私は空を_信じるから。
私の名前は小泉かな。中1です。
毎日、頭の片隅で、パパとママに会いたいな…と思っている。
私のパパとママは、私が幼稚園生のときに亡くなった。
亡くなった原因は、交通事故。
私はそのとき幼稚園にいて、パパとママが迎えに来るのを待っていた。
でも、どれだけ待ってもパパとママは来ない。
あのときの寂しさは、きっと、これからも、忘れることはないだろう。
それから私は、顔の表情が消えた。
嬉しいことなんてなくなったし、ましてや、何をしてもどうも思わない。
次第には、『お面』と呼ばれるようになり、学校でも、施設でも、いじめられるようになった。
だから、私はいつも…ひとりぼっち。
「ねえねえ、あの子ってなんか…変じゃない?」
「わかる!全然笑わないし」
「しーっ!声でかいって」
帰る準備をしていたら、何やらヒソヒソと話す声が聞こえてきた。
…聞こえてるっつーの。
私は運が悪いことに、地獄耳なのだ。
…まぁ、別にどーでもいいけど。
中学校に入学して、2ヶ月。
まだ私は、友達もできていないし、ちょっとだけ…いじめられてる。
いじめられるのには慣れてるし、なんなら、好きなようにすればと思っている。
帰りたくないけど帰るか。
いつものように、一人で下駄箱まで向かうと、私の靴はなくなっていた。
「は、なんで?」
思わず、声に出してしまった。
「クスクス笑」
「かわいそー笑」
あの子達か…くだらない。
そんなことして、楽しいのかな?
そっか。私には、何が楽しいのかわかんないだった。
何が楽しいのか、私にもわかんないんだ。
…探すのめんどくさいな。
まーいいや。上履きのまま帰ろ。
「ちょっとまって!」
学校の玄関を出たとき、私は誰かに呼び止められた。
この人…見たことあるな。
同じクラスだったっけ。
「…なに?てか、あんた誰?」
「俺は、同じクラスの福村彰人」
あー、席が隣の人か。
どうりで見たことあるような気がしたわけだ。
「今から帰るの?」
「…そうだけど」
「へー。じゃあ、ちょっと来てくれる?」
「は?どこにだよ」
なんだよこいつ。私をどこに連れて行く気だよ。
しばらく歩くと、彼は草むらの中に入っていった。
マジでこいつ…何がしたいの?
「あ、あった!」
突然、こいつが声をあげた。
何?虫?小学生かよ。
でも、そこには…私の靴があった。
土でたくさん汚れていて、綺麗とは言えない靴。
な、なんで…
「はい、これ。小泉さんの靴だよね?」
「う、うん」
「よかったぁ、見つかって」
なんで、こいつ…こんなこと言ってんの?
変じゃない?
「なんで…探してくれたの?」
「えと、さっき林さん達がここに靴を隠すのたまたま見ちゃって…小泉さんが上履きのまま帰ろうとしてたから、小泉さんのかなーって思っただけ」
え、それだけでここまでしてくれたの?
なんか、心がじんわりと…暖かくなっていくような気がする。
「あ、りがと」
「ははっ!別にいーよ!」
その笑顔を見たとき、私の胸の奥に、何かがストンと、落ちてきたような気がした。
何かの感覚…生まれて、はじめて…。
「…ねえ、なんで…いつも同じ顔なの?」
「え?」
「だって、いつも表情が変わってないから」
やっぱり、変だよね。
気持ち悪いよね。
私の話を、聞いて_。
…いや、だめだ。施設の子って、馬鹿にされる。
でも、別にどーでもいい…
「うぅ…っ」
どーでもいいわけ…ない。
本当は、いじめられたくなんかない。
本当は、ひとりぼっちは嫌。
本当は、笑ってみたい。
本当は…話を聞いて欲しい。
「どうした?話、聞くよ?」
ねえ、こんな優しい声で聞かないで。
余計にっ…涙が出てくるじゃんっ……
「うわぁぁぁん泣…ほんとは話、聞いてほしかったのっ…」
「かなは頑張ったんだな」
その声が、パパの声に聞こえた。
毎日私の名前を呼んでくれた、大好きな優しい声。
大きな手で、頭を撫でてくれたパパ。
なんでも褒めてくれて、明るいママ。
あぁ、会いたい。会いたいな。
寂しいよぉ…ひとりぼっちにしないでよ。
また、私の頭を撫でてよ。
また、褒めてほしいよ。
でも、現実はそうはならない。
良くても悪くても、生きていかなきゃいけないんだ。
パパ、ママ。私、頑張るね。
パパとママの分まで、精一杯生きてみせるから。
だから、応援してね。
今目の前にいなくても、空にはパパとママがいる。
そう信じてるから_。 ちいこさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2023年6月25日みんなの答え:2件
毎日、頭の片隅で、パパとママに会いたいな…と思っている。
私のパパとママは、私が幼稚園生のときに亡くなった。
亡くなった原因は、交通事故。
私はそのとき幼稚園にいて、パパとママが迎えに来るのを待っていた。
でも、どれだけ待ってもパパとママは来ない。
あのときの寂しさは、きっと、これからも、忘れることはないだろう。
それから私は、顔の表情が消えた。
嬉しいことなんてなくなったし、ましてや、何をしてもどうも思わない。
次第には、『お面』と呼ばれるようになり、学校でも、施設でも、いじめられるようになった。
だから、私はいつも…ひとりぼっち。
「ねえねえ、あの子ってなんか…変じゃない?」
「わかる!全然笑わないし」
「しーっ!声でかいって」
帰る準備をしていたら、何やらヒソヒソと話す声が聞こえてきた。
…聞こえてるっつーの。
私は運が悪いことに、地獄耳なのだ。
…まぁ、別にどーでもいいけど。
中学校に入学して、2ヶ月。
まだ私は、友達もできていないし、ちょっとだけ…いじめられてる。
いじめられるのには慣れてるし、なんなら、好きなようにすればと思っている。
帰りたくないけど帰るか。
いつものように、一人で下駄箱まで向かうと、私の靴はなくなっていた。
「は、なんで?」
思わず、声に出してしまった。
「クスクス笑」
「かわいそー笑」
あの子達か…くだらない。
そんなことして、楽しいのかな?
そっか。私には、何が楽しいのかわかんないだった。
何が楽しいのか、私にもわかんないんだ。
…探すのめんどくさいな。
まーいいや。上履きのまま帰ろ。
「ちょっとまって!」
学校の玄関を出たとき、私は誰かに呼び止められた。
この人…見たことあるな。
同じクラスだったっけ。
「…なに?てか、あんた誰?」
「俺は、同じクラスの福村彰人」
あー、席が隣の人か。
どうりで見たことあるような気がしたわけだ。
「今から帰るの?」
「…そうだけど」
「へー。じゃあ、ちょっと来てくれる?」
「は?どこにだよ」
なんだよこいつ。私をどこに連れて行く気だよ。
しばらく歩くと、彼は草むらの中に入っていった。
マジでこいつ…何がしたいの?
「あ、あった!」
突然、こいつが声をあげた。
何?虫?小学生かよ。
でも、そこには…私の靴があった。
土でたくさん汚れていて、綺麗とは言えない靴。
な、なんで…
「はい、これ。小泉さんの靴だよね?」
「う、うん」
「よかったぁ、見つかって」
なんで、こいつ…こんなこと言ってんの?
変じゃない?
「なんで…探してくれたの?」
「えと、さっき林さん達がここに靴を隠すのたまたま見ちゃって…小泉さんが上履きのまま帰ろうとしてたから、小泉さんのかなーって思っただけ」
え、それだけでここまでしてくれたの?
なんか、心がじんわりと…暖かくなっていくような気がする。
「あ、りがと」
「ははっ!別にいーよ!」
その笑顔を見たとき、私の胸の奥に、何かがストンと、落ちてきたような気がした。
何かの感覚…生まれて、はじめて…。
「…ねえ、なんで…いつも同じ顔なの?」
「え?」
「だって、いつも表情が変わってないから」
やっぱり、変だよね。
気持ち悪いよね。
私の話を、聞いて_。
…いや、だめだ。施設の子って、馬鹿にされる。
でも、別にどーでもいい…
「うぅ…っ」
どーでもいいわけ…ない。
本当は、いじめられたくなんかない。
本当は、ひとりぼっちは嫌。
本当は、笑ってみたい。
本当は…話を聞いて欲しい。
「どうした?話、聞くよ?」
ねえ、こんな優しい声で聞かないで。
余計にっ…涙が出てくるじゃんっ……
「うわぁぁぁん泣…ほんとは話、聞いてほしかったのっ…」
「かなは頑張ったんだな」
その声が、パパの声に聞こえた。
毎日私の名前を呼んでくれた、大好きな優しい声。
大きな手で、頭を撫でてくれたパパ。
なんでも褒めてくれて、明るいママ。
あぁ、会いたい。会いたいな。
寂しいよぉ…ひとりぼっちにしないでよ。
また、私の頭を撫でてよ。
また、褒めてほしいよ。
でも、現実はそうはならない。
良くても悪くても、生きていかなきゃいけないんだ。
パパ、ママ。私、頑張るね。
パパとママの分まで、精一杯生きてみせるから。
だから、応援してね。
今目の前にいなくても、空にはパパとママがいる。
そう信じてるから_。 ちいこさん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2023年6月25日みんなの答え:2件
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めっちゃ感動する...泣! Hi(^^♪My name's Uno(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
めっちゃ感動する...泣!
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 兎乃*うの*#元雲羽#8月1日改名!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年7月31日 -
感動! 本当は…のところが大好き!
ほっこりして、じーんときて、最高だったよ! ひまリンゴさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年7月31日
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