ともだち
ともだち それは
信頼しあえるなかま
なかま それは
共に歩んでいけるどうし
どうし それは…
僕は今学校に行けていない。いわゆる、不登校だ。別に…いじめられているわけではないんだ。でも、学校には行けない。
学校に行っても楽しいことはない。ただ勉強して、クラスメートの悪ふざけを遠くから眺めて、学級代表として、また部長として、沢山の仕事を請け負って。何時しかともだちと呼ばれる存在はいなくなっていた。
クラスのこと、部活のこと、色んな仕事が僕のもとに回ってきて…でも必死に勉強もして、塾には週5で通って。僕は中学生なのに、ブラック企業にいる気分だった。
ある日。僕の中で何かが壊れた。何もする気が起きなくなった。お先真っ暗、という感じがした。それでも学校に行った。でも1時間目が終わった段階で僕は吐いてしまった。その日は帰らされた。
それから…何度も学校に行こうとしたけど駄目だった。何度も何度も吐いた。意識を失うこともあった。塾もやめた。
何が辛いのかさえ僕は分からなかった。自分のことなのに。
『しんでしまいたい。』
ある時、僕はそう言った。お母さんは驚いているような、悲しんでいるような、そんな顔をした。
始めはまだ、自分の部屋から出ることは出来た。外に出ることも。いつしかそれも出来なくなった。僕は自分の部屋にこもりっきりになった。心配してくれるともだちはいない。
あんなに努力したのに。クラスのためにって。部員のためにって。学校が良くなるようにって。
でも誰も認めてくれない。そうか。
__________認めてほしかったんだ。
僕は誰かに認めてほしかった。僕の努力を。認めて、助けてほしかった。
ともだちと呼ばれる存在に。
なかまと呼ばれる存在に。
どうしと呼ばれる存在に。
ピーンポーン…
インターホンが鳴った。こんな時間に誰だろう。両親は共働きだから、今の時間は誰もいない。久しぶりに僕は自分の部屋を出ることになった。
『…はーい。』
「あ…私だけど…大丈夫?」
彼女は僕と一緒に学級代表をやってくれている人だ。先生に言われて様子を見に来たんだろう。プリントが入った封筒も持っている。
『…大丈夫。それ、僕のプリント?』
「うん。はい。」
僕がいない間、彼女にどれだけの負担をかけたのだろうか。迷惑をかけたのだろうか。彼女はどれだけ苦しい思いをしているのだろうか。
『ごめん。』
「何が?」
『僕がいなくて、君に沢山迷惑かけてるから。』
「何で?」
何で? そう聞かれたことに驚いた。僕が驚いたことに彼女はすぐ気付いたらしい。
「全然迷惑じゃないし。むしろ今までなんで頼ってくれなかったわけ?」
その瞳には涙が浮かんでいた。
「私…ずっと心配してたんだよ?あなたがいつの間にか笑わなくなって。淡々と生活しているように見えて。何で頼ってくれないんだろうって。何か私にできることはないのかなって。そう考えているときにあなたが吐いて。辛かった。あなたが苦しんでいる姿を見て。だからさ、迷惑だとは思ってないよ。」
ここまで言って、彼女は1度間をおいて…
パアン!
僕をブッ叩いた。
「もっと頼ってよ!独りで抱え込まないでよ!あなたを心配してくれている人は沢山いるんだよ!!」
彼女は崩れ落ちた。
__________なんだ。
ともだち、なかま、どうし。
いたじゃないか。すぐ傍に。僕が気付けていなかっただけなのか。
『僕、明日から学校行くよ。____ありがとう。』
「うん…うん…!」
ともだち それは
信頼しあえるなかま
なかま それは
共に歩んでいけるどうし
どうし それは…
すぐ傍にいて 知らぬ間に
自分を支えてくれている
そういう存在… 通りすがりのポエマーさん(北海道・15さい)からの相談
とうこう日:2020年11月3日みんなの答え:4件
信頼しあえるなかま
なかま それは
共に歩んでいけるどうし
どうし それは…
僕は今学校に行けていない。いわゆる、不登校だ。別に…いじめられているわけではないんだ。でも、学校には行けない。
学校に行っても楽しいことはない。ただ勉強して、クラスメートの悪ふざけを遠くから眺めて、学級代表として、また部長として、沢山の仕事を請け負って。何時しかともだちと呼ばれる存在はいなくなっていた。
クラスのこと、部活のこと、色んな仕事が僕のもとに回ってきて…でも必死に勉強もして、塾には週5で通って。僕は中学生なのに、ブラック企業にいる気分だった。
ある日。僕の中で何かが壊れた。何もする気が起きなくなった。お先真っ暗、という感じがした。それでも学校に行った。でも1時間目が終わった段階で僕は吐いてしまった。その日は帰らされた。
それから…何度も学校に行こうとしたけど駄目だった。何度も何度も吐いた。意識を失うこともあった。塾もやめた。
何が辛いのかさえ僕は分からなかった。自分のことなのに。
『しんでしまいたい。』
ある時、僕はそう言った。お母さんは驚いているような、悲しんでいるような、そんな顔をした。
始めはまだ、自分の部屋から出ることは出来た。外に出ることも。いつしかそれも出来なくなった。僕は自分の部屋にこもりっきりになった。心配してくれるともだちはいない。
あんなに努力したのに。クラスのためにって。部員のためにって。学校が良くなるようにって。
でも誰も認めてくれない。そうか。
__________認めてほしかったんだ。
僕は誰かに認めてほしかった。僕の努力を。認めて、助けてほしかった。
ともだちと呼ばれる存在に。
なかまと呼ばれる存在に。
どうしと呼ばれる存在に。
ピーンポーン…
インターホンが鳴った。こんな時間に誰だろう。両親は共働きだから、今の時間は誰もいない。久しぶりに僕は自分の部屋を出ることになった。
『…はーい。』
「あ…私だけど…大丈夫?」
彼女は僕と一緒に学級代表をやってくれている人だ。先生に言われて様子を見に来たんだろう。プリントが入った封筒も持っている。
『…大丈夫。それ、僕のプリント?』
「うん。はい。」
僕がいない間、彼女にどれだけの負担をかけたのだろうか。迷惑をかけたのだろうか。彼女はどれだけ苦しい思いをしているのだろうか。
『ごめん。』
「何が?」
『僕がいなくて、君に沢山迷惑かけてるから。』
「何で?」
何で? そう聞かれたことに驚いた。僕が驚いたことに彼女はすぐ気付いたらしい。
「全然迷惑じゃないし。むしろ今までなんで頼ってくれなかったわけ?」
その瞳には涙が浮かんでいた。
「私…ずっと心配してたんだよ?あなたがいつの間にか笑わなくなって。淡々と生活しているように見えて。何で頼ってくれないんだろうって。何か私にできることはないのかなって。そう考えているときにあなたが吐いて。辛かった。あなたが苦しんでいる姿を見て。だからさ、迷惑だとは思ってないよ。」
ここまで言って、彼女は1度間をおいて…
パアン!
僕をブッ叩いた。
「もっと頼ってよ!独りで抱え込まないでよ!あなたを心配してくれている人は沢山いるんだよ!!」
彼女は崩れ落ちた。
__________なんだ。
ともだち、なかま、どうし。
いたじゃないか。すぐ傍に。僕が気付けていなかっただけなのか。
『僕、明日から学校行くよ。____ありがとう。』
「うん…うん…!」
ともだち それは
信頼しあえるなかま
なかま それは
共に歩んでいけるどうし
どうし それは…
すぐ傍にいて 知らぬ間に
自分を支えてくれている
そういう存在… 通りすがりのポエマーさん(北海道・15さい)からの相談
とうこう日:2020年11月3日みんなの答え:4件
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ファンになりました。 なんか…もうすごいですね。言葉にできないほど感動してます。私もあなたのファンになりました。今後の小説にも期待して良いですか…? 追兎由奈さん(選択なし・15さい)からの答え
とうこう日:2020年11月6日 -
いいっ! あ、通りすがりのポエマーさんじゃないですか…!前の小説も読みました。
その時から素敵な文章を書くなぁって思ってたんですよね。
今回も心温まる小説を書いて下さりありがとうございます…!
心にスって言葉が入ってきて、とても読みやすかったです。
素敵な小説をありがとうございました♪ フルーツタルトさん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2020年11月5日 -
ちょっと考えさせられた 友達、仲間、同士がひらがな表記になっているのが工夫されていると思いました。
最初と最後の
どうし それは…
に続いて、最後の文が来る構成が印象に残りやすくて凄いと思いました。 まるいしかくさん(選択なし・14さい)からの答え
とうこう日:2020年11月4日 -
めっちゃいいお話! どうも!かきまろです。
めっちゃいい話じゃないですか!改めて、仲間・友達という事を考えさせられました。
いい話をありがとうございました。(^∀^) かきまろさん(京都・10さい)からの答え
とうこう日:2020年11月4日
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