花火の下のすっぱい恋
俺、伊藤陸(いとう りく)中学3年は同じクラスの佐々木天羽(ささき くうは)に告白することを決めた。
3ヶ月前
やけに教室がざわついている。
自分の席に着くと前の席の幼馴染の雪乃(ゆきの)に何があるのか尋ねてみた
どうやら、女子の転校生が来るらしい。
俺は女子に興味がない。というよりも、女子に魅力を感じない。
何がいいのかあんまりよく分からない。
ガラガラ
うげ、俺が世界一嫌いな音。
「みんなー、席に着けー!今日は転校生を紹介するぞー」
「佐々木、入ってこい」
ふわ…くり色の長い髪は一つに結ばれ、ヘアーカフがつけられている。髪は腰のあたりまで伸びていて、輝いて見える。
整っている顔には、愛らしい綺麗な瞳がキラキラと輝いて見える。
ふっくらした唇は、イチゴのように美しい。
完全なる、美少女だ。
みんなも同じことを考えていたのか、あちこちから、うっとりとしたため息が聞こえる。
俺が他人の容姿にこんなに興味を持ったのは始めてだ。
「佐々木さん。自己紹介してください」
先生の声で俺は我に返った。
「佐々木天羽です。ささきくうは って読みます。お母さんがハーフでお父さんが日本人のクウォーターです。カナダから来ました。どうぞよろしくお願いします。」
パチパチパチ。
「じゃあ、席は…伊藤の隣な」
佐々木さんがこちらにやってくる。
えっ!?よりによっても俺の隣かよ…
ん?なんかいい匂いがする。これは、イチゴか?
「あっ、気付いた?これ、イチゴの香り」
佐々木さんが、ふんわりとした笑みを浮かべる。
か、カワイイ!!
「あれ?どうしよう、教科書わすれた…」
チャンス!!
「あ、あの、よかったら俺のみる?教科書…」
パァァ!
「ありがとう!!君の名前は?なんていうの?」
「お、俺の名前は伊藤陸…」
「…りく君って呼んでもいい?」
ドキッ!ん?今、ドキドキした?そうか!俺、佐々木さんに一目惚れしたんだ!なるほど〜、理解!じゃなくて……りく君、いい感じ。
「いいよ。その代わり俺も天羽って呼んでもいい?」
「もちろん!」
俺はこの時すでに、花火大会で天羽に告白することを決めていた。
花火大会当日
あぁ、浴衣姿の天羽もカワイイ!
「今晩は!」
「こんばんは」
花火が打ちあがるのは8時半。それまで、屋台を回ったり談笑したりして俺は告白の時間を待った。
8時半
ヒュ〜 ドーン!
大きな花火が打ちあがった
「綺麗…!」
「天羽も」
「ん?」
「天羽も、ものすごく綺麗」
「お、俺と付き合ってくれませんか…」
りくは顔を赤らめながらも、ハッキリと天羽に告白した。
「うぅ…あぁ、うぅぅ……」
なぜか天羽は泣き出した。その顔は俺が初めて見る天羽の苦しそうな顔だった。
雪乃編
私は上石雪乃(かみいしゆきの)。りくの幼馴染で小学校の時からりくに恋をしていた。
3か月前、私たちのクラスに美少女が転校してきた。
りくはその子に一目ぼれ。花火大会にも誘った。
7年間もりくのこと見てきたのに、どうして…
りくが佐々木に告白した。
天羽編
今日は転校初日。緊張する!
「佐々木天羽です。ささきくうは って読みます。お母さんがハーフでお父さんが日本人のクウォーターです。カナダから来ました。どうぞよろしくお願いします。」
パチパチパチ。
「じゃあ、席は…伊藤の隣な」
伊藤さんの隣。ここか…
伊藤さんが鼻をピクピクさせている。
「あっ、気付いた?これ、イチゴの香り」
あっ、伊藤さん笑った。かっこいいなぁ
顔もいいし。
「あれ?どうしよう、教科書わすれた…」
転校初日から、大失敗しちゃった!?
「あ、あの、よかったら俺のみる?教科書…」
ありがたい!
「ありがとう!!君の名前は?なんていうの?」
わざと聞いてみた。どんな反応するか気になったんだ
「お、俺の名前は伊藤陸…」
「…りく君って呼んでもいい?」
ちょっと、ためらったけど……
「いいよ。その代わり俺も天羽って呼んでもいい?」
「もちろん!」
嬉しいな〜!なんか、りく君といるとドキドキするし!
この学校に転校できてよかった!!
けど、私はりく君を好きになることは許されない。彼氏がいるから。
付き合いたくもないのに、無理やり付き合わされた彼氏が。
あいつなんかとは別れたい。けど、別れられない。
次の日
クラスの女子に呼ばれて、屋上に行ったら…
「あんた、何様のつもり?」
え?
バッシャーーーーーー!!
思いっ切りバケツの水をかけられた
おかげで私は全身ぐしょ濡れ。
女子は笑ってた。
花火大会当日
浴衣姿のりく君かっこいい!
「お、俺と付き合ってくれませんか」
私は、花火の下で告白された。
わたしも、りく君のこと好き。でも…
「うぅ…あぁ、うぅぅ……」
気づいたら泣いていた。 すずねさん(東京・12さい)からの相談
とうこう日:2023年10月1日みんなの答え:3件
3ヶ月前
やけに教室がざわついている。
自分の席に着くと前の席の幼馴染の雪乃(ゆきの)に何があるのか尋ねてみた
どうやら、女子の転校生が来るらしい。
俺は女子に興味がない。というよりも、女子に魅力を感じない。
何がいいのかあんまりよく分からない。
ガラガラ
うげ、俺が世界一嫌いな音。
「みんなー、席に着けー!今日は転校生を紹介するぞー」
「佐々木、入ってこい」
ふわ…くり色の長い髪は一つに結ばれ、ヘアーカフがつけられている。髪は腰のあたりまで伸びていて、輝いて見える。
整っている顔には、愛らしい綺麗な瞳がキラキラと輝いて見える。
ふっくらした唇は、イチゴのように美しい。
完全なる、美少女だ。
みんなも同じことを考えていたのか、あちこちから、うっとりとしたため息が聞こえる。
俺が他人の容姿にこんなに興味を持ったのは始めてだ。
「佐々木さん。自己紹介してください」
先生の声で俺は我に返った。
「佐々木天羽です。ささきくうは って読みます。お母さんがハーフでお父さんが日本人のクウォーターです。カナダから来ました。どうぞよろしくお願いします。」
パチパチパチ。
「じゃあ、席は…伊藤の隣な」
佐々木さんがこちらにやってくる。
えっ!?よりによっても俺の隣かよ…
ん?なんかいい匂いがする。これは、イチゴか?
「あっ、気付いた?これ、イチゴの香り」
佐々木さんが、ふんわりとした笑みを浮かべる。
か、カワイイ!!
「あれ?どうしよう、教科書わすれた…」
チャンス!!
「あ、あの、よかったら俺のみる?教科書…」
パァァ!
「ありがとう!!君の名前は?なんていうの?」
「お、俺の名前は伊藤陸…」
「…りく君って呼んでもいい?」
ドキッ!ん?今、ドキドキした?そうか!俺、佐々木さんに一目惚れしたんだ!なるほど〜、理解!じゃなくて……りく君、いい感じ。
「いいよ。その代わり俺も天羽って呼んでもいい?」
「もちろん!」
俺はこの時すでに、花火大会で天羽に告白することを決めていた。
花火大会当日
あぁ、浴衣姿の天羽もカワイイ!
「今晩は!」
「こんばんは」
花火が打ちあがるのは8時半。それまで、屋台を回ったり談笑したりして俺は告白の時間を待った。
8時半
ヒュ〜 ドーン!
大きな花火が打ちあがった
「綺麗…!」
「天羽も」
「ん?」
「天羽も、ものすごく綺麗」
「お、俺と付き合ってくれませんか…」
りくは顔を赤らめながらも、ハッキリと天羽に告白した。
「うぅ…あぁ、うぅぅ……」
なぜか天羽は泣き出した。その顔は俺が初めて見る天羽の苦しそうな顔だった。
雪乃編
私は上石雪乃(かみいしゆきの)。りくの幼馴染で小学校の時からりくに恋をしていた。
3か月前、私たちのクラスに美少女が転校してきた。
りくはその子に一目ぼれ。花火大会にも誘った。
7年間もりくのこと見てきたのに、どうして…
りくが佐々木に告白した。
天羽編
今日は転校初日。緊張する!
「佐々木天羽です。ささきくうは って読みます。お母さんがハーフでお父さんが日本人のクウォーターです。カナダから来ました。どうぞよろしくお願いします。」
パチパチパチ。
「じゃあ、席は…伊藤の隣な」
伊藤さんの隣。ここか…
伊藤さんが鼻をピクピクさせている。
「あっ、気付いた?これ、イチゴの香り」
あっ、伊藤さん笑った。かっこいいなぁ
顔もいいし。
「あれ?どうしよう、教科書わすれた…」
転校初日から、大失敗しちゃった!?
「あ、あの、よかったら俺のみる?教科書…」
ありがたい!
「ありがとう!!君の名前は?なんていうの?」
わざと聞いてみた。どんな反応するか気になったんだ
「お、俺の名前は伊藤陸…」
「…りく君って呼んでもいい?」
ちょっと、ためらったけど……
「いいよ。その代わり俺も天羽って呼んでもいい?」
「もちろん!」
嬉しいな〜!なんか、りく君といるとドキドキするし!
この学校に転校できてよかった!!
けど、私はりく君を好きになることは許されない。彼氏がいるから。
付き合いたくもないのに、無理やり付き合わされた彼氏が。
あいつなんかとは別れたい。けど、別れられない。
次の日
クラスの女子に呼ばれて、屋上に行ったら…
「あんた、何様のつもり?」
え?
バッシャーーーーーー!!
思いっ切りバケツの水をかけられた
おかげで私は全身ぐしょ濡れ。
女子は笑ってた。
花火大会当日
浴衣姿のりく君かっこいい!
「お、俺と付き合ってくれませんか」
私は、花火の下で告白された。
わたしも、りく君のこと好き。でも…
「うぅ…あぁ、うぅぅ……」
気づいたら泣いていた。 すずねさん(東京・12さい)からの相談
とうこう日:2023年10月1日みんなの答え:3件
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なんか‥みんなかわいそう こんにちは!またはこんばんは!
新人短編小説ファン「るーふぁ」です!
【感想】
空羽ちゃんのこといじめてる女子意外みんなかわいそう!
だって、陸くんも空羽ちゃんと付き合えなかったし、雪乃ちゃんも陸くんが告白していたこと知って可哀想だし、雪乃ちゃんも付き合いたくない彼氏に付き合わされていてかわいそう‥!でもこんなお話作っちゃうなんてすごいと思います!読んでいて感動したし、これからも作ってください!
以上!るーふぁより! 新人短編小説ファン「るーふぁ」です!さん(新潟・10さい)からの答え
とうこう日:2023年11月28日 -
可哀想な天羽ちゃん…! どーも(*`>v<)っ*.☆
愛暖だよっヾ(*。・ ω < 。*) ノ゙
*本題*
可哀想な天羽ちゃん…!
陸くんが告白した後、天羽ちゃんが泣き出したのは、このような理由からだったんだ…。
キズなん民のみんなにパワーを注入ヾ(@⌒―⌒@)ノ 愛暖*あのん*#元花凜さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月28日 -
うわっ。めっちゃ感動する。゚(゚´Д`゚)゚。 こんにちは。そらぴぴです
本題すたぁと
この物語めっちゃいい!!。゚(゚´Д`゚)゚。
この物語好き!!天羽ちゃんかわいそう。
好きでもない彼氏に付き合わされて。
そらぴぴさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月28日
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- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
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