地味な私と人気者の彼。
「できたっ」
小さく声を上げて、完成したしおりをじっと見つめた。
ふふっ、綺麗でかわいいしおりができたなあ。
私、清水 水華!高校一年生!
花が大好きなんです!最近はお花のしおりづくりにハマって、昼休みでは毎日コツコツとしおりを仕上げています。
そんな私はクラスでも目立つタイプじゃありません。
でも、好きな人がいます。
とっても優しくてかっこいい、クラスの人気者です。
付き合えるとかは思ってないし、むしろ私なんかがそんなことしていいのかって感じ。
そんなことを考えて、はあっとため息をついた。
付き合いたい、だなんて・・・絶対に叶うはずがないのに。
「清水さん」
そんなことを考えていると、誰かから声をかけられた。
「え、はい、なんですか?」
誰かもわからないのに振り向いて返事をするなんて。
本当になにやってんだろう。
えっ・・・颯くん?
そこにいたのは、私の好きな男子、まさにその人だ。
「は、颯くん?」
な、なんで、颯くんが。
「清水さん、ずっと前から好きでした!付き合ってください!」
突然の告白に、意識が飛びそうなくらい動揺していたし、嬉しくなっていた。
そ、そんなの、もちろん。付き合うに決まってる。
でも、動揺しすぎたのか、私は、
「え、えっと・・・か、考えさせてください!」
そう言って、走って教室に戻ってしまった。
教室について、私がした行動の過ちに気づいた。
わ、私、なにやって・・・!
颯くんからの告白だよ!?
なんで断るっていうか、考えさせて、なんて言っちゃったんだろう!?
で、でも、まさか颯くんが私のこと好き、なんて。
颯くんの言葉を思い出してボッと顔が熱くなる。
かっ、かっこよかった・・・!あんなに近くで、初めてみた!
って、それもヤバいけどそれよりヤバいことがあって。
えっと、明日、誤解を解けばいいかな・・・?
颯くんの告白断るなんて、ありえないし!!
私はその後もずっと、颯くんのことで頭がいっぱいだった。
うわあぁ!ついにきた!この日が!
通学路を歩きながらぐるぐると頭の中で考える。
昨日はまともに寝れなかったな・・・、緊張で朝からどうにかなりそう。
きょ、今日のために昨日、ちょっと言葉を考えてきた。
朝、颯くんにあったら、
『こんな私で良ければ付き合ってください!』
って言うんだ!
ああぁ~っ、緊張する!!
頭の中がもうこんがらがりそうになったとき、前の角から男子たちの声が聞こえてきた。
なんとなく気まずくて、彼らの視界に入らないように、後ろに少し下がる。
彼らが私の前を歩いていたとき、男子たちの話が聞こえてきた。
「おまえ、地味女に告ったの?いくら罰ゲームとはいえやばすぎんだろ」
「で?どうだった?」
罰ゲーム?告白?うわ、最低な人たちだ。
「それがさー、考えさせてくださいだって。おかしいだろ。ってか結構ガチの感じで受け取ってて笑えるんだけどww」
・・・・・・え。
この声って。
―――颯くん?
じゃあ、地味女って、私のこと?
心臓がドクドクなって、キュッと縮んだ。
嘘だ。こんなのが颯くんなわけ。
泣きそうになって、涙をぐっとこらえる。
私はそれからも颯くんたちの最低な話を聞きながら、私の存在を気づかれないように朝の通学路を歩いた。
放課後。
事前に颯くんと花壇の前で会う約束をして、先に花壇についた私は颯くんを待った。
どうしよう、なんて言おう。
正直、こんな人と付き合いたくない。
なんて言おう、なんて言おう。
頭の中がその言葉で埋め尽くされて、いっぱいになった。
「清水さん!」
その時に颯くんの声が聞こえて、顔をあげる。
「ごめん、遅くなって」
そう言って少しだけ笑う颯くんは、間違いなくかっこいい。
でも、その顔がどうしても悪魔にしか見えなかった。
「それで、告白の返事だけど」
わなわなと震える唇を、ぎゅっと噛み締めた。
「ごめんなさい!」
なんにも考えてなかったのに、とっさにその言葉が出た。
なにを言われても、颯くんの彼女にはなれない。
最低な面を、知っちゃったから。
「そっか」
悲しそうな表情をした颯くんはトボトボと帰っていった。
―――演技。
わかっているのに、胸が張り裂けそうなくらい痛かった。
涙が溢れてきて、あわてて目を覆った。
―――悲しい。
初恋だったのに。一目惚れだったのに。いい人だと思ったのに。
門をくぐって、少しうめいた。
ボロボロとこぼれてくる涙は、手では覆えなくなって、コンクリートの道に染み込んだ。
「うう・・・っ」
小さい、純白の花。
その花が、前まで知ってた颯くんの心のようで。
また、涙があふれてきた。
私は、白い花の咲く通学路をゆっくりと歩いて帰った―――。
みるちょこさん(福岡・11さい)からの相談
とうこう日:2023年5月6日みんなの答え:2件
「できたっ」
小さく声を上げて、完成したしおりをじっと見つめた。
ふふっ、綺麗でかわいいしおりができたなあ。
私、清水 水華!高校一年生!
花が大好きなんです!最近はお花のしおりづくりにハマって、昼休みでは毎日コツコツとしおりを仕上げています。
そんな私はクラスでも目立つタイプじゃありません。
でも、好きな人がいます。
とっても優しくてかっこいい、クラスの人気者です。
付き合えるとかは思ってないし、むしろ私なんかがそんなことしていいのかって感じ。
そんなことを考えて、はあっとため息をついた。
付き合いたい、だなんて・・・絶対に叶うはずがないのに。
「清水さん」
そんなことを考えていると、誰かから声をかけられた。
「え、はい、なんですか?」
誰かもわからないのに振り向いて返事をするなんて。
本当になにやってんだろう。
えっ・・・颯くん?
そこにいたのは、私の好きな男子、まさにその人だ。
「は、颯くん?」
な、なんで、颯くんが。
「清水さん、ずっと前から好きでした!付き合ってください!」
突然の告白に、意識が飛びそうなくらい動揺していたし、嬉しくなっていた。
そ、そんなの、もちろん。付き合うに決まってる。
でも、動揺しすぎたのか、私は、
「え、えっと・・・か、考えさせてください!」
そう言って、走って教室に戻ってしまった。
教室について、私がした行動の過ちに気づいた。
わ、私、なにやって・・・!
颯くんからの告白だよ!?
なんで断るっていうか、考えさせて、なんて言っちゃったんだろう!?
で、でも、まさか颯くんが私のこと好き、なんて。
颯くんの言葉を思い出してボッと顔が熱くなる。
かっ、かっこよかった・・・!あんなに近くで、初めてみた!
って、それもヤバいけどそれよりヤバいことがあって。
えっと、明日、誤解を解けばいいかな・・・?
颯くんの告白断るなんて、ありえないし!!
私はその後もずっと、颯くんのことで頭がいっぱいだった。
うわあぁ!ついにきた!この日が!
通学路を歩きながらぐるぐると頭の中で考える。
昨日はまともに寝れなかったな・・・、緊張で朝からどうにかなりそう。
きょ、今日のために昨日、ちょっと言葉を考えてきた。
朝、颯くんにあったら、
『こんな私で良ければ付き合ってください!』
って言うんだ!
ああぁ~っ、緊張する!!
頭の中がもうこんがらがりそうになったとき、前の角から男子たちの声が聞こえてきた。
なんとなく気まずくて、彼らの視界に入らないように、後ろに少し下がる。
彼らが私の前を歩いていたとき、男子たちの話が聞こえてきた。
「おまえ、地味女に告ったの?いくら罰ゲームとはいえやばすぎんだろ」
「で?どうだった?」
罰ゲーム?告白?うわ、最低な人たちだ。
「それがさー、考えさせてくださいだって。おかしいだろ。ってか結構ガチの感じで受け取ってて笑えるんだけどww」
・・・・・・え。
この声って。
―――颯くん?
じゃあ、地味女って、私のこと?
心臓がドクドクなって、キュッと縮んだ。
嘘だ。こんなのが颯くんなわけ。
泣きそうになって、涙をぐっとこらえる。
私はそれからも颯くんたちの最低な話を聞きながら、私の存在を気づかれないように朝の通学路を歩いた。
放課後。
事前に颯くんと花壇の前で会う約束をして、先に花壇についた私は颯くんを待った。
どうしよう、なんて言おう。
正直、こんな人と付き合いたくない。
なんて言おう、なんて言おう。
頭の中がその言葉で埋め尽くされて、いっぱいになった。
「清水さん!」
その時に颯くんの声が聞こえて、顔をあげる。
「ごめん、遅くなって」
そう言って少しだけ笑う颯くんは、間違いなくかっこいい。
でも、その顔がどうしても悪魔にしか見えなかった。
「それで、告白の返事だけど」
わなわなと震える唇を、ぎゅっと噛み締めた。
「ごめんなさい!」
なんにも考えてなかったのに、とっさにその言葉が出た。
なにを言われても、颯くんの彼女にはなれない。
最低な面を、知っちゃったから。
「そっか」
悲しそうな表情をした颯くんはトボトボと帰っていった。
―――演技。
わかっているのに、胸が張り裂けそうなくらい痛かった。
涙が溢れてきて、あわてて目を覆った。
―――悲しい。
初恋だったのに。一目惚れだったのに。いい人だと思ったのに。
門をくぐって、少しうめいた。
ボロボロとこぼれてくる涙は、手では覆えなくなって、コンクリートの道に染み込んだ。
「うう・・・っ」
小さい、純白の花。
その花が、前まで知ってた颯くんの心のようで。
また、涙があふれてきた。
私は、白い花の咲く通学路をゆっくりと歩いて帰った―――。
みるちょこさん(福岡・11さい)からの相談
とうこう日:2023年5月6日みんなの答え:2件
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-
°・(((p(≧□≦)q)))・°感動! こんにちは♪アナから改名した恋音です(^^♪ れもんって読みます(*^^*)
ヨロシク( ゚ー゚)/゚*゙:¨*;.・';゙:..・☆
.。o○本題○o。.
うっ、感動〜!!
ヤバい、マジで泣きそう!!
颯くん、ひどい!いくら何でもそれはひどい!
水華ちゃん可哀そうっ・・・。
ただの罰ゲームだなんて!
『それがさー、考えさせてくださいだって。おかしいだろ。ってか結構ガチの感じで受け取ってて笑えるんだけどww』が一番腹立つ〜〜!
こういうストーリー考えれるのすごいですね!!
みるちょこさん、すっごい!!
では、ばいちゃ(@^^)/~~~ 恋音さん(東京・11さい)からの答え
とうこう日:2023年6月15日 -
わぁ…感動しました! こんにちは、ミラクル☆スマイルです!
(^з^)-☆←今の気分!((こいつ気分屋かよ
本題↓
すごいですね!感動しました!いくらすごい人でもダメな部分があるっていう感じのが現実的でよかったです!こーゆーの思いつくのがすごいです!私も今度描くときに参考にします!またかいてくださいね!
ではまたぁー(#^.^#)マタネ^o^ ミラクル☆スマイル#かいとーがんばる!さん(愛知・10さい)からの答え
とうこう日:2023年6月15日
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- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
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