貴方に恋をしました
地味系女子の立花ゆかりです。
友達は…いないんです。
幼なじみもいなくて…
私はいつも教室の隅で本を読んでいます。
本はとても良いです。本の世界は広くて、宇宙の遥か遠くまで続いています。
登場人物になりきって読むのが大好きです。友達のいない私なんかより、凄く幸せで…
友達を作らなければいけないのは分かっています。でも、現実逃避してしまって…
明日こそ友達を作りたいです。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
ー次の日ー
今日こそ友達を作ります。ぜ、絶対に…
そわそわしながら、ゆっくりと教室に入りました。
すると、ある男の子に肩がぶつかってしまいました。
「あ、あわわ、ごごご、ごめんなさい…」
その男の子は、学年一のイケメン君でした。
「…あれ?名前なんだっけ…」
はっ!
思ったことが口に出てしまいました。
「ぷっ、あはははははっ!俺の名前は杉崎隼人(すぎさきはやと)だよ。」
「杉崎…隼人君、ですか?」
「うん。さっきはぶつかっちゃってごめんね」
「あ、いえ、私が悪いんです。杉崎君は何も…」
杉崎君は、くすっと笑って、自分の席に座りました。
すると、先生が教室に飛び込んで来ました。
「おはようみんな。今日は席替えだよ。表持ってきたから、これ表見て自分の席に移動しなさい」
席替えか…今の席は日当たりも良く、居心地が良かったので、少し残念でした。
仕方なく先生の指示に従って、席を移動していると
「「あ」」
「立花さん?」 「す、杉崎君…?」
隣の席の人は、杉崎君でした。
「立花さん、これからよろしく」
「よ、よろしく…」
ぺこりとお辞儀をして、自分の席に座りました。私の席は、意外に日当たりも良く、風も気持ちいいのでよかったです。
私はぼーっとしていて、消しゴムを取ろうとしたら、うっかり落としてしまいました。
そしたら、杉崎君がさっと手を伸ばして、消しゴムを拾ってくれました。
その時、心臓がドキッとしました。
窓から差し込む光に照らされた杉崎は、とても輝いて見えました。
気付いたら、杉崎君の顔をずっと見つめてしまいました。
杉崎君は、『どうしたの?』という顔をしていました。
急に恥ずかしくなった私は、ささっと顔を隠しました。
まだ、心臓のドキドキが止まりません。これってもしかして、恋?
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
次の日、少しドキドキしながら学校に行きました。
今日も、杉崎君に会えるのかな、またあの笑顔を見れるかな。
でも、杉崎君は来ませんでした。
次の日も、次の日も。
でも、ある日突然、先生にある事を告げられました。
杉崎君は、白血病だった、という事です。
私は、始めてみんなの前で大泣きをしてしまいました。
他にも、杉崎君に思いを寄せていた女の子が泣いていました。仲の良かった男の子も、泣いていました。
先生は話を続けました。
「杉崎さんは、余命一週間。病気が悪化していたんだ。…だから、みんな。最後も笑顔でいてあげて。」
余命、一週間?
私は、ただただ泣く事しか出来ませんでした。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
そして、最後の日が来てしまいました。
その日は土曜日だったので、杉崎さんの入院している病院に行きました。
杉崎君は、酸素マスクをしていて、とても荒い息でした。
「杉崎君っ」
杉崎君は、ちらりと私を見て、笑いました。
でも杉崎君は、顔色が悪いです。息をするのも大変そうです。
杉崎君は、私を手招きしました。私はすぐに杉崎君の横に駆け寄りました。
杉崎君は、私の手をそっと握りました。
ゆっくりと酸素マスクを外して、杉崎君は口を開きました。
「好きだよ。ゆかり」
杉崎君は、そう言い残して、空へ旅立ちました。
もう遅かったけど、私も杉崎君の顔を見つめて、
「隼人、好きです。」
と言いました。
沢山の感想待ってます! 白熊さん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月4日みんなの答え:3件
友達は…いないんです。
幼なじみもいなくて…
私はいつも教室の隅で本を読んでいます。
本はとても良いです。本の世界は広くて、宇宙の遥か遠くまで続いています。
登場人物になりきって読むのが大好きです。友達のいない私なんかより、凄く幸せで…
友達を作らなければいけないのは分かっています。でも、現実逃避してしまって…
明日こそ友達を作りたいです。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
ー次の日ー
今日こそ友達を作ります。ぜ、絶対に…
そわそわしながら、ゆっくりと教室に入りました。
すると、ある男の子に肩がぶつかってしまいました。
「あ、あわわ、ごごご、ごめんなさい…」
その男の子は、学年一のイケメン君でした。
「…あれ?名前なんだっけ…」
はっ!
思ったことが口に出てしまいました。
「ぷっ、あはははははっ!俺の名前は杉崎隼人(すぎさきはやと)だよ。」
「杉崎…隼人君、ですか?」
「うん。さっきはぶつかっちゃってごめんね」
「あ、いえ、私が悪いんです。杉崎君は何も…」
杉崎君は、くすっと笑って、自分の席に座りました。
すると、先生が教室に飛び込んで来ました。
「おはようみんな。今日は席替えだよ。表持ってきたから、これ表見て自分の席に移動しなさい」
席替えか…今の席は日当たりも良く、居心地が良かったので、少し残念でした。
仕方なく先生の指示に従って、席を移動していると
「「あ」」
「立花さん?」 「す、杉崎君…?」
隣の席の人は、杉崎君でした。
「立花さん、これからよろしく」
「よ、よろしく…」
ぺこりとお辞儀をして、自分の席に座りました。私の席は、意外に日当たりも良く、風も気持ちいいのでよかったです。
私はぼーっとしていて、消しゴムを取ろうとしたら、うっかり落としてしまいました。
そしたら、杉崎君がさっと手を伸ばして、消しゴムを拾ってくれました。
その時、心臓がドキッとしました。
窓から差し込む光に照らされた杉崎は、とても輝いて見えました。
気付いたら、杉崎君の顔をずっと見つめてしまいました。
杉崎君は、『どうしたの?』という顔をしていました。
急に恥ずかしくなった私は、ささっと顔を隠しました。
まだ、心臓のドキドキが止まりません。これってもしかして、恋?
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
次の日、少しドキドキしながら学校に行きました。
今日も、杉崎君に会えるのかな、またあの笑顔を見れるかな。
でも、杉崎君は来ませんでした。
次の日も、次の日も。
でも、ある日突然、先生にある事を告げられました。
杉崎君は、白血病だった、という事です。
私は、始めてみんなの前で大泣きをしてしまいました。
他にも、杉崎君に思いを寄せていた女の子が泣いていました。仲の良かった男の子も、泣いていました。
先生は話を続けました。
「杉崎さんは、余命一週間。病気が悪化していたんだ。…だから、みんな。最後も笑顔でいてあげて。」
余命、一週間?
私は、ただただ泣く事しか出来ませんでした。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
そして、最後の日が来てしまいました。
その日は土曜日だったので、杉崎さんの入院している病院に行きました。
杉崎君は、酸素マスクをしていて、とても荒い息でした。
「杉崎君っ」
杉崎君は、ちらりと私を見て、笑いました。
でも杉崎君は、顔色が悪いです。息をするのも大変そうです。
杉崎君は、私を手招きしました。私はすぐに杉崎君の横に駆け寄りました。
杉崎君は、私の手をそっと握りました。
ゆっくりと酸素マスクを外して、杉崎君は口を開きました。
「好きだよ。ゆかり」
杉崎君は、そう言い残して、空へ旅立ちました。
もう遅かったけど、私も杉崎君の顔を見つめて、
「隼人、好きです。」
と言いました。
沢山の感想待ってます! 白熊さん(選択なし・11さい)からの相談
とうこう日:2020年7月4日みんなの答え:3件
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感動!! こんにちは!
めっちゃ感動しました!最後のシーンでウルッとした!
また続編見たいです♪
では! なーさん(山形・12さい)からの答え
とうこう日:2020年7月5日 -
切ないけど、またそこがいい! 主人公のキャラが個性溢れてていいと思います!お話もとっても素敵です。
泣きそうになりました(´;ω;`) 大福さん(選択なし・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月5日 -
いいねーーっ! 前の小説も見ましたーー!
めっちゃ好き!面白い!
ですます口調可愛い! 11さん(千葉・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月5日
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