歪な恋と粉雪
これは歪んでしまった恋話。
降り続く粉雪。
それは、まるで私の心の様。
あぁ、今日も来てくれなかった。
私の声は、もう、あの人には、届かない。
あの人の大事な者を壊す事は、私には、出来ない。
歪んだ恋の果てには、何があるのか。
それは、きっと...嫉妬。
それが、怖くて壊せない。
もう一つの理由、それは...
あの人に依存してしまったから。
僕の名前は、雄太。
粉雪が降る夜、僕は、一つ、考え事をしていた。
元カノの事...。
僕には、元カノがいた。
元カノに、離婚しようとは、言っていない。
悪く言うと、捨てた。
元カノの名前は、粉雪 愛。
今カノの名前は、久那崎 華奈。
愛は、冷静で、頭が良い。
愛とは、幼馴染みで、ずっと一緒に居ようねと、約束した。
でも、それは、叶わぬ願いだと、愛も大人になって知っただろう。
酷いかも、知れないけど、愛からは、僕に向けての愛情が、あまり感じられなかった。
華奈は、優しく元気な、人だ。
僕の心を癒してくれる。
そして、僕は、思ったんだ。
本当に守れば良いのは、華奈だって。
その日から、愛とは、会わなくなった。
僕は、愛の嫉妬という不吉な感情が怖くて、言えなかったんだ。
「さようなら。」という言ノ葉を。
あ、そうだ。明日は華奈と会うんだった。
そう思うと、自然と心が弾んでしまう気がした。
私の名前は、華奈。
私にはね、カレシがいるの。
その人は、雄太って言うの。
雄太には、元々、カノジョがいたんだって。
粉雪 愛って言うらしいんだけど。
ふふ、もう、しらばっくれるのや〜めよ。
実は、私はあの二人の関係を壊す為に、カノジョになったの。
雄太と、愛は、幼馴染みでね、いっつも仲良くしてたの。
で、その隣のクラスのが、私。
それに、あの二人は、二人なら何でもこなせたの。
それが気に食わなかったの。
だから、二人を殺さなきゃいけないの。
そろそろ、終わりにしたいから、最後にハグでもしてあげようかしら。
あ、そうだ。明日、雄太と会うんだったわ。
ふふ、楽しみね。
「う〜ん」
私の名前は、愛。
私は、ベッドに転がり、雄太の事を考えていた。
「何か落ち着かない。」
本当に雄太が、誰かの物にされてしまう気がする。
「明日、雄太の家に行ってみよう。」
翌日・・・
「で、最近どう?」
「うん。まぁまぁかな。」
僕は、二人分の紅茶を注ぎ、椅子に座った。
今日も粉雪が降っている。
「粉雪、綺麗ね。」
華奈が、そう呟いた。
「まぁ、人の方は、嫌いだけど。」
華奈が、消え入る様な声で、呟いた。
僕には、その声は聞こえていなかった。
その時、華奈が抱きついてきた。
「ど、どうしたの?」
僕は、戸惑ってしまった。
「ふふ、ちょっとこのままにさせて。」
慣れているかの様に、華奈は、言った。
「う、うん。分かった。」
そう答えた時、玄関のベルが鳴った。
「鍵開いているので、どうぞ。」
僕が、そう言った時、華奈が甲高い声をあげた。
「ちょっと待って!」
そして、ベルを鳴らした人が入ってきた。
黄色い服を纏った人、そう、愛だ。
粉雪が彼女のマフラーを濡らしている。
「何を、しているの!?」
愛が、怒りの声をあげた。
そして、それに答える様に、華奈が言った。
「アンタ達を、ぶっ殺すためよ。」
「何を言っているんだ?華奈?」
そう言って、華奈の顔を見ると、興奮の色に染まっていた。
まるで、何かを待っていた、様な。
「私は、アンタ達の関係が嫌だったのよ。あ、覚えて無いわよね。私は、隣のクラスだった、華奈よ!」
「え?あの...?」
「そうよ!!!」
その時、華奈が愛に向かって突進して行った。
あぁ、これが嫉妬か。
そして、愛の腹部に果物ナイフが刺さる。
僕は、愛の元に駆け寄っていた。
すると、僕の背中に何かが刺さった。
「やっぱりこうなっちゃうんだ。」
愛が呟いた気がした。
そして、もう一度、グサっと音がした気がした。
後ろを、ゆっくり見ると、華奈が血を流して倒れていた。
嫉妬...なんて醜い感情なんだろう。
そう思い、ゆっくりと目を閉じた。 かきのみさん(神奈川・10さい)からの相談
とうこう日:2020年8月25日みんなの答え:1件
降り続く粉雪。
それは、まるで私の心の様。
あぁ、今日も来てくれなかった。
私の声は、もう、あの人には、届かない。
あの人の大事な者を壊す事は、私には、出来ない。
歪んだ恋の果てには、何があるのか。
それは、きっと...嫉妬。
それが、怖くて壊せない。
もう一つの理由、それは...
あの人に依存してしまったから。
僕の名前は、雄太。
粉雪が降る夜、僕は、一つ、考え事をしていた。
元カノの事...。
僕には、元カノがいた。
元カノに、離婚しようとは、言っていない。
悪く言うと、捨てた。
元カノの名前は、粉雪 愛。
今カノの名前は、久那崎 華奈。
愛は、冷静で、頭が良い。
愛とは、幼馴染みで、ずっと一緒に居ようねと、約束した。
でも、それは、叶わぬ願いだと、愛も大人になって知っただろう。
酷いかも、知れないけど、愛からは、僕に向けての愛情が、あまり感じられなかった。
華奈は、優しく元気な、人だ。
僕の心を癒してくれる。
そして、僕は、思ったんだ。
本当に守れば良いのは、華奈だって。
その日から、愛とは、会わなくなった。
僕は、愛の嫉妬という不吉な感情が怖くて、言えなかったんだ。
「さようなら。」という言ノ葉を。
あ、そうだ。明日は華奈と会うんだった。
そう思うと、自然と心が弾んでしまう気がした。
私の名前は、華奈。
私にはね、カレシがいるの。
その人は、雄太って言うの。
雄太には、元々、カノジョがいたんだって。
粉雪 愛って言うらしいんだけど。
ふふ、もう、しらばっくれるのや〜めよ。
実は、私はあの二人の関係を壊す為に、カノジョになったの。
雄太と、愛は、幼馴染みでね、いっつも仲良くしてたの。
で、その隣のクラスのが、私。
それに、あの二人は、二人なら何でもこなせたの。
それが気に食わなかったの。
だから、二人を殺さなきゃいけないの。
そろそろ、終わりにしたいから、最後にハグでもしてあげようかしら。
あ、そうだ。明日、雄太と会うんだったわ。
ふふ、楽しみね。
「う〜ん」
私の名前は、愛。
私は、ベッドに転がり、雄太の事を考えていた。
「何か落ち着かない。」
本当に雄太が、誰かの物にされてしまう気がする。
「明日、雄太の家に行ってみよう。」
翌日・・・
「で、最近どう?」
「うん。まぁまぁかな。」
僕は、二人分の紅茶を注ぎ、椅子に座った。
今日も粉雪が降っている。
「粉雪、綺麗ね。」
華奈が、そう呟いた。
「まぁ、人の方は、嫌いだけど。」
華奈が、消え入る様な声で、呟いた。
僕には、その声は聞こえていなかった。
その時、華奈が抱きついてきた。
「ど、どうしたの?」
僕は、戸惑ってしまった。
「ふふ、ちょっとこのままにさせて。」
慣れているかの様に、華奈は、言った。
「う、うん。分かった。」
そう答えた時、玄関のベルが鳴った。
「鍵開いているので、どうぞ。」
僕が、そう言った時、華奈が甲高い声をあげた。
「ちょっと待って!」
そして、ベルを鳴らした人が入ってきた。
黄色い服を纏った人、そう、愛だ。
粉雪が彼女のマフラーを濡らしている。
「何を、しているの!?」
愛が、怒りの声をあげた。
そして、それに答える様に、華奈が言った。
「アンタ達を、ぶっ殺すためよ。」
「何を言っているんだ?華奈?」
そう言って、華奈の顔を見ると、興奮の色に染まっていた。
まるで、何かを待っていた、様な。
「私は、アンタ達の関係が嫌だったのよ。あ、覚えて無いわよね。私は、隣のクラスだった、華奈よ!」
「え?あの...?」
「そうよ!!!」
その時、華奈が愛に向かって突進して行った。
あぁ、これが嫉妬か。
そして、愛の腹部に果物ナイフが刺さる。
僕は、愛の元に駆け寄っていた。
すると、僕の背中に何かが刺さった。
「やっぱりこうなっちゃうんだ。」
愛が呟いた気がした。
そして、もう一度、グサっと音がした気がした。
後ろを、ゆっくり見ると、華奈が血を流して倒れていた。
嫉妬...なんて醜い感情なんだろう。
そう思い、ゆっくりと目を閉じた。 かきのみさん(神奈川・10さい)からの相談
とうこう日:2020年8月25日みんなの答え:1件
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世界観が好きです 粉雪が降っているところから、綺麗で静かな冬が想像できます。そんな日に、嫉妬という感情のせいで、みんな死んでしまうなんて、すごく悲しいなと思いました。華奈ちゃんはきっと、誰かと一緒に幸せに過ごしたかったんだろうな・・・。
素敵な世界観ですね。好きです。 *はるちゃんさん(神奈川・13さい)からの答え
とうこう日:2020年8月27日
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