それでも僕は君に恋する
雨上がりの空。そこにはあまり綺麗とも言えない虹が出ていた
僕の横で君はニカッと笑って
「綺麗だね。芽里くんの心みたい」
だなんて僕にはあまり理解出来ない事を楽しそうに言っている
そんな君に僕は恋をした。それで正解なのだろう
ある日突然君からこんな事を言われた
「ねえ本当に真剣な話。別れてくれない?」
いつものあの輝く笑顔と裏腹に今日は朽ちた花の様な悲しみに満ちていた
「えっどうして…」
君は僕の事嫌いなのか?
「私は茅里くんの事大好きなの。でも余命宣告されて、だからこれ以上傷つけたく無い」
そう、君は重い難病だった。もう長くは無いだろうと何度も言われたのを知ってる
「ほら、もう私の事なんて忘れて。他のもっと幸せに過ごせる子を見つけて?」
無理に笑顔を作る君の目からキラキラと光る雫が溢れる
忘れられるわけ無いじゃんと思いながらも
「そう…か。君がそう決めたなら本当にそれで幸せなら僕はいいよ」
って席をたった
君の事なんて空気の様に無視して家に帰った
「元気無いね」
それも耳には入らず自分の部屋に入りドアをバタンと閉めた
僕の机の上には君との写真があった
「ああこれで良かったんだろうか」
僕の判断はあっているんだろうか?
部屋の隅にただ1人、膝を抱えて泣きじゃくった。辛いのは君なのに僕は弱いや
「やっぱりもう一度」
思い立った様に家を飛び出す
家から片道12分位の病院に走る。息がきれるがそんな事さえも気づかない程に走る
「おーい危ないよ」
そう叫ぶ看護師さんの声も届かないまま君の病室に向かう
「朱音」
ドアを思いっきり開けると目の縁を濡らした君が驚いた様に見てくる
「茅里くん?」
今にも消えそうな枯れた声で呟く君に僕は抱きつく
「好きだよ。何があっても手放さないから」
僕の目からも涙が溢れる
「でも私…余命あと1日…」
もう決心はついている
「関係無い。何回だって君に恋するから」
最期の1日、君と沢山話しをした
お花の話、空の話、好きな事の話
色んな話だった。でも絶対に「余命」という事に触れない様に気をつけた
「うっ」
君が いきなり意識を無くした。すぐにお医者さんが駆けつけてくれた
「恐らく朱音さんは…」
とお医者さんが言いかけた時
「ピーーーー」
という高い音が鳴り響いた
それは君とのお別れを表していた
「朱音…」
脱け殻だけになった朱音は幸せそうに眠っていた end
[主な登場人物]
僕…茅里(ちさと)
君…朱音(あかね)
こんにちは目高です
めっちゃ長くなっちゃいましたけど最期まで見てくれてありがとうございます
いつもコメント参考にさせていただいてます!
目高さん(京都・11さい)からの相談
とうこう日:2020年10月18日みんなの答え:3件
雨上がりの空。そこにはあまり綺麗とも言えない虹が出ていた
僕の横で君はニカッと笑って
「綺麗だね。芽里くんの心みたい」
だなんて僕にはあまり理解出来ない事を楽しそうに言っている
そんな君に僕は恋をした。それで正解なのだろう
ある日突然君からこんな事を言われた
「ねえ本当に真剣な話。別れてくれない?」
いつものあの輝く笑顔と裏腹に今日は朽ちた花の様な悲しみに満ちていた
「えっどうして…」
君は僕の事嫌いなのか?
「私は茅里くんの事大好きなの。でも余命宣告されて、だからこれ以上傷つけたく無い」
そう、君は重い難病だった。もう長くは無いだろうと何度も言われたのを知ってる
「ほら、もう私の事なんて忘れて。他のもっと幸せに過ごせる子を見つけて?」
無理に笑顔を作る君の目からキラキラと光る雫が溢れる
忘れられるわけ無いじゃんと思いながらも
「そう…か。君がそう決めたなら本当にそれで幸せなら僕はいいよ」
って席をたった
君の事なんて空気の様に無視して家に帰った
「元気無いね」
それも耳には入らず自分の部屋に入りドアをバタンと閉めた
僕の机の上には君との写真があった
「ああこれで良かったんだろうか」
僕の判断はあっているんだろうか?
部屋の隅にただ1人、膝を抱えて泣きじゃくった。辛いのは君なのに僕は弱いや
「やっぱりもう一度」
思い立った様に家を飛び出す
家から片道12分位の病院に走る。息がきれるがそんな事さえも気づかない程に走る
「おーい危ないよ」
そう叫ぶ看護師さんの声も届かないまま君の病室に向かう
「朱音」
ドアを思いっきり開けると目の縁を濡らした君が驚いた様に見てくる
「茅里くん?」
今にも消えそうな枯れた声で呟く君に僕は抱きつく
「好きだよ。何があっても手放さないから」
僕の目からも涙が溢れる
「でも私…余命あと1日…」
もう決心はついている
「関係無い。何回だって君に恋するから」
最期の1日、君と沢山話しをした
お花の話、空の話、好きな事の話
色んな話だった。でも絶対に「余命」という事に触れない様に気をつけた
「うっ」
君が いきなり意識を無くした。すぐにお医者さんが駆けつけてくれた
「恐らく朱音さんは…」
とお医者さんが言いかけた時
「ピーーーー」
という高い音が鳴り響いた
それは君とのお別れを表していた
「朱音…」
脱け殻だけになった朱音は幸せそうに眠っていた end
[主な登場人物]
僕…茅里(ちさと)
君…朱音(あかね)
こんにちは目高です
めっちゃ長くなっちゃいましたけど最期まで見てくれてありがとうございます
いつもコメント参考にさせていただいてます!
目高さん(京都・11さい)からの相談
とうこう日:2020年10月18日みんなの答え:3件
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ハッピーに終われるバトエン? タイトル意味不でごめんなさい。
ゆにと申します(*´∀´`*)
私は、あかねちゃんから余命宣告の話をされた時に「死んじゃうバトエンかぁ…」と思いながら、読んでたんですが、後半主人公が最後の最後まで話してあげるシーンを見て、「幸せな最期だな…」と思いました。
ハッピーなバトエン…って初めて読んだんですけど、凄く良かったです♪
私の小説にコメントありがとです!
次作も楽しみにしています。
では〜。 ゆにっこ。さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2020年10月25日 -
うわぁ… とても好みのお話でした。
別れを承諾した時に、うわこれバトエン?バトエンなの!?なんて思ったんですが、主人公が流石でしたね…。
あかねちゃんは最後の1日、幸せに過ごせたんじゃないかなって思いました。主人公も悔いが残らない…わけではないかもしれないけど、少しでも少なくなったなら良かったなと思います。
素敵なお話ありがとうございました♪ 臣 さん(長野・14さい)からの答え
とうこう日:2020年10月20日 -
いや、、え!? いや、、えぇ!!?ほんとに同い年?!
表現上手くてやばい(やばい語彙力皆無) 赤いわんわん推しさん(福島・11さい)からの答え
とうこう日:2020年10月19日
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