クリスマスのカウントダウン
わたしの名前は永崎 香織(ながさき かおり)。中学2年生。
今年のクリスマスは、いつもより気合が入っています……!
「えーっ!! じゃ、香織、クリスマスは匠と過ごすのォッ!?」
「な、菜月っ! 声が大きいよ〜っ!」
「ぶぅ……。まっ、クリスマスは大切な人と過ごすっていうしね〜」
目の前にいる女子が頬を膨らませて言う。
今は昼休み。親友の堀北 菜月(ほりきた なつき)とクリスマスの事でお話中!
『匠』っていうのは、その……わたしの彼氏、です!
実はこの前の日曜日に誘ってもらったの。
匠くんは学校でも上位に入るイケメンだから、すっごく嬉しい……!(もちろん、見た目で彼氏選んでないよ!?)
「で、でもっ。匠くん、家の手伝いとかもあるから、まだわかんないって……」
「はぁ? ウチから香織取るくせに、そんなにあやふやなの? あいつ――!」
「あわわ、菜月、落ち着いてー!」
そのとき、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「香織、ちゃんと匠に聴くんだよ? もしあいつがまたふざけたら、ウチが打ん殴っておくから!」
「あ、ありがとう……。気持ちだけ受け取っとくね……」
そうして、わたしたちは解散した。
――――――――――――――――――――――――――――
俺の名前は樋口 匠(ひぐち たくみ)。
今年のクリスマスは、いつもより気合を入れる!
「あの、匠くん」
「えっ、香織? どうした?」
「えっと……」
放課後、帰る用意をしていたら、彼女の香織に声をかけられた。
香織は、自分では気付いてないらしいけど、ふわふわ美少女でよく笑う、おとなしい性格の可愛い子だ。(見た目で選んでないぞ?)
そして今、彼女はもじもじと下を向きながら何か言おうとしている。
「香織?」
「えっと、菜月に言われたんだけどっ。クリスマス……どうする?」
香織が照れながら上目遣いで聴いてきた。
――可愛い……! って、そうじゃない! しっかりしろ!
俺は頭を軽く振り、ニカッと笑って言った。
「内緒……だなっ!」
「えぇっ……! 知りたいよ〜」
「ダメだ、お楽しみ!」
「……わかった。楽しみにしてるね!」
香織はニッコリ笑って、帰っていった。
〜クリスマス当日〜
「香織ーっ!」
「あっ、匠くん!」
「早いな。一応5分前だけど……」
そう言いながら、匠くんはコテリと首をかしげる。
わたしは少し顔を赤らめた。
――うぅ。楽しみすぎて30分前に来ちゃった、なんて言えない……!
「は、早めに来るようにしてるんだっ。遅刻したくないから……」
「ハハッ、香織らしいな」
ごめんね、匠くんっ!!
心の中で手を合わせて謝る。
「じゃ、行くか」
そう言って匠くんは優しく微笑み、手を差し伸べてくれる。
「――うんっ」
わたしはドキドキしながら、笑ってその手を握りしめた。
「匠くん? どこまで行くの?」
匠くんと歩いて、10分くらい経った。
「もうすぐだ」
そして――。
「着いた」
「えっ――?」
たどり着いたのは、公園の真ん中にある大きなクリスマスツリーの真ん前。
「匠くん、どういうこと……?」
「香織。大丈夫だ」
わたしはわからなくて、自信たっぷりの匠くんの顔をじっと見つめる。
すると、彼は時計を見ながら小さく呟いた。
「10、9、8、7、6」
「匠くん?」
「5、4、3、2、1、0――!」
匠くんはバッと顔を上げた。
つられてわたしも前を見ると――大きな、キラキラ輝くクリスマスツリー。
「わあっ、綺麗……! クリスマスツリーのイルミネーション?」
「あぁ、そうだ。ネットで調べたら、一番近くで綺麗だったから」
「匠くん……。ありがとう」
わたしはこっそり、少しだけ彼に身を寄せた。
「香織。こちらこそいつもありがとう。これからもよろしくなっ」
「うんっ!」
そうして、わたしたちは身を寄せ微笑み合った。
どうも、みすずです!
今回は、クリスマスの甘ーい恋を書いてみました。
いいなぁ、私もこんな恋してみたいです……。
よろしければ感想も。
では、さようなら^^
みすずさん(大阪・11さい)からの相談
とうこう日:2020年12月23日みんなの答え:1件
今年のクリスマスは、いつもより気合が入っています……!
「えーっ!! じゃ、香織、クリスマスは匠と過ごすのォッ!?」
「な、菜月っ! 声が大きいよ〜っ!」
「ぶぅ……。まっ、クリスマスは大切な人と過ごすっていうしね〜」
目の前にいる女子が頬を膨らませて言う。
今は昼休み。親友の堀北 菜月(ほりきた なつき)とクリスマスの事でお話中!
『匠』っていうのは、その……わたしの彼氏、です!
実はこの前の日曜日に誘ってもらったの。
匠くんは学校でも上位に入るイケメンだから、すっごく嬉しい……!(もちろん、見た目で彼氏選んでないよ!?)
「で、でもっ。匠くん、家の手伝いとかもあるから、まだわかんないって……」
「はぁ? ウチから香織取るくせに、そんなにあやふやなの? あいつ――!」
「あわわ、菜月、落ち着いてー!」
そのとき、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
「香織、ちゃんと匠に聴くんだよ? もしあいつがまたふざけたら、ウチが打ん殴っておくから!」
「あ、ありがとう……。気持ちだけ受け取っとくね……」
そうして、わたしたちは解散した。
――――――――――――――――――――――――――――
俺の名前は樋口 匠(ひぐち たくみ)。
今年のクリスマスは、いつもより気合を入れる!
「あの、匠くん」
「えっ、香織? どうした?」
「えっと……」
放課後、帰る用意をしていたら、彼女の香織に声をかけられた。
香織は、自分では気付いてないらしいけど、ふわふわ美少女でよく笑う、おとなしい性格の可愛い子だ。(見た目で選んでないぞ?)
そして今、彼女はもじもじと下を向きながら何か言おうとしている。
「香織?」
「えっと、菜月に言われたんだけどっ。クリスマス……どうする?」
香織が照れながら上目遣いで聴いてきた。
――可愛い……! って、そうじゃない! しっかりしろ!
俺は頭を軽く振り、ニカッと笑って言った。
「内緒……だなっ!」
「えぇっ……! 知りたいよ〜」
「ダメだ、お楽しみ!」
「……わかった。楽しみにしてるね!」
香織はニッコリ笑って、帰っていった。
〜クリスマス当日〜
「香織ーっ!」
「あっ、匠くん!」
「早いな。一応5分前だけど……」
そう言いながら、匠くんはコテリと首をかしげる。
わたしは少し顔を赤らめた。
――うぅ。楽しみすぎて30分前に来ちゃった、なんて言えない……!
「は、早めに来るようにしてるんだっ。遅刻したくないから……」
「ハハッ、香織らしいな」
ごめんね、匠くんっ!!
心の中で手を合わせて謝る。
「じゃ、行くか」
そう言って匠くんは優しく微笑み、手を差し伸べてくれる。
「――うんっ」
わたしはドキドキしながら、笑ってその手を握りしめた。
「匠くん? どこまで行くの?」
匠くんと歩いて、10分くらい経った。
「もうすぐだ」
そして――。
「着いた」
「えっ――?」
たどり着いたのは、公園の真ん中にある大きなクリスマスツリーの真ん前。
「匠くん、どういうこと……?」
「香織。大丈夫だ」
わたしはわからなくて、自信たっぷりの匠くんの顔をじっと見つめる。
すると、彼は時計を見ながら小さく呟いた。
「10、9、8、7、6」
「匠くん?」
「5、4、3、2、1、0――!」
匠くんはバッと顔を上げた。
つられてわたしも前を見ると――大きな、キラキラ輝くクリスマスツリー。
「わあっ、綺麗……! クリスマスツリーのイルミネーション?」
「あぁ、そうだ。ネットで調べたら、一番近くで綺麗だったから」
「匠くん……。ありがとう」
わたしはこっそり、少しだけ彼に身を寄せた。
「香織。こちらこそいつもありがとう。これからもよろしくなっ」
「うんっ!」
そうして、わたしたちは身を寄せ微笑み合った。
どうも、みすずです!
今回は、クリスマスの甘ーい恋を書いてみました。
いいなぁ、私もこんな恋してみたいです……。
よろしければ感想も。
では、さようなら^^
みすずさん(大阪・11さい)からの相談
とうこう日:2020年12月23日みんなの答え:1件
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ぼくも、、 小学5年がいうのもあれですが、ぼくもこんな恋したいです kさん(神奈川・11さい)からの答え
とうこう日:2020年12月24日
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