絶対会える。
絶対会える。
そう思って、私はここまで生きてきたのに…
私の名前は平内朱里。あかりんが私のあだ名。
でも本当は、本名で呼ばれたいんだよね…
でもね、唯一、私のことを本名で呼んでくれる友達がいるんだ。
その子は仲村爽太。私の男子の友達。
そして、私の好きな人でもある。これ秘密ね。
「朱里、おはよう!」
って、いつも私に一番に挨拶をしてくれるんだ。
「ね〜ね〜あかりん、今日遊べる?」
うわ、伊良坂結由だ…
結由は、いじめっ子グループのリーダーなんだ。だからあまり関わりたくない。
「ごめんね!今日はちょっと…」
「えっ、今日いつも空いてる日じゃない!あかりんの嘘つき!もう遊んでやんないわっ!」
…的な感じで、面倒くさいんだよね…
「朱里?また言われたの?」
「あっ爽太!来てたんだ。」
「朱里、実は俺…」
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴っちゃった。何だったんだろう?
キーンコーンカーンコーン
「爽太〜さっきはどうしたの?」
「何でも無いよ!それより朱里、顔赤いよ?」
「え……?」
気づいたら、保健室のベッドで寝ていた。
「あ、起きた?朱里ちゃん。37,5℃。微熱ね」
微熱か…なんだ。どうってこと無いじゃん?
「失礼します」
あれ…爽太の声だ…
「朱里、大丈夫?」
「全然!どうってこと無いよ!ほら、全然動けるし…って、わぁっ」
立ち上がったらふらついてしまい、私より背の低い爽太に抱きついてしまった。
「!!!……ごめっ…」
「大丈夫じゃないじゃん。寝てなよ」
そう言われて、コクリと頷いた。
大人しくベッドに入り、優しく頭を撫でられながら、私はまた眠りについた…
次の日。
衝撃のニュースが目に飛び込んできた。
「ホーテ・ハンバーグ小学校の仲村爽太さんが、現在行方不明……」
「えっ?爽太が?」
「あら朱里、そうなの…今朝学校からも連絡があってね。今日は臨時休校だって。」
嘘…嘘って言って。
「だから朱里、今日はお家で勉強…って、どこ行くの!?待ちなさい!」
お母さんの話を無視して、私は外に飛び出した。
爽太。何処に居るの。
何をしてるの。
どのくらい走っただろう。ここは何処だろう。
見覚えのない橋に、爽太がいた。
「爽太…なんでこんなとこにいるの。」
「朱里こそ。何でここに?」
「だってニュースになってて…」
人気のない橋の上、爽太は笑っていた。
「朱里は、知らなかったの?」
「…何を?」
「俺は、ここには存在しないんだよ」
え……?
「朱里にしか解らない、朱里の為の俺なんだ」
「…どういうこと?」
「俺は…空で見てるから。この川を渡るのは…
まだ早いよ、朱里」
そこで記憶が途切れた。
まただ。絶対会えるって思ったのに。
首に掛かっていた紐をはずす。
今日は爽太の命日だ。
「そっちに逝きたかった…」
また来年、挑戦するからね。
その時は…止めないで、爽太…
END
心雨さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2023年7月25日みんなの答え:1件
そう思って、私はここまで生きてきたのに…
私の名前は平内朱里。あかりんが私のあだ名。
でも本当は、本名で呼ばれたいんだよね…
でもね、唯一、私のことを本名で呼んでくれる友達がいるんだ。
その子は仲村爽太。私の男子の友達。
そして、私の好きな人でもある。これ秘密ね。
「朱里、おはよう!」
って、いつも私に一番に挨拶をしてくれるんだ。
「ね〜ね〜あかりん、今日遊べる?」
うわ、伊良坂結由だ…
結由は、いじめっ子グループのリーダーなんだ。だからあまり関わりたくない。
「ごめんね!今日はちょっと…」
「えっ、今日いつも空いてる日じゃない!あかりんの嘘つき!もう遊んでやんないわっ!」
…的な感じで、面倒くさいんだよね…
「朱里?また言われたの?」
「あっ爽太!来てたんだ。」
「朱里、実は俺…」
キーンコーンカーンコーン…
チャイムが鳴っちゃった。何だったんだろう?
キーンコーンカーンコーン
「爽太〜さっきはどうしたの?」
「何でも無いよ!それより朱里、顔赤いよ?」
「え……?」
気づいたら、保健室のベッドで寝ていた。
「あ、起きた?朱里ちゃん。37,5℃。微熱ね」
微熱か…なんだ。どうってこと無いじゃん?
「失礼します」
あれ…爽太の声だ…
「朱里、大丈夫?」
「全然!どうってこと無いよ!ほら、全然動けるし…って、わぁっ」
立ち上がったらふらついてしまい、私より背の低い爽太に抱きついてしまった。
「!!!……ごめっ…」
「大丈夫じゃないじゃん。寝てなよ」
そう言われて、コクリと頷いた。
大人しくベッドに入り、優しく頭を撫でられながら、私はまた眠りについた…
次の日。
衝撃のニュースが目に飛び込んできた。
「ホーテ・ハンバーグ小学校の仲村爽太さんが、現在行方不明……」
「えっ?爽太が?」
「あら朱里、そうなの…今朝学校からも連絡があってね。今日は臨時休校だって。」
嘘…嘘って言って。
「だから朱里、今日はお家で勉強…って、どこ行くの!?待ちなさい!」
お母さんの話を無視して、私は外に飛び出した。
爽太。何処に居るの。
何をしてるの。
どのくらい走っただろう。ここは何処だろう。
見覚えのない橋に、爽太がいた。
「爽太…なんでこんなとこにいるの。」
「朱里こそ。何でここに?」
「だってニュースになってて…」
人気のない橋の上、爽太は笑っていた。
「朱里は、知らなかったの?」
「…何を?」
「俺は、ここには存在しないんだよ」
え……?
「朱里にしか解らない、朱里の為の俺なんだ」
「…どういうこと?」
「俺は…空で見てるから。この川を渡るのは…
まだ早いよ、朱里」
そこで記憶が途切れた。
まただ。絶対会えるって思ったのに。
首に掛かっていた紐をはずす。
今日は爽太の命日だ。
「そっちに逝きたかった…」
また来年、挑戦するからね。
その時は…止めないで、爽太…
END
心雨さん(東京・11さい)からの相談
とうこう日:2023年7月25日みんなの答え:1件
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心雨さん、ほんとに10歳なの!? Hi(^^♪My name's Karin(*´・ч・`*)
☆*: .。. o本題o .。.:*☆
心雨さん、ほんとに10歳なの!?
プロの小説家が書いた作品かと思うくらい、めちゃくちゃ上手だったよ☆*
Have a nice day(*^^)v
Thanks for reading(*'ω'*)See ya(^^♪ 花凜*かりん*#元舞凜#改名した!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年9月1日
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