短編小説の相談いちらん
短編小説
みんなが作った短編小説のコーナーだよ。※2024年9月30日までの投稿で受け付けを終了いたしました。
指輪。
「P87開け~。」 6時間目。国語担当の清水先生が、ゆったりとした口調で生徒に言う。 …ううん、清水先生は、''言う''っていうより ''語りかける''って感じかな。 喉にオルゴールでもついてんのか、ってぐらい落ち着く声で、淡々とした口調。 このなめらかな声が、私は大好きだ。 「ね、ね、期末テストどうだった?」 がやがやとざわめく教室。 そのざわめきにかき消されぬよう、友達が必死に声をあげている。 「赤点いっこあったぁぁぁ…」 「えっ、マジ?どれ?」 「国語…」 「うっわマジか!国語って放課後に補習あるんじゃないの?」 「え、うそ。」 「マジマジ。赤点の人は補習ってせんせー言ってたよ!」 「マジかぁぁ…」 …知ってたけど。 私が、清水先生の言ったこと聞き漏らすわけないじゃん。 清水先生と補習。そんなおいしいイベント、逃すわけにはいかないよね。 「柳川、席に着けー。」 いつも通りの、安定したなめらかな声。 この声が、今は私だけのために語りかけてくれてるなんて。 「どこが分からないんだ?」 「…全部。」 「全部?」 「テスト範囲、全部教えてください。」 「はい、分からんかったとこ復習するから、解答用紙だせ。」 …清水先生って、冗談通じないんだよね。 冗談っぽく言っても、サラッとかわされてしまう。 清水先生と長くいたいよ、っていうさりげないアタックなのに。 そこが難関でもあるけど、そーいうとこも 好きだ。 誰もいない教室。 外から、野球部の威勢のいい声が聞こえる。 …チャンス、かも。 「…先生、」 私が呼ぶと、先生がふいっと顔をあげる。 凛とした、静かに光るような瞳。 「私、多分ね」 無意識に、シャーペンをカチカチと鳴らす。 シャー芯がじょじょに出てくるのが分かり、 紙の上にシャーペンを立てる。 「どうした?」 先生の目に見つめられて、心臓がドクンッと 跳ね上がる。 …あぁ、ヤバイ、やっぱ無理かも。 これ以上先生の目を見てられなくて、 ふいっとうつむく。 「…え」 先生の、左手。 うつむくとちょうど見える、解答用紙にそえた左手。 薬指に、キラキラと光る指輪がある。 …左手の、薬指。 ここにつける指輪って、なんだっけ。 「先生、その指輪…」 「ああ、」 先生が、私と同じようにうつむく。 「結婚指輪。」 …結婚、指輪。 その言葉が、ナイフのようになって私の胸を突き刺していく。 何度も、何度も。 「結婚、してたんですか…」 「うん。」 …うん、か。 立てていたシャー心がボキッと折れる。 それはまるで、私の心のようで。 …あれ、こう言われた時、普通ならなんて言うんだっけ。 ''おめでとう''? やだな、言いたくないよ。 …言いたくない、けど。 「おめでとうございます。」 結婚はおめでたいこと。 先生だって、愛する人と結ばれて幸せだろう。 その幸せを祝福できないのは、違うよな。 …ってさ。 綺麗ごとばっか並べて。 内心、そんなこと1ミリも思ってないくせに。 嫌だよ。 結婚してほしくなかったよ。 なんで結婚なんかしてるんだよ。 ズタズタに切り裂かれていく胸。 もう、我慢の限界だった。 「…お腹痛いので、トイレ行ってきます」 そう言い、先生に背を向けた。 1秒でも早く、先生から逃げたかった。 1秒でも早く、あの教室から出たかった。 …もう、1秒でも先生の顔を見たくない。 事実を、受け止めたくない。 先生に愛する人がいること。 私に見向きもしてくれないこと。 …先生を、これから想ってはいけないということ。 苦しい。 苦しいよ。 …先生のことなんか、好きにならなきゃよかったな。
バツ(意味怖?)
僕は、正人。常に完璧でなければいけない。理由?そんなの、知らないや。物心ついたときから、親に完璧でいろって言ってたから。そんな僕は、重大なミスをした。テストで95点を取ってしまった。嫌だな。親にバッせられる。なんで、僕は完璧じゃなきゃいけないの?こんな人生嫌だよ。そう考えていたら、家に着いてしまった。 僕「ただいま帰りました。」 親「遅かったわね。」 僕「申し訳ございません。」 親「テストは?」 僕「こちらです。」 親「何なの?この点数は。」 僕「申し訳ございません。」 親「こんな子もういらないわ。」 僕「え?」 親「じゃあ、さようなら」 僕が目を覚ましたときは目の前が暗かった。 解説 この話の最後、「僕が目を覚ましたときは目の前が暗かった。」と書いています。これは、道などに置かれたわけではなく、意識があるまま黒いポリ袋の中にいた。最初は慌てていたが、親の「じゃあ、さようなら」という言葉を理解し、落ち着いた。その後、ゴミ収集車に回収された。
手のひらに睨まれる
私は走った。 彼にこれ以上近づいてはいけない。 そんなの、痛いくらいわかっているのに... あっ 足が滑って私は尻餅をつく。 「...大丈夫...ですか?」 不意に差し出された彼の手を一瞬握ってしまいそうになる。 でも私は自分で起き上がる。 「だっ、大丈夫です。じゃあ」 私は黙ってその場を立ち去ってしまった。 彼は少しずつ追いかけてくる。 (ああ、なんて事を...) 手のひらにぎろりと睨まれて、私はゾッとする。 こんなにも自分の手のひらにゾッとした事は今までに無かった。 ...初めて会った時、私は彼の優しさに思わず恋に落ちてしまったのだ。 彼は、優しそうな顔をしていた。 そして、柔らかそうな手をしていた。 そして、本来ならば恋をしてはいけない、というか出逢ってはいけない人だったのだ。 私は誰にも気付かれぬように声を殺して泣いた。 なんで会ってしまったのだろう? あの時こうしていれば、ああしていれば。 後悔が次々と押し寄せてきて、ますます泣けてしまう。 「...泣かないで」 彼が息を荒くして言っている。 でも言われるほど私は悔しくて泣く。 近づけなくて悔しい。 こんなにも好きなのに、恋人になれないのが悔しい。 なんで恋人になれないのかって? だって、 だって、 だって私は、...彼と違って人間じゃないから。 こんにちは、大福餅です。 人間の男の子に恋をしてしまった百々目鬼(とどめき)の話です。 手のひらに睨まれる、というのは百々目鬼の腕に無数の目玉が付いている事から思いついた表現です。(なんかかっこいいと思ったんです。出来心でした) 近づきたいけど近づけない、みたいなもどかしさを書きました。 (語彙力と文章書く力があまり無いので文章が変でしたらごめんなさい...) 良ければ感想・アドバイスお願いします。
夢から覚めた
夢から覚めた夢を見たんだ。 でも、実はまだ覚めてなくて、私は、夢から覚めた 夢を見る 夢を見ていた。 もう一度寝て起きた。でも、やっぱり夢の中らしい。 夢の中から覚めた 夢を見た 夢を見る夢を見た。 うん、自分でも何を言っているのかわからないけど、まだここは夢のようで。 夢から覚めた 夢を見る 夢を見た 夢を見る 夢を見た。 あぁ、頭が働かない。 だから、ここはきっとまだ夢の世界。 私は夢から覚めた夢を__
おいで。
「可愛い坊や、此方へおいで…」 何処からともなく誰かの声が聞こえる、母さんは気付いていないようだ。 「向こうは綺麗な花畑があるよ。花畑では、お前に可愛らしい花冠をあげようじゃないか…」 「美しき湖では、我等とお茶をしよう。勿論、小鳥の唄を聴きながらね…お菓子も出そう。」 「__可愛い坊や、愛おしい坊や」 「さあ、我の手をとって…」 怖い、怖いよ母さん。 そう弟が叫んでも、母さんの耳には届かない。無駄な足掻きだった。 嗚呼、哀れな弟。 そう思い僕は弟を助けることはしなかった。 「兄さん、何かいるよ…!僕を捕らえようとしてくるんだ!!!」 『…そんなことは無いよ。兄さんは見てないんだから』 兄さんは何も知らない何も見ていない。そして僕は知らないふりをする。関わりたくないからだ。 「なに、お前も中々良いではないか…」 僕の目の前に姿を現した何か。 目の前に現れると、僕の頭から足先を品定めするかのように見てきた。 「お前の方が、坊やよりも都合が良い…。__お前に決めた」 そう言うと、うっとりした目で僕に腕を絡ませてきた。弟は顔面蒼白で、絶望したかのような顔をしていた。 「まずはお前からだ。 お前には我の側について貰う…。我と一緒に朝を迎え、お前のその種で強い子を産んでやろう………」 『あ、あぁぁぁああ……………』 ヒュッと、空気の抜ける音がした。 僕は腰を抜かし、されるがままに腕を捕まれ立たされた。 「次はお前だぞ、坊や……。」 弟は母にガタガタと震えながらしがみついていた。 母さん、母さん。兄さんが、兄さんが_と。 腕を引っ張られる中、ふと後ろを振り返る。 僕は、母の後ろで寝ているかのように動くことはなかった。 あれ。 何故僕の顔が見える? しかもアレは、僕の_____
天使のネジ
『ねえ、ハル。私達、この手術が終わってもずっと一緒にいようね。』 『うん、ヨル。約束。』 ここは天界。ここでは、七つを迎える子供の頭にネジをはめこみ、正式な天使とする手術がある。優秀な者には、優秀な分のネジが取り付けられ、ネジがない天使はネジ無しと言われ、処分される━━━。 「ねえ、ハル、どうしよう。この手術が失敗したら。」 「大丈夫だよ、ヨル。そうそう失敗なんてしないよ。ヨルは物凄く素敵な天使だもん。」 「…そっか。そうだよね…ありがとう、ハル。」 〈ハルさーん〉 「あ、私の番だ。行くね、ヨル。また後で。」 「待って!!」 「ねえ、ハル。私達、この手術が終わってもずっと一緒にいようね。」 「うん。ヨル。約束。」 (ハルは怖くないのかな…) 薄暗くて静かな廊下。1人、ヨルの夜空色の瞳が輝く。 〈ヨルさーん〉 (私の番だ、) ヨルは手術室に向かった。 「…ル!…ヨル!」 目が覚めて1番初めに聞いたのは、嗚咽の混じった聞き覚えのある声。 ━━━ハル? 「…ハル……」 「!…ヨル!ヨル!うぅぅ…」 ヨルは頭に触れた。 (ネジが…ない…?) ヨルは理解した。失敗、したんだと。 時計は夕方の4時前だ。意識が遠のく。きっと麻酔の効果だろう。ヨルは薄れゆく意識の中、こう言った。 『ハ…ル……幸せに…なって……ね…』 ヨルが覚えていたのは、運ばれてる途中の、綺麗な夕焼けまでだった。 ━13年後━━━ ここに来たのは、いつだっけ。私の名前はなんだっけ。 ヨルの翼は灰を浴びたような薄い黒に染まって、綺麗な夜空色の瞳は白色化している。 (上から声がする。) 100メートルはありそうな高さの空き缶のような形の処分場。筒型なので声は響く。 『ハ……サマ……オキ…ツ……テ…』 (珍しい。処分係以外の天使様ね。……ま、私には関係ないけれど。) 上から急降下してくるのは、頭にネジが9個も着いたお偉い天使。 『━━━!!』 (何か言っている。) 『━━ル!ヨル!!』 (ヨル?聞き覚えがあるわ。) 降りてきた天使は、彼女の手を掴み、上へ上へあがって行く。ぽつりぽつりと雨が降り出す。 「━━ねぇ、あなた一体誰なの?!私は処分されているのよ?!」 「ふふ。あなたが言ったんでしょ、“ヨル”。13年前━━━━━━」 「え?」 『ずっと一緒にいようって。』 「……!!…ハル!ハルなのね!?」 その瞬間、ヨルの灰がかった小さな翼は、ハルの翼を超えるほど大きくなり、純白の白を取り戻した。目の色は夜空色と朝陽色のオッドアイになり、美しく変わる。 「…!ヨル…!凄く綺麗……」 「…ハル……!私………!」 《ハル様ーーー!!ん?隣のは…って、ネジ無しじゃないですか!!あれ?………あっ!!!》 「……ヨル。13年前、手違いで処分された━━」 『━━━━太陽の天使』 そう、ヨルは、手術に失敗したのではなく、太陽の天使と言われ、後に国を治める者とされていたが、ネジ無しと間違えられ処分された。13年もの間消滅せずにいられたのは、太陽の力なんだそう。 ハルは綺麗な星色の目をうるませた。 『ヨル、やっと見つけた。』 ハルの手がヨルの頬に触れる。 『…こっちから約束しておいて、忘れるなんて…!私ったら…えへへ。………ハル。』 ヨルはハルに抱きついた。ヨルの大きな翼がハルを包み込む。 雨は止み、太陽が顔を出す。 この天界は、美しい。 ハルとヨルは2人で幸せに、幸せになった。 END
禁句は恋の月明かり。【短編小説】
私は野薔薇。ここどこ?足に意味分かんない模様がある。 「新入りか。僕は希芽蘿。君は輪廻だな。」「違う!私は…!」 希芽蘿は私の口を塞いだ。 「ここでは現世の名を言ってはいけない。名前は足の模様で決まる。君は死んだんだ。ここは魔界。」私はしばらく魔界で過ごした。 ‐数日後‐希芽蘿の現世の名前って何だろう。私の死んだ彼氏にどこか似てる。私の彼氏は蘭飛。1年前に死んだ。 「ねぇ、希芽蘿。貴方の現世の名前って何…?私の彼氏に似てるし…」 「バレた…みたいだ。僕は蘭飛。お帰りなさい、野薔薇。」え……! 「蘭飛!私、野薔薇だよ!ただいま!」 私達は永遠に消えた。 だけど蘭飛と居ればきっとどこまでも…………!!!!!
【短編小説】【ファンタジー】 アルバムと心霊写真
私、麻梨歌(まりか)は、引越しの為に自分の部屋の片付けをしている。 クローゼットを整理していると、こんな物を見つけた。 『麻梨歌の思い出アルバム』 クレヨンで、無邪気な字でそう書かれていた。 随分と古びたアルバムだと思い、私は開いてみた。 うわあ!これ、小学校の入学式じゃん! 懐かしい写真ばかりだ。 ぱらぱらとアルバムを見ていくと、ふとある写真が目に入った。 今まで何かの行事の写真だったのに、 急に私の家で撮った写真があったからだ。 小学4年生くらいだろうか。 写真の中の私はスマホで自撮りしているのだろう。 何より衝撃的だったのは、私の背後にあった物だった。 白い服を身に纏った少女が、一緒にピースして笑っているのだ。 よく見ると、体が透けている。 …心霊写真じゃんッッ!! 私はアルバムの中からその写真を取り出した。 何故か、写真には指紋が沢山ついていた。 あの頃の私は、この写真を好んで見ていたのだろうか? 裏を見ると、幼い文字でこう書かれていた。 『幽霊の雫ちゃんとツーショット! 20xx年8月10日』 しずく……ちゃん? そこには『幽霊』と明記されていた。 私には、幽霊に会った記憶なんてない。 …そういえば、こんな話を聞いた事がある。 『「本物のお坊さん」 日本には数人、本当に幽霊を払える人がいるらしい。 その人が払うと、幽霊は勿論成仏する。 そのほか、幽霊と関わった人の幽霊との記憶も消される。 つまり、幽霊がいたという記録は、永久に忘れ去られてしまうのだ…』 私は、まさかね、と苦笑する。 そもそも幽霊なんている訳ないし、信じてもない。 ただの迷信だ。 ………はっ。私はふと気づいた。 まだ片付け終わってないーーー! …引越しは1週間後。 1週間はあっという間に過ぎた。 私は最後に、『麻梨歌の思い出アルバム』をリュックに詰めた。 私が育った家。今まで暮らしてきた家。 …さようなら。今までありがとう。 私は、空になった自分の部屋にぼそりと言った。 「ありがとう。」 私は玄関のドアを開ける。父と母も後に続いた。 この先には、新たな暮らしが待っている。 私は前を向いて、歩き出した。 …同時刻。空。 白い服を着た少女が麻梨歌を見下ろしていた。 「マリカ…やっぱり、忘れちゃったんだ…。 あたしの事…。」 少女はぽた、ぽた、と涙を落とした。 「マリカがあたしの事を覚えてなくたって、 あたしはずっとマリカを見守り続けるよ。」 少女はかつての親友の顔を思い出す。 一緒に写真を撮った日は、今も鮮明に覚えている。 少女は雲の上をひたひたと歩き出す。 少女が歩いた後に雫が垂れる。 雫は前を向いて、歩き出した。 end 読んでくださってありがとうございました♪ 感想を頂けると凄く嬉しいです~!
愛のストーカーは続く…告白する日まで。
あなたのその行動、私はいつも見てるよ。 別にストーカーしてるわけじゃないよ、汗 でもね、見ちゃうんだ。無意識に。 ごめんね、迷惑だよね。 でも、この裏を返してほしい。 無意識に見ちゃう。つまりは、脳があなたを見ようとして必死なの。 さらに裏を返してほしい。 脳があなたを見ようとする。それくらい、あなたのことを想っちゃってるの///// そう、だから、だから…見たって良いよね! この言葉はずーっと胸にしまってきたけど……。 好きだから…好きだから、良いよね!? 私はあなたのその行動を見てるの。 でも、あなたはどんな時だって決して裏切ったりしない。 だから私は、あなたのことを見てるとどんどん愛が強くなるの…。 楽しくて、でも切なくて、開けない恋……。 私はあなたの、愛のストーカーだよ。 あ、でもあなたにとっては、ただの変態なのかな。。。(--;) いいや、違うと信じてる! いつかあなたが、「私に告白する」行動をとるまで私はあなたの愛のストーカーなんだ。 終 作者のゆいしばです!久々の小説で、ちょっと緊張しながら作りました(( よかったら感想お願いしますー!
二億四千万の瞳
「織姫と彦星ってわがままよね」 ふと、伊藤(いとう)が言った。 「七夕の季節でもないのに、なぜ今なんですか?」 鈴本(すずもと)が不思議そうに聞いた。 俺も納得だ。 なぜ、いきなり伊藤がそう言ったのか分からない。 伊藤が答える。 「小説で七夕っていう言葉が出てきて」 鈴本が艶のある長い黒髪をヘアゴムで結んだ。 ポニーテールだ。 「わがままと言えばそうですね。仕事をほったらかしてイチャイチャしてたんですから。彼氏より、仕事を優先すべきだと思います」 双眼鏡をいじっていた服部(はっとり)も同意を示した。 「伊藤さんと鈴本さんに同感。常識が分かってないね。神様の御恩赦で一年に一度だけ会えることになったけど、雨が降ったらどうなるんだろうね?」 「雨が降っても会えるんじゃないのか?七月って梅雨の時期だから、二人はかなりの確実で会えないだろ」 伊藤が言った。 「旧暦でも七夕は七月七日だったの。今の暦でも七月七日なのは、旧暦の七夕をそのまま新暦に写したから。雨が降るのはいわば宿命よ」 なかなかの言い草だ。 「宿命だろうがなんだろうが、会えるんだろ?織姫も彦星も会えるのは嬉しいが、人に見られるのは恥ずかしいんじゃないか?」 三人分の視線が俺に集まった。 「三条(さんじょう)さん、独特の視点ですね」 「その話は非常に興味深いね」 「見てる人って誰なのよ?」 俺を見る六つの目。 「日本の人口が一億二年人ぐらいだろ?」 三人がこくりと頷く。 「人間の目は一つの顔に二つついてるんだから。二億四千万の瞳が逢引を見てるんだぞ。恥ずかしいだろ。二億四千万もの目が気になってしょうがないだろ」 三人がほーとかへーとか言いながら頷いている。 俺はそんな大層なこと、言ったか? なんか、六つの瞳に見つめられて恥ずかしい。 二億四千万の瞳に見つめられている織姫と彦星はどんな気持ちなんだろうか?
気まぐれ作家(読んでください!)
僕は作家。 僕はなんでも気まぐれでやることをやる。 例えば、僕は気が向くと小説を書き、気がむくと編集さんに小説を見せに行く。 通称、『気まぐれ作家』。 僕はのんびり生きていたいだけなのに、世間は僕のことを、『ボーッとしてるやつ』や、『気まぐれ自分勝手やろう』などと批判している。 お前らには僕の気持ちなんてわかるか!などと、毎日思っている。 僕は多分、こんな感じでずっと嫌われるんだろうなーと思っていた。 あの事件が起こるまでは。 その日、事件は起きた。 その日、僕は、僕のことを批判しているようなコメントが載っている掲示板を見ながら呟いた。 「そんなに嫌なら、気まぐれのやつが入る、『気まぐれ刑務所』みたいな建物でもつくればいいのに(笑)」 この時は、別にそんなことありえないと思っていた。 だが、悪魔はこの独り言を聞きつけ、僕の前に現れて、 「そのとうりにしてやろう。」 と言って去っていった。 「…なんだったんだ?」 数日後、僕はそんなことも忘れ、散歩に出かけた。 コーヒーでも買って、公園でも行くかと思い、自動販売機に向かっていたら、警官に、 「ちょっときなさい。」 と声をかけたかと思うと、無理やり僕を押さえつけようとしてきた! 「やめろ!」 僕は逃げ出した。 そして、近くの駅に駆け込んだ。 するとそこにも警官。 「君、『気まぐれ作家』さんだよね?」 くそっ! 逃げ出して、どこに行っても警官がいる。 「うわあーーーーーー!!!!!!!」 僕は走り、一軒の空き家を見つけ、その中に入り、原因を考えた。 「なぜだなぜだなぜだ!」 はっ! 「まさか悪魔のせい!?あの悪魔が僕の独り言を聞いて、言葉通り、本当に『気まぐれ刑務所』を作ったのか...!?」 僕は絶望して、声が出なくなった。 空き家の外で、悪魔が高らかに笑っている声が聞こえた。 どうでしたか? 感想お待ちしています! できれば、直したほうがいい点も言ってくれると嬉しいです!
ゆっくり歩こう (短いですが、、、)
一人で抱え込まないでいいよ 辛い時は吐き出していいよ そうやって成長して今のあなたがいる 悩んでるならその事についてゆっくり時間をかけていいよ 生きる意味がないなんて言わないで 人間はみんな幸せになるために生きてる 今、直面している壁がどんなに分厚くてもあなたなら、その壁を壊せるよ その壁を壊した時のあなたは何かが変わってる それはあなたの大きな力になる まだ見ぬ未来にワクワクして今を全力で生きてみようじゃないか こんにちは。ナスビです=(^.^)= 短くてすみません。 思ったことをそのまま書いちゃったので変ですね。 感想、アドバイスいただけたら嬉しいです。
『日直当番』恋愛系小説
ピピピッ____6時!6時!起きて! 優莉「ふぁ~オハヨ~ あ、今日って 日直トゥバンジャーーーン!」 今日は優莉(ゆり)が日直当番の日。 そのため早起きなのだ。 パシャパシャ____シャコシャコ____ 洗顔、歯磨き、ヘアセット よ~し。 パクッ____のろのろと朝食を食べる。 おっ!!この卵焼きおいひぃじゃん。 なんて考えながら「ごちそうさま~」 その時点で時計の針は7時をさす。 「やだ。遅れちゃうっ! あぁもう!いってきま~す!」 ガラガラ____ 「ごめん!ひみ君、遅れたよね…?」 ひみ君も今日が日直当番なのだ。 実は私の片想い相手。 「あ、来た…ち、ちょっとこっち来い」 (怒らるのかな…そんなに私遅れた?) トコトコ___ひみ君の方へ向かうと グイッ____ダァーン____ カァアア////な、なに!これって壁ダ… 「今日の日を待ってた。お前のことが 好きだ。良かったら俺と付き合って?」 こんな漫画みたいで幸せな恋って あるんだ。生きてて良かった。 なーんて♪ みおりぬ☆からの小説でした! 辛口ナシでおねがいします!
おれんじジュース(短編小説)
今でも忘れられない。 …3年前の、あの日のことは。 ーー3年前ーー 宇「にいちゃ、おれんじ買って?」 見慣れた赤い自動販売機の前で、俺の弟、宇海(うみ)が、小さい手をめいいっぱい伸ばして、オレンジジュースのボタンを指している。 お使い帰りの、夕方5時の住宅街は、静かで、少し不気味だった。 響「暗くなるから、帰るぞ。また明日買ってやるから、早くこっち来い」 せかすように、少し素っ気なく言ってみる。 宇「いや!ひびきにいちゃ、買って!」 響「はぁ…わがまま言うなよ。俺、先帰るけど?」 かたくなに自販機の前を離れようとしない宇海に、俺は背を向けて置いていくフリをする。 寂しがりの宇海は、そうすると決まって焦ったようについてくるから。 宇「いやぁ!にいちゃ、おいてかないで!」 少し離れたところにいる宇海が走り出したのを感じ、足を止めて振り返る。 キキキィィィィッッ ドンッッ 目の前が、赤く染まる。 宇海の小さな体が、宙を舞う。 響「ッ宇海!!!!!!」 あの日、宇海は、5歳と言う歳で、この世を去った。 それ以来俺は、あの赤い自動販売機に売っているオレンジジュースが、飲めなくなった。宇海を思い出してしまうから。 あのとき、すぐに買ってやればよかった。そう何度後悔したことか。 ごめんな、ごめんな宇海……。 その時、自販機の前でたたずむ俺にはたしかに聞こえた。 “にいちゃ、にいちゃ笑って。おれんじ、おいしいねぇ” 宇海の、声だった。 俺はその声に、声をあげて泣いた。 泣きながら、そっと、お金を入れて、オレンジジュースのボタンに手を触れた。 帰ったら、お前にやるからな。 ふ、と上を向くと、空は、夕焼け色に染まっていた。 end ちょっと意味わからない話になってしまいました…すいません。 感想、アドバイスもらえると嬉しいです!
意味怖
ヤッホーさくらだよ~ 意味怖書いたよ~ コメントよろしく! 『右を見ろ』←あー怖い暴言ヤメて それではーどうぞ! 『右を、見ろ』 公衆便所に入った。 和式だった。 和式は嫌いだ。 でも仕方がないので、しゃがみこんでみると、目の前に落書きがあって【右ヲ、ミロ!!!】と書いてあった。 なんだコレ?と思って右の壁を見ると【左ヲ、ミロ!!!】とあって、 私はずいぶん命令口調だなぁ・・・などと思いながらもその通りに左を見てやると今度は 【上ヲ、ミロ!!!】とあるのでおそるおそる天井を見ると そこには物凄く大きな赤文字で 【ウシロヲミルナ!!!!!!!】と書いてあってドキッ!としました。 怖かったのですが、ゆっくりとウシロに振り返ってみると・・・ 特に何も書かれていなくて安心しました。 解説 実際に、指示通りに動いてみるとわかります。 最初は、正面を向いていて、右を向いて、左を向くと、最初に見ていた正面に戻るんですが、最初と書いてあることが違うですよね。 【右ヲ、ミロ】 ↓ 【上ヲ、ミロ】 になっている。 結構自信ある! 次も好評だったらまた書くね~ バイバーイ!
俺の理想とスポーツドリンク【短編小説】
「疲れたぁ!」 そう言い、俺はベンチに座る。そして、タオルで大量に流れた汗を拭く。 俺は地域のサッカーチームに入ってる。まぁまぁ強いぐらいだ。あ、ちなみに中三だ。 「春馬君…!はい、タ、タオル…。これからも、サッカー頑張ってね…!」 美人すぎる女子が隣にいるサッカーのエース、高西春馬にタオルを渡す。 「サンキュ。」 高西はカッコつけてるように言うと、タオルを受け取った。 それを見た俺の感想はこうだ。 リア充爆破しろ…。 「よう!大川康介君!」 肩を誰かに叩かれた。 絶対あいつだ。 「小山、何だよ。ふざけて俺の名前呼びやがって。」 すると、笑い声が聞こえた。 「バレちまったか。」 小山は非リア仲間だ。そして同じ中学。 このサッカーチームの中三で彼女いない奴は俺たち二人だけ。 「それにしてもどうしてみんなバンバン彼女が出来ていくんだ…?」 俺が悔しそうに呟いた。 「あ…。そのことなんだけど、俺、彼女出来たんだ…。」 小山がアハハ…と、わざとらしく笑う。 俺がフリーズすること、三秒。 「はぁぁぁ!?俺たち非リア仲間だっただろ?おいおい!裏切るなぁぁ!!」 小山の肩を必死に俺は揺らした。 「ちょ、落ち着けって!お前もいつか彼女出来るって!」 俺はその言葉にさらに怒りを覚えた。 「この俺に出来ると思うかぁぁ?」 小山はまぁまぁ、と言わんばかりに手を動かしながら言った。 「出来ないと思う…。だってお前理想が高すぎるんだよな…。ツンデレで関西弁を喋る背が150センチぐらいの美人なんて世界中のどこにもいないわ…。」 俺の怒りは収まらなかったが、仕方なく、小山の肩を揺らすのをやめ、ベンチにゆったり座った。 「…どっちから告白したんだ?」 少し、気になって聞いた。す、少しだからな? 「彼女。」 小山は何事もなかったように、バッグから炭酸水を取り出し、シュワァァと音を鳴らしながらペットボトルの蓋を開けた。 「炭酸もう一本あるけど、いるか?」 小山が開いてない炭酸水を差し出す。 「俺、炭酸苦手なんだよ。」 「そうか。」 さっきの騒動とは違い、何気ない普通の会話をいつの間にか交わしていた。 俺はバッグからスポーツドリンクを取り出し、音を鳴らさずにペットボトルの蓋を開けた。 そんな俺の横で小山は、一気に炭酸を飲み干していた。そしてゲップの音が聞こえた。 俺は小山と同じようにスポーツドリンクを一気に飲み干した。ゲップは出なかった。 「今度、大川のクラスに転校生来るらしいぜ。」 その言葉で、俺は口の中にあったスポーツドリンクを少し吹き出してしまった。 「ま、マジかよ?女子?男子?」 小山は言った。 「女子。」 「えぇ!マジ?出身は?ツンデレ?美人?身長は?」 小山はそんな俺を見て笑った。 「そんなことまで分かるわけねぇだろ!前俺のクラスの担任がお前のクラスの担任と話してた時に、女子の転校生が三組に来るって耳に入っただけだしさぁ。」 あぁ!マジなのか!三組…俺のクラスに女子がぁぁ。それがもう俺の理想だったら鼻血出る…! すると、小山が俺の頭をコツンと拳で弱く叩いた。 「何だよその顔。妄想でもしてるのか?」 「当たり前だろ…!」 俺は、残ってたスポーツドリンクを一気に飲み干した。 その空になったペットボトルは、光っていた。 ゆ~ぴんです! 空になったペットボトルが光ったのは太陽の光が反射したからです!! 感想待ってます!
跡かたもない飛行機雲
私は山崎花莉(やまざきはなり) クラス1のイケメンゆいと君にかた思い でもね きっとかなうと思ってた あのときまでは 「キ-ンコ-ンカ一ンコ-ン」 「ん~~」 「つかれたね花莉」 この子は親友の桃花 「まじねむかった」 「おい山崎まだ5時間目だよ」 「給食のあとだから・・・」 「ってゆいと君聞いてる?」 「あっごめん」 「何見てたの?」 「飛行機雲」 「好きなの?」 「うんきれいじゃん」 「キ-ンコ-ンカ一ンコ一ン」 「じゃ山崎またあとで」 「えっあうん」 へ~ぇゆいと君飛行機雲好きなんだ 以外だな~ 「崎、山崎」 Γ花莉当てられてるよ」 「えっはい」 「ったく」 「じゃあ読め」 「え~分から・・・」 一P39一 ゆいと君ノ-トに書いてくれてる! 「はい」 放課後 「ったく山崎あんなに何考えてたんだよ!」 「えっと・・・」 「あ?」 「ひぃ」 「ゆ、ゆいと君のこと」 はぁ~言ってしまった あれゆいと君 照れてる? 怒ってる? いろいろまざった顔してる 「ごめん山崎」 「いや~分かってたし」 「いやオレも好き」 「はっ?」 「あのなオレ転校するの」 「えっ」 「この飛行機雲が消えるまでいっしょにいよ」 「うん」 そ~なんだ しょうがないよね 「あっ」 「あっ」 消えてしまった 「じゃあな山崎」 「うん」 そのままずっとずっと泣いた 跡かたもない飛行機雲があった空を見ながら -END一 ピンクXホワイトです コメントまってます 書いてほしいのもコメントに書いて下さい まってます
ウソツキと泥棒
「斉藤、お前、古屋の事好きだろ。」 「ううん。好きじゃないよ?」 そんな満面の笑みでクラスの男子と話してるのは、斉藤斗真(さいとうとうま)くん。 斗真くんはクラス一のイケメン。 (私、古屋杏(ふるやあん)のお話ですかっ?!) 「ん。あ!杏ちゃんー。」 『ふええっ!』 いきなり話しかけられて、びっくりした私は、変な声をあげてしまった。 それと同時に、 キーンコーンカーンコーン…… 「やっべ。一限目始まるっ。」 男子たちは教室に戻っていった。 最後に教室に入ったのは、斗真くんだった。 「杏ちゃん。今日の放課後校舎ウラ来てね……?」 耳元で斗真くんにささやかれた。 『は……はいっ……?』 私は小声で返事をした。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『うわぁ!キレイなお花……!』 校舎ウラは、花でいっぱいだった。 「遅れてごめんな、杏ちゃん。」 斗真くんが走ってきた。 『いえっ!大丈夫ですよっ!』 「あのさ。俺、一限目始まる前、ウソついた。」 『え………。なんのウソですか……?』 「俺ね、本当は杏ちゃんの事好きだよ。」 『へぇぇぇぇっ?///』 「ふふっ。やっぱ杏ちゃん可愛い。」 『………!///』 「ウソツキは泥棒の始まりって言うでしょ?俺、ウソついちゃったから、泥棒になる。」 『えぇぇぇぇ?!そ……そんなこと……』 私の顔が赤くなったり、青くなったり……。 「んー。最初は何を泥棒しよっかな……?………。よし。決めたよ。」 「俺がもらうのは……。 杏ちゃんのファーストキス……。」 この後の出来事は、私と斗真くんだけの、ヒミツですっ……! ーーーーーーーーーーーーーーーーーー いかちゃんです! コメントよろしくでーす(ゝω∂)