恋。初恋。夢。感動!
好き。それは一番近い存在。それは一番遠い存在。もしも次出会えるのだとしたら僕は。絶対にあなたを助けます−。
春。僕みかどは今日で中学生になった。新品の制服に手を通した僕は、中学生という実感が胸にわいた。小学生だった頃の僕は中学生というものは、自分から遥か遠くに感じていたけどいがいとそうではないものだ。靴に足を滑らせた僕は母に行ってきますと言うと、桜の舞う外へと飛び出した。
キンコンカンコーン。チャイムが入学式の終わりを知らせる。
「新入生の退場です。」こうして教室に入った僕は、自席に座る。時計を見る。今は十分休憩で、この後担任の先生からの話と教科書が配られる。まだ時間がありそうだ。僕は鞄から小説を取り出すと、読み始める、、、ところで前の席の女子がペンケースを落とした。拾うか。
手を出したところでその女子と手が重なった。
「ごめんなさい!」彼女は真っ先に謝る。
「別に大丈夫だけど、、、。そっちは大丈夫?」
「大丈夫です」そう言って彼女は顔をあげる。、、、。彼女はとっても可愛らしい顔立ちだった。真っ白な肌に艶やかな黒髪。大きな瞳に綺麗な唇。その美しさに僕は息を飲んだ。しかしどうも気になる。
その顔立ちは少し僕に似ていたから、、、。
あの日から僕は彼女、みなつと仲良くなった。優しくておしとやかで綺麗な彼女はクラスから男女問わず、みんなの人気者だ。
学校一のイケメンとされるクラスメイトの優が恋に落ちるくらい。
しかし彼女は僕を選んだ。
そして今、眺めのいい山の上でみなつと一緒に夜空に浮かぶ花−つまり花火を見ている。
みなつはむらさきと紺の浴衣、僕は緑と黒の浴衣を着ている。
「ねえみかど。貴方は私のこと、どう思う?」
唐突にそう聞かれた。
「どうって、、。」
僕は迷った。同時に焦った。僕はみなつのこと、好きかも、、。知れない。
「私は、、。好き、よ。」
「好き、、、、?」
僕が呟いた瞬間大きな花火が上がり視界はたちまち煙で真っ白で見えなくなった。誰かに押されて何もないとこにいたみなつと僕は足を滑らせ宙に舞った。もうダメだ、、、。視界が煙でおおわれる前、宙に舞うその瞬間、「ずっとそばにいるよ−。」みなつがそう笑った気がした。その笑顔は、世界で一番美しかった
気づいたら視界が開けていた。目が覚めた、と言ったほうが正確かもしれない。みなつと花火を見ていたはずが家の僕の部屋のベットの上にいた。僕は浴衣を着ているし、花火を見ていたことは間違いない。コンコンコン。扉がノックされる。「入るわね。」そう言って大きな箱を持った母が僕の部屋に入ってきた。
「良かった。」母は涙を流して僕に抱きつく。何がなんだかわからない。僕は、首をかしげた。そんな僕を見て母が口を開く。
「そろそろ話しても良さそうね、、。みかどももう、中学生だし。
みかど、貴方にはお姉さんがいたの。」
「、、。姉さん?」僕は呟く。
「そう。これ、、。」
母は大きな箱をあける。その中にはボロボロ破れた、むらさきと紺の浴衣が入っていた。
「−っ」僕は息を飲む。そんな僕を無視して母は続ける。
「みなつ。貴方のお姉さんはね、みなつっていうんだけど、貴方が6歳の時になくなったの。みなつが貴方と同い年、中学生になった年に。ちょうど六年くらい前の今日。花火があがって視界が真っ白の時に誰かに押されて落ちてしまったの。その時あなたも一緒で。でもみなつが貴方をかばったの。みなつは病院に搬送されてそのまま死んじゃったけど。でもね、みかど、みかどってずっと貴方の名前を呟いていた。」
「でも僕は、、。」記憶がない。さすがに六歳なら少しは覚えているはずだ。考えると何故か頭がいたくなる。
「貴方は事故のショックで記憶をうしなったの。今貴方が着ている浴衣、、。みなつが貴方にプレゼントしたものよ。 じゃあ夕食のしたくするね。準備ができたら呼ぶわね、、。」母が部屋を出る。
僕の初恋。僕が好きだった女の子は、、。僕の姉だった−。
一番近い存在。でも一番遠い存在。あの時好きって言えなかった後悔。もう何も分からない。でも分かることはひとつある。それは−。
確かに彼女は僕の中にいつまでも生き続けることだ−。
最後まで読んでくれてありがとう!このお話を読んでくれたあなたの人生が、少しでも良いように変わりますように!ありがとうございました! おんさん(東京・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月4日みんなの答え:7件
春。僕みかどは今日で中学生になった。新品の制服に手を通した僕は、中学生という実感が胸にわいた。小学生だった頃の僕は中学生というものは、自分から遥か遠くに感じていたけどいがいとそうではないものだ。靴に足を滑らせた僕は母に行ってきますと言うと、桜の舞う外へと飛び出した。
キンコンカンコーン。チャイムが入学式の終わりを知らせる。
「新入生の退場です。」こうして教室に入った僕は、自席に座る。時計を見る。今は十分休憩で、この後担任の先生からの話と教科書が配られる。まだ時間がありそうだ。僕は鞄から小説を取り出すと、読み始める、、、ところで前の席の女子がペンケースを落とした。拾うか。
手を出したところでその女子と手が重なった。
「ごめんなさい!」彼女は真っ先に謝る。
「別に大丈夫だけど、、、。そっちは大丈夫?」
「大丈夫です」そう言って彼女は顔をあげる。、、、。彼女はとっても可愛らしい顔立ちだった。真っ白な肌に艶やかな黒髪。大きな瞳に綺麗な唇。その美しさに僕は息を飲んだ。しかしどうも気になる。
その顔立ちは少し僕に似ていたから、、、。
あの日から僕は彼女、みなつと仲良くなった。優しくておしとやかで綺麗な彼女はクラスから男女問わず、みんなの人気者だ。
学校一のイケメンとされるクラスメイトの優が恋に落ちるくらい。
しかし彼女は僕を選んだ。
そして今、眺めのいい山の上でみなつと一緒に夜空に浮かぶ花−つまり花火を見ている。
みなつはむらさきと紺の浴衣、僕は緑と黒の浴衣を着ている。
「ねえみかど。貴方は私のこと、どう思う?」
唐突にそう聞かれた。
「どうって、、。」
僕は迷った。同時に焦った。僕はみなつのこと、好きかも、、。知れない。
「私は、、。好き、よ。」
「好き、、、、?」
僕が呟いた瞬間大きな花火が上がり視界はたちまち煙で真っ白で見えなくなった。誰かに押されて何もないとこにいたみなつと僕は足を滑らせ宙に舞った。もうダメだ、、、。視界が煙でおおわれる前、宙に舞うその瞬間、「ずっとそばにいるよ−。」みなつがそう笑った気がした。その笑顔は、世界で一番美しかった
気づいたら視界が開けていた。目が覚めた、と言ったほうが正確かもしれない。みなつと花火を見ていたはずが家の僕の部屋のベットの上にいた。僕は浴衣を着ているし、花火を見ていたことは間違いない。コンコンコン。扉がノックされる。「入るわね。」そう言って大きな箱を持った母が僕の部屋に入ってきた。
「良かった。」母は涙を流して僕に抱きつく。何がなんだかわからない。僕は、首をかしげた。そんな僕を見て母が口を開く。
「そろそろ話しても良さそうね、、。みかどももう、中学生だし。
みかど、貴方にはお姉さんがいたの。」
「、、。姉さん?」僕は呟く。
「そう。これ、、。」
母は大きな箱をあける。その中にはボロボロ破れた、むらさきと紺の浴衣が入っていた。
「−っ」僕は息を飲む。そんな僕を無視して母は続ける。
「みなつ。貴方のお姉さんはね、みなつっていうんだけど、貴方が6歳の時になくなったの。みなつが貴方と同い年、中学生になった年に。ちょうど六年くらい前の今日。花火があがって視界が真っ白の時に誰かに押されて落ちてしまったの。その時あなたも一緒で。でもみなつが貴方をかばったの。みなつは病院に搬送されてそのまま死んじゃったけど。でもね、みかど、みかどってずっと貴方の名前を呟いていた。」
「でも僕は、、。」記憶がない。さすがに六歳なら少しは覚えているはずだ。考えると何故か頭がいたくなる。
「貴方は事故のショックで記憶をうしなったの。今貴方が着ている浴衣、、。みなつが貴方にプレゼントしたものよ。 じゃあ夕食のしたくするね。準備ができたら呼ぶわね、、。」母が部屋を出る。
僕の初恋。僕が好きだった女の子は、、。僕の姉だった−。
一番近い存在。でも一番遠い存在。あの時好きって言えなかった後悔。もう何も分からない。でも分かることはひとつある。それは−。
確かに彼女は僕の中にいつまでも生き続けることだ−。
最後まで読んでくれてありがとう!このお話を読んでくれたあなたの人生が、少しでも良いように変わりますように!ありがとうございました! おんさん(東京・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月4日みんなの答え:7件
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やべーちょーカンドーした! 凄すぎます!おんさん何者ですか?大ファンです!このコーナー復活したらまた書いてください! スノさん(東京・13さい)からの答え
とうこう日:2021年8月16日 -
すごい 見習います セクラバさん(東京・13さい)からの答え
とうこう日:2021年8月8日 -
すごい! 面白かったです! あいさん(北海道・12さい)からの答え
とうこう日:2020年12月7日 -
す、す、す、凄すぎます!!!!!! おはこんばんは!!しずくです♪ポチャ
えっ!?す、す、凄すぎます!!
本当に12歳の方が作った作品!?私、今11歳ですが、12歳になってもこれを作れないと思います!!
読み始めたときに、隣で男の子がお話を読んでくれているような気がしました!!こんなことになったの初めてです!
このサイトで読んだ中で1番凄かったです!
もっとみんなに読んでもらいたい!!!
コンテストに応募した方がいいと思います!!
もうファンです!!
ずっと応援しています!!
頑張ってください!!
ばいぽちゃ!☆ しずくさん(選択なし・11さい)からの答え
とうこう日:2020年12月6日 -
な、なんだこれは…! なんかこう、引き付けられる感じがしました!!こういう小説を書いてみたいです…!
(ああ、そろそろ小説書かなきゃ…)
面白かったです!では! さっぴ@日常組大好きさん(大阪・12さい)からの答え
とうこう日:2020年12月5日 -
めっちゃいいお話! 読んでて涙出そうになりました。
恋した相手が姉だったなんて!全然予想してなかったです。
みかどをかばって死ぬなんて…泣きそうになったよぉ。
ウルトラスーパーミラクル素敵なお話でした。
今までここに投稿されてる短編小説や、出版されてる本などを読んできましたが、トップ3に入るほど感動しました!
わかさん(大阪・11さい)からの答え
とうこう日:2020年12月5日 -
すごい良い! スト一リ一がとてもよく考えてるな〜と思いました!
お姉さんは優しいな一、そして、主人公の「僕亅の中に絶っ対生き続けますね!
ふくせんも上手です。
次回もよければ、書いて下さい! (元 青井〜。)青紫。さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年12月5日
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- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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