恋愛列車〜四季〜
僕は、早坂琳心(ハヤサカリンム)、小6。
僕って言ってるけど、女の子だよ。
最近、好きな人ができた。
未寄瑠佳(ミヨリルカ)。
同じクラスの男子で、仲良しな子。
最初は、お互いそんなに話さなくて、ただの友達だったんだけど、
何だか急に惹かれていって…。
「よぉ、琳。亅
いつもの軽い調子でそう言って、僕の肩をたたく。
実は、こんな至近キョリでも、ドキッとしないんだ。
よく、天然の二ブチンって言われる僕。
ドキッとしないだけで、本当に好きなのかな?と思う。
「瑠佳、おは。ねむいね〜。亅
「それ、いつも言ってるな。」
「人生、ねむいでできてるんだよ!」
「何言ってんだ?大丈夫か?」
「おいコラ。」
こんな会話をいつもしてる。
お互いフツ−の友達っぽい会話だ。
でも、僕は−−。
−冬−
「寒っ、おはよ−ございま−す…。」
一気に気温が下がって、手が悴みながら、教室に着く。
季節が一つ進み、周りの景色もガラリと変わったが、僕の心はまだ変わらない。
そしてもう一つ、変わらないものが。
「よ−、琳。」
「おは−、寒いねぇっ!」
瑠佳との関係もだった。
−恋愛感情を抱いてる僕が行動してないんだから、当たり前か…。
恋愛列車は、この駅から動かなかった。
−春−
あっと言う問に月曰は流れ、気付けば卒業はすぐソコだった。
いい加減、腹をくくれ!と、自分でも思う。
でも、告白した事が無い身、動き方が分からない。
「ハァ…。」
ど胸のない自分に、胸くそが悪くなる。
「琳!」
アレコレ考えていると、男友達の晴人が現れた。
急に名を呼ばれ、ビクッとする。
「何?」
「お前、まだ告ってね−の?」
−ドキリ。
僕の心臓が急にはね上がり、反動で頭痛がした。
「してないけど…。」
「瑠佳は受験しね−けど、卒業と同時に区切り付けようぜ。」
−…。
それもそうだ。
晴人は、僕の恋をずっと見守ってくれた。
そんな人に言われちゃ…。
「…分かったよ…。」
僕は息を吐きながら言った。
「お。亅
晴人が、僕の背中をトントンとたたく。
「がんばれよ。」
その手から、晴人の優しさが流れてきた気がした。
−卒業当曰−
色々考えた。
卒業当曰に告るか、その曰に返事をもらうか。
でも結果、卒業当曰に告ることにした。
その方が、区切りがいいと思ったから。
卒業式の後、瑠佳を探し、つかまえた。
「瑠佳。」
「琳?」
僕は、厚苦しいはかまにイライラした。
「一緒帰ろ。」
帰り道、僕は深呼吸をして、ロを開いた。
「6年で、好きな人できた〜?亅
「急に?お前は?」
「そ−くる?…できたけど…。」
「え−、誰、誰?」
「おいコラ、こっちが聞いてんだろ。」
「う〜ん、できたかな〜」
「どっちだよ!…卒業だし、教えてよ〜!誰?」
「そっちが教えたら言う。」
「げ。しょ−がないなぁ〜、耳貸して。」
僕はその耳にささやく。
「君だよ。」
「ふぁっ?」
「へへへ…」
Γマジで言ってる?」
Γマジじゃなかったら何?」
僕は強がったけど、顔が熱くなっていた。
手をふって帰ろうとすると、強引に引き寄せられた。
「待て。」
僕は、すっかり赤く染まった顔をかくす。
すると、耳に、瑠佳の声が流れてきた。
「俺も…好きだか…ら…。」 ゆぅる!さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2020年11月11日みんなの答え:1件
僕って言ってるけど、女の子だよ。
最近、好きな人ができた。
未寄瑠佳(ミヨリルカ)。
同じクラスの男子で、仲良しな子。
最初は、お互いそんなに話さなくて、ただの友達だったんだけど、
何だか急に惹かれていって…。
「よぉ、琳。亅
いつもの軽い調子でそう言って、僕の肩をたたく。
実は、こんな至近キョリでも、ドキッとしないんだ。
よく、天然の二ブチンって言われる僕。
ドキッとしないだけで、本当に好きなのかな?と思う。
「瑠佳、おは。ねむいね〜。亅
「それ、いつも言ってるな。」
「人生、ねむいでできてるんだよ!」
「何言ってんだ?大丈夫か?」
「おいコラ。」
こんな会話をいつもしてる。
お互いフツ−の友達っぽい会話だ。
でも、僕は−−。
−冬−
「寒っ、おはよ−ございま−す…。」
一気に気温が下がって、手が悴みながら、教室に着く。
季節が一つ進み、周りの景色もガラリと変わったが、僕の心はまだ変わらない。
そしてもう一つ、変わらないものが。
「よ−、琳。」
「おは−、寒いねぇっ!」
瑠佳との関係もだった。
−恋愛感情を抱いてる僕が行動してないんだから、当たり前か…。
恋愛列車は、この駅から動かなかった。
−春−
あっと言う問に月曰は流れ、気付けば卒業はすぐソコだった。
いい加減、腹をくくれ!と、自分でも思う。
でも、告白した事が無い身、動き方が分からない。
「ハァ…。」
ど胸のない自分に、胸くそが悪くなる。
「琳!」
アレコレ考えていると、男友達の晴人が現れた。
急に名を呼ばれ、ビクッとする。
「何?」
「お前、まだ告ってね−の?」
−ドキリ。
僕の心臓が急にはね上がり、反動で頭痛がした。
「してないけど…。」
「瑠佳は受験しね−けど、卒業と同時に区切り付けようぜ。」
−…。
それもそうだ。
晴人は、僕の恋をずっと見守ってくれた。
そんな人に言われちゃ…。
「…分かったよ…。」
僕は息を吐きながら言った。
「お。亅
晴人が、僕の背中をトントンとたたく。
「がんばれよ。」
その手から、晴人の優しさが流れてきた気がした。
−卒業当曰−
色々考えた。
卒業当曰に告るか、その曰に返事をもらうか。
でも結果、卒業当曰に告ることにした。
その方が、区切りがいいと思ったから。
卒業式の後、瑠佳を探し、つかまえた。
「瑠佳。」
「琳?」
僕は、厚苦しいはかまにイライラした。
「一緒帰ろ。」
帰り道、僕は深呼吸をして、ロを開いた。
「6年で、好きな人できた〜?亅
「急に?お前は?」
「そ−くる?…できたけど…。」
「え−、誰、誰?」
「おいコラ、こっちが聞いてんだろ。」
「う〜ん、できたかな〜」
「どっちだよ!…卒業だし、教えてよ〜!誰?」
「そっちが教えたら言う。」
「げ。しょ−がないなぁ〜、耳貸して。」
僕はその耳にささやく。
「君だよ。」
「ふぁっ?」
「へへへ…」
Γマジで言ってる?」
Γマジじゃなかったら何?」
僕は強がったけど、顔が熱くなっていた。
手をふって帰ろうとすると、強引に引き寄せられた。
「待て。」
僕は、すっかり赤く染まった顔をかくす。
すると、耳に、瑠佳の声が流れてきた。
「俺も…好きだか…ら…。」 ゆぅる!さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2020年11月11日みんなの答え:1件
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感想 恋愛を列車に喩えて、「駅から動かない」ってくる表現が特に好きです。
これだけ上手な表現をしているので、欲を言うなら、最後の方に「動き始めた」とか欲しかったかな、とちょっと思いました。
あと、登場人物の名前のセンスもめちゃくちゃいいと思います。 みみずくさん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2020年11月12日
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