さい)からの相談
とうこう日:2020年9月27日みんなの答え:4件
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上手! おおかみは人になれたんだ…!
愛のカはい偉大だなあ!
赤にゃんこちゃん、すごい小説ありがとうございました! ななさん(東京・11さい)からの答え
とうこう日:2020年9月28日 -
すご一い 感動ですっ!とてもいい話ですね。
個人的な感想ですが、最後ハモッて終わるっていうのいいですね。
くるみさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年9月28日 -
すごい かんどうしました一すごい。 ナナナさん(東京・8さい)からの答え
とうこう日:2020年9月28日 -
、、、、 いいとおもいます。 まりこさん(東京・12さい)からの答え
とうこう日:2020年9月28日
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