ため息と友情。(バッドエンド小説)
「ちょっと、やりすぎだろ」
「いいじゃん、こいつなんだし」
ある日、友達二人と、もう一人との下校中。私、島川利喜斗は、ため息をつきそうになった。
学校では、『からかい』が流行っている。
例えば、授業中に肩を指で突いて、知らないふりをするのだ。
でも、それはすごく小規模で、ただ遊びとしてみんなは楽しんでいた。俺も、べつに良いと思っていた。
でも、クラスメイトの西島泰樹(にしじまやすき)が、完全無視したのだ。
すると、みんなは、ノリが悪い、と言って、徐々にからかいをヒートアップさせた。
手を洗ったあと、わざと泰樹の机や、本人に向けて手を振って水を飛ばしたり、泰樹がトイレに行っている間に椅子を蹴ってたおしたままにしておいたり。
もうそれは、イジメと呼んで良いものだった。
今もそうだ。泰樹は、三人もの重いランドセルを持たされている。
何で、こんなことするんだ。わけがわからない。
「なあ、なあ。やめとけよ。」
「そんなマジレスすんなって。別に泰樹だって良いよな?」
「………うん」
「ほらな。良いだろ、べつに。」
いや、明らかに無理してるだろ。
でも、それを言いたくても言えなかった。
だって、俺もそうだったから。
俺も、ふざけて水を飛ばした一人だ。だから、
だから、何もいえない。
すると、友達二人の、家が見えてきた。
「あ、もうここまでで良いわ。泰樹、おろせ。」
「うん……」
ここまで運ばせておいて、ありがとうの一言もないのかよ。
ガチャ、とドアを閉める音がして、俺は泰樹と二人きりになった。
「……ごめん。」
おれは、そう言って立ち去ろうとした。
「何で助けてくれないんだよ。」
服を引っ張られ、引き止められた。
「へ?」
「助けてくれようとしてたのに、何で、助けてくれないんだよ。」
俺は、少し黙ってしまう。
「助けて……欲しかったのに」
泰樹の声は、悲しみと怒りが混じり合うように、震えていた。
「もう、良いよ。」
俺が立ち止まっていると、泰樹は服から手を離して、足早に、十字路の向こう側に、横断歩道を渡って立ち去って行く。
「本当に、ごめん!」
おれは、心の底から後悔と怒りが湧いた。
自分に対しての、怒りだ。
「俺、前からかいに貢献してたから。だから。」
「でも、助けてくれたって、良いだろ。」
言葉が詰まる。
「からかいに貢献してたからって何。そんなの、どうでも良いだろ。」
横断歩道の間に、車が通り過ぎ去る。
しんとする。
「助けてくれたって、良いじゃんか。」
彼は、振り向かずに、走り去ってしまった。
自分の愚かさに、ため息をつく。
ただ、冬の冷え冷えとに、静まり返っていた。
Huu.さん(東京・10さい)からの相談
とうこう日:2023年10月24日みんなの答え:3件
「いいじゃん、こいつなんだし」
ある日、友達二人と、もう一人との下校中。私、島川利喜斗は、ため息をつきそうになった。
学校では、『からかい』が流行っている。
例えば、授業中に肩を指で突いて、知らないふりをするのだ。
でも、それはすごく小規模で、ただ遊びとしてみんなは楽しんでいた。俺も、べつに良いと思っていた。
でも、クラスメイトの西島泰樹(にしじまやすき)が、完全無視したのだ。
すると、みんなは、ノリが悪い、と言って、徐々にからかいをヒートアップさせた。
手を洗ったあと、わざと泰樹の机や、本人に向けて手を振って水を飛ばしたり、泰樹がトイレに行っている間に椅子を蹴ってたおしたままにしておいたり。
もうそれは、イジメと呼んで良いものだった。
今もそうだ。泰樹は、三人もの重いランドセルを持たされている。
何で、こんなことするんだ。わけがわからない。
「なあ、なあ。やめとけよ。」
「そんなマジレスすんなって。別に泰樹だって良いよな?」
「………うん」
「ほらな。良いだろ、べつに。」
いや、明らかに無理してるだろ。
でも、それを言いたくても言えなかった。
だって、俺もそうだったから。
俺も、ふざけて水を飛ばした一人だ。だから、
だから、何もいえない。
すると、友達二人の、家が見えてきた。
「あ、もうここまでで良いわ。泰樹、おろせ。」
「うん……」
ここまで運ばせておいて、ありがとうの一言もないのかよ。
ガチャ、とドアを閉める音がして、俺は泰樹と二人きりになった。
「……ごめん。」
おれは、そう言って立ち去ろうとした。
「何で助けてくれないんだよ。」
服を引っ張られ、引き止められた。
「へ?」
「助けてくれようとしてたのに、何で、助けてくれないんだよ。」
俺は、少し黙ってしまう。
「助けて……欲しかったのに」
泰樹の声は、悲しみと怒りが混じり合うように、震えていた。
「もう、良いよ。」
俺が立ち止まっていると、泰樹は服から手を離して、足早に、十字路の向こう側に、横断歩道を渡って立ち去って行く。
「本当に、ごめん!」
おれは、心の底から後悔と怒りが湧いた。
自分に対しての、怒りだ。
「俺、前からかいに貢献してたから。だから。」
「でも、助けてくれたって、良いだろ。」
言葉が詰まる。
「からかいに貢献してたからって何。そんなの、どうでも良いだろ。」
横断歩道の間に、車が通り過ぎ去る。
しんとする。
「助けてくれたって、良いじゃんか。」
彼は、振り向かずに、走り去ってしまった。
自分の愚かさに、ため息をつく。
ただ、冬の冷え冷えとに、静まり返っていた。
Huu.さん(東京・10さい)からの相談
とうこう日:2023年10月24日みんなの答え:3件
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
3件中 1 〜 3件を表示
-
うわあ、、、 こんちゃ☆こーぽーだよ☆返信遅れてすいません☆
心痛む、、、、悲しい、、、ハッピーエンドになって欲しかったよお、、、、、、
友情物語、面白かった☆また書いてください☆応援してます☆ こーぽーさん(大阪・10さい)からの答え
とうこう日:2024年1月6日 -
キャラがムカつく 泰樹は自己中やねぇ。
自分が1番の被害者だと信じきっているかんじがイラついたね。
ただ、バットエンドだからこれぐらいのほうがいいのかも。
賛否いろいろあると思うけど自分はこういうの好き
古時計さん(神奈川・17さい)からの答え
とうこう日:2024年1月5日 -
すごい!なるほどって感じ。 昔も今も問題になっているいじめですね。本当に心が痛む物語です。それにしてもこの話を書けるなんてすごいですね。作者のところを見て驚きました。Huuさんは私よりも年下なのにこんな風に物語を作ることができるんですね。本気(と書いてマジ)でリスペクト! ラーメンさん(神奈川・12さい)からの答え
とうこう日:2024年1月4日
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
3件中 1 〜 3件を表示

-
- 【「相談する」「相談に答える(回答する)」ときのルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。

-
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。 - すでに回答された内容を、ほぼそのままコピーして自分の回答として投稿されることが増えています。このような投稿はやめてください。またそのような投稿は今後公開しません。
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの

- カテゴリごとの新着相談
-
-
- 年末年始、何してすごす?12月12日
-
- スマホについて01月16日
-
- 友達と距離置きたい01月16日
-
- 中1でツインテールはどうですか??01月15日
-
- 家族との雰囲気が01月15日
-
- 英語の長文問題を解くコツを知りたい!01月15日
-
- これって生理の前兆?01月15日
-
- 自分に自信持てない時ってどうすればいい?01月15日
-
- 自分だけ初心者で辛い…01月15日
-
- みんなの好きなアーティストは?01月16日
-
- 助けてください 推しのライブのことです01月15日
-
- 脈ありますか?恋愛マスター頼みます01月16日
-
- ネイルチップほしい!!01月16日
-
- みんなは前髪ある?ない?01月16日
-
- 好きな映画ってある?01月13日
-
- あの場所で 〜笑顔と感動の物語〜09月30日
-
- 「未来のムスコ」っていうドラマが泣ける、、01月15日
-


いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。
・>>SNSで相談する
・電話で相談する

・>>地元の相談窓口を探す

18歳までの子どものための相談先です。あなたの思いを大切にしながら、どうしたらいいかを一緒に考えてくれるよ。









