片想いエール【片想いの人は読んでほしいな】
「私は・・・宙街君のことが、好きです・・・」
消えてしまいそうな、声。ガタガタと震える、足。
私は彼ー宙街響輝(そらまちひびき)に、愛を告げた。
彼は、モテるわけではない。頭がいいわけでもないし、悪くもない。運動神経も、そんな感じ。ただ、彼の人一倍の明るさ、優しさに、心が惹かれたんだ。
ドクドクドク…
聞こえるのは、自分の激しい心臓の音だけ。
「兎川さん」(うかわと読みます)
「っ…!!は、はいっ!」
いきなり自分の名前を呼ばれ、肩が跳ね上がった。おかげで、変な高い声が出た。
「ありがとう。君の気持ちは…とても嬉しい」
ヤバい、心臓が。
「でもね、」
「好きな人、いないんだ」
冷たい風が、私をなでる。凍りつきそうな、冷たい風が。
「だから…」
「ごめんね。兎川さんとは、お付き合いできない」
彼は、「じゃあね」と残し、その場から去った。
裏庭に一人、残される。そして、大粒の雨が、私を襲う。
声が出ない。手足はひどく震える。やっと、まともに声が出たのはー
大声で、泣き叫んだ時だった。
「おはよー!愛羽ー!」
登校中、昨日の大雨が嘘みたいな空の下、私の友達−鈴音瑠璃花(すずねるりか)が、声を掛けてきた。
瑠璃花は、私の恋を、とてもとても応援してくれた。私が告白しようと思えたのは、この応援のおかげ。
「おはよう」
いつもより少し暗い挨拶を、返した。
「今日はホントにいい天気だね…って、ああ!!」
急に叫んだから、心臓が止まるかと思った。
「告白の返事、どうだった!?」
小声になり、私のほうにニュッと顔を近づけてきた。
…ああ、やっぱ聞いてくるよね…
頭が痛くなりそうなほど、悩む。何て言えばいいのか。
「瑠璃花」
「ん?」
「今まで恋の応援、ありがとう。」
「えっ、」
「私が喜んでいたとき、瑠璃花も自分のように喜んでくれた。私が悲しんでいたとき、「大丈夫、大丈夫」といいながら、頭を撫でてくれた。そんな瑠璃花には、とてもとても、感謝してる」
「急に何をっ」
「昨日告白、頑張った。緊張しすぎて、声も足も震えてたけど。」
「あのさ、」
泣かないように、必死に微笑む。
「振られたんだ」
ああ、絶対、上手く笑えてない。
「えっ…」
瑠璃花は、私から目を、外さない。
「頑張ったよ…」
泣くな
「人生で一番勇気出したんだよ…」
もう、泣くな
「叶わなかったんだよ…っ…!」
気付けば、瑠璃花にしがみついていた。
涙を、流して。
駄目だよ…甘えるなんて…
なのに、瑠璃花を離せないし、涙もやまない。
「愛羽…!!」
瑠璃花は自分のリュックを地面に投げつけ、私を抱きしめていた。
「大丈夫…!!!」
泣いて、る…?
私の背中に、冷たいものを感じる。
そして、太陽が、瑠璃花を照らしつけた。
「叶わない恋なんて、ないんだよ…!!!」
この言葉に、どれだけ救われたのだろう。
瑠璃花は、より一層、私を強く抱きしめる。
「いつか絶対、両想いになれる…!」
泣きながら、必死に続ける。
「世の中…っ、失恋して、恋を諦める人が、ほとんど…だよ…でも…っ、絶対に、諦めないで…!」
「瑠璃…花…っ」
「チャンス…っ!いつか絶対…っチャンスが訪れる…っ!たとえ、好きな人に好きな人がいたとしても…っ何回も告白して、努力して…っ…そしたら、絶対振り向いてくれる…!」
「チャンスを…、待て…っ…!」
「片想いは、辛い…っ…辛いかもしれない…っ!でもさぁ…っ、チャンスが訪れるまで…っ、片想いを…っ楽しも…?」
どうして…っ?どうしてそんなに、優しいの…っ?
「瑠璃花…っ…大好きだよ…!」
「私…っ頑張る…!チャンス…っ、待つよ…!だからさぁ…!」
「うん…っ」
「また、恋の応援、してくれる…っ?」
「もちろんだよ…!!!」
より一層晴れた空の下、二人で約束を交わした。
諦めない。絶対に。
努力して、笑顔を心がけて、二回目の告白をした。
振られた。
諦めない。諦めないよ。辛くても、片想いを楽しめばいいんだから―
三回目の告白をする日。
成功したら、いいな
「まだ私は、宙街君のことが、好きです。…しつこくて、ごめんなさい。」
心地よい風が、私を撫でる。
「僕のこと…そんなに…す、好き、なの…?」
「…っ!は、はいっ…」
思わぬ質問に、照れながら答える。
「兎川さん」
「はい」
「僕と、付き合って下さい。」
「僕も、素敵なところがたくさんある、兎川さんのことが、大好き」
今…今、なんて…
「…っ、本当…?」
「もちろん。」
叶わないはずだった、私の恋。
叶った…やっと、叶えたんだ…!!!
「私からも…、付き合って、下さい」
快晴の空の下、私は心の中で、一人呟いた。
瑠璃花、ありがとう。
【青のパイセン】@俺さん(福岡・12さい)からの相談
とうこう日:2023年7月21日みんなの答え:10件
消えてしまいそうな、声。ガタガタと震える、足。
私は彼ー宙街響輝(そらまちひびき)に、愛を告げた。
彼は、モテるわけではない。頭がいいわけでもないし、悪くもない。運動神経も、そんな感じ。ただ、彼の人一倍の明るさ、優しさに、心が惹かれたんだ。
ドクドクドク…
聞こえるのは、自分の激しい心臓の音だけ。
「兎川さん」(うかわと読みます)
「っ…!!は、はいっ!」
いきなり自分の名前を呼ばれ、肩が跳ね上がった。おかげで、変な高い声が出た。
「ありがとう。君の気持ちは…とても嬉しい」
ヤバい、心臓が。
「でもね、」
「好きな人、いないんだ」
冷たい風が、私をなでる。凍りつきそうな、冷たい風が。
「だから…」
「ごめんね。兎川さんとは、お付き合いできない」
彼は、「じゃあね」と残し、その場から去った。
裏庭に一人、残される。そして、大粒の雨が、私を襲う。
声が出ない。手足はひどく震える。やっと、まともに声が出たのはー
大声で、泣き叫んだ時だった。
「おはよー!愛羽ー!」
登校中、昨日の大雨が嘘みたいな空の下、私の友達−鈴音瑠璃花(すずねるりか)が、声を掛けてきた。
瑠璃花は、私の恋を、とてもとても応援してくれた。私が告白しようと思えたのは、この応援のおかげ。
「おはよう」
いつもより少し暗い挨拶を、返した。
「今日はホントにいい天気だね…って、ああ!!」
急に叫んだから、心臓が止まるかと思った。
「告白の返事、どうだった!?」
小声になり、私のほうにニュッと顔を近づけてきた。
…ああ、やっぱ聞いてくるよね…
頭が痛くなりそうなほど、悩む。何て言えばいいのか。
「瑠璃花」
「ん?」
「今まで恋の応援、ありがとう。」
「えっ、」
「私が喜んでいたとき、瑠璃花も自分のように喜んでくれた。私が悲しんでいたとき、「大丈夫、大丈夫」といいながら、頭を撫でてくれた。そんな瑠璃花には、とてもとても、感謝してる」
「急に何をっ」
「昨日告白、頑張った。緊張しすぎて、声も足も震えてたけど。」
「あのさ、」
泣かないように、必死に微笑む。
「振られたんだ」
ああ、絶対、上手く笑えてない。
「えっ…」
瑠璃花は、私から目を、外さない。
「頑張ったよ…」
泣くな
「人生で一番勇気出したんだよ…」
もう、泣くな
「叶わなかったんだよ…っ…!」
気付けば、瑠璃花にしがみついていた。
涙を、流して。
駄目だよ…甘えるなんて…
なのに、瑠璃花を離せないし、涙もやまない。
「愛羽…!!」
瑠璃花は自分のリュックを地面に投げつけ、私を抱きしめていた。
「大丈夫…!!!」
泣いて、る…?
私の背中に、冷たいものを感じる。
そして、太陽が、瑠璃花を照らしつけた。
「叶わない恋なんて、ないんだよ…!!!」
この言葉に、どれだけ救われたのだろう。
瑠璃花は、より一層、私を強く抱きしめる。
「いつか絶対、両想いになれる…!」
泣きながら、必死に続ける。
「世の中…っ、失恋して、恋を諦める人が、ほとんど…だよ…でも…っ、絶対に、諦めないで…!」
「瑠璃…花…っ」
「チャンス…っ!いつか絶対…っチャンスが訪れる…っ!たとえ、好きな人に好きな人がいたとしても…っ何回も告白して、努力して…っ…そしたら、絶対振り向いてくれる…!」
「チャンスを…、待て…っ…!」
「片想いは、辛い…っ…辛いかもしれない…っ!でもさぁ…っ、チャンスが訪れるまで…っ、片想いを…っ楽しも…?」
どうして…っ?どうしてそんなに、優しいの…っ?
「瑠璃花…っ…大好きだよ…!」
「私…っ頑張る…!チャンス…っ、待つよ…!だからさぁ…!」
「うん…っ」
「また、恋の応援、してくれる…っ?」
「もちろんだよ…!!!」
より一層晴れた空の下、二人で約束を交わした。
諦めない。絶対に。
努力して、笑顔を心がけて、二回目の告白をした。
振られた。
諦めない。諦めないよ。辛くても、片想いを楽しめばいいんだから―
三回目の告白をする日。
成功したら、いいな
「まだ私は、宙街君のことが、好きです。…しつこくて、ごめんなさい。」
心地よい風が、私を撫でる。
「僕のこと…そんなに…す、好き、なの…?」
「…っ!は、はいっ…」
思わぬ質問に、照れながら答える。
「兎川さん」
「はい」
「僕と、付き合って下さい。」
「僕も、素敵なところがたくさんある、兎川さんのことが、大好き」
今…今、なんて…
「…っ、本当…?」
「もちろん。」
叶わないはずだった、私の恋。
叶った…やっと、叶えたんだ…!!!
「私からも…、付き合って、下さい」
快晴の空の下、私は心の中で、一人呟いた。
瑠璃花、ありがとう。
【青のパイセン】@俺さん(福岡・12さい)からの相談
とうこう日:2023年7月21日みんなの答え:10件
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元気 貰った わ~ !! 風羽 だょ ~ !!こん ちゃ っ !
キズなん 初心者 でっす !!
.。o○o。.★.。o○o。. すたぁと .。o○o。.★.。o○o。.
僕ね 自慢 じゃな いけど
三回くらい 当たって 砕けて してる んよね (* _ω_)...
でも なんか 諦め られな くて その中 の一人 は
まだ 片思い してる んだよ ね 。。
他の人に 譲りたく ないし
できれば 僕と 付き合って ほしいし 。。。><。
ずっと 追っかけ ちゃう 、
My Friends に 応援 してもら えるから
もっっっっと やる気 がでるよね ☆
僕は 諦めずに 狙うことに します !!
あ 、結論は 元気 もらった から 頑張る です !
.。o○o。.★.。o○o。. ふぃにっしゅ .。o○o。.★.。o○o。.
僕は 僕っ娘で 空白厨 です ! 以後 お見知り おきを 。
ぐっばいび ヾ(=・ω・=)o☆ 風羽* #ふわさん(東京・12さい)からの答え
とうこう日:2024年1月30日 -
泣けます!いいですね! 素敵です。
恋愛だけじゃなくて、友情も素敵です!
これ泣けます!ほっこりしました!
落ち込んだ時見ると勇気をもらえます!
諦めない力、大切ですね!
これから私も諦めず頑張りたいです!恋も友達も!
やっぱり友達って大事ですね!
【青野パイセン】@俺さんありがとうございました!
また読ませてもらいます!
※びっくりマーク(!)ばっかりでごめんなさい(汗)※ 悟円さん(滋賀・13さい)からの答え
とうこう日:2023年8月29日 -
涙腺崩壊 すっごい!感動した。瑠璃川ちゃんいい子!
私の恋は、叶わないと思ってたけどそう考えるの辞める!
これからもアピールして頑張ろう!
とってもすっごい小説書いてくれてありがとう! しまぷろさん(東京・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月29日 -
感動したし、すごく勇気がもらえた!! Hi(^^♪My name's Marin(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
感動したし、すごく勇気がもらえた!!
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 舞凜*まりん*#元兎乃#改名まで4日!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
←嬉し泣き マジで泣いた!
え、すっごい勇気出た!
ハッピーエンドになった時、主人公の努力が報われて、すっごく嬉しかった!友達っ、本っといい奴!
また物語書いてください!
私も、今片思い中だからなぁ。頑張ろう。
勇気をありがとう。
ばいちゃ。
風さん(東京・10さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
勇気出た!ありがとう! 青のパイセンさんやっほ〜!
いやー、やばいね!
キュンキュンしっぱなし!
今日学校が始まって、仲良かった好きな人に会えるの楽しみにしてたの!で「今日もかっこいい〜っ!」ってイケメン好きのくれにはたまらないビジュの好きな人が来て…舞い上がってたら…ある友達が(くれの好きな人を知らない)
「あの人(くれの好きな人)の好きな人、他校の人らしいよ」…え?ん?は?
ということで、もうどうしたらいいかわからない(。´Д⊂)
この恋やめようって今日強く思ったんだけど、この小説を読んで諦めずに好きでいようって思えた!ありがとう!!
青のパイセンさんバイバ〜イ! くれあ#イケメン不足さん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
すごい! すごすぎます!!
ハッピーエンドで良かったです! ねぼすけ丸さん(千葉・12さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
これ好きです! こんにちは。ぽてち。です!
この話大好きです!【青のパイセン】@俺さん、天才です!
私も片思いしてる人がいて、まだ告白はしてないんですけど、
告白して振られても、愛羽ちゃんみたいに、
諦めずに何回も告白しようかなって思いました!
瑠璃花ちゃんとっても優しいですね!
また小説書いてください!
ぽてち。さん(選択なし・9さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
すごすぎる! やっほー!
陽奈だよ!
これは、とっても素敵な片思いストーリーだと思う!
恋をどこまでも応援してくれる親友と、恋をあきらめない主人公。
とっても素敵でした!
最後は、ハッピーエンドでよかった!
では! 陽奈#ひな#元奈風さん(愛媛・11さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日 -
ドキドキして読みました! こんにちは、まーちゃんだよぉ!
よろしくぅー!
【本題】
私も、現在片思いです。
宙街くんを好きな人にしたら余計にきゅんきゅんしました。
やっぱり、振られても諦めたら、恋が終わっちゃうんだ…って気づきました。
私、一回告白して、返事がわからないまま、過ごして行ってました。
今日からアタックして次回、告白しようと思いました。
応援する友達も素敵……。
やっぱり応援する友達っていいですよね。
私も年下の小3の仲良い友達がいるんですけど応援してくれました。
「お姉ちゃん頑張って!いけるよ!」って。
この小説のおかげで少し、恋を頑張ってみようと思いました。 まーちゃんさん(兵庫・14さい)からの答え
とうこう日:2023年8月28日
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