夜の神社で人探し
とある肌寒い冬の夜。
私は古びた地元の神社の前に立っていた。
その神社はとても古く、何代も前からこの土地に暮らしている私の家族ですらいつからここに建っているのか分からないと言う。
そんな少し不気味な神社になぜ私が建っているのかと言うと。
さっき私の隣の家に住むまだ小学1年生の女の子である梨狐ちゃんがここに入っていくのが家の窓から見えたからだ。
つまり、何故まだ小さな梨狐ちゃんが普通は怖がるはずの夜の不気味な神社に吸い込まれるかの様に入ったのかが気になったということだ。
夜って言ってもほぼ深夜みたいなものだし、高校生の私はまだしも梨狐ちゃんがいなくなったことに気づいた彼女の保護者は取り乱すに違いない。
たまたま目撃したのも何かの縁だろう。
(怖いけど探すか…)
すぅ、と息を吸って私は神社に向かって梨狐ちゃんの名前を呼び、その中に入って行った。
まだ明るい昼でも乱雑に貼られたお札などが変に際立つ不気味な神社なのに、深夜にもなるとかなり恐ろしい。
実際私の肌はもう鳥肌になり、体は寒さと恐怖で震えていた。
段々と体温が抜き取られていく感覚がする。
「梨狐ちゃーん、いるー?梨狐ちゃん!!」
ひたすらに名前を呼ぶが梨狐ちゃんの気配はない。
次第に更に暗くなり、ほぼ辺りが見えなくなっていた。
これ、私もかなりまずい状況ではないだろうか??
もう駄目だ、また明日大人を呼んで探そう、このままだと私も迷ってしまう。
そう思いもと来た道を戻ろうとしたその時。
「水月ちゃん…??」
「!?」
慌てて振り返ると、暗闇の中に小さな女の子が立っていた。
よく見えないが、梨狐ちゃんだろう。
「梨狐ちゃんだよね??」
「うん…水月ちゃんでしょ!?やっぱり怖い。帰りたいよぉ…」
「うん、帰ろう?ほら、私の手握って」
梨狐ちゃんは頷いて私の手を握った。
幽霊などとは程遠い、ちゃんとした人間の温もりがある温かい小さな手だった。
小説などだと梨狐ちゃんではなく顔が無い化け物だった、とか梨狐ちゃんはそもそも神社に来ておらず全て私の幻覚だった…などのオチがあるがこれは現実だ。
ちゃんと梨狐ちゃんがいる。
でもそこで1つ気がかりなところがある。
「ねぇ、梨狐ちゃん?」
「なに…?」
「なんで神社にいたの?」
「…え」
そこで梨狐ちゃんがいたずらっぽく笑ったのを感じた。
「んーとね…神社に行きたくなっちゃったから」
「…」
梨狐ちゃんの考えていることが分からなかった。
行きたくなって家を抜け出して神社に向かったが怖くなってしまい迷い、私が来るまで彷徨っていた、ということなのは分かるが…どこか腑に落ちない。
もやもやしながらも私は梨狐ちゃんと家に戻った。
背後で神社が不気味に笑っている様な気がした。
その後梨狐ちゃんはしっかり怒られ、私は褒められた。
梨狐ちゃんの両親に礼を言われながら私は考えていた。
1番不気味なのは、人間かもしれない、と。 完
はじめまして、白鷺です。
初めて書いた様なものなので全然意味不明な作品ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
また次回も是非!では! 白鷺 とわさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月26日みんなの答え:1件
私は古びた地元の神社の前に立っていた。
その神社はとても古く、何代も前からこの土地に暮らしている私の家族ですらいつからここに建っているのか分からないと言う。
そんな少し不気味な神社になぜ私が建っているのかと言うと。
さっき私の隣の家に住むまだ小学1年生の女の子である梨狐ちゃんがここに入っていくのが家の窓から見えたからだ。
つまり、何故まだ小さな梨狐ちゃんが普通は怖がるはずの夜の不気味な神社に吸い込まれるかの様に入ったのかが気になったということだ。
夜って言ってもほぼ深夜みたいなものだし、高校生の私はまだしも梨狐ちゃんがいなくなったことに気づいた彼女の保護者は取り乱すに違いない。
たまたま目撃したのも何かの縁だろう。
(怖いけど探すか…)
すぅ、と息を吸って私は神社に向かって梨狐ちゃんの名前を呼び、その中に入って行った。
まだ明るい昼でも乱雑に貼られたお札などが変に際立つ不気味な神社なのに、深夜にもなるとかなり恐ろしい。
実際私の肌はもう鳥肌になり、体は寒さと恐怖で震えていた。
段々と体温が抜き取られていく感覚がする。
「梨狐ちゃーん、いるー?梨狐ちゃん!!」
ひたすらに名前を呼ぶが梨狐ちゃんの気配はない。
次第に更に暗くなり、ほぼ辺りが見えなくなっていた。
これ、私もかなりまずい状況ではないだろうか??
もう駄目だ、また明日大人を呼んで探そう、このままだと私も迷ってしまう。
そう思いもと来た道を戻ろうとしたその時。
「水月ちゃん…??」
「!?」
慌てて振り返ると、暗闇の中に小さな女の子が立っていた。
よく見えないが、梨狐ちゃんだろう。
「梨狐ちゃんだよね??」
「うん…水月ちゃんでしょ!?やっぱり怖い。帰りたいよぉ…」
「うん、帰ろう?ほら、私の手握って」
梨狐ちゃんは頷いて私の手を握った。
幽霊などとは程遠い、ちゃんとした人間の温もりがある温かい小さな手だった。
小説などだと梨狐ちゃんではなく顔が無い化け物だった、とか梨狐ちゃんはそもそも神社に来ておらず全て私の幻覚だった…などのオチがあるがこれは現実だ。
ちゃんと梨狐ちゃんがいる。
でもそこで1つ気がかりなところがある。
「ねぇ、梨狐ちゃん?」
「なに…?」
「なんで神社にいたの?」
「…え」
そこで梨狐ちゃんがいたずらっぽく笑ったのを感じた。
「んーとね…神社に行きたくなっちゃったから」
「…」
梨狐ちゃんの考えていることが分からなかった。
行きたくなって家を抜け出して神社に向かったが怖くなってしまい迷い、私が来るまで彷徨っていた、ということなのは分かるが…どこか腑に落ちない。
もやもやしながらも私は梨狐ちゃんと家に戻った。
背後で神社が不気味に笑っている様な気がした。
その後梨狐ちゃんはしっかり怒られ、私は褒められた。
梨狐ちゃんの両親に礼を言われながら私は考えていた。
1番不気味なのは、人間かもしれない、と。 完
はじめまして、白鷺です。
初めて書いた様なものなので全然意味不明な作品ですが、最後まで読んでくださってありがとうございました!
また次回も是非!では! 白鷺 とわさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月26日みんなの答え:1件
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
白…? のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪
初めまして、一日遅れの秋菜です(*´▽`*)
名前だけでも覚えてくれるとめっちゃうれしいです♪
感想です(-_- )
結構話の内容は良かったので尊敬します!
初めて書いたんですか…?
クオリティ高すぎるよ。
アドバイスをするのならば、行を開けても良いと思います!
『つまり、』の前など、行を開けても良いと思います。
お話は本当に良かったです♪
また次も楽しみにしてます。
素敵なお話ありがとうございました♪
それでは〜。 秋菜(元ゆーな☆)@ゆの花嫁志望!さん(北海道・13さい)からの答え
とうこう日:2020年12月28日
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- 回答には相談に対する回答内容を投稿してください。過度に自己紹介等が書かれている場合は、スタッフにて削除・非公開対応を行わせていただきます。
- ニックネームを頻繁に変更して、「元○○」というような説明を記載することはやめてください。
- 1部のユーザーになりすましの投稿が行われています。なりすましの投稿はやめてください。
- カテゴリごとの新着相談
-
-
- みんなはどんな沼にハマってる??03月19日
-
- 親にスマホを制限されています。03月29日
-
- 友達のことについて悩んでます。03月28日
-
- 新学期についていろいろ聞きたい!03月29日
-
- 毒親?ですか?03月29日
-
- みんなの好きな時代はー?03月28日
-
- みんなはどう対応する?03月28日
-
- 食欲がないです…03月28日
-
- たすけて03月28日
-
- 3000mを走ったら吐いた03月28日
-
- 五条悟好き集合ーー!03月29日
-
- 好きな人とのメール03月29日
-
- ピアス何個まで許せる?03月27日
-
- ドレミファソラシド 好きな音は?03月29日
-
- おすすめの靴下教えて!03月28日
-
- 『画面越しに恋してしまった』01月26日
-
- どうしよう(´;ω;`)ウッ…03月29日
-
いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。
・>>SNSで相談する
・電話で相談する
・>>地元の相談窓口を探す
18歳までの子どものための相談先です。あなたの思いを大切にしながら、どうしたらいいかを一緒に考えてくれるよ。