短編小説の相談いちらん

短編小説

みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。

短編小説みんなの答え:1

美術室の夕暮れ時

「ふぅ…やっと完成した~!!」 「(笑)よかったね」 私は、四ノ宮 莉子(りこ) 中2で美術部の一応部長 さっきの会話、にぎやかな部活だなって思った?? でも部室は二人きり もう一人は 同じクラスの、八重咲 鈴斗(すずと) そう… 美術部はたった2人しかいない部活 顧問の先生は特にいない 見回りに来る先生ぐらい 六時間目のチャイムがなったあと 2人は美術室に向かう 約二時間2人で美術室で活動 私達はその間、世間話とか よく話す 先生がいないしね その時間が2ヶ月ぐらい続いて 今は6月 私はいつの間にか 鈴くんが好きになっていた 今日もいつも通り美術室は 今日も二人で活動している 「鈴くんはさ、なんで美術部に入ったの?」 「俺は、小さい時から絵を描くのが好きで…」 「莉子は?」 「私も。ただ普通に絵が好きなだけ」 「莉子は、美術部を止めようと思わないの?」 「うん!絵が大好きだしね」 「鈴くんは?」 「おっ俺は…絵が好きなのもあるけど…」 「莉子のことが好きだからっ」 梅雨の雨がやみ 虹がかかった夕暮れ時の美術室で 2人の両片思いは終わった

短編小説みんなの答え:1

「はい!」

私の名前は鈴木かなだよ! ごくごく普通の12歳。 (?)「かなーこれやばくない!?」 このこは私の親友の田中めい。 好きなアーティストとかめっちゃ同じな気が合う友達だよ! すると横の席から男子の声が。 (男子)「鈴木さーんこのプリント先生によろしくぅー」 (かな)「え?」 (男子)「じゃっ」 いま話しかけて来たのは中島れんっていう男子。やけに私にばっかり話かけてくる。 (めい)「じゃあこれ先生に渡して帰るかー」 (かな)「だねー」 先生にプリントを渡して、いつもの通学路をめいとあるいていた。 (めい)「れんってさー絶対かなのこと好きじゃん」 (かな)「え?そうなの?」 (めい)「え?私小学一年から同じだからわかるよ。      だってれんってそんなに女子と喋んないもん」 え?そうなのかな?私は全然しらなかった・・ (めい)「あ、、じゃあ私こっちだから!」 (かな)「あ!じゃあばいばーい」 (めい)「うん!またあしたー」 1人になってからもめいの話が頭から離れなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次の日 (れん)「鈴木さん、、お、おはよぉ」 (かな)「あ、、おはよ」 (れん)「そういえば今日放課後学校の屋上に来てほしいんだけど・・」 (かな)「え?なんで屋上?なんか用事あるなら教室で良くない?」 (めい)「かなおはよー、そういえば昨日さー・・」 (かな)「え、、あ、、」 (れん)「とりあえず屋上ね!放課後!!」 あ、行っちゃった・・なんだろう? (めい)「かなどうしたー?」 (かな)「えあ、何でもないよ!はははー」 え?屋上・・放課後・・あ!これってもしかして? 放課後ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー めいには用事あるからって言って帰ってもらった。 あ、遅くなっちゃった。やばいやばい。 屋上についた。柵のところでれんがサッカーをしている子たちをながめている (かな)「あ、れん?」 (れん)「ああああ、、す、鈴木さん!!」 (かな)「え?てかなんで鈴木さんなの? (れん)「あ、、じゃあかな、、さん?」 れんは顔をまっかにそめている。 (かな)「かなでいいよ!」 (れん)「あ、じゃあかな・・今日は伝えたいことがあって、      あと、わざわざ来てくれてありがと。」 (かな)「ううん、大丈夫だよ。で、伝えたいことって?」 (れん)「お、俺さぁー鈴木・・じゃなくてかなと      隣の席になったとき、かわいいなーって見てた。」 あ、、ジロジロ見てきてたのはだからなのか。ってか、かわいい!? 自分でも顔が赤くなっているのがわかる。 (かな)「う、うん気づいてたよ。」 (れん)「まじか。かなは気づいてなさそうだからいうけど、俺はかなのことが      好きだ!!付き合ってくれ!!」 ええええ!やばいやばい!でも、答えはなぜか迷わなかった。 (かな)「はい!!」 私の人生で1番元気な声がでた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

短編小説みんなの答え:1

天井に何かいる

私の名前は、瑞希現在小学5年生だ私は、怖い話が大好きでよくそういうテレビや本を見ているそして私は、つい最近までダンス教室に通っていたそのダンス教室に通っていたころにこんな話を先生がしてくれたことがある私がまだ5歳だったころトイレの天井に向かって誰かと話していたと今日は、覚えている限りでその話をしようと思います。 「はいそれじゃあ今から10分間休憩を取りますその間に水分補給をしたりトイレに行ってきてくださいね」 「はーい」と私を含めた6人くらいの生徒たちはそれぞれ水分補給をしたりトイレに行ったりした。 「先生トイレに行ってきます」当時5歳だった私は、先生にそう言ってトイレに向かった 「そろそろ10分たったかなあれ瑞希ちゃんがいないそっかトイレかおーい瑞希ちゃん」と私がいないことに気づいた先生は私を呼びに行ったすると「へぇそうなんだそんなことがあったんだね。」と私が上を向いて誰かにしゃべりかけていたようだっただがその時窓のほうは向いておらずただじっと真上を向いていたそうだ「おーい瑞希ちゃん練習始まるよ」と先生が声をかけると 「ごめんね先生がよんでるからもう行くね」と天井に手を振った私はそのままリハーサル室に戻っていったそうだ。だがその時の記憶はなく話した内容も誰と話していたのかもその次の練習の時には全く覚えていなかったそうだ。

短編小説みんなの答え:0

おはよう

朝起きる、アラームを止めてまた布団に潜った。こんな朝をもう何百回と繰り返している。 学校行かなくなって…もう3年か。 行かなくなった理由は世の小学生が不登校になる理由のなかいちばん多いであろうことだ。まぁ、ひとことで言ってしまえばいじめである。恐らく自分は対人恐怖症というやつなのである。4年生の始めごろから学校に行かなくなった。今や家族でさえ自分のことは腫れ物扱いだ。 寝返りを打ち二度目の眠りに入ろうとした。あぁ、今日も布団から出ることはなく一日を終えるだろう…  「おはよう」 別に大して大きい声ではなかったのだ。けれど頭の中奥深くへ直接響くような、目の覚める声がした。 窓を見る。そこには言葉で説明が出来ないような見たこともない『生き物』がいた。なんだか今すぐに触れたくなるような見事なまでにふわふわとした毛並みをしている。 「おはよう」 『それ』が声を発していたのだと認識するのにかなりの間があった。 「んわああああぁぁっ!?」 かなり遅れて驚きが来た。久しぶりに発した自分の声は少しかすれていた。 『それ』は驚く自分になんとも可愛らしい笑顔を向けた。 恐怖と驚きで動くことができない。 しかし同時に何か非日常的な『何か』が始まる予感で期待に満ちあふれていた。 どうやら自分の人生はまだまだこれからなようだ。

短編小説みんなの答え:2

初めて私に青春の風が吹く。

私は山田芽生(やまだめい)。私は親友の佐藤小由里(さとうこゆり)以外に本音を明かすことはない。だって本音をはらしたって変わる未来はない。なぜいわないかって?私はお父さんがいない。それを言ったらいじめになるだけ。みんなは正直すぎ。 そんな私が出会ったのはお母さんがいない高橋雷雨(たかはしらいう)。この人は正直に言っているらしいがそれは陽キャだけ。陰キャはまじでいじめられる。すると。 「ねぇ、ハンカチ落としたよ?」 「あ、ありがとうございます…。」 「どういたしまして。」 すると後ろから 「ねぇ、雷雨様えらー!」 「山田さん、お礼じゃなくて何かあげればいいのに-。」 「そうよねー。」 ふつうに考えば分かるでしょ。落とした物を拾ったらふつうにありがとうでいいんじゃ…? 「ねぇ、キミって他のことちがうよね。」 あーあまだ毒説…。これで何回目よ。 「え…?」 「だって他の子はありがとうのかわりに文ぼう具とかもらうし…。」 なにが言いたいのか。もらいたくない物もらっても困るでしょ。 「だって…欲しくない物もらっても困るし…。」 あ…親友の小由里以外に初めて本音はらした…。 「そんなこと言ってくれる子初めてだよ。」 これはいい意味なのか悪い意味なのか…。 「今日、一緒に帰ろう?」 「…いいよ…。」 「ありがとう!」 「うん…。」 はなれると小由里が 「おめでとう!初めて本音はらしたね!」 「うん。ありがとう…!」 「じゃ、がんばりな!」 「え…?」 「今日私部活だし!」 キーンコーンカーンコーン 放課後 「一緒に帰ろ?」 「…うん!」 「ねぇねぇ、雷雨様~帰りましょう~!」 「ごめん、今日芽生と帰るから。」 「えー山田さんと~?はーい…。」 え…さっき呼び捨てした…? 「じゃ、行こう。」 「うん!」 電車に乗ると 「ねぇ、僕と付き合って欲しいんだけど。」 「え…どうして…?」 「だって他の子のルールに流されないし。」 「え…あれルールなんですか?」 「うん、僕のファンクラブの。」 「え…ファンクラブあるんですか…。」 「キミはホントなにも知らないね。」 「はい…。」 「でさ、付き合っていいのっていってるの。」 「私でよかったら…!」 「芽生。好き!」 甘いキスが降りかかった。 「え…ここ…」 「僕たちの姿は見えないように魔法掛けた。」 「へー雷雨すごいね…。」 「…どうも。」 次は桃太郎駅ー 「私ここで降りなきゃ!」 「僕もここが最寄り駅」 歩いていくうちに家に着いた 「私の家ここだ!」 「んじゃ僕ん家お隣だ。じゃ、また明日ね。」 「うん!」 今日から私に青春の風が吹いた。

短編小説みんなの答え:2

水たまりに浮かぶ猫

猫がいる。 水たまりに座っている。 この辺りでは見ない真っ白な毛の猫が道にいる。 昨日まで結構な雨がふって今も地面が濡れているのに。 私は別に猫が嫌いなわけでも無いので通り過ぎようとした。 ちらちらと見ているのが猫にもわかったのかじっと私を凝視してくる。 ちょうど猫の隣に来た時に水たまりにいる猫を見た。 その時、私は違和感を覚えた。 自分でも何故だかわからない。 「にゃー」 声がした。 猫の声だ。 目の前の猫が鳴いた。 あまりに抑揚がない。 まるで猫の真似をしているみたいだ。 わかった。 さっきの違和感がわかった。 水たまりに猫が映っていない。 「にゃーー」 また鳴いた。 今度は長い。 猫の鳴き声は笑っているようにも悲しんでいるようにも聞こえた。 水たまりをみた。 今度は映っている。 黒い猫だ。 周りの音がない。 私以外が消えた。 空は青色。 でもどこか吐き気を催す。 ここは何処なのか知らない。 いや、ここはさっきまでいた。 そういえば何故外に出たのだろう。 今日は夏至。 あれ、冬だっけ。 家は近くのはず。 「にゃーーーー」 猫が鳴いた。 黒い猫が鳴いた。 気分が悪い。 今にも倒れそうだ。 「にゃーーーーーーーー」 うるさい。 少し黙ってくれないか。 私は倒れるように後ろの壁にもたれた。 「にゃーーー」 猫が鳴いた。 何色かだなんてどうでもいい。 吐いた。 頭が痛い。 横の道を見た。 地平線が見える。 太陽が見えない。 猫がいる。 なぜいるのか。 もう見たくない。 私の横にもいる。 「にゃー」 猫が鳴いた。 何色かわからない。 どれが鳴いた? 私を笑っている。 吐いた。 服がべちょべちょ。 疲れて眠たい。 ここはわからない。 . . . . . . . . . 「ワン」 犬が私の目を覚ました。 壁でいつのまにか寝ていたようだ。 さっきまで何かあった気がしたが。 「くぅーん」 犬が鳴いた。 寂しがるような声だった。 思い出した。 この犬は私の犬。 神社にいたから私の父が拾ってきたんだった。 家の横の壁で倒れていた体は重い。 「ワン、ワン、ワン」 わかった、わかった。 私は立ち上がってその犬を触った。 気分がいい。 私は休日に犬の散歩に行くつもりだったらしい。 なぜ寝ていたのだろうか。 私は犬と一緒にいつもの青い空の下で散歩をし、家族がいる家に帰った。

短編小説みんなの答え:2

桜の唄

『校舎の桜散るゆえにひとつふたつと花びら集め眠りし言葉や目覚めることや無限に眠れ』 僕「っ…ゆ、め、?夢、、、か」 変な夢を見た。唄だ。綺麗な透き通る声で。 僕「桜…?」 校舎の前に立つ、大きな桜樹。 花びらが散っている。一枚、変な花びらがあった。綺麗な字で、 『神』 「神」という文字だけ。妙だ。 ー3日後ー 僕「あっ、…え?し、『社』? 合わせると神社だ、、、」 すぐ、神社へ向かった。 僕「どこ…?」 ?「ありがとう。私の唄、伝わった?っふふ…あなた、幼馴染みのくせに全然気付かないんだもん」 僕「桃歌…?」 桃歌は、幼馴染み。1年前に死んだ。 桃歌「私が死んで1年。2年目も会いに来て!」 僕「うん」 桃歌「愛してる」 僕「っ…」 桃歌「後ろ見て、綺麗な桜!」 僕「本当だ」 振り替えると、桃歌はいなかった。

短編小説みんなの答え:5

そうだ、海に行こう

今まであまり、読んだことも投稿したこともない初心者ですので、どうぞお手柔らかに。 プツン、、、 私の中で、すり減らされた脆い糸が切れた 私は優等生だった。いや、優等生を演じていた、と言う方が的確だろう。 親にされるがまま、塾やら習い事やらをたくさんやらされた。それは全て親の見栄の為というのはわかっていたが、自分の弱い、駄目な所を人に知られると誰も私と関わってくれなくなるのが怖かった。だから、いつも笑顔でいたし、弱音も吐かなかった。 でももう限界だった。今は平日の朝。いつもなら電車に乗って通学している時間だ。まあ、今も電車に乗っていることまではいつもと変わりない。でも、私が今乗っている電車はいつもと逆方向なのだ。 気付いたら、逃げていた。 どこか遠くへ行ってしまいたい。そんな気持ちから体が反応したんだろう。 私は意外に冷静だった。どこに行こうか。そう考えていると、電車の広告に目が止まった。海の広告だった。 「そうだ、海に行こう。」 とりあえず、着いた。 ここがどこの海なのかもわからないが、当然調べる気もないので、少し歩いてみることにした。 するとそこには驚く光景があった。私とタメくらいの男の子がどこの学校かわからないが、制服姿で砂浜に座っていた。私と同じで人生嫌になっちゃったのかな、と親近感が湧いてしまい、話しかけてみることにした。 「ねぇ、何してるの。」 「別に。そっちこそ学校に行く時間だろ」 「なんか、疲れちゃってさ。逃げてきちゃった笑」 「そりゃ、奇遇だね。俺も自分の居場所がなくて現実逃避してるとこ」 私たちはそれから他愛もない話で盛り上がった。他愛もなさすぎて、会話の内容は当分思い出せそうにない。でも、私の心は明らかに軽くなっていた。 それで帰り際、勇気を出して言ってみた。 「LINE、交換しない…?」 なぜだか、とても緊張した。自分の心臓の音が彼に聞こえてないか本気で不安になったんだから笑。 それから15年くらい経った今、私に向かって微笑んでいるこの男があのときの男の子だ。

短編小説みんなの答え:3

芳香と追憶

昔、昔の話をしよう。 これは、俺がまだ小さな子供だった頃の話だ。 田舎にある母の実家。そこから少し歩いた所には、近所の子供が集まって遊ぶ公園がある。その公園からそれまた少し歩いた場所に、そのひとはいつも佇んでいた。 おねえさん。 後ろ姿に声をかけると、彼女がこちらを振り返る。その声が柔らかく俺の名前を呼ぶ瞬間が、俺は一等好きだった。 嬉しさに任せてぎゅうと抱きつけば、ふわりといい匂いがする。そのどこか不思議な香りに包まれていると、何だかほっと落ち着いた気持ちになるのだ。 …その匂いも声もはっきりと思い出せるのに、彼女の顔だけは、靄がかかったように判然としない。 まだ幼い俺の拙い言葉を、そのひとは優しく頷きながら聞いてくれた。 子供特有のひたすら続く質問攻めにも、一つ一つ律儀に答えてくれた。 優しくて物知りで、大好きなおねえさん。おねえさんは決まって、日が暮れる数刻前に俺に帰るようにと促す。 家に帰る準備が整ったら、おねえさんは地面に膝をつき、俺と目を合わせて、いつもの約束事をするのだ。 「知らないひとに名前を教えてはいけないよ」 「知らないひとから貰ったたべものを口にしてはいけないよ」 「見たことのない道に出た時は、決して後ろを振り返らずに歩くこと」 「お天道様が隠れる夜に、1人で出歩いてはいけないよ」 いつも穏やかに笑っているおねえさんが、とても真剣な顔をして話す言葉。これはとても大切な事だと幼いながらに理解した俺を、笑顔に戻ったおねえさんは“君は賢い子だね”と優しく褒めてくれた。 そして、今日。 とうに成人し一人暮らしを始めていた俺は、法事の関係で久しぶりに祖母の家を訪れた。 成長するにつれてここへやってくる機会は減り、おねえさんに会うことはついぞなくなってしまったけれど。暖かくささやかな思い出を、少し追いかけてみたい気持ちになったのだ。 公園を通り過ぎて、また少し。子供の足では随分長く思えたその距離は、僅か数分の間に過ぎ去っていく。 着いた。そう見覚えのある景色を前に顔を上げて、息を詰まらせた。 そこは、苔むした鳥居の目立つ廃神社だった。 長い間手入れをされていないのだろう、この寂れ具合なら…俺が生まれる前から放置されていたとしても、おかしくはない。 小さな子供には分からないことが、大人になった俺には見通せてしまう。 ──名前を教えるな。差し出された物を口にするな。振り返るな。夜道を歩くな。 【諱】、【黄泉竈食ひ】、【黄泉平坂】、【丑三つ時】… 帰り際にお姉さんが言い含める、四つの約束事。 それらは全て、生者を人ならざるものから守る為の掟の形をしていた。 ふと、頭を撫でるおねえさんの手のひらが、いつでもひんやりと冷たかった事を思い出す。その穏やかな声が、俄に耳の奥に蘇った。 おねえさんの、きらいなことはなに? ──君が、怖い思いをすること。 おねえさんからふわりと香る、あの不思議な匂いは。 法事であげた焼香の香りと、とてもよく似ていた。

短編小説みんなの答え:5

入学式

『荷物!制服!リボン!よし、準備OK!』 私は昔から泣き虫だった。 人前で話すときも、誰かに怒られたときも、先生と話すときさえ、怖くて仕方がなかった。みんなの前で泣いたときもある。あのときはクラスのみんな、引いただろうな…笑 同時に、ずっと鎧をかぶっていた。人見知りという性格もあってか、いつしか周りからの私の評価は『大人しくていい子ちゃん』だった。鎧はつきまとい、学年が上がるたびに重くなっていった。 そんな私を変えたくて、私は家より少し遠い高校を選んだ。本当は近くにちょうどいい高校があったし、先生からも勧められた。親も少し反対気味だった。私も早起きは苦手だし、遠いと大変だろうなって思っていた。でも、そこで曲げてしまえばこの先も変えることができない、と私の直感が言った。家の近くでちょうどいいということもあり、同じ中学校出身の人がそこに集まってしまう。変わらない。変われない。 『少し遠くてもいい。そこで私を変えるきっかけになるのならば、それでいい』 そう言って、最後の三者面談を押し切ったんだっけ。 『ついたー!』 桜はもう散ってしまった。 けれど、よく晴れた空には葉桜がよく似合う。 ここから物語を変えてみせる_!

短編小説みんなの答え:2

闇夜に消えた、あの日の夢。

(どうせ私は、いつもこうだよ…) 私は自分の勉強机に突っ伏し、心の中でそっと呟く。その周りには、色々な高校が載ったパンフレットと、平均点ギリギリのテストが散乱している。 そして私は思い付いたように立ち上がり、スーツケースに服とその他諸々生活用品を詰め込み、家を飛び出た。 こんなことになったのには、しっかり理由がある。 平凡な女子中学生だけど、将来の夢は一応 しっかりと決まっている。 だから私は、夢に合うような高校を受けるつもりでいる。 けれど。目指そうと思っている高校はどこも、今の点数だと簡単には受からない。 もっと勉強する必要があるということ。 だから、お母さんには塾に行きたいと言うことにした。 ガチャ「お母さん、ちょっといい?」 「ん?何かあった?」 「あのさ私、夢があるって言ったよね」 「確か、声優だったわよね?」 「え…?違う。私は、医者になりたいの。」 「医者?」 「うん…でもこのままじゃ受からないから、塾に行こうかなと思って…」 「医者になりたいなんて聞いてないわよ? しかも急にそんなこと言われたって… それに、医者になるなんて夢は叶わない」 お母さんは少し困り顔で、怒るような口調で私に言い放った。 「っ…」 (なんで?いつものお母さんじゃない、酷い…) 「私はね、みんなを救う仕事がしたいの… だから…だから医者になりたいの…。」 「どうせあなたが医者になったって、救える人なんていないわよ!」 「ううっ…」 お母さんは豹変した。そんなに私の夢が気に食わなかった? 「酷い…お母さん酷いよ…冗談じゃない…私の夢を…壊さないで!」 そう言って私は自室に閉じこもり、荷物をスーツケースに詰め込み家を出た。 そして公園のベンチに横たわり、夜空を見上げる。 それからはずっと貯めていた小遣いを使い、何とか中学卒業まで一人暮らしの友だちの家に住まわせてもらった。 そうして私はバイトをし、古いアパートで暮らした。ただバイトも上手く続かず、この生活もそろそろ限界だろうと思っている。 そんなことを思いながら、私は狭い部屋にひとり、そっと目を閉じる。 私の夢はあの日、闇夜に消えた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

短編小説みんなの答え:1

いつまでも、ずっと。

----少し前---- 「渡部!今年はみんなで花火見にいかね?」 友人の久留米(くるめ)がそう言い出した。 「いいんじゃね!小学校生活最後の思い出としてさ!原田もくるだろ?」 そう自分が言うと原田は 「、、、、私なんかが一緒に行っていいのかな、、、」 と自信なさそうに言ってきた。 「そこを何とか!お願い!」 「、、、わかった、、、いいよ、、」 「決まりな!じゃあ1週間後に中央公園でな!」 これから俺たちの小学校最後の夏が始まった。 俺は渡部夏(わたべなつ)。小6だ。少し前に幼稚園からずっと一緒にいる大親友の久留米颯太(くるめそうた)と原田舞恋(はらだまい)と花火を見に行くことになった。 花火大会当日まであと3日。俺はお使いに炎天下の中行った。お使いの帰り道。暑すぎるのでコンビニでアイスを買って公園のベンチで涼んでいる時、とある人が通った。 「ねえ高橋、中央公園で開かれる花火大会に行かない?花火大会なんかカップルが生まれるかもだし!」 「行ってみようかな!山田ちゃんと一緒に私もカップル探そ!」 「嘘だろ、、、」 俺は急いで久留米のことに行った。 「マジかよ、、、やばいな、、」 何がやばいかと言うと、同じクラスの山田と高橋は極度の恋愛好きで、学校の恋愛情報を探してはばら撒く厄介集団だ。 「これじゃ渡部お前告れるか、、、」 「バレるの覚悟でやるしかないな、、、」 そう。俺は原田のことがずっと好きだった、、、、そこで、久留米に相談し、花火大会で告るのはどうだと提案を受けた。そしてそれを実行するために2人で念入りにお願いしたのだ。だが、高橋と山田が来るため、バレたらみんなにバラされる未来しか見えない。 「久留米、、、2人でせっかく計画練ったんだ、、やるよ。」 「渡部、、俺があいつらのことを引きつけるから告れ!」 花火大会当日。俺は原田と一緒に色々な屋台を巡った。 「原田、焼きそば奢るよ。せっかくだしね。」 「、、、ありがと、、、」 その後2人で焼きそばをベンチで食べた。 「もう花火始まるぞ。」 「、、、うん、、、」 パーーーーーン!!!! その合図で花火が始まった。 「、、、、綺麗、、、、、、」 「だな。」 そうやって2人で花火を見ていると、自然と手を繋いだ。 パーーーーーーーーン!!!!!!! 大きいハート型の花火が飛び始めた。 「原田、、、俺、お前のことが好きだった。付き合ってください。」 「、、、、、」 そう言うと原田は一瞬黙った。 「、、、私、実は今日で北海道に転校するの、、、、、だから、、、もう会えない、、」 泣きながらそう言い、俺に抱きついてきた。 「原田、、絶対どこかで会えるから。俺が会いに行くから。俺たちはずっと一緒だ、、、」 「うん。約束だよ、、しばらくの間お互い辛いけど、、それまで頑張るから!あと毎日LINEしてよ、、、」 そうすると俺たちは5分くらい抱きついていた。 花火大会が終わり、2人で手を繋いでいると 「原田!渡部!どうなった!」 お互い事情を説明した。どうやら高橋と山田は久留米が誘導して俺らの方に近づけないようにしていたらしい。ナイス久留米!そして俺らも原田が転校することを伝えた。 「原田、、、俺たちで必ず会いに行くから!それまで待ってろ!」 「2人とも、、、絶対だよ!会いにきてね!」 こうして俺らの笑いに涙ありの夏が終わった。 ----あれから8年---- 俺と久留米は新千歳空港にいた。 「2人とも!」 原田の元気な声が聞こえてきた。 「原田!!」 「約束守ってくれてありがと!」 「原田。実はな、、、、俺ら北海道で住むことにしたんだ。だからこれで小学校の時みたいに会える!」 「本当!?嬉しい、、、、」 原田は少し涙が出ていた。 「、、、原田、、、実は伝えたいことがあるんだ。ずっとずっと結婚したかったんだ。だから、今伝えるよ。俺と、、、、結婚してください。」 「、、、、、喜んで!」 そうすると原田は泣きながら俺に抱きついてきた。 「懐かしいな。花火大会の日みたいだ。」 こうして再開することができ、親友としての新たな1歩を踏み出した俺たち。まだ人生は続く! 読んでくださりありがとうございます!初投稿なのでアドバイスお願いします!ではまたー!

短編小説みんなの答え:2

最後に言いたいこと。今まで言えなかった言葉。

『こら!!向日葵!起きなさいッツ!!』 私は向日葵。学校では問題児☆! 『ふぁぁあむにやぁ。?』 母から起こされて12回目。 なのに起きない。起きたくないからさッツ☆ 『いい加減にしなさいっ!!』 私は流石に起きた… 一時間目まであと25分 急いで、学校の準備をした。 『あんた早く行きなさいよ!!』 『ふぁいチッ親うるさ…はいはい、行ってきまーす』 バタン 『やっべ。』 完全に遅刻。終わったわー。 風強ッツ!〈ガチギレ〉 まじなんなん!? こんな時に限ってさ!!? ー学校から帰宅ー バタン 『あんた帰ってきたんならただいまくらい言いなさいよ』 『んー、』 本当親うるさっ、ほっといてよ。 あーあ、早く一人暮らししたい。 早く『自由になりたい』。 次の日コケコッコー 今日も13回起こされて起きた。 『あんた本当に知らないよ。社会出てもそんなんじゃ働けないわy〈よ〉』 『はいはーい。バタン』 『全くあの子は…』 今日が最後になるなんて思ってもいない日常だった。 やっべー。 今日も、遅刻かぁ。 〈走る〉 ブロロロロロロ 『え?』 ドカーーーーーーンッ もう遅かった。 いろんなところが痛い。 みんなが私を見ているな… ピーポーピーポー あー、救急車が来たんだ… けどこれもう無理だぁ… 救急車に運ばれる前に私は瞳を閉じた。 病院に着いた途端すぐに酸素マスクをさせられた。 けど私はずっと目を閉じてた。 ピッピッピッピッピッピッ 『向日葵?向日葵ってば!!?』 『ひまちゃん…目覚めてよ…』 友達の声がする。 けどもう死ぬんだな…私。 ピーーーーーーーーー 病室に鳴り響いた。 これで自由になれる。 目が覚めたら私は体が透けていた。 『幽霊…?』 『せっかくだし、家行ってみよう!!』 おー、親がなんかしてる。笑笑 え、?私のお仏壇?? 私の体はもう動かなかった。成仏されたんだ。 『最後に…最後にッツ…言わせて〈泣〉』       ただいま。 どうだったでしょうか?? 初投稿です!! コメントよろしくです!!

短編小説みんなの答え:2

貴方の嘘が溶けるまで

※ホラー注意 大学2年生の俺は高校時代から片想いだったハルナと付き合うことが出来た。 今ではハルナにピッタリの彼氏だと言い切れるようにハルナを思いっきり楽しませようとしている。ハルナも楽しんでくれている見たいで俺の学生生活は充実していた。 ある日のハルナとデートのことだった。カフェで俺らは珈琲を飲んでいた。 「ねぇ…優斗のこと、覚えてる?」 言いにくそうにハルナは口を開いた。 優斗…忘れもしない。高校時代、俺たちと同級生で勉強も運動も出来、人気者で当時はハルナの彼氏だった。 「自殺…だってね、」 「ああ…いじめだった…よな、」 俺は複雑な気持ちだった。  優斗はいつしかいじめを受けるようになった。そして俺に助けを求めるようになって当時の俺は内心嘲笑っていた。何故なら、俺は人気者の優斗が嫌いだった。いじめるように仕向けたのは他の誰でもない俺だったから。 「陸君、本当のこと言って」 「は?」 「優斗を虐めるように仕向けたのは陸君…なんでしょ?」 俺は俯いた。ハルナは目に涙を溜めていた。 情けない、自業自得だって言うのに…何で泣いてんだ、 「ごめんッ…!俺が…優斗を…虐めるように仕向けたッ…俺がッ…殺した同然なんだよ…こんな俺はッ…彼氏失格だ…」 俺はハルナに頭を下げた。最愛の恋人を虐めたこと、自殺をさせたこと。 「もういいから」 「ハル…ナ…?」 ハルナは俺をそっと抱きしめた。ハルナも泣いていた。 「もう…戻らないんだからッ…」 「ごめんッ…!」 「一からやり直そ?」 ハルナは笑顔だった。ハルナの優しさに触れて俺はまた涙が止まらなくなった。 全部が終わった帰り道の夜空が煌めく薄暗い階段で俺は止まった。 「優斗…ごめんな」 そう星空に向かって呟く。 優斗の墓参りに行こう、俺は誓った。 その途端誰かが俺を突き落とした。 犯人を見たとき、俺は目を見開いた。 「ハル…ナ…?」 いや、ハルナじゃない、  「優斗…?!」 優斗でもない、 まるで化け物のようだった。  『それ』は俺を冷たく見て言い放った。 「許さないから」 ゆっくりと堕ちていく…それはまるでスローモーションの映像のようだった。 『昨日午後8時頃、○○地区の階段付近で一人の男性が死亡しているのが発見されました。警察は男性の身元を確認すると共に事件の可能性もあると発表し、操作を捜査を進めています』

短編小説みんなの答え:7

彼氏屋さん

「彼氏屋さん…こんな店、あったっけ?」私、天野みくは見覚えのない店の前で足を止めた。彼氏でも売ってるのかな?私最近胸キュン足りてないし…覗いてみよっかな。 カランコロン。「いらっしゃいませ、お嬢様」おっお嬢様!?それにしても綺麗な人だな。「ご注文はお決まりでしょうか?」ご注文…飲食店? 「い、いや…」「メニュー表です」私は店員さんにメニュー表を渡された。 『彼氏 加糖』『彼氏 無糖』『彼氏 クリーム多め』『彼氏 苦め』『彼氏 甘め』彼氏…何か興味深いな。甘いの飲みたい気分だし…かといって甘すぎるのは嫌だし…「彼氏 加糖を1つお願いします」「かしこまりました。彼氏 加糖ですね。代金は1000円になります」高っ!ス○バ並みだ…私はしぶしぶ1000円札をだす。「ありがとうございます!受け取り口でお受け取りください」え、もうできてるの? 『受け取り口』と書かれたドアから出てきたのは爽やかな笑顔が印象的な男の子だった。 …ん?理解が追い付かない。「こんにちは」と笑顔で挨拶してくる。「俺は加藤。」加藤?『加糖』ってそういうことだったの? ー。彼は加藤という名字だけを名乗った。どうやらあの店は彼氏を買える店らしい。 加藤くんはさすが『加糖』なだけある程よい甘さの人だった。まさにタイプ。 私は加藤くんと楽しい時間を過ごした。 ………………………………………………………………私は奈緒。彼氏がいる。「彼氏屋」という店で「無糖」を頼んだら、塩気の強いミステリアスな男の子、「武藤くん」が出てきたのだ。私は武藤くんと充実した日々を過ごしている。 「加糖」と「無糖」は売り切れだけど、「クリーム多め」「苦め」「甘め」は残っているはず。素敵な恋がしたいそこのあなた。「彼氏屋」さんに立ち寄ってみては?

短編小説みんなの答え:5

君に向けた謝罪の日記

〇月〇日 君の命が階段の下に落ちた。 私は君に謝る機会を失った。 ずっと後悔して、悩んで、 でも君はもう忘れたいだろうからこれからは、君の人生にもう二度と関わらないようにしようって決めてた。 だが、君の傷は深かった。そりゃそうだ。まあそうだ。そうなるのが当然だったな。 私は怖かった。 今では、幼い頃の小さい小さい頭が考えた妄想だったのかもしれない、自意識過剰だったのかもしれない、勘違いやすれ違いが酷くなっていただけなのかもしれないと色んな可能性は考えられた。 でも、小さい頃の私にはとても怖かった。 とてもとても。 だからこう書いた。 「〇〇〇〇死ね」と その紙を見せた。 君は泣いた。私はすぐに謝った。なんて事をしたのだ、とすぐに気付いた。 その後どうやってその場が収まったのかも、どんな気持ちでその日帰ったのかも全然覚えていない。 でも君は覚えていたのだろう。した方は忘れるとよく聞く。その通りなんだな。 君が今日落ちた事にこの事が関係あるかなんて知らない。分からない。 でも私はあの日からずっと後悔していた。悩んでいた。罪業妄想も酷かった。だから 今、こうやって話しているのも きっと自分の事を正当化して、無関係だと自分の中で思い込んでいたいだけなのだろう、 でも、誰かに知っていて欲しい。 私ももう疲れたんだ。

短編小説みんなの答え:2

暗い心に花束を

私は花束を抱えて、親友のところに行く。 これまでの話を、ちょっとだけしたいと思う。 私の親友は、花屋の娘として生まれた。 だから、花や花言葉をたくさん知っていて、私にも教えてくれた。 そして、特別なことがあると、毎回花束を用意してくれる。 花束に必ず入っている花が、オレンジ色のバラ。 花言葉は、『友情』とかなんだって。 私たちの関係が、いつまでも続くように入れてくれているんだって。 喧嘩なんてしたことないし、お互いが大好きだし。 恋人なんて出来なくたっていい。私には、恋人以上に大切な人がいる そう思えたし、そう思えることが嬉しかった。 最近は、親友に会うことが少なくなっていた。 だから、今回は、私が花束を用意してあげたんだ。 喜んで、くれるかな? 白い扉を開ける。 ベッドに横たわる親友がいる。 親友は、一年前、交通事故にあって、今でも目を覚まさない。 今でも暗闇の中にいる、親友に、少しでも明るい光が差しますように。 私は、彼女の胸の上に、オレンジ色のバラを乗せた。 花言葉は、『絆』。 目が覚めても、覚めなくても。 私たち、ずっと絆で結ばれてるから。 そう思いながら目を閉じた。 本当はわかっていたんだ。 交通事故にあったのは、親友じゃなくて、私だってこと。 オレンジ色のバラがたくさん咲くあの場所で、またお話しようね。

短編小説みんなの答え:3

ワタシとオレ

4月11日 今日は中学校の入学式。 真新しい学ランに身を包んで、中学校の門を潜った。 「おはよう」 「おはー!」 みんなの明るい挨拶の声が聞こえる。ドキドキしながら、教室へ入った。 「え!?」 「は…?」 みんなの驚いている声と視線が集まってきて、心が折れそうになるが、胸を張って真っ先に親友の元へ向かった。親友は 「わ!びっくりしたー!似合うね!かっこいい!!」 とニコニコして言ってくれた。オレは、少し照れてしまって、少し黙ってしまった。すると親友が、 「ねね!私はどう?似合う!?」 とクルリとその場で回ってオレに満面の笑顔を見せてくる親友。 「うん。似合うよ可愛いね」 オレがそう言うと親友は照れたようにはにかんだ。オレと親友は小学1年生から同じクラスでここは田舎だからあんまりメンバーが変わらず、中学校まで持ち上がった。 「入学式が始まりまーす!名札を付けてください!」 と先生の声が聞こえ、オレたちは一斉に名札を付けて廊下へ並んだ。入場すると先輩たちや保護者の視線がワタシに痛いほど集まってきているのがわかる。だけど、後ろに並んでいる親友が 「大丈夫。似合ってるよ」 と後ろで言ってくれてオレは自信を持って入場を終えることができた。 校長先生の話、PTA会長の話、先輩からの歓迎の言葉、新入生代表挨拶、ずっと話を聞いているうちにオレの緊張は解けていった。 入学式が終わり、写真撮影になった。オレはさりげなく男子の列に入った。すると先生から 「ちょっと!あなたはこっちでしょ!何男子の列に混じってるの!?」 と呼ばれ、オレは女子の列に入った。 そう。オレ…ワタシは女子。女子だけど心は男子だと思ってセーラー服ではなく学ランを着ている。 そんなワタシはおかしい? 普通? みんなはどう思う…?

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