いじめられっ子のあの子
僕のクラスでは、いじめが起こっている。
被害者は垣原美桜(かきはらみゆ)さんだ。
以前まではニコニコと爽やかに笑い、こんな冴えない僕にも声を掛けてくれる太陽のような子だった。
だが、最近では、その笑顔を見ていない。
以前とはうって変わって生気のない瞳、ボサボサの髪、全てを諦めたかのように下を向いてとぼとぼ歩く姿は
どれだけいじめが残酷なものであるのかを物語っている。
助けたい、助けなければならないと感じた。
今までの僕は勇気がなかった。自分が標的になりたくないからといじめられているのを、ただ傍観して、見えない振りをして。
あの時の僕は垣原さんの瞳にどう映って居たのだろう。きっと、そんなに良いものじゃないだろうな。
今日は、いつもより早く学校にきた。
まずは先生にクラスの現状の詳細を伝えるんだ。
そして、何か対策を掛けるか、先生の方から加害者に話をして、いじめが終われば万々歳だ。
コンコン、と扉をノックして「失礼します。」と言いながら職員室へ入る。
「高田先生はいらっしゃいますか?」
「原か。どうした。」
デスクに釘付けだった高田先生の視線がこちらに向く。
「お話したいことがあります。」
「今からか?」
「はい。」
「んー…。分かった。」
高田先生は、「移動しよう」と言って相談室へ連れてってくれた。
そうして僕は、1つ1つ丁寧にクラスの現状を伝えた。
垣原さんがいじめられている事、いじめの主犯の事。
先生は終始うんうんと頷きながら聞いてくれた。
「そんな事が…」
「先生はご存知なかったのですか?」
「ああ…垣原の元気がないから何度も聞いたんたんだが、「大丈夫」の一点張りで…」
「そうですか…」
それから高田先生は「なんとかするから大丈夫」と言ってくださり、僕は教室へ向かった。
向かっている途中で、悲鳴にも似た嗚咽が聞こえた。
…垣原さんの声だ。
気がついたらその悲鳴の方へ走っていた。
「垣原さん!!!」
ガラッと扉を開けると丁度いじめの主犯が鈍器のようなもので垣原さんを殴っている所だった。
鈍器には点々と血のようなものがついている。
垣原さんはぐったりとその場に倒れている。
…は?
「なっ、何してるんだ……!」
僕は急いで垣原さんの元へ向かう。
加害者や観衆は「萎えた」など僕への罵倒も含めて部屋から出てった。
「垣原さん…!垣原さん起きて…!」
僕は垣原さんを軽く揺する。
すると「う…」と苦しそうな声が聞こえて、不安が押し寄せる。
ゆっくりと目を開ける垣原さんと目があった。
「!垣原さ……」
「…楽しかった?ヒーロー面してさ…。今までずっと、見てみぬ振りだったのに。」
「私はあんたのせいでもっと惨めな気持ちになったよッ!」
垣原さんの声がやけに遠くに聞こえた。
風の音が聞こえるほど、静まる。
「別に…僕はそんなつもりじゃ…」
「離して。」
垣原さんの冷たい声。
僕はそっと垣原さんを支える腕の力を抜いた。
ふらふらとした足取りで垣原さんは保健室へ向かう。
ピシャンと扉が閉まって、辺りが暗く、重く、静まり帰った。
「僕はそんなつもりじゃなかった」
そう言おうとした。けど、それを言ってどうなるのだろう?
僕が今までいじめを止めず傍観してたのは事実なのに。
…そうか、これは罰か。今まで最低な行動をしていた僕への。
その後、朝のHRでは先生達にいじめっ子達が連行され、泣いて教室へ帰ってきた。
その日を境にこのクラスのいじめは無くなったけど、垣原さんは僕と目を会わせてくれない。
僕のした行動は取戻しのつかない事なのだと改めて感じた。
これを読んでいる君のクラスでもいじめが起こってるのなら、早く行動した方が良い。
何もかもが手遅れになる前に。 腹へったさん(選択なし・15さい)からの相談
とうこう日:2020年7月5日みんなの答え:1件
被害者は垣原美桜(かきはらみゆ)さんだ。
以前まではニコニコと爽やかに笑い、こんな冴えない僕にも声を掛けてくれる太陽のような子だった。
だが、最近では、その笑顔を見ていない。
以前とはうって変わって生気のない瞳、ボサボサの髪、全てを諦めたかのように下を向いてとぼとぼ歩く姿は
どれだけいじめが残酷なものであるのかを物語っている。
助けたい、助けなければならないと感じた。
今までの僕は勇気がなかった。自分が標的になりたくないからといじめられているのを、ただ傍観して、見えない振りをして。
あの時の僕は垣原さんの瞳にどう映って居たのだろう。きっと、そんなに良いものじゃないだろうな。
今日は、いつもより早く学校にきた。
まずは先生にクラスの現状の詳細を伝えるんだ。
そして、何か対策を掛けるか、先生の方から加害者に話をして、いじめが終われば万々歳だ。
コンコン、と扉をノックして「失礼します。」と言いながら職員室へ入る。
「高田先生はいらっしゃいますか?」
「原か。どうした。」
デスクに釘付けだった高田先生の視線がこちらに向く。
「お話したいことがあります。」
「今からか?」
「はい。」
「んー…。分かった。」
高田先生は、「移動しよう」と言って相談室へ連れてってくれた。
そうして僕は、1つ1つ丁寧にクラスの現状を伝えた。
垣原さんがいじめられている事、いじめの主犯の事。
先生は終始うんうんと頷きながら聞いてくれた。
「そんな事が…」
「先生はご存知なかったのですか?」
「ああ…垣原の元気がないから何度も聞いたんたんだが、「大丈夫」の一点張りで…」
「そうですか…」
それから高田先生は「なんとかするから大丈夫」と言ってくださり、僕は教室へ向かった。
向かっている途中で、悲鳴にも似た嗚咽が聞こえた。
…垣原さんの声だ。
気がついたらその悲鳴の方へ走っていた。
「垣原さん!!!」
ガラッと扉を開けると丁度いじめの主犯が鈍器のようなもので垣原さんを殴っている所だった。
鈍器には点々と血のようなものがついている。
垣原さんはぐったりとその場に倒れている。
…は?
「なっ、何してるんだ……!」
僕は急いで垣原さんの元へ向かう。
加害者や観衆は「萎えた」など僕への罵倒も含めて部屋から出てった。
「垣原さん…!垣原さん起きて…!」
僕は垣原さんを軽く揺する。
すると「う…」と苦しそうな声が聞こえて、不安が押し寄せる。
ゆっくりと目を開ける垣原さんと目があった。
「!垣原さ……」
「…楽しかった?ヒーロー面してさ…。今までずっと、見てみぬ振りだったのに。」
「私はあんたのせいでもっと惨めな気持ちになったよッ!」
垣原さんの声がやけに遠くに聞こえた。
風の音が聞こえるほど、静まる。
「別に…僕はそんなつもりじゃ…」
「離して。」
垣原さんの冷たい声。
僕はそっと垣原さんを支える腕の力を抜いた。
ふらふらとした足取りで垣原さんは保健室へ向かう。
ピシャンと扉が閉まって、辺りが暗く、重く、静まり帰った。
「僕はそんなつもりじゃなかった」
そう言おうとした。けど、それを言ってどうなるのだろう?
僕が今までいじめを止めず傍観してたのは事実なのに。
…そうか、これは罰か。今まで最低な行動をしていた僕への。
その後、朝のHRでは先生達にいじめっ子達が連行され、泣いて教室へ帰ってきた。
その日を境にこのクラスのいじめは無くなったけど、垣原さんは僕と目を会わせてくれない。
僕のした行動は取戻しのつかない事なのだと改めて感じた。
これを読んでいる君のクラスでもいじめが起こってるのなら、早く行動した方が良い。
何もかもが手遅れになる前に。 腹へったさん(選択なし・15さい)からの相談
とうこう日:2020年7月5日みんなの答え:1件
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おー 最後の文がグサッと響きました。
とても書くのが上手ですね! リリーさん(埼玉・11さい)からの答え
とうこう日:2020年7月6日
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