初恋を知った女の子のお話。
6月のある日のことだった。
あの人と初めて出会ったのは。
「もう、なんでこんなに重いの…」
山積みのノートを腕に抱えながら、響は不満をつぶやいていた。
つい数分前、忘れ物を取りに教室に戻ったら教師と遭遇。なぜかノート運びという仕事を任されてしまったのだ。
クラスで一気に集めていたから、いつもの倍の量がある。小柄な方の響にとっては不運が重なっている。
「あーあ、最悪すぎる…」
そんんな独り言をもらしながら、角を曲がろうとした時。響は正面にせまりくる人影に気づいていなかった。
「わっ」
視界が揺れ、バランスが崩れた。そして、そのまま床に倒れてしまった。
「だ、大丈夫?」
顔を見なくても分かる。明らかに男子の声だった。
「ちょっと、痛いん…」
口をつぐんだのは、青色の上履きが目に入ったからだ。青色の上履きは3年生を意味する色。響は赤色の1年生だ。
(わ、生意気な口きいちゃった…!)
慌てて立ち上がり、響は「すみません!」と頭を下げた。
「よそ見してて…!本当にすみませんでした!」
すると、ノートが「はい」と手渡された。
「え…?」
ここで、響はようやく相手の顔を見た。
その人は怒ることもなく、散らばってしまったノートを拾ってくれていたのだ。
「君のでしょ?」
「あ、そうです…けど」
「ごめんね、邪魔しちゃって。じゃあ…」
そう言って、その人はどんどん遠くに行ってしまう。
心の自分がお礼を言わないと、と言っている。そうしたいのに、体は思うように動いてくれない。
ただただ、その背中を見送ることしかできない。
(なんだろ、この気持ち…)
「それは、恋だね」
放課後の帰り道。響の隣に並んであるいている未菜は、そう断言した。
思ってもみなかった言葉に響は目を白黒させる。
「ちょ、恋って…!」
「その人、どんな人だった?特徴とか覚えてないの?」
動揺する響をよそに未菜は話を進めてしまう。
「えっと、上履きに確か『宮瀬』って書いてあったような気はする、けど…」
「宮瀬ね、分かった。調査してみるよ」
なぜか嬉しそうな表情で話す未菜に響は「あはは…」と曖昧に笑った。
「でも、ついに響も初恋デビューだね。なんか急だなあ」
「あ…」
未菜の言葉に、響は「そういえば、そうだね」と頷く。
響は高校生。なのに、初恋はまだだった。
恋に憧れる、乙女の一人だったのだ。
そう考えた瞬間から、顔が赤く染まっていくのが分かった。
(ついに、私も…恋したんだ…!)
終わり…です。ごめんなさい、中途半端ですね…!文字数足りなくて書けませんでした…。 ちむちさん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2020年6月9日みんなの答え:1件
あの人と初めて出会ったのは。
「もう、なんでこんなに重いの…」
山積みのノートを腕に抱えながら、響は不満をつぶやいていた。
つい数分前、忘れ物を取りに教室に戻ったら教師と遭遇。なぜかノート運びという仕事を任されてしまったのだ。
クラスで一気に集めていたから、いつもの倍の量がある。小柄な方の響にとっては不運が重なっている。
「あーあ、最悪すぎる…」
そんんな独り言をもらしながら、角を曲がろうとした時。響は正面にせまりくる人影に気づいていなかった。
「わっ」
視界が揺れ、バランスが崩れた。そして、そのまま床に倒れてしまった。
「だ、大丈夫?」
顔を見なくても分かる。明らかに男子の声だった。
「ちょっと、痛いん…」
口をつぐんだのは、青色の上履きが目に入ったからだ。青色の上履きは3年生を意味する色。響は赤色の1年生だ。
(わ、生意気な口きいちゃった…!)
慌てて立ち上がり、響は「すみません!」と頭を下げた。
「よそ見してて…!本当にすみませんでした!」
すると、ノートが「はい」と手渡された。
「え…?」
ここで、響はようやく相手の顔を見た。
その人は怒ることもなく、散らばってしまったノートを拾ってくれていたのだ。
「君のでしょ?」
「あ、そうです…けど」
「ごめんね、邪魔しちゃって。じゃあ…」
そう言って、その人はどんどん遠くに行ってしまう。
心の自分がお礼を言わないと、と言っている。そうしたいのに、体は思うように動いてくれない。
ただただ、その背中を見送ることしかできない。
(なんだろ、この気持ち…)
「それは、恋だね」
放課後の帰り道。響の隣に並んであるいている未菜は、そう断言した。
思ってもみなかった言葉に響は目を白黒させる。
「ちょ、恋って…!」
「その人、どんな人だった?特徴とか覚えてないの?」
動揺する響をよそに未菜は話を進めてしまう。
「えっと、上履きに確か『宮瀬』って書いてあったような気はする、けど…」
「宮瀬ね、分かった。調査してみるよ」
なぜか嬉しそうな表情で話す未菜に響は「あはは…」と曖昧に笑った。
「でも、ついに響も初恋デビューだね。なんか急だなあ」
「あ…」
未菜の言葉に、響は「そういえば、そうだね」と頷く。
響は高校生。なのに、初恋はまだだった。
恋に憧れる、乙女の一人だったのだ。
そう考えた瞬間から、顔が赤く染まっていくのが分かった。
(ついに、私も…恋したんだ…!)
終わり…です。ごめんなさい、中途半端ですね…!文字数足りなくて書けませんでした…。 ちむちさん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2020年6月9日みんなの答え:1件
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すご〜い! こんにちは!
なんかすごいですね!そういう出会い、私も欲しいです〜!
yukaさん(愛知・12さい)からの答え
とうこう日:2020年6月10日
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