あの時の青空は
薄暗い、元は質素だったゴミだらけの部屋。
本当は片付けなければならないのだろうが、
どうにもやる気が起きなかった。
ぐいっと飲み干すエナジードリンク。
何かを食べる事すら面倒な私は、朝食は大体ドリンクで済ませる。
昼や夜もカップ麺で済ましがちだから、
母にもよく怒られる。
いや、怒られていたの方が正しいか。
今はもう面倒で部屋には鍵をかけている。
いつも静かだ。
起きてから数時間。
何もすることが無く、布団に潜る。
これが一番無駄な時間なのだろうなと思いながら。
毎日ただこれの繰り返し。
まるで同じ時間が何度も繰り返し巻き戻っているみたいに。
そう。ずっと、ずっと、 ずっと。
ゆっくり、ゆっくり 視界が暗くなっていく
ゆっくり、ゆっくり 息苦しくなっていく
ゆっくり、ゆっくり 力が抜けていく
あぁ。もうこれで終わってしまってくれ。
もう何も、考えたくは無い。
ピロリンッ♪
軽快な音が私の意識を戻させた。
過呼吸だ、息をしていなかったのだろう。
寝転びながらスマホを手に取る。
ライカからメールが来ていた。
ライカは私によく話しかけてくれる友達だ。
だが正直、私はライカの事は得意では無かった。
ライカ「空美ー」
そらみ。
久しぶりに自分の名前を呼ばれたと思った。
ライカ「ここ最近見かけてないけど、
なんかあった?」
「いや? 最近外に出てないだけ。」
と、返信した。
ライカ「ふーん…そうなんだ。
でもたまには外に出なよ?
すっごい気持ちいいから!」
「はいはい」
そうとだけ打って、メールを終わらせた。
あれからも、外なんてもちろん出る気は
しなかった。
面倒だ。
…私は今日だけで、何回面倒と思ったのだろうか?
しかも毎日毎日。
……本当はわかってる。
全てに対して億劫になっていては、きっと
損するのは誰でも無く、私なのだろう。
それも全部わかってる。
だけど…もう怖くなってしまった。
どれだけ努力して頑張っても、周りには追いつけない。
周りはどんどん羽ばたいていくのに、私だけは落ちてゆく。
それは努力していないからというのが、
決まった大人の回答。
私なんか頑張ったところで意味なんてない。
そう思うようになった。
その考えで落ちるとこまで落ちたのが現状。
今更どうにも…
そう思っていると、暖かい風が部屋に入ってくる。
「(?…窓の鍵は開けっ放しだったけ…)」
少しだけカーテンを開け、窓の外をみる。
あたたかい。
ただそう思った。
私は自然と部屋の鍵を開け、外に出ていた。
雲一つない快晴に、満開の桜。
もう桜が咲く時期か、なんて思いながらも
私はその景色に見惚れていた。
あたたかい風と光が私を包み、励ましてくれ
たような気がした。
大丈夫。大丈夫だよ。と。
ポロリとでる一粒の涙。
そこで私はある事を思い出した。
ああ。そういえば今日は…
私は、花がついてる桜の枝をとって、
家に帰った。
母「っ! お、お帰り」
母は驚いた様子でいった。
私が急に部屋から出て、外に行ったのだ。
驚くのは知っていた。
ただ本題はそこじゃない。
私は母に桜の枝を手渡す。
母「え?」
「…誕生日おめでとう」
母は膝から泣き崩れた。
ーーーーーーーー
初作品です。
締めが変で申し訳ありません…。
ここまで読んでくれてありがとうございました。 みるく味さん(北海道・12さい)からの相談
とうこう日:2023年5月7日みんなの答え:3件
本当は片付けなければならないのだろうが、
どうにもやる気が起きなかった。
ぐいっと飲み干すエナジードリンク。
何かを食べる事すら面倒な私は、朝食は大体ドリンクで済ませる。
昼や夜もカップ麺で済ましがちだから、
母にもよく怒られる。
いや、怒られていたの方が正しいか。
今はもう面倒で部屋には鍵をかけている。
いつも静かだ。
起きてから数時間。
何もすることが無く、布団に潜る。
これが一番無駄な時間なのだろうなと思いながら。
毎日ただこれの繰り返し。
まるで同じ時間が何度も繰り返し巻き戻っているみたいに。
そう。ずっと、ずっと、 ずっと。
ゆっくり、ゆっくり 視界が暗くなっていく
ゆっくり、ゆっくり 息苦しくなっていく
ゆっくり、ゆっくり 力が抜けていく
あぁ。もうこれで終わってしまってくれ。
もう何も、考えたくは無い。
ピロリンッ♪
軽快な音が私の意識を戻させた。
過呼吸だ、息をしていなかったのだろう。
寝転びながらスマホを手に取る。
ライカからメールが来ていた。
ライカは私によく話しかけてくれる友達だ。
だが正直、私はライカの事は得意では無かった。
ライカ「空美ー」
そらみ。
久しぶりに自分の名前を呼ばれたと思った。
ライカ「ここ最近見かけてないけど、
なんかあった?」
「いや? 最近外に出てないだけ。」
と、返信した。
ライカ「ふーん…そうなんだ。
でもたまには外に出なよ?
すっごい気持ちいいから!」
「はいはい」
そうとだけ打って、メールを終わらせた。
あれからも、外なんてもちろん出る気は
しなかった。
面倒だ。
…私は今日だけで、何回面倒と思ったのだろうか?
しかも毎日毎日。
……本当はわかってる。
全てに対して億劫になっていては、きっと
損するのは誰でも無く、私なのだろう。
それも全部わかってる。
だけど…もう怖くなってしまった。
どれだけ努力して頑張っても、周りには追いつけない。
周りはどんどん羽ばたいていくのに、私だけは落ちてゆく。
それは努力していないからというのが、
決まった大人の回答。
私なんか頑張ったところで意味なんてない。
そう思うようになった。
その考えで落ちるとこまで落ちたのが現状。
今更どうにも…
そう思っていると、暖かい風が部屋に入ってくる。
「(?…窓の鍵は開けっ放しだったけ…)」
少しだけカーテンを開け、窓の外をみる。
あたたかい。
ただそう思った。
私は自然と部屋の鍵を開け、外に出ていた。
雲一つない快晴に、満開の桜。
もう桜が咲く時期か、なんて思いながらも
私はその景色に見惚れていた。
あたたかい風と光が私を包み、励ましてくれ
たような気がした。
大丈夫。大丈夫だよ。と。
ポロリとでる一粒の涙。
そこで私はある事を思い出した。
ああ。そういえば今日は…
私は、花がついてる桜の枝をとって、
家に帰った。
母「っ! お、お帰り」
母は驚いた様子でいった。
私が急に部屋から出て、外に行ったのだ。
驚くのは知っていた。
ただ本題はそこじゃない。
私は母に桜の枝を手渡す。
母「え?」
「…誕生日おめでとう」
母は膝から泣き崩れた。
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初作品です。
締めが変で申し訳ありません…。
ここまで読んでくれてありがとうございました。 みるく味さん(北海道・12さい)からの相談
とうこう日:2023年5月7日みんなの答え:3件
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-
感動…! 感動。感動。感動。
めちゃくちゃ好きなお話。
めんどくさがっていても、
お母さんの誕生日のことを覚えていて、プレゼントを渡す。
なんていい子なんだろう。
そして、春の風が応援してくれるのも好き。
感動した。 音楽聞くのが好きな人さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年7月5日 -
感動… こんにちはぁ〜みるく味さんっ
桜猫**です♪
**本題**
文の雰囲気がとても好きです!
主人公さんの無気力になっちゃた気持ちとか、
そんな自分に対する若干の嫌悪感っていうのかな、そういう気持ちとか、
そういうのが文章に無駄がなく淡々と進む分すって心に入ってきて
すごく読みやすいし、感情移入しやすいです。
暖かい風が入ってきて励まされているようになったところとか、こちらまでうるうるきちゃいました
ただ、ほんとうに申し訳ないんですけどひとつだけ…
桜の枝って折るとそこからバイ菌が繁殖したりしてあんまりよくないんです…
でも、あの場面でおりたくなるのはめちゃくちゃわかりますし
”桜”って聞けば春の暖かいあの感じとか
薄桃色の感じとか、伝わりますし…
でもほんとに感動しました!
素敵な作品をありがとうございます 桜猫**さん(東京・13さい)からの答え
とうこう日:2023年6月25日 -
無気力人間さんの優しさ 最初は、家に出ずに家番人の廃人生活やばやば感がしたんですが……
やはり春は人を晴れやかな気分にしてくれますね
最後、母に桜を渡す場面、うっかり私までうるっときちゃいました。
映画のジャイアンみたいな感覚……
締めが変なんてそんな!最高でした!
同年代とは思えないほどの文才……
中学生の私が言うのもなんですが、この小説現代の社会環境を思い出させるようでとっても好きです!
名前なんてものは必要ないささん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年6月17日
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