秘密の天使
私の名前は羽野天清。小学6年生。
私には誰にも話せない秘密がある。
それは、天使だってこと。
それが万が一学校とか友達にバレたら、即転校。
「天清ちゃーん!ねえねえ、屋上に行ってみない!?」
「え、なに、急に。屋上?なんかあるの?」
今話しかけてきた子は、佐々木波瑠ちゃん。大親友なんだ。
「あれ、天清ちゃんは知らなかったっけ?今日は年に一度の屋上解放日なんだよ」
「屋上解放日・・・?」
6年間この学校にいて初めて聞いたけど。
「そう。普段は屋上は立ち入り禁止なんだけど、昔学校にいたある人の願いで年に一度だけ解放されるようになったらしいよ。・・・まあ、特になにもないけど。私たち6年生だし、もう行けるのは今年で最後だからさ、行こう?」
「えっと・・・私、環境委員会の仕事あるから、先に行ってて。」
「わかった。待ってるね」
* * * * * * * * * * * * * * *
外はもう夏だからかなり暑かった。
お花に水をあげる。見ると少し枯れている。
「あれっ・・・誰か水やりサボってんのかな」
周囲の目が私に向いて居ないのを確認してから、一言。
「リーズ」
みるみるお花は元気になっていく。今のは天使の魔法だよ。
水やりをしながら、魔法をかける。これの繰り返し。
全ての花壇の水やりを終えた頃には、もう25分休みが終わる5分前だった。これじゃあとてもではないが間に合わない。
「どうしよう・・・疲れたし、階段登るにも3分はかかる。よりによって屋上だもんね、はぁ・・・」
私は屋上に行くのを諦めて、日陰に座った。ここからなら少しだけ屋上が見える。
「暑いし、魔法も使ったし・・・疲れた・・・ふぁぁ・・・」
なんだか眠い。
「ちょっとだけ・・・寝ちゃおうかな・・・って、ん?」
屋上の方を見ていたら、今にも落ちそうになっている人が。
「・・・っえ、人が落ちかけてる!?なんでなんで!」
落ちかけているのは青葉拓磨。男子の友達でゲーム仲間。
幸い手すりに服が引っかかってまだ落ちてはいないものの、あの手すりも古くなっている。
今にも崩れ落ちそうだ。
「どうしよう、てかどうすれば!?このままなにもしないで落ちて○んじゃったら天使としてやばいよね!でも、天使ってバレたら即転校・・・」
私が迷っていたら、突然。
「拓磨!私の手を掴んで!」
波瑠ちゃんが落ちかけている拓磨に手を伸ばした。
そのまま拓磨を引き上げて、屋上に下ろした。
「拓磨、大丈夫!?」
「よかった、これで一件落着・・・って、あっ!」
波瑠ちゃんが立っているところの床が今にも崩れ落ちそうだ。
「波瑠ちゃん!危ない!」
「あれ、天清ちゃん、まだ来てなかったの?おーい!」
波瑠ちゃんがそこで手を振りながら飛び跳ねた。
すると、一瞬にして床が崩れ落ちた。
「波瑠ちゃん!」
「うわあぁぁぁぁっ!!!」
私は走り出した。
そして迷いなく天使の羽を出した。地面を思いきり蹴る。そのまま飛び立つ。
波瑠ちゃんにダメージがかからないよう、そっと受け止めた。
「え・・・天清ちゃん・・・?」
* * * * * * * * * * * * * * *
それっきり波瑠ちゃんとはあってないけれど。
私は、全く後悔はしていなかった。 *飛鳥*さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2023年7月9日みんなの答え:2件
私には誰にも話せない秘密がある。
それは、天使だってこと。
それが万が一学校とか友達にバレたら、即転校。
「天清ちゃーん!ねえねえ、屋上に行ってみない!?」
「え、なに、急に。屋上?なんかあるの?」
今話しかけてきた子は、佐々木波瑠ちゃん。大親友なんだ。
「あれ、天清ちゃんは知らなかったっけ?今日は年に一度の屋上解放日なんだよ」
「屋上解放日・・・?」
6年間この学校にいて初めて聞いたけど。
「そう。普段は屋上は立ち入り禁止なんだけど、昔学校にいたある人の願いで年に一度だけ解放されるようになったらしいよ。・・・まあ、特になにもないけど。私たち6年生だし、もう行けるのは今年で最後だからさ、行こう?」
「えっと・・・私、環境委員会の仕事あるから、先に行ってて。」
「わかった。待ってるね」
* * * * * * * * * * * * * * *
外はもう夏だからかなり暑かった。
お花に水をあげる。見ると少し枯れている。
「あれっ・・・誰か水やりサボってんのかな」
周囲の目が私に向いて居ないのを確認してから、一言。
「リーズ」
みるみるお花は元気になっていく。今のは天使の魔法だよ。
水やりをしながら、魔法をかける。これの繰り返し。
全ての花壇の水やりを終えた頃には、もう25分休みが終わる5分前だった。これじゃあとてもではないが間に合わない。
「どうしよう・・・疲れたし、階段登るにも3分はかかる。よりによって屋上だもんね、はぁ・・・」
私は屋上に行くのを諦めて、日陰に座った。ここからなら少しだけ屋上が見える。
「暑いし、魔法も使ったし・・・疲れた・・・ふぁぁ・・・」
なんだか眠い。
「ちょっとだけ・・・寝ちゃおうかな・・・って、ん?」
屋上の方を見ていたら、今にも落ちそうになっている人が。
「・・・っえ、人が落ちかけてる!?なんでなんで!」
落ちかけているのは青葉拓磨。男子の友達でゲーム仲間。
幸い手すりに服が引っかかってまだ落ちてはいないものの、あの手すりも古くなっている。
今にも崩れ落ちそうだ。
「どうしよう、てかどうすれば!?このままなにもしないで落ちて○んじゃったら天使としてやばいよね!でも、天使ってバレたら即転校・・・」
私が迷っていたら、突然。
「拓磨!私の手を掴んで!」
波瑠ちゃんが落ちかけている拓磨に手を伸ばした。
そのまま拓磨を引き上げて、屋上に下ろした。
「拓磨、大丈夫!?」
「よかった、これで一件落着・・・って、あっ!」
波瑠ちゃんが立っているところの床が今にも崩れ落ちそうだ。
「波瑠ちゃん!危ない!」
「あれ、天清ちゃん、まだ来てなかったの?おーい!」
波瑠ちゃんがそこで手を振りながら飛び跳ねた。
すると、一瞬にして床が崩れ落ちた。
「波瑠ちゃん!」
「うわあぁぁぁぁっ!!!」
私は走り出した。
そして迷いなく天使の羽を出した。地面を思いきり蹴る。そのまま飛び立つ。
波瑠ちゃんにダメージがかからないよう、そっと受け止めた。
「え・・・天清ちゃん・・・?」
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それっきり波瑠ちゃんとはあってないけれど。
私は、全く後悔はしていなかった。 *飛鳥*さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2023年7月9日みんなの答え:2件
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感動(泣) 私と同じ歳なのにこんな小説書けるなんてすごい!!! 月さん(選択なし・11さい)からの答え
とうこう日:2023年8月16日 -
めちゃくちゃ上手だね! Hi(^^♪My name's Marin(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
めちゃくちゃ上手だね!
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 舞凜*まりん*#元兎乃#終戦記念日!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月15日
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