輝く空と海
これは天空都市があるような未来のお話。
「ということで転校生の〈雲上 空(くもうえそら)〉さんです。雲上さんはお父さんの仕事の都合で天空都市から地上に来たんです。」
「へぇーすげー!」
「天空都市ってすごいところらしいよ!」
クラスがザワザワし始める。これだから地上の奴らは…天空都市は空の上にある。天候も空気も操作されている。地上は小さくしか見えない。僕は天空都市が大好きだった。でも、僕のお母さんは病気で亡くなってしまった。だから、お父さんが仕事で地上に行くとなった時、僕はついていくしかなかった。本当は嫌だったのに…
「では、雲上さんは波打さんのとなりに行ってください。」
僕は後ろの席に座った。
「うち、〈波打 海夢(なみうちまりん)〉!よろしくね!」
隣の女の子が話してきた。友達になろうとしてるのか?でも、友達なんていらない。すぐに帰るんだから、天空都市に。
「ねえねえ!雲上くんって海好き?」
「好き以前に見たことがないよ。青くて波があるらしいけどね…でもあんまり興味はないよ。」
よし、これであいつは僕と仲良くはしないだろ。
「そうなんだ…じゃあ、海に行かない?」
「はあ?海?」
なんでそうなる!僕は仲良くなんかしないぞ!絶対に、地上の奴らとなんか…
「見せたいものがあるんだー!ねえねえ!いこーよ!」
「う…こいつ…」
結局、僕とあいつで海に行くことになった。
この町は海からだいぶ近いらしい。僕とあいつは電車に乗り、席についた。
「なあ、なんでお前は海が好きなんだ?」
「お前じゃなくてマリンね!うーん…多分行けばわかるよ。」
「なんで僕なんか誘ったの?」
「だって…なんだか暗そうな顔だったから…」
僕はあいつ…マリンからしたら僕はそう見えていたのかもしれない。でも…
「仕方ないだろ。ここは嫌いなんだ。」
僕は好きで天空都市にいるわけではない。天空都市はある意味〈逃げ場〉なのだ。僕は空が好きだった。青くて雲があって綺麗だから。そして、お母さんがいるから見たら安心した。でも、それはみんなからしたら変だった。いじめられた、怖かった。外に出るのも怖くなった。けど、お父さんが「天空都市に引っ越そう」と言って引っ越した。空が近くなった、綺麗だった。ここが〈逃げ場〉だった。
「…そうなんだ…ごめん。」
「…ああ。謝らなくてもいいよ。なるべく友達を作らないようにしたかったんだけど…」
「…ごめん。でも!」
マリンは大きな声を出した。
「すごく綺麗だから!見てほしい!」
「すごい…綺麗…」
キラキラと輝く海。それは宝石のようだった。
「こっち!」
マリンは手を引っ張って奥に連れて行った。そこは洞窟だった。
「ナナナーナナナーナー」
マリンが歌うと洞窟の奥まで響いた。僕は上を見上げた。空が見えていた。
「すごい…綺麗…なんでこんなのを今まで知らなかったんだろう…」
「私が海が好きな理由がわかった?」
僕は頷いた。マリンはニコッと笑った。
「あっ、そうだ!ソラって呼んでいい?」
僕は笑って話した。
「うん!」
何ヶ月か経ったある日、僕は天空都市に戻った。マリンとも離れ離れになってしまった。でも、約束したんだ。
「また、海に行こうね!」
もちろん、僕は下にある海を見た。マリンは空を見ているだろうか?きっと、見ているだろう。
空も海も輝いていた。 黒来さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2024年2月25日みんなの答え:2件
「ということで転校生の〈雲上 空(くもうえそら)〉さんです。雲上さんはお父さんの仕事の都合で天空都市から地上に来たんです。」
「へぇーすげー!」
「天空都市ってすごいところらしいよ!」
クラスがザワザワし始める。これだから地上の奴らは…天空都市は空の上にある。天候も空気も操作されている。地上は小さくしか見えない。僕は天空都市が大好きだった。でも、僕のお母さんは病気で亡くなってしまった。だから、お父さんが仕事で地上に行くとなった時、僕はついていくしかなかった。本当は嫌だったのに…
「では、雲上さんは波打さんのとなりに行ってください。」
僕は後ろの席に座った。
「うち、〈波打 海夢(なみうちまりん)〉!よろしくね!」
隣の女の子が話してきた。友達になろうとしてるのか?でも、友達なんていらない。すぐに帰るんだから、天空都市に。
「ねえねえ!雲上くんって海好き?」
「好き以前に見たことがないよ。青くて波があるらしいけどね…でもあんまり興味はないよ。」
よし、これであいつは僕と仲良くはしないだろ。
「そうなんだ…じゃあ、海に行かない?」
「はあ?海?」
なんでそうなる!僕は仲良くなんかしないぞ!絶対に、地上の奴らとなんか…
「見せたいものがあるんだー!ねえねえ!いこーよ!」
「う…こいつ…」
結局、僕とあいつで海に行くことになった。
この町は海からだいぶ近いらしい。僕とあいつは電車に乗り、席についた。
「なあ、なんでお前は海が好きなんだ?」
「お前じゃなくてマリンね!うーん…多分行けばわかるよ。」
「なんで僕なんか誘ったの?」
「だって…なんだか暗そうな顔だったから…」
僕はあいつ…マリンからしたら僕はそう見えていたのかもしれない。でも…
「仕方ないだろ。ここは嫌いなんだ。」
僕は好きで天空都市にいるわけではない。天空都市はある意味〈逃げ場〉なのだ。僕は空が好きだった。青くて雲があって綺麗だから。そして、お母さんがいるから見たら安心した。でも、それはみんなからしたら変だった。いじめられた、怖かった。外に出るのも怖くなった。けど、お父さんが「天空都市に引っ越そう」と言って引っ越した。空が近くなった、綺麗だった。ここが〈逃げ場〉だった。
「…そうなんだ…ごめん。」
「…ああ。謝らなくてもいいよ。なるべく友達を作らないようにしたかったんだけど…」
「…ごめん。でも!」
マリンは大きな声を出した。
「すごく綺麗だから!見てほしい!」
「すごい…綺麗…」
キラキラと輝く海。それは宝石のようだった。
「こっち!」
マリンは手を引っ張って奥に連れて行った。そこは洞窟だった。
「ナナナーナナナーナー」
マリンが歌うと洞窟の奥まで響いた。僕は上を見上げた。空が見えていた。
「すごい…綺麗…なんでこんなのを今まで知らなかったんだろう…」
「私が海が好きな理由がわかった?」
僕は頷いた。マリンはニコッと笑った。
「あっ、そうだ!ソラって呼んでいい?」
僕は笑って話した。
「うん!」
何ヶ月か経ったある日、僕は天空都市に戻った。マリンとも離れ離れになってしまった。でも、約束したんだ。
「また、海に行こうね!」
もちろん、僕は下にある海を見た。マリンは空を見ているだろうか?きっと、見ているだろう。
空も海も輝いていた。 黒来さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2024年2月25日みんなの答え:2件
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ぱるってるぅ(?) こんぴにぃ ぴにだぅ
知らんけどなんかもう
空と海が好きなってもた!
(急に関西弁なる謎現象)
夏なったら海 行こっ!
名前までキラキラしてて
眩しかった笑
ちな題名の「ぱるってる」は
ぴにのオリワドだぜっ
意味は。。。特になしぃ
見てくれてさんきゅです!
んじゃおつぴにぃ☆ ぴにぱるさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2024年5月1日 -
いいお話! やっほ~~!自称小説家のよぞらですっ☆
黒来さんよろしくね(`・∀・´)ノ
_♪**☆本題☆**♪_
いいお話だね!
参考にさせてもらいますッo(^ω^)o
_♪**☆終了☆**♪_
じゃ、ばいばーいヾ(*´・∀・`*)ノ よぞら*yozora*/自称小説家さん(選択なし・10さい)からの答え
とうこう日:2024年5月1日
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