黒鬼、雪と共に
「貴方のお姉さんの寿命は、あと1年です。」
「は?」
俺は、耳を疑った。
「何言ってんだあんた。そんなデタラメを。」
「デタラメではありません。本当に、あと1年なんです。」
嘘だ、絶対に。
俺の名前は黒島鬼理音(くろしまきりね)。普通の高校に通う17歳だ。
俺には5歳上の義理の姉がいる。姉の名前は緑山鬼龍師(みどりやまきりゅうじ)。霧奈市っていうド田舎出身で、今は県内の大学に通っている。
鬼龍師の生活リズムは最悪で、10時間以上の睡眠、炭水化物中心の食事、休日はいつもダラダラ、大量のお酒にタバコだ。あげだしたらキリがない。
そんな生活を3年もしてきたから、とうとう癌にになってしまった。
鬼龍師は楽観的な性格で「すぐなっがるわぁ。」と言っていた。俺も正直そう思っていた。
だけど、
「とと言われってよ。余命宣告。しかも1年!みじかんよ」
姉が明るい声で言う
「ちっ、あのヤブ医者が。デタラメ言いやがって」
「鬼理音!そっなこといちゃダメ!ったく。鬼理音はぎしぃあーきなんだ!」
「はぁ、うるさいな。てか、方言やめろよ。」
「あぁ!?やーすわけっ!」
そんな口論をしたところで、看護師がやってきた。
「鬼龍師ちゃん、体調はどう?」
「あぁ、げーんだぁ!」
「ふふっ、よかった。」
2人が笑い合ってるのを、俺はただ見つめていた。俺は少し退屈な気持ちになる。
看護師は鬼龍師と数十分雑談をして、「じゃあね」と言い部屋を後にした。
「なぁ鬼理音。」
急に鬼龍師が呼んできた。
「あーしが死んだら、葬式おいでくれる?」
「どうだろうな。」
「ははっ」
少し寂しい声で、鬼龍師は笑う。
どうせデタラメなんだから、葬式も何も、ねえ?
・5ヶ月後・
「鬼理音!鬼理音!起きて!」
母さんが慌ただしく俺を起こす。
「んん?なんだよ。今何時だと」
「鬼龍師が、意識を失ったらしいの!」
「え?」
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!
「なっ、どうして!」
「分からない。とりあえず病院に行きましょう!」
俺は母さんに腕を引っ張られ、車に乗った。
「そんな、まだ早いわよ。」
母さんは、今にも泣きそうな声でそう言った。
「あの余命宣告は、デタラメじゃないのか?」
「デタラメって言いたいわよ!でも、でも!」
本当、なのか。なんで、なんでなんだ。
病院につき、すぐさま鬼龍師の部屋に行った。
鬼龍師の部屋を開けると、そこにはヤブ医者、看護師、そして……
「鬼龍師!」
母さんは鬼龍師を見てすぐさま駆け寄った。
「先生、鬼龍師はっ!?」
「………………」
ヤブ医者は、ただ黙っている。
「え?なんで黙ってるのよ。ねぇ、なんとか言いなさいよ!」
母さんが怒鳴る。ヤブ医者は、少しため息をつき言った。
「緑山鬼龍師さんは……先程お亡くなりになりました。」
母さんと俺はその言葉を聞き、愕然とした。
「予定よりも遥かに早くお亡くなりになられて、私も驚いています。何も力になれなくて申し訳ありません。」
ヤブ医者は、そう言って俺達に頭を下げた。
「謝るくらいなら、娘を返しなさいよ!」
母さんは涙を堪えながら怒鳴る。そして、膝から崩れ落ちて号泣した。
俺も、そのまま号泣してしまった。
俺達の泣き声が、ただ虚しく部屋に響いていた。
・3ヶ月後・
雪
雪が降っている。積もっている。
白く、優しく、柔らかい………。
嗚呼、このまま、雪の中に………。
…………………。
寒い、冷たい、痛い…………。
誰か、誰かっ!
「鬼理音っ…………鬼理音…………」
ん?誰だ?
「鬼理音……」
っ!?姉……さん?
「一緒に、行こう。」
迎えに…来てくれたのか…。
ありがとう………ありがとう………。
さようなら。この世界。
俺は…………雪と共に…………。 レイアさん(神奈川・14さい)からの相談
とうこう日:2023年7月1日みんなの答え:2件
「は?」
俺は、耳を疑った。
「何言ってんだあんた。そんなデタラメを。」
「デタラメではありません。本当に、あと1年なんです。」
嘘だ、絶対に。
俺の名前は黒島鬼理音(くろしまきりね)。普通の高校に通う17歳だ。
俺には5歳上の義理の姉がいる。姉の名前は緑山鬼龍師(みどりやまきりゅうじ)。霧奈市っていうド田舎出身で、今は県内の大学に通っている。
鬼龍師の生活リズムは最悪で、10時間以上の睡眠、炭水化物中心の食事、休日はいつもダラダラ、大量のお酒にタバコだ。あげだしたらキリがない。
そんな生活を3年もしてきたから、とうとう癌にになってしまった。
鬼龍師は楽観的な性格で「すぐなっがるわぁ。」と言っていた。俺も正直そう思っていた。
だけど、
「とと言われってよ。余命宣告。しかも1年!みじかんよ」
姉が明るい声で言う
「ちっ、あのヤブ医者が。デタラメ言いやがって」
「鬼理音!そっなこといちゃダメ!ったく。鬼理音はぎしぃあーきなんだ!」
「はぁ、うるさいな。てか、方言やめろよ。」
「あぁ!?やーすわけっ!」
そんな口論をしたところで、看護師がやってきた。
「鬼龍師ちゃん、体調はどう?」
「あぁ、げーんだぁ!」
「ふふっ、よかった。」
2人が笑い合ってるのを、俺はただ見つめていた。俺は少し退屈な気持ちになる。
看護師は鬼龍師と数十分雑談をして、「じゃあね」と言い部屋を後にした。
「なぁ鬼理音。」
急に鬼龍師が呼んできた。
「あーしが死んだら、葬式おいでくれる?」
「どうだろうな。」
「ははっ」
少し寂しい声で、鬼龍師は笑う。
どうせデタラメなんだから、葬式も何も、ねえ?
・5ヶ月後・
「鬼理音!鬼理音!起きて!」
母さんが慌ただしく俺を起こす。
「んん?なんだよ。今何時だと」
「鬼龍師が、意識を失ったらしいの!」
「え?」
嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!
「なっ、どうして!」
「分からない。とりあえず病院に行きましょう!」
俺は母さんに腕を引っ張られ、車に乗った。
「そんな、まだ早いわよ。」
母さんは、今にも泣きそうな声でそう言った。
「あの余命宣告は、デタラメじゃないのか?」
「デタラメって言いたいわよ!でも、でも!」
本当、なのか。なんで、なんでなんだ。
病院につき、すぐさま鬼龍師の部屋に行った。
鬼龍師の部屋を開けると、そこにはヤブ医者、看護師、そして……
「鬼龍師!」
母さんは鬼龍師を見てすぐさま駆け寄った。
「先生、鬼龍師はっ!?」
「………………」
ヤブ医者は、ただ黙っている。
「え?なんで黙ってるのよ。ねぇ、なんとか言いなさいよ!」
母さんが怒鳴る。ヤブ医者は、少しため息をつき言った。
「緑山鬼龍師さんは……先程お亡くなりになりました。」
母さんと俺はその言葉を聞き、愕然とした。
「予定よりも遥かに早くお亡くなりになられて、私も驚いています。何も力になれなくて申し訳ありません。」
ヤブ医者は、そう言って俺達に頭を下げた。
「謝るくらいなら、娘を返しなさいよ!」
母さんは涙を堪えながら怒鳴る。そして、膝から崩れ落ちて号泣した。
俺も、そのまま号泣してしまった。
俺達の泣き声が、ただ虚しく部屋に響いていた。
・3ヶ月後・
雪
雪が降っている。積もっている。
白く、優しく、柔らかい………。
嗚呼、このまま、雪の中に………。
…………………。
寒い、冷たい、痛い…………。
誰か、誰かっ!
「鬼理音っ…………鬼理音…………」
ん?誰だ?
「鬼理音……」
っ!?姉……さん?
「一緒に、行こう。」
迎えに…来てくれたのか…。
ありがとう………ありがとう………。
さようなら。この世界。
俺は…………雪と共に…………。 レイアさん(神奈川・14さい)からの相談
とうこう日:2023年7月1日みんなの答え:2件
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世界観が完成されてる…! ども。レイアさん。珊瑚礁がらすです。
きりねさんが最後まで
お医者さんのことをヤブ医者って呼んでるところが、
信じ込んでるっていうきりねさんの心情がわかりました。
すいません時間がなくて…。
いいお話でした!
雪とともには、雪のようにちるってことかな…?
感動! 珊瑚礁がらす 元フラミンゴさん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月7日 -
おもしろかった! すごく話を書く?のが上手いですね、
読んでいて面白かったです。
がんばって! 実咲さん(長野・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月6日
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