休み時間の暇潰し【図書室】
キーンコーンカーンコーン。
あ、゙自由の鐘゙が鳴った。
私__琴原鈴は内心そう呟く。
私は、休み時間のベルの事を心の中で゙自由の鐘゙と呼んでいる。
何故そう呼ぶのかは、私の学校生活での、ある『楽しみ』が始まるからだ。
クラスメイト達が続々と、外に出たり教室で固まって何やら話していたり、行動はバラバラだ。
そして、私もその一人。
迷いを持たない足取りで、私は席を立つ。
たまに、本当に小さな声で「鈴ちゃんて、友達いないんだね…」という会話などが聞こえる。
確かに、友達がいないことは否めないが私ば友達゙よりも、自分の『好き』を優先するタイプなのだ。
そうこう、考えるうちに、ある場所、『図書室』に着いた。
私は戸を静かに押すと、中には生徒数人と司書の人がいるだけだった。
「お疲れ様です。」
私は先に受付にいてくれた、先輩に声をかける。
私は、図書委員でもあるのだ。
「お疲れ。昨日琴原に受付やってもらったから今日は、アレ行きな」
先輩に軽く会釈をし、先輩が指ずアレ゙に向かって行く。
私が向かうのは、図書室のいっちばん端っこの場所。
貸し出し禁止の文庫が並んでいて、生徒はあまりこの本棚には来ないのだ。
そして、私は慣れた手つきで『青山出版』と書かれた見るからに古そうな本を抜く。
そして、本棚の向こうからニョキッと突き出している、ドアノブを引く……と。
見事、本棚が動き図書室の゙秘密部屋゙が開いた。
そう、私の楽しみはこの『秘密部屋』に来る事なのだ。
私は素早く開けた本棚をまたもとの向きに戻し、他の生徒にばれないようにした。
「よ、鈴。サボり常習犯め」
ぱっと見、物置みたいな部屋だが、生徒は私以外にもいる。
今、私に話しかけたのは、三年の明石先輩。
眼鏡を掛けているけど、ミステリアスな瞳とサラサラの黒髪には、恋愛に興味のない私もドキッとしてしまう。
「最近、図書室人少ないのでサボりやすいんですよね(笑)」
唯一私が笑みを見せるのはここにいるときだけかも知れない。
すらと、ガチャッと音がし、先ほど受付にいた先輩__麻南(あさな)先輩が入ってきた。
「麻南受付やらなくていいのかよ?」
「うん、あとは先生やってくれるって」
麻南先輩と明石先輩が慣れたように会話をする。
思わず、ぼーっとし、ここに初めて来た日を思い出した…。
一年の春。
教室で居場所がなくて、よく図書室に私は逃げていた。
本を読んでいると、嫌な気持ちがすーっと消えるからだ。
「よく来てるね、本好きなの?」
そう麻南先輩に話し掛けられたのが始まりだった。
私はいつも、愚痴などを聞いてくれる麻南先輩が好きになり図書委員になった。
そこで、この部屋のことも知った…。
「あ。琴原ー。うちら、来月で図書委員辞めるから」
「え」
唐突に麻南先輩が語り出した。
「な、何でですかっ?」
うろたえながらも聞くと、今度は明石先輩が少し悲しそうに答えてくれた。
「三年になると、夏には辞めるんだ。」
あ。そうか。
私は我に帰った。
この、図書室での日々が楽しすぎていつの間にか一年経ってたことを忘れていた。
「だから、この委員会が潰れないように新しいメンバー探しといてね?」
私は、ひどく悲しい思いに浸りながらも小声で、「はい…」と答えた。
二人が卒業して、私が三年になったら、悩んでいる子の事を本で救えるのかな。
でも、麻南先輩は私の事を一瞬で救ってくれたから、恩人だから。
私もそう思われる、先輩になりたいな。
そう、心の中で決意をした…。
数ヶ月後。
「はぁ〜…。」
私は、図書室の端っこの席でため息をつきながら本を読んでいる子を見つけた。
顔はいかにも、悲しそうで辛そうで明るさはなかった。
(昔の私もあんな顔してたのかな…)
そう思いつつ、自然な足取りで私は彼女の元へ向かった。
二年前の、麻南先輩のようにね。
「本好きなの?」
そんな私の声は、希望に満ちていた。
完
ーあとがきー
どうも、ゆにっこ。(元利久)です(*’▽’)
利久で覚えてくれた方は、そのままの呼び名でも良いし、ゆにでも良いです♪
何か、展開早いし意味不だし…
超駄作でごめんなさい…!!
私、小学生なので中学校のお話書いた時に、少し違和感あるかも知れませんが、許してください笑
感想などがあれば、書いてくださると嬉しいです!
では〜。 ゆにっこ。(元利久)さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年9月12日みんなの答え:4件
あ、゙自由の鐘゙が鳴った。
私__琴原鈴は内心そう呟く。
私は、休み時間のベルの事を心の中で゙自由の鐘゙と呼んでいる。
何故そう呼ぶのかは、私の学校生活での、ある『楽しみ』が始まるからだ。
クラスメイト達が続々と、外に出たり教室で固まって何やら話していたり、行動はバラバラだ。
そして、私もその一人。
迷いを持たない足取りで、私は席を立つ。
たまに、本当に小さな声で「鈴ちゃんて、友達いないんだね…」という会話などが聞こえる。
確かに、友達がいないことは否めないが私ば友達゙よりも、自分の『好き』を優先するタイプなのだ。
そうこう、考えるうちに、ある場所、『図書室』に着いた。
私は戸を静かに押すと、中には生徒数人と司書の人がいるだけだった。
「お疲れ様です。」
私は先に受付にいてくれた、先輩に声をかける。
私は、図書委員でもあるのだ。
「お疲れ。昨日琴原に受付やってもらったから今日は、アレ行きな」
先輩に軽く会釈をし、先輩が指ずアレ゙に向かって行く。
私が向かうのは、図書室のいっちばん端っこの場所。
貸し出し禁止の文庫が並んでいて、生徒はあまりこの本棚には来ないのだ。
そして、私は慣れた手つきで『青山出版』と書かれた見るからに古そうな本を抜く。
そして、本棚の向こうからニョキッと突き出している、ドアノブを引く……と。
見事、本棚が動き図書室の゙秘密部屋゙が開いた。
そう、私の楽しみはこの『秘密部屋』に来る事なのだ。
私は素早く開けた本棚をまたもとの向きに戻し、他の生徒にばれないようにした。
「よ、鈴。サボり常習犯め」
ぱっと見、物置みたいな部屋だが、生徒は私以外にもいる。
今、私に話しかけたのは、三年の明石先輩。
眼鏡を掛けているけど、ミステリアスな瞳とサラサラの黒髪には、恋愛に興味のない私もドキッとしてしまう。
「最近、図書室人少ないのでサボりやすいんですよね(笑)」
唯一私が笑みを見せるのはここにいるときだけかも知れない。
すらと、ガチャッと音がし、先ほど受付にいた先輩__麻南(あさな)先輩が入ってきた。
「麻南受付やらなくていいのかよ?」
「うん、あとは先生やってくれるって」
麻南先輩と明石先輩が慣れたように会話をする。
思わず、ぼーっとし、ここに初めて来た日を思い出した…。
一年の春。
教室で居場所がなくて、よく図書室に私は逃げていた。
本を読んでいると、嫌な気持ちがすーっと消えるからだ。
「よく来てるね、本好きなの?」
そう麻南先輩に話し掛けられたのが始まりだった。
私はいつも、愚痴などを聞いてくれる麻南先輩が好きになり図書委員になった。
そこで、この部屋のことも知った…。
「あ。琴原ー。うちら、来月で図書委員辞めるから」
「え」
唐突に麻南先輩が語り出した。
「な、何でですかっ?」
うろたえながらも聞くと、今度は明石先輩が少し悲しそうに答えてくれた。
「三年になると、夏には辞めるんだ。」
あ。そうか。
私は我に帰った。
この、図書室での日々が楽しすぎていつの間にか一年経ってたことを忘れていた。
「だから、この委員会が潰れないように新しいメンバー探しといてね?」
私は、ひどく悲しい思いに浸りながらも小声で、「はい…」と答えた。
二人が卒業して、私が三年になったら、悩んでいる子の事を本で救えるのかな。
でも、麻南先輩は私の事を一瞬で救ってくれたから、恩人だから。
私もそう思われる、先輩になりたいな。
そう、心の中で決意をした…。
数ヶ月後。
「はぁ〜…。」
私は、図書室の端っこの席でため息をつきながら本を読んでいる子を見つけた。
顔はいかにも、悲しそうで辛そうで明るさはなかった。
(昔の私もあんな顔してたのかな…)
そう思いつつ、自然な足取りで私は彼女の元へ向かった。
二年前の、麻南先輩のようにね。
「本好きなの?」
そんな私の声は、希望に満ちていた。
完
ーあとがきー
どうも、ゆにっこ。(元利久)です(*’▽’)
利久で覚えてくれた方は、そのままの呼び名でも良いし、ゆにでも良いです♪
何か、展開早いし意味不だし…
超駄作でごめんなさい…!!
私、小学生なので中学校のお話書いた時に、少し違和感あるかも知れませんが、許してください笑
感想などがあれば、書いてくださると嬉しいです!
では〜。 ゆにっこ。(元利久)さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2020年9月12日みんなの答え:4件
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わぁぁ(о´∀`о)愛してる!好き! こんにちは〜(*´∀`)
ましろです!
お話がめちゃ面白いよ〜!
図書館に秘密部屋…………っ
いいね、それ。作ろう!(は?)
いや〜〜夢溢れる小説でちょっとお母さんに怒ってた心もほっこり……(*´∀`)ノ
わあああああ!
残された後輩の鈴ちゃんが同じようにするって!
なんか嬉しいよぉ(笑)
っていうか名前どっちで呼ぼうか〜〜
迷うよ、マヨネーズ(「まよ」って打ったらマヨネーズが予測ででてきたw)
とりあえず今回は利久ちゃんにしよ!
利久ちゃんってすごいね!
私と同い年ってことが今判明したのですよ!
ワァオΣ(-∀-)
中学のことこんな綺麗に書けるとか神だよ〜
つまり駄作などではなく神作(キラーン)
好みにビシィィって刺さる小説ありがとう!
次作も楽しみにしてるよ!
ましろさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年9月13日 -
ゆ、ゆにちゃあああああああん! いつもタイトルがうるさい人!!
どうも、みおりぬ☆です!
(((本文のほうでもうるさいよ)))
ゆにちゃん、、可愛い!
利久ちゃんも可愛いけどね!!
違和感ゼロだよ!うますぎるもん!
まさに中学生!って感じだった!
こういう小説めっちゃ好き!
最後に琴原ちゃんも麻南先輩のように
女の子に話しかけてるとこイイネ!
今後の図書委員が気になるところだ!
あと、麻南先輩と琴原ちゃんが
何年後かに図書館とかで再会して…
とか妄想しちゃった(笑)
こんなことあったら最高じゃん!
素敵な小説どうもありがと!!!! みおりぬ☆さん(選択なし・14さい)からの答え
とうこう日:2020年9月13日 -
面白いわぁ えぇ…利久さん小学生だったんすか…!?物腰柔らかだから勝手に中学生かと(笑)失礼しました。
どうしようかなぁ、ゆにちゃん…利久さん…昔も今も可愛い名前だから迷う…後で決めます!(;´∀`)
前置き長くなりましたが、小説、面白かったです!
最近、「先輩はもういなくなって、君たちが学校を支える番だぞ〜」って言われるんですが、それの真理を悟った気分です。
私は委員会に属していないし、しかも幽霊部員なんですが、できることがないか探してみよう!と思いました。
素敵なお話ありがとうございました!次作も楽しみにしています♪ 臣 さん(長野・14さい)からの答え
とうこう日:2020年9月13日 -
あっ!! えっどうしよう(唐突)
ゆにちゃんも可愛いし利久ちゃんもいいしなぁ。どうしよ〜(笑)
ん〜じゃあやっぱ利久ちゃんでいこうかな!!(さりげなく古参アピール)
てか小学生だったんですね!!
語彙力あるから中学だと思ってました(まさか1学年上とは)
あっ感想!!
図書館に秘密の部屋があるなら私も行きたい(笑)
鈴ちゃんが少しでも明るくなったなら良かったよ〜。
あとあの女の子も明るくなったらめっちゃいい!!
利久ちゃんの小説まじで神((
これからもファン続ける!!
ありがとうございました(_ _) ゆはたこ(ゆは)さん(選択なし・11さい)からの答え
とうこう日:2020年9月13日
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