春は別れと復縁の季節
春になってから、そよ風がよく吹くようになった。
あつすぎるわけでも、寒すぎるわけでもないこの時期が一番好きだったりする。
、、、そして、暖かくて、冷たいこの季節が嫌いだったりする。
私は 穂香(ほのか)。今日は休日で、自分の部屋でのんびりしていた。
1週間前のことだった。
急にふられたんだ。彼氏に。その子の名前は 洸汰(こうた)。ずっと大好きだった。
もとから私は、可愛いわけでも美しいわけでもなく、ただの強がりの底辺。
容姿も全然だったし、そのせいで周りから距離を置かれたことだって普通にあった。
だから、告白されたときはとってもびっくりした。
どうして私だったんだろうって付き合ってからも何度も思った。
でも、聞いてしまったら離れていきそうで、すっごく怖くって。
大好きだからこそ聞けなかった。嫌われたくなかった。余計なことは言わなかった。
でも、結局ふられた。愛されてる感じがしないって。
本当に好きなのかって言われた。当たり前だって言ったけど、信じてもらえなかった。
、、、まぁ、いい夢を見させてもらったとでも思えばいいや。
はぁ、宿題やる気でないし、だからといって、ゲームしても楽しくないし。
そして、自然とスマホに手が伸び、前までの彼とのメッセージのやり取りを見ていた。
彼はとっても優しかった。頭を撫でてくれた手は暖かくて、何かを言われたたびに、私は嬉しくなった。
でも、私は、、、。
そう考えた途端、嫌になってスマホをベットに投げ出す。私も一緒にベットに飛び込んだ。
うつ伏せになりながら、泣いた。
だって、大好きだったんだもん。夢でもさ、こんなバットエンドひどくない?
辛い現実から逃れたかったから、泣いて、泣いて、、、疲れるまで泣き続けた。
泣き止んだときには、もう意識が遠ざかっていて、そのまま目をゆっくり閉じ、眠りについた。
次起きたときには、ピーンポーン、ピンポーン、、、と、チャイムの音がなっていたときだった。
休日なのに、一体誰だろうかと思ったら、立っていたのは、、、彼だった。
穂「!?なんで、、、。あ、目腫れてる、コンシーラーどこ、、、?」
ささっと30秒で容姿をなんとか整えて、玄関の前に立つ。
ガチャガチャ、、、。
洸「穂香、!急にごめん、でも、話したいことがあって。」
穂「いいよ、部屋、案内するね。」
部屋に彼を連れてきて、簡単なお菓子を出した。
穂「ごめんね、今このくらいしかなくて、、、。」
洸「全然、ありがたいよ。」
軽く話をしたら、彼が言ってた話したいことについて聞いた。
穂「で、話したいことって?」
洸「、、、単刀直入に言うと、復縁してほしい。」
穂「、、!?えと、なんで?」
一瞬意味が分からなかった。
洸「愛してくれてないとか言ったけど、穂香、ちゃんと俺のこと見てくれてたのに今更気づいてさ、」
洸「あのキーホルダー、この前俺がほしいって言ってたやつだし、穂香がくれたんだろ?」
穂「ぁ、、あれ、そういえばあげた、、、。」
この前一緒に遊びに行ったとき、こっそりカバンに入れたんだ。
その後すぐ別れ話になっちゃったけど。
洸「それが嬉しくって、その、、、あんなこといってすまなかった。俺ともう一回やり直してほしい。」
穂「、!ぅ、うん!私でいいなら、その、、、愛情表現少なくて、ごめんね。心配したよね。私もやり直したい。」
やった、、、!やった!
すっごく嬉しい。嬉しくなっちゃって、彼のことをぎゅぅって抱きしめた。
洸「、、、!!ちょ、穂香、!あははっ。よしよし。」
一瞬彼もびっくりしてたけど、すぐによしよしって、頭を撫でてくれた。
やっぱり、暖かい。一生彼だけを愛そう。そう決めた瞬間でもあった。
春は別れと復縁の季節-end-
(おまけ)
穂「洸汰!今度遊ぼ!」
洸「?穂香から遊びの誘いなんて珍しいな。」
穂「えへへ、行きたいとこあって。」
洸「いいよ、今度の休日はそこ行くか。」
穂「わーい!やった!」
〈当日〉
洸「いやぁー。今日は楽しかったな。」
穂「うん!洸汰。ありがと!でさ、ちょっとこっち来てー!」
洸「ん?どしたどした?」
そこには、『誕生日おめでとう』と書かれた布がぶら下がって、中央には、手作りのケーキに、ろうそくがたてられている。
穂「洸汰!誕生日おめでとう!」
穂香がそういった瞬間、パァン!
というクラッカーの音が部屋に鳴り響いた。
洸「!?穂香、、、ありがとう!すっげぇ嬉しい!」
穂「へっへっへー!頑張ったんだぞー!」
洸「あー。今、人生の中で一番幸せ。」
穂「えー。それは言いすぎだよー。」
二人の笑い声がとてもきれいに聞こえる。
鮮やかな春はトラブルあり、そして、その倍の幸せがあったそうだ。 ほっしーさん(福岡・13さい)からの相談
とうこう日:2023年9月28日みんなの答え:1件
あつすぎるわけでも、寒すぎるわけでもないこの時期が一番好きだったりする。
、、、そして、暖かくて、冷たいこの季節が嫌いだったりする。
私は 穂香(ほのか)。今日は休日で、自分の部屋でのんびりしていた。
1週間前のことだった。
急にふられたんだ。彼氏に。その子の名前は 洸汰(こうた)。ずっと大好きだった。
もとから私は、可愛いわけでも美しいわけでもなく、ただの強がりの底辺。
容姿も全然だったし、そのせいで周りから距離を置かれたことだって普通にあった。
だから、告白されたときはとってもびっくりした。
どうして私だったんだろうって付き合ってからも何度も思った。
でも、聞いてしまったら離れていきそうで、すっごく怖くって。
大好きだからこそ聞けなかった。嫌われたくなかった。余計なことは言わなかった。
でも、結局ふられた。愛されてる感じがしないって。
本当に好きなのかって言われた。当たり前だって言ったけど、信じてもらえなかった。
、、、まぁ、いい夢を見させてもらったとでも思えばいいや。
はぁ、宿題やる気でないし、だからといって、ゲームしても楽しくないし。
そして、自然とスマホに手が伸び、前までの彼とのメッセージのやり取りを見ていた。
彼はとっても優しかった。頭を撫でてくれた手は暖かくて、何かを言われたたびに、私は嬉しくなった。
でも、私は、、、。
そう考えた途端、嫌になってスマホをベットに投げ出す。私も一緒にベットに飛び込んだ。
うつ伏せになりながら、泣いた。
だって、大好きだったんだもん。夢でもさ、こんなバットエンドひどくない?
辛い現実から逃れたかったから、泣いて、泣いて、、、疲れるまで泣き続けた。
泣き止んだときには、もう意識が遠ざかっていて、そのまま目をゆっくり閉じ、眠りについた。
次起きたときには、ピーンポーン、ピンポーン、、、と、チャイムの音がなっていたときだった。
休日なのに、一体誰だろうかと思ったら、立っていたのは、、、彼だった。
穂「!?なんで、、、。あ、目腫れてる、コンシーラーどこ、、、?」
ささっと30秒で容姿をなんとか整えて、玄関の前に立つ。
ガチャガチャ、、、。
洸「穂香、!急にごめん、でも、話したいことがあって。」
穂「いいよ、部屋、案内するね。」
部屋に彼を連れてきて、簡単なお菓子を出した。
穂「ごめんね、今このくらいしかなくて、、、。」
洸「全然、ありがたいよ。」
軽く話をしたら、彼が言ってた話したいことについて聞いた。
穂「で、話したいことって?」
洸「、、、単刀直入に言うと、復縁してほしい。」
穂「、、!?えと、なんで?」
一瞬意味が分からなかった。
洸「愛してくれてないとか言ったけど、穂香、ちゃんと俺のこと見てくれてたのに今更気づいてさ、」
洸「あのキーホルダー、この前俺がほしいって言ってたやつだし、穂香がくれたんだろ?」
穂「ぁ、、あれ、そういえばあげた、、、。」
この前一緒に遊びに行ったとき、こっそりカバンに入れたんだ。
その後すぐ別れ話になっちゃったけど。
洸「それが嬉しくって、その、、、あんなこといってすまなかった。俺ともう一回やり直してほしい。」
穂「、!ぅ、うん!私でいいなら、その、、、愛情表現少なくて、ごめんね。心配したよね。私もやり直したい。」
やった、、、!やった!
すっごく嬉しい。嬉しくなっちゃって、彼のことをぎゅぅって抱きしめた。
洸「、、、!!ちょ、穂香、!あははっ。よしよし。」
一瞬彼もびっくりしてたけど、すぐによしよしって、頭を撫でてくれた。
やっぱり、暖かい。一生彼だけを愛そう。そう決めた瞬間でもあった。
春は別れと復縁の季節-end-
(おまけ)
穂「洸汰!今度遊ぼ!」
洸「?穂香から遊びの誘いなんて珍しいな。」
穂「えへへ、行きたいとこあって。」
洸「いいよ、今度の休日はそこ行くか。」
穂「わーい!やった!」
〈当日〉
洸「いやぁー。今日は楽しかったな。」
穂「うん!洸汰。ありがと!でさ、ちょっとこっち来てー!」
洸「ん?どしたどした?」
そこには、『誕生日おめでとう』と書かれた布がぶら下がって、中央には、手作りのケーキに、ろうそくがたてられている。
穂「洸汰!誕生日おめでとう!」
穂香がそういった瞬間、パァン!
というクラッカーの音が部屋に鳴り響いた。
洸「!?穂香、、、ありがとう!すっげぇ嬉しい!」
穂「へっへっへー!頑張ったんだぞー!」
洸「あー。今、人生の中で一番幸せ。」
穂「えー。それは言いすぎだよー。」
二人の笑い声がとてもきれいに聞こえる。
鮮やかな春はトラブルあり、そして、その倍の幸せがあったそうだ。 ほっしーさん(福岡・13さい)からの相談
とうこう日:2023年9月28日みんなの答え:1件
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めっちゃ上手!! どーも(*`>v<)っ*.☆
來夢だよっヾ(*。・ ω < 。*) ノ゙
*本題*
めっちゃ上手!!
キズなん民のみんなにパワーを注入ヾ(@⌒ー⌒@)ノ 來夢*らいむ*#元花凜#お試しニクネさん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月24日
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