アステロイドの真実
あなたは、この物語の真実にたどり着けますか?
古い歴史のある街、アステロイドには白亜の壁がそびえ立つ宮殿があった。
その宮殿にはある一人の姫君がいた。
「あたし、いつ外に出られるの?ここにある本は全て暗記してしまったし、お人形さんたちもボロボロなのよ!」
うさぎの人形をきつく抱き締めながらそう訴える、まだ幼い少女ヴァイオレットは
アステロイドの姫だった。
「いけませんお嬢様。外は危険であふれております故、決して外に出てはならないのです。」
食事を運びに着た召使いは、足にまとわりついて来るヴァイオレットを追い払いながらそういう。
「いやったらいや!そうだ、お父様を呼んできてちょうだい。新しい遊びをまた作ったから…」
最後まで言い終わらないうちにドアをバタンとしめ鍵をかけると、さっさと消えてしまった。
「ひどいわ!みんな口を揃えて私を守るためだというけれど、あたしが望むことを何もわかってないのね!」
そういって地団駄を踏むと、彼女はぬいぐるみの耳をぐしゃっとひきちぎった。
「もう、奴を閉じ込めて何年になる?…早めに始末したいんだ。」
頬がすっかりこけて青白くなった肌を持った国王は、白髪を掻き毟りながら呻く。
それを聞いていた召使いの一人のシエラは、怪訝そうな顔をした。実の娘になんと酷いことをいうのだろう。
王様は王妃様が亡くなられてからヴァイオレットを隔離し始めた。死んでほしくないのは分かるが
何もそこまでしなくても…
ヴァイオレットを可哀想に思ったシエラは夜中にこっそり寮を抜け出し、ヴァイオレットのいる部屋に向かう。
カツカツカツカツ…広く暗い宮殿の虚空に足音だけが響く。石造りであるためより一層冷たい空気が肌を突き刺す。
彼女をこの一夜だけ外に連れ出し、美しい花や月、町並みを見せてやろう…
コンコンーーーノックをしてみたが返事はなかった。マスターキーをそっと差し込みドアを開ける。
すると部屋の真ん中に背中を丸めて座っているヴァイオレットがいた。
「お嬢様、夜分遅くに申し訳ございません。お父様には内緒で、今夜外に出てみませんか。
きっと楽…し、い……」
シエラは話しているうちにヴァイオレットの異変に気がついた。
何か、恐ろしく、凶暴な獣のような雰囲気と、ドロッとした殺意がメルヘンチックな部屋を満たしていた。
ヴァイオレットはゆっくりとこちらを振り返る。
紅い眼、白く尖った牙。
それはまさしく吸血鬼の姿をした怪物だった。
「甘いにおい。チョコレートでもない。金木犀でもない。もっと、もっと、美味しそうな…!」
全身から嫌な悪寒と汗が噴く。本能が叫ぶ。逃げろ!逃げろ!!目の前に、怪物、がーーーーーーーーーーーー
獣のような速さでシエラに乗りかかり、押さえつける。
「助け、て。お、じょう、さま…!」
助けを呼ぼうと叫ぼうとしたが、ヴァイオレットがシエラの喉笛に喰らいつく方が早かった。
「いやあ…あ…ぁ…!!!!!」
饐えた血溜まりの中で薄れゆく意識の中、シエラは全てを察した。
ヴァイオレットを監禁していたのは
''外の世界からヴァイオレットを守るため''ではなく
''ヴァイオレット『から』外の世界を守るため''だった事に…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どうも。古今東西(ここんとうざい)です。
今回のお話はちょっとホラーです。
ぜひ感想と、書いて欲しい物語とか、教えてください!
ではでは! 古今東西さん(茨城・14さい)からの相談
とうこう日:2020年10月10日みんなの答え:3件
古い歴史のある街、アステロイドには白亜の壁がそびえ立つ宮殿があった。
その宮殿にはある一人の姫君がいた。
「あたし、いつ外に出られるの?ここにある本は全て暗記してしまったし、お人形さんたちもボロボロなのよ!」
うさぎの人形をきつく抱き締めながらそう訴える、まだ幼い少女ヴァイオレットは
アステロイドの姫だった。
「いけませんお嬢様。外は危険であふれております故、決して外に出てはならないのです。」
食事を運びに着た召使いは、足にまとわりついて来るヴァイオレットを追い払いながらそういう。
「いやったらいや!そうだ、お父様を呼んできてちょうだい。新しい遊びをまた作ったから…」
最後まで言い終わらないうちにドアをバタンとしめ鍵をかけると、さっさと消えてしまった。
「ひどいわ!みんな口を揃えて私を守るためだというけれど、あたしが望むことを何もわかってないのね!」
そういって地団駄を踏むと、彼女はぬいぐるみの耳をぐしゃっとひきちぎった。
「もう、奴を閉じ込めて何年になる?…早めに始末したいんだ。」
頬がすっかりこけて青白くなった肌を持った国王は、白髪を掻き毟りながら呻く。
それを聞いていた召使いの一人のシエラは、怪訝そうな顔をした。実の娘になんと酷いことをいうのだろう。
王様は王妃様が亡くなられてからヴァイオレットを隔離し始めた。死んでほしくないのは分かるが
何もそこまでしなくても…
ヴァイオレットを可哀想に思ったシエラは夜中にこっそり寮を抜け出し、ヴァイオレットのいる部屋に向かう。
カツカツカツカツ…広く暗い宮殿の虚空に足音だけが響く。石造りであるためより一層冷たい空気が肌を突き刺す。
彼女をこの一夜だけ外に連れ出し、美しい花や月、町並みを見せてやろう…
コンコンーーーノックをしてみたが返事はなかった。マスターキーをそっと差し込みドアを開ける。
すると部屋の真ん中に背中を丸めて座っているヴァイオレットがいた。
「お嬢様、夜分遅くに申し訳ございません。お父様には内緒で、今夜外に出てみませんか。
きっと楽…し、い……」
シエラは話しているうちにヴァイオレットの異変に気がついた。
何か、恐ろしく、凶暴な獣のような雰囲気と、ドロッとした殺意がメルヘンチックな部屋を満たしていた。
ヴァイオレットはゆっくりとこちらを振り返る。
紅い眼、白く尖った牙。
それはまさしく吸血鬼の姿をした怪物だった。
「甘いにおい。チョコレートでもない。金木犀でもない。もっと、もっと、美味しそうな…!」
全身から嫌な悪寒と汗が噴く。本能が叫ぶ。逃げろ!逃げろ!!目の前に、怪物、がーーーーーーーーーーーー
獣のような速さでシエラに乗りかかり、押さえつける。
「助け、て。お、じょう、さま…!」
助けを呼ぼうと叫ぼうとしたが、ヴァイオレットがシエラの喉笛に喰らいつく方が早かった。
「いやあ…あ…ぁ…!!!!!」
饐えた血溜まりの中で薄れゆく意識の中、シエラは全てを察した。
ヴァイオレットを監禁していたのは
''外の世界からヴァイオレットを守るため''ではなく
''ヴァイオレット『から』外の世界を守るため''だった事に…
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どうも。古今東西(ここんとうざい)です。
今回のお話はちょっとホラーです。
ぜひ感想と、書いて欲しい物語とか、教えてください!
ではでは! 古今東西さん(茨城・14さい)からの相談
とうこう日:2020年10月10日みんなの答え:3件
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わぉ。 すごいですね!
ヴァイオレットを外に出さないのは、逆の意味だったなんて…
と、感しんして おります。
次の作品も楽しみにしています。
(意味がわかると怖い話など、どうですか?) くるみさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年10月12日 -
凄い…!! 古今東西さんこんにちは!
い、いや凄すぎませんか?話の内容も、表現力も…
だからアステロイドは…( ゚д゚)次回作楽しみにしています♪ 改名したじゃがいもさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年10月11日 -
無題 めちゃめちゃ面白かったです。
久しぶりに、ワクワクして、読みました。
最後の真相にゾワッと来ました。
古今東西さんの小説好きになりました〜。
これからも、こういうの書いて下さいっ。
桜愛さん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2020年10月11日
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