イエナイヨ。
「蘭。今日も元気?」
「当たり前よっ!」
そう彼女は頷く。
俺の名前は三浦京。
ごくフツーの高校生。
そして彼女は、幼馴染の小鳥遊蘭。
「今日の晩御飯なんだろ〜ね!」
「....うん。」
俺は蘭が好きだ。
でも、好きだなんて言えない。
「小鳥遊さーん!◯号室までお越しください。」
「はぁ〜い!」
そう呼ばれると、蘭はテクテクと歩いて行った。
(可愛い...)
ここはどこかって?
そう、察しのいい奴は気づいたかもしれない。
そう、ここは病院だ。
なぜかというと、
それは9年前ーーーーーーーー。
『京ちゃん!今日お祭りやってる!
花火も見れるらしいよ!一緒に見よ!』
『うん!』
と、蘭は走り始めた。
『京ちゃんおそいなぁ〜ほら!
ついてこれる?』
『らっちゃん〜待ってぇ〜(涙)』
そう俺は涙を浮かべる。
はぁ、はぁ、はぁ、
と、だんだん蘭の吐息が荒くなってきた。
そして俺も蘭を越せるくらいになったときーーーー。
『あれ〜?らっちゃん、僕越せt..』
『な、なんか、く、くるし...』
バタッ!
何かが倒れた音がする。
『?らっちゃん、どしt...』
そう、俺の目に移ったのは...。
『らっちゃん???!!!!』
そう、倒れた蘭だった。
その瞬間...。
ドォーーーーーーーン
花火が打ち上げられた。
『らっちゃん、死なないでぇ、
嫌だ、死なないで、らっちゃんーーー!!!!!!!!』
俺は花火の光に照らされながら、
泣き叫んだ。
俺は、何もすることができなかった...。
いや、何もできなかったんだ。
泣き叫ぶしか、できなかったんだーーーーーーーー。
後日知った。
蘭はとある病気だということを。
肺の病気らしい。
だからあの時、走り過ぎたせいで倒れたらしい。
俺はその時病気のことを知らなかった。
だけど、蘭が病気って知ってたら、
お祭りなんて行かなかった。
なんで教えてくれなかったのか。
ムカつく。
隠さなくても良かったのに。
ずっと俺を騙した。
そんなに俺のことが嫌いなのか。
それだけが、心残り。
それ以外は詳しく知らない。
蘭は
『大丈夫だよ、もう治った!』
と言っていたけれど、蘭は意外と秘密主義っていうか、辛いこととか、苦しい事があっても言わないんだ。
だから...不安だ。
辛いこと、隠してないか?
嫌なこと、痛いこと、苦しいこと、
隠してないか?
全部俺に言ってもいいんだ。
いつか...また蘭が倒れたり、死にそうになってとき、俺は自分の命をかえてでも、俺は蘭を助ける。
と、言うわけで蘭は今も通院中なのだ。
あと、なんで俺と通院しているかというと、蘭の両親は共働きで、
しかも夜勤。
だから俺が付き添いとして病院へ一緒に行っているんだ。
ま、俺も一緒にいられるから嬉しいけど。
「もー、京ちゃん、どうしたの?
そんなボーっとして。」
気づくと蘭は俺の顔を覗き込んでいた。
「ご、ごめん。」
「もう終わったよ!帰ろ!」
「...うん...。」
「そーいや、結果は?どうだった?」
「....。うん!いつも通り!」
「よかった。」
「....ねぇ。明日。お祭りだね。」
「....ああ。」
そうだ。
明日は、明日は蘭が倒れた日。
もう、明日で蘭が倒れた日から....10年も経つ。
早いな。
「....でさ、明日、お祭り、行かない?」
「....え....。」
「あ、変なこと言ってごめん、でも、もう10年も行ってないわけだし....」
そう。
もう蘭は、10年もお祭りに行ってない。
あの、倒れた日から。
「本気かよ?」
「....うん。」
「あと、それにね、伝えたいことがあるんだーーーーーーーー。」
伝えたいこと.....?
「親にはOK貰ってる。お願い。
どうしても行きたいの。京と。」
俺....と....。
「分かった。」
「やったぁ!!」
ま、10年ぶりだし、行ってもいいか。親も了解してるみたいだし。
〜当日〜
「お待たせ〜」
「うん。浴衣、似合ってるな。」
(ああ可愛いなぁ)
「で???」
「.....可愛いよ。」
「うふふ〜///」
(マジで可愛い過ぎる....)
「あ!たこ焼き!食べたい食べたい〜!!」
「ちょ...汗」
元気でよかった。
「もうすぐ、花火上がるね」
「ああ。」
今年も10年前みたいにならなくてよかった。
(....はっ!)
(こ、これは告白する絶好のチャンスなのでは?!)
....と、なぜか蘭は下を向いていた。。
〜終〜
僕が青いのは君のせい。さん(選択なし・10さい)からの相談
とうこう日:2020年8月9日みんなの答え:1件
「当たり前よっ!」
そう彼女は頷く。
俺の名前は三浦京。
ごくフツーの高校生。
そして彼女は、幼馴染の小鳥遊蘭。
「今日の晩御飯なんだろ〜ね!」
「....うん。」
俺は蘭が好きだ。
でも、好きだなんて言えない。
「小鳥遊さーん!◯号室までお越しください。」
「はぁ〜い!」
そう呼ばれると、蘭はテクテクと歩いて行った。
(可愛い...)
ここはどこかって?
そう、察しのいい奴は気づいたかもしれない。
そう、ここは病院だ。
なぜかというと、
それは9年前ーーーーーーーー。
『京ちゃん!今日お祭りやってる!
花火も見れるらしいよ!一緒に見よ!』
『うん!』
と、蘭は走り始めた。
『京ちゃんおそいなぁ〜ほら!
ついてこれる?』
『らっちゃん〜待ってぇ〜(涙)』
そう俺は涙を浮かべる。
はぁ、はぁ、はぁ、
と、だんだん蘭の吐息が荒くなってきた。
そして俺も蘭を越せるくらいになったときーーーー。
『あれ〜?らっちゃん、僕越せt..』
『な、なんか、く、くるし...』
バタッ!
何かが倒れた音がする。
『?らっちゃん、どしt...』
そう、俺の目に移ったのは...。
『らっちゃん???!!!!』
そう、倒れた蘭だった。
その瞬間...。
ドォーーーーーーーン
花火が打ち上げられた。
『らっちゃん、死なないでぇ、
嫌だ、死なないで、らっちゃんーーー!!!!!!!!』
俺は花火の光に照らされながら、
泣き叫んだ。
俺は、何もすることができなかった...。
いや、何もできなかったんだ。
泣き叫ぶしか、できなかったんだーーーーーーーー。
後日知った。
蘭はとある病気だということを。
肺の病気らしい。
だからあの時、走り過ぎたせいで倒れたらしい。
俺はその時病気のことを知らなかった。
だけど、蘭が病気って知ってたら、
お祭りなんて行かなかった。
なんで教えてくれなかったのか。
ムカつく。
隠さなくても良かったのに。
ずっと俺を騙した。
そんなに俺のことが嫌いなのか。
それだけが、心残り。
それ以外は詳しく知らない。
蘭は
『大丈夫だよ、もう治った!』
と言っていたけれど、蘭は意外と秘密主義っていうか、辛いこととか、苦しい事があっても言わないんだ。
だから...不安だ。
辛いこと、隠してないか?
嫌なこと、痛いこと、苦しいこと、
隠してないか?
全部俺に言ってもいいんだ。
いつか...また蘭が倒れたり、死にそうになってとき、俺は自分の命をかえてでも、俺は蘭を助ける。
と、言うわけで蘭は今も通院中なのだ。
あと、なんで俺と通院しているかというと、蘭の両親は共働きで、
しかも夜勤。
だから俺が付き添いとして病院へ一緒に行っているんだ。
ま、俺も一緒にいられるから嬉しいけど。
「もー、京ちゃん、どうしたの?
そんなボーっとして。」
気づくと蘭は俺の顔を覗き込んでいた。
「ご、ごめん。」
「もう終わったよ!帰ろ!」
「...うん...。」
「そーいや、結果は?どうだった?」
「....。うん!いつも通り!」
「よかった。」
「....ねぇ。明日。お祭りだね。」
「....ああ。」
そうだ。
明日は、明日は蘭が倒れた日。
もう、明日で蘭が倒れた日から....10年も経つ。
早いな。
「....でさ、明日、お祭り、行かない?」
「....え....。」
「あ、変なこと言ってごめん、でも、もう10年も行ってないわけだし....」
そう。
もう蘭は、10年もお祭りに行ってない。
あの、倒れた日から。
「本気かよ?」
「....うん。」
「あと、それにね、伝えたいことがあるんだーーーーーーーー。」
伝えたいこと.....?
「親にはOK貰ってる。お願い。
どうしても行きたいの。京と。」
俺....と....。
「分かった。」
「やったぁ!!」
ま、10年ぶりだし、行ってもいいか。親も了解してるみたいだし。
〜当日〜
「お待たせ〜」
「うん。浴衣、似合ってるな。」
(ああ可愛いなぁ)
「で???」
「.....可愛いよ。」
「うふふ〜///」
(マジで可愛い過ぎる....)
「あ!たこ焼き!食べたい食べたい〜!!」
「ちょ...汗」
元気でよかった。
「もうすぐ、花火上がるね」
「ああ。」
今年も10年前みたいにならなくてよかった。
(....はっ!)
(こ、これは告白する絶好のチャンスなのでは?!)
....と、なぜか蘭は下を向いていた。。
〜終〜
僕が青いのは君のせい。さん(選択なし・10さい)からの相談
とうこう日:2020年8月9日みんなの答え:1件
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なんなんだか・・・ お菊でーす☆
なんでした向いてたんでしょうかね・・・
死んじゃった!?辛くなった!?それとも、、、なんなんだぁぁぁぁ お菊さん(千葉・10さい)からの答え
とうこう日:2020年8月11日
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