降りやまない雪を願う私は、変ですか?
『降りやまない雪ってあるのかなぁ』
幼い頃、窓の外を見ながら、そう聞いた事がある。
『ないよ。雪は降りやむものなの。』
お母さんにそう言われても、私はまだ納得いかなかった。
だけど、一応その時は
『ふぅん』
とだけ答えて、会話は終わった。
――――――私、白田真雪は、この名前のせいなのか幼い頃から雪が好きだ。
真っ白で、純白の雪を見ているとついつい時間を忘れてしまう。
そして、庭一面に積もった雪にダイブする事が、毎年の楽しみだ。
「フゥーーー!」
奇声をあげながら、雪に突進する姿は、もう毎年恒例なので近所の人には何も言われず過ごす事が出来る。
……と。
突然視界に、仏頂面の……よく見ればイケメンが映った。
「あのさぁ、お前毎年うっせーよ。雪かきの邪魔だからどけろ」
妙に切れ長目の瞳で睨まれても、見た目とは正反対の乱暴な口調で怒られても平気だ。
これも”毎年恒例”だから。
「なに雪かきなんかしてんの雪斗。昔みたいに遊ぼうよ」
私が少しふざけながら言うと、雪斗は意外にも顔を赤らめ、
「ばっ……!いいからお前も手伝え。」
顔を背けながらも、私に雪かき棒を突き出した。
「分かったよ……」
しょうがない気持ちで引き受ける。
……と。
「これしろ」
真っ赤な顔で、雪斗が自分のしていた手袋を外し私に渡してきた。
「え、寒くないの……」
そう言った頃には、雪斗はすでに遠くで雪を一生懸命かいていた。
雪斗はうちの隣に住んでる、昔からの幼馴染み。
年は雪斗の方が一歳上の中三だが、私は普通にタメ口で接している。
名前に『雪』が入ってるよしみで、かな?
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。
淡々と仕事(まぁ、雪かきなんだけど)をこなす雪斗に思わず見とれる。
(……はっ。やばいやばい。私もせんと)
ザー、ザー、ザー、ザー。
雪斗のやり方を真似するようにかくが、雪が重くてどうにも持てない。
……と、たまりかねたように雪斗が、
「そんな風に押してたら、いつまで経っても終わんねえぞ。」
自分では頑張ってたつもりなので、そんな風に言われるのは心外だ!
そんな思いで、「なによ」といい返そうとしたが……。言葉が続かなかった。
だって_____。
さっきまで雪が積もっていた場所が、雪斗が雪かきしたお陰できちんと通路になっている。
雪斗が「どうだ」と言うように、胸を張る。
でも、よく見ると手袋をしていない両手が寒さで真っ赤だ。
悔しいけど、しょうがない。
「……おしえて」
消え入るような声で私が言うと。
驚いた事に、普段笑みを見せない雪斗が優しく眩しい笑顔で_____。
「……りょーかい」
その笑顔につられて、私も笑ってしまった。あぁ、この人は何てズルいんだろう。そう思った。
雪に降りやんで欲しくない理由がもう一つ出来た。
来年も、再来年も、その先もずっと。
「雪かきしようね!」そう言いたい。
しかし、私は雪斗の手袋がピンクという事が本当に謎です。END
どうも、作者のゆにと申します。
福島では大雪が降ったので、このお話を書いてみました。
ツンデレ男子が、たまーにデレ出すのが大好きです
外は寒くても、皆さんのコメントは温かいです!(笑)
コメントくれた方の小説は、読むようにしています。
ではー。 ゆにっこ。さん(福島・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月18日みんなの答え:12件
幼い頃、窓の外を見ながら、そう聞いた事がある。
『ないよ。雪は降りやむものなの。』
お母さんにそう言われても、私はまだ納得いかなかった。
だけど、一応その時は
『ふぅん』
とだけ答えて、会話は終わった。
――――――私、白田真雪は、この名前のせいなのか幼い頃から雪が好きだ。
真っ白で、純白の雪を見ているとついつい時間を忘れてしまう。
そして、庭一面に積もった雪にダイブする事が、毎年の楽しみだ。
「フゥーーー!」
奇声をあげながら、雪に突進する姿は、もう毎年恒例なので近所の人には何も言われず過ごす事が出来る。
……と。
突然視界に、仏頂面の……よく見ればイケメンが映った。
「あのさぁ、お前毎年うっせーよ。雪かきの邪魔だからどけろ」
妙に切れ長目の瞳で睨まれても、見た目とは正反対の乱暴な口調で怒られても平気だ。
これも”毎年恒例”だから。
「なに雪かきなんかしてんの雪斗。昔みたいに遊ぼうよ」
私が少しふざけながら言うと、雪斗は意外にも顔を赤らめ、
「ばっ……!いいからお前も手伝え。」
顔を背けながらも、私に雪かき棒を突き出した。
「分かったよ……」
しょうがない気持ちで引き受ける。
……と。
「これしろ」
真っ赤な顔で、雪斗が自分のしていた手袋を外し私に渡してきた。
「え、寒くないの……」
そう言った頃には、雪斗はすでに遠くで雪を一生懸命かいていた。
雪斗はうちの隣に住んでる、昔からの幼馴染み。
年は雪斗の方が一歳上の中三だが、私は普通にタメ口で接している。
名前に『雪』が入ってるよしみで、かな?
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。
淡々と仕事(まぁ、雪かきなんだけど)をこなす雪斗に思わず見とれる。
(……はっ。やばいやばい。私もせんと)
ザー、ザー、ザー、ザー。
雪斗のやり方を真似するようにかくが、雪が重くてどうにも持てない。
……と、たまりかねたように雪斗が、
「そんな風に押してたら、いつまで経っても終わんねえぞ。」
自分では頑張ってたつもりなので、そんな風に言われるのは心外だ!
そんな思いで、「なによ」といい返そうとしたが……。言葉が続かなかった。
だって_____。
さっきまで雪が積もっていた場所が、雪斗が雪かきしたお陰できちんと通路になっている。
雪斗が「どうだ」と言うように、胸を張る。
でも、よく見ると手袋をしていない両手が寒さで真っ赤だ。
悔しいけど、しょうがない。
「……おしえて」
消え入るような声で私が言うと。
驚いた事に、普段笑みを見せない雪斗が優しく眩しい笑顔で_____。
「……りょーかい」
その笑顔につられて、私も笑ってしまった。あぁ、この人は何てズルいんだろう。そう思った。
雪に降りやんで欲しくない理由がもう一つ出来た。
来年も、再来年も、その先もずっと。
「雪かきしようね!」そう言いたい。
しかし、私は雪斗の手袋がピンクという事が本当に謎です。END
どうも、作者のゆにと申します。
福島では大雪が降ったので、このお話を書いてみました。
ツンデレ男子が、たまーにデレ出すのが大好きです
外は寒くても、皆さんのコメントは温かいです!(笑)
コメントくれた方の小説は、読むようにしています。
ではー。 ゆにっこ。さん(福島・12さい)からの相談
とうこう日:2020年12月18日みんなの答え:12件
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いいねっ! どもっ!しーみょん♪だよ!(*´∇`*)
前にゆにっこ。ちゃんって呼んでたけど、ゆにちゃんって呼んでいいかな?
先週だけど、私の小説に感想ありがとー。( ^ω^ )
じゃ、本題行くね!
では、感想!
キュンキュンしたー。
雪人君、乱暴な性格だけど、かっこいー!
す、すごやん。
とゆーか、いい作品だね!
私もこーゆーの挑戦してみよーかな?(こらっ自分っ!)
ゆにちゃんいい小説ありがとねっ!(o^∀^o)
また楽しみにしてるっ!
私のこともよろしく〜。
バイッ☆(^_^)/~~ しーみょん♪さん(千葉・12さい)からの答え
とうこう日:2020年12月19日 -
ゆにちゃん……(・・) のおっ!こんちゃ☆秋菜だよー♪
こんばんは♪秋菜です(*´▽`*)
ゆにちゃん…。
なんてかわゆい小説かくのだっ!
ツンデレとかっ…!
秋菜の好み知ってる上で書いたのかっ!?
↑※絶対違います。
秋菜の北海道ではとっくに雪降ってます!
道路ツルツル秋菜は転ぶ。
はい。
雪のことを純白の雪と例えるとこが好きです♪ゆにちゃんの心も純白やな♪
素敵なお話書いてくれてありがとうございました♪
じゃ、ばいちゃ☆
お体に気を付けてね! 秋菜(元ゆーな☆)@ゆの花嫁志望!さん(北海道・13さい)からの答え
とうこう日:2020年12月19日
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- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
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- 回答には相談に対する回答内容を投稿してください。過度に自己紹介等が書かれている場合は、スタッフにて削除・非公開対応を行わせていただきます。
- ニックネームを頻繁に変更して、「元○○」というような説明を記載することはやめてください。
- 1部のユーザーになりすましの投稿が行われています。なりすましの投稿はやめてください。
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