あの子の魂の行方
ある日の夕方、私「佐藤ゆか」は家に帰るため薄暗い路地裏を通っていた。
すると、背後から何かが転がる音…、ボールが転がってきた。
(誰かの落とし物かな…)
私は転がってきたボールを手にする。
すると、後ろから
「それ、私のでーす!!!」
と、なんだか聞いたことのあるような声が聞こえてきた。
私と同じくらいの年頃の女の子。
ボールを取りに私の目の前にくる。
私はボールを渡して、家に帰ろうとした。
そのとき、その女の子の足下に目がいった。
「え…?」
なんと足がない。下半身がないのだ。身体が宙に浮いている。
(おばけ…!!!)
私は逃げようとした。そのとき…、
「ゆかちゃん!」
女の子が大きな声で言った。
なぜこの子が私の名前を知っているのか。
その子の顔をじっと見てみると、
それは、二年前転校した親友の「高澤ももな」だった。
「え…っ、ももな?!」
私はひさしぶりに親友に会えた喜びと共に、
なぜ下半身がなくなっているのかという疑問が浮かんだ。
「もっ、ももな、なんで、足、え…っ。」
「あのね、ゆかちゃん、私ね実は交通事故に遭っちゃって。
今病院で意識不明な状態なんだ。それで、この私は魂なんだ」
「え、交通事故…?」
私は突然の出来事に頭が真っ白になった。
でも、ももなは淡々と話し続ける。
「多分ね、物凄い奇跡がない限り私は死んじゃうんだぁ
だから、最後に親友のゆかちゃんに会いに来たんだ」
「え、死っ…?」
親友との再開で、死ぬかもしれないと告げられる。
私は驚きと悲しみの感情が溢れ出し、いつの間にかボロボロと涙をながしていた。
「嫌だよ、ももな、私、ももなが初めての親友でっ、
ももながいるから毎日学校楽しみだったのっ。
転校してからも、ももなも頑張ってるって自分を元気づけてて…」
私は動揺していた。自分が何を言っているかが分からないくらいに。
ももなは泣きながら笑い、
「私もだよぉ、ゆかちゃん。
でもっ、でもっ。多分、もうっ…」
「「「馬鹿っっっ」」」
私は大きな声で叫んだ。
薄暗い路地裏に声が響き渡る。
「絶対にももなは生きるんだぁ、私が死なせないぃぃぃ」
私は小さな子供のように大泣きしながら言った。
すると、ももなの身体がさらさらと欠けていった。
どんどんと身体が無くなっていく。
「あ、れ、ゆか、ちゃ、ん、なんだろ、こ、れ」
「え、え、ももなっ…」
「あ、もしか、して、私、無理、だっ、た、かな…」
ももなは笑顔だったが、とても悲しい表情をしている。
「嫌だよ、ももなぁっ!」
「・・・バイバイ、ゆ、かちゃ、…ん、!」
そう言葉を残し、ももなは私の目の前からいなくなった。
翌日、ももなのいた病院を知り、そこに行くことにした。
ももなはもういない。そう考えるだけで胸が苦しい。
ももなの病室の前。私は大きく深呼吸をする。
そして、力強く扉を開けた。すると、、、
「ゆかちゃん」
ももなの明るい声が聞こえた。
私は目を大きく見開いた。
何か夢を見ているのか、ももなが病室のベッドに座っている。
体中傷だらけだが、元気そうに笑っている
「なんで、ももな…?」
「私、あの時魂が消えたのは
死んじゃったからじゃなくて、
生きれるから魂が体に吸い込まれたからなのかも」
ももなは嬉しそうに話す。
私は一気に嬉しさがこみあげてきて、涙を流した。
「よかった、よかったぁ、死んでないっ、生きてるっ」
「生きてるよ、生きてるよぉ」
ももなもつられて泣き出す。
私たちは病院だと言うことを忘れて大声で泣いていた。
こんにちは、彩です
普段から相談を送らせていただいていたのですが、
今回は初の短編小説に挑戦してみました。
初めてでつたないところもありますが、
どうか楽しんで読んでくれていたら嬉しいです! 彩さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2023年6月23日みんなの答え:6件
すると、背後から何かが転がる音…、ボールが転がってきた。
(誰かの落とし物かな…)
私は転がってきたボールを手にする。
すると、後ろから
「それ、私のでーす!!!」
と、なんだか聞いたことのあるような声が聞こえてきた。
私と同じくらいの年頃の女の子。
ボールを取りに私の目の前にくる。
私はボールを渡して、家に帰ろうとした。
そのとき、その女の子の足下に目がいった。
「え…?」
なんと足がない。下半身がないのだ。身体が宙に浮いている。
(おばけ…!!!)
私は逃げようとした。そのとき…、
「ゆかちゃん!」
女の子が大きな声で言った。
なぜこの子が私の名前を知っているのか。
その子の顔をじっと見てみると、
それは、二年前転校した親友の「高澤ももな」だった。
「え…っ、ももな?!」
私はひさしぶりに親友に会えた喜びと共に、
なぜ下半身がなくなっているのかという疑問が浮かんだ。
「もっ、ももな、なんで、足、え…っ。」
「あのね、ゆかちゃん、私ね実は交通事故に遭っちゃって。
今病院で意識不明な状態なんだ。それで、この私は魂なんだ」
「え、交通事故…?」
私は突然の出来事に頭が真っ白になった。
でも、ももなは淡々と話し続ける。
「多分ね、物凄い奇跡がない限り私は死んじゃうんだぁ
だから、最後に親友のゆかちゃんに会いに来たんだ」
「え、死っ…?」
親友との再開で、死ぬかもしれないと告げられる。
私は驚きと悲しみの感情が溢れ出し、いつの間にかボロボロと涙をながしていた。
「嫌だよ、ももな、私、ももなが初めての親友でっ、
ももながいるから毎日学校楽しみだったのっ。
転校してからも、ももなも頑張ってるって自分を元気づけてて…」
私は動揺していた。自分が何を言っているかが分からないくらいに。
ももなは泣きながら笑い、
「私もだよぉ、ゆかちゃん。
でもっ、でもっ。多分、もうっ…」
「「「馬鹿っっっ」」」
私は大きな声で叫んだ。
薄暗い路地裏に声が響き渡る。
「絶対にももなは生きるんだぁ、私が死なせないぃぃぃ」
私は小さな子供のように大泣きしながら言った。
すると、ももなの身体がさらさらと欠けていった。
どんどんと身体が無くなっていく。
「あ、れ、ゆか、ちゃ、ん、なんだろ、こ、れ」
「え、え、ももなっ…」
「あ、もしか、して、私、無理、だっ、た、かな…」
ももなは笑顔だったが、とても悲しい表情をしている。
「嫌だよ、ももなぁっ!」
「・・・バイバイ、ゆ、かちゃ、…ん、!」
そう言葉を残し、ももなは私の目の前からいなくなった。
翌日、ももなのいた病院を知り、そこに行くことにした。
ももなはもういない。そう考えるだけで胸が苦しい。
ももなの病室の前。私は大きく深呼吸をする。
そして、力強く扉を開けた。すると、、、
「ゆかちゃん」
ももなの明るい声が聞こえた。
私は目を大きく見開いた。
何か夢を見ているのか、ももなが病室のベッドに座っている。
体中傷だらけだが、元気そうに笑っている
「なんで、ももな…?」
「私、あの時魂が消えたのは
死んじゃったからじゃなくて、
生きれるから魂が体に吸い込まれたからなのかも」
ももなは嬉しそうに話す。
私は一気に嬉しさがこみあげてきて、涙を流した。
「よかった、よかったぁ、死んでないっ、生きてるっ」
「生きてるよ、生きてるよぉ」
ももなもつられて泣き出す。
私たちは病院だと言うことを忘れて大声で泣いていた。
こんにちは、彩です
普段から相談を送らせていただいていたのですが、
今回は初の短編小説に挑戦してみました。
初めてでつたないところもありますが、
どうか楽しんで読んでくれていたら嬉しいです! 彩さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2023年6月23日みんなの答え:6件
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泣きました。 泣きました。あと、すごいねっていうか初めて書いたってすごいよ!バイバイ! まるりんさん(千葉・9さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日 -
めっちゃ感動した! Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
めっちゃ感動した!
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 兎乃*うの*#元雲羽#8月1日改名!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日 -
感動したぁ(T-T) おはこんばんにちは(^^♪元しなものポアロなのだ!o(≧∀≦)o
早速本題へレッツゴー!,゚.:。+゚
感動したぁ(T-T)
「私たちは病院だと言うことを忘れて大声で泣いていた。」
ってところとか好き!
本当に短編小説初めて?
何回も投稿しているプロかと思った!
次回作、すっごく楽しみにしてます!
じゃあ(^^)/~~~バイバイ ポアロ #元しなも #8月改名!さん(三重・11さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日 -
すごい…感動した! こんちゃ!
ハッピー☆チェリーだよっ!
☆本題☆
すごい…感動した!
ももなちゃんタヒんじゃったかと思ったら!
ちゃんと生きてたなんて…!
えっ、待って初めて書いたの!?
凄すぎるー!
また書いてほしいな☆ ではまたぁー∩^ω^∩ ハッピー☆チェリー#キズなん楽しすぎるっさん(愛知・10さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日 -
天才です! こんにちは〜 にこです!
本題
とても感動しました!
特に、私は驚きと悲しみの感情が溢れ出し、いつの間にかボロボロと涙をながしていた。
「嫌だよ、ももな、私、ももなが初めての親友でっ、
ももながいるから毎日学校楽しみだったのっ。
転校してからも、ももなも頑張ってるって自分を元気づけてて…」というところが心に刺さりました。
彩さん、とっても尊敬します!
これからも沢山の小説を書いてほしいです。
(字の間違いや、文章がおかしかったらすみません、、、) にこさん(東京・11さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日 -
感動したああ こんぷりーんまたはこんばんわに!
みんなの小説を見るのが趣味の夏プリンだよぉー
本題へレッツラごぉー!
めっちゃ感動した!!
「笑顔だったけどとても悲しい表情をしている」
ってとこがお気に入り!!!
すごいなぁー
彩さん!また小説かいてください!!
また猫(=^・^=) 夏プリンさん(北海道・11さい)からの答え
とうこう日:2023年7月29日
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- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。
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