ネコとヒトの恋物語
チリンチリン
「ん?」
俺、飛鳥井稀は、道に落ちている鈴を拾い上げた。何だか不思議な鈴だな…。そう思っていたら、
「あっ、すみません。それ私のなんです。ありがとうございます」
「ああ、こちらこそ」
おおっ、可愛い…!ああいう人を、美少女と言うのだろうか。
「あの…どうかしました?」
しまった!可愛すぎて、見つめてしまった!
「い、いえ!何でも、ないです…」
「よかった。ありがとうございました。じゃあ、私はこれで」
後ろ姿まで可愛い…。俺は彼女に一目惚れしてしまった。言うなら、今、だよな…。よしっ!
「あの!お名前、何て言うんですか?」
「寧々です」
「じゃあ、今いくつですか?」
「16です」
「じゃあ、同い年じゃないですか!高校1年生ですよね?どこの学校なんですか?」
「高校…?私どこでもないです」
そうなんだ。って事は中卒なんだ。へぇ〜、意外。
「あの、あなたは?」
「ああ、俺は飛鳥井稀。星南高校の1年生」
「そうですか。覚えておきます。じゃあ、私急いでいるので」
「あっ、ありがとうございました」
寧々さん…。また会いたいな。
それからしばらく過ぎた日の事。今、学校から帰る道を歩いている。すると…
キキーッ!!
何だ?事故か?現場に近づいてみる。人が多くてあまり見えないが、どうやら自動車と歩行者が衝突したようだ。まあ、俺には関係ねえし行くか。そう思ってその場を立ち去ろうとした、その時。俺は気づいた。
あれ、倒れてるの、寧々さんじゃね!?どうして…まだ告白してないのに。
そして彼女は担架に乗せられ、運ばれていく。俺の目から、生温かいものが流れていた。
人々がいなくなった事故現場。俺はそこに、あの鈴を発見した。
俺はそれを手に取る。そして持って帰ろうとした、その時。
チリンチリン
「稀くーん」
「え?もしかして寧々?ど、どこにいるの?」
あたりを見渡しても、誰もいない。
「ふふっ。こっちこっち。下だよ」
俺は下を向く。そこには、真っ白な寧々のような猫がいた。
「えっ?猫が喋ってるの?てか、寧々は猫なの?あれ?」
「実はね、私、猫なんだ。私ね、いつも思ってたの。1度でもいいから、ヒトになりたいって。そしたら、神様が叶えてくれた」
そんな話、本当にあるんだ…。
「ちょっとびっくりしたけど、分かった。あのさ…ずっと、寧々の事好きだった」
「…ふふっ。私たち、両思いだったんだね」
「えっ…?」
「ホントのホントだよ。ねぇ、稀。私の事、ずーっと忘れないでね」
「何言ってんだよ。当たり前だろ。俺の事も忘れんなよ」
「もちろん!約束!あっ、その鈴あげる!」
「えっ、いいの?」
「うん!」
「「…あははっ!ありがとう!!」」
______これが、ネコとヒトの恋物語の全てである______ Rainさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年8月15日みんなの答え:1件
「ん?」
俺、飛鳥井稀は、道に落ちている鈴を拾い上げた。何だか不思議な鈴だな…。そう思っていたら、
「あっ、すみません。それ私のなんです。ありがとうございます」
「ああ、こちらこそ」
おおっ、可愛い…!ああいう人を、美少女と言うのだろうか。
「あの…どうかしました?」
しまった!可愛すぎて、見つめてしまった!
「い、いえ!何でも、ないです…」
「よかった。ありがとうございました。じゃあ、私はこれで」
後ろ姿まで可愛い…。俺は彼女に一目惚れしてしまった。言うなら、今、だよな…。よしっ!
「あの!お名前、何て言うんですか?」
「寧々です」
「じゃあ、今いくつですか?」
「16です」
「じゃあ、同い年じゃないですか!高校1年生ですよね?どこの学校なんですか?」
「高校…?私どこでもないです」
そうなんだ。って事は中卒なんだ。へぇ〜、意外。
「あの、あなたは?」
「ああ、俺は飛鳥井稀。星南高校の1年生」
「そうですか。覚えておきます。じゃあ、私急いでいるので」
「あっ、ありがとうございました」
寧々さん…。また会いたいな。
それからしばらく過ぎた日の事。今、学校から帰る道を歩いている。すると…
キキーッ!!
何だ?事故か?現場に近づいてみる。人が多くてあまり見えないが、どうやら自動車と歩行者が衝突したようだ。まあ、俺には関係ねえし行くか。そう思ってその場を立ち去ろうとした、その時。俺は気づいた。
あれ、倒れてるの、寧々さんじゃね!?どうして…まだ告白してないのに。
そして彼女は担架に乗せられ、運ばれていく。俺の目から、生温かいものが流れていた。
人々がいなくなった事故現場。俺はそこに、あの鈴を発見した。
俺はそれを手に取る。そして持って帰ろうとした、その時。
チリンチリン
「稀くーん」
「え?もしかして寧々?ど、どこにいるの?」
あたりを見渡しても、誰もいない。
「ふふっ。こっちこっち。下だよ」
俺は下を向く。そこには、真っ白な寧々のような猫がいた。
「えっ?猫が喋ってるの?てか、寧々は猫なの?あれ?」
「実はね、私、猫なんだ。私ね、いつも思ってたの。1度でもいいから、ヒトになりたいって。そしたら、神様が叶えてくれた」
そんな話、本当にあるんだ…。
「ちょっとびっくりしたけど、分かった。あのさ…ずっと、寧々の事好きだった」
「…ふふっ。私たち、両思いだったんだね」
「えっ…?」
「ホントのホントだよ。ねぇ、稀。私の事、ずーっと忘れないでね」
「何言ってんだよ。当たり前だろ。俺の事も忘れんなよ」
「もちろん!約束!あっ、その鈴あげる!」
「えっ、いいの?」
「うん!」
「「…あははっ!ありがとう!!」」
______これが、ネコとヒトの恋物語の全てである______ Rainさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年8月15日みんなの答え:1件
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
ねこ! こん!♪だよ!
面白いね!でも、切ないね!
そっか、寧々の正体はねこだったんだね。
以外!
この発想、凄いよ!
また小説書いてね! ♪さん(選択なし・10さい)からの答え
とうこう日:2020年8月16日
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
- カテゴリごとの新着相談
-
-
- AIと話せるならどんなことを話してみたい?06月26日
-
- 学校のiPad07月20日
-
- どうすれば…07月20日
-
- 緊張のほぐし方を教えてください!07月20日
-
- ペットが熱中症なりそう07月20日
-
- 読書感想文の書き方がわかんなーい!!07月20日
-
- どうすればいい?07月20日
-
- 目が大きくなる方法ってありますか?07月20日
-
- 後輩が部活にきません(吹奏楽部)07月20日
-
- 韓国語習ってる人に質問です!!07月20日
-
- みんなの好きな女優さん教えてください!07月20日
-
- 好きな人をドキドキさせたい!07月20日
-
- 前髪切りすぎて変になっちゃった…07月20日
-
- 夏休みの過ごし方!07月20日
-
- おすすめのペンポーチ(長文)07月20日
-
- 最初と最後04月24日
-
- また会える方法?07月20日
-
いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。
・>>SNSで相談する
・電話で相談する
・>>地元の相談窓口を探す
18歳までの子どものための相談先です。あなたの思いを大切にしながら、どうしたらいいかを一緒に考えてくれるよ。