憎さ余って可愛さ百倍
ある日のことだった。私、麗乃 二乃 (れいの にの)は疲れてた。
毎日毎日、周りに好かれるがために、ニコニコ、、、。
表情筋が死んじゃいそうなくらい。何もかもが気持ち悪かった。
仲良さげにしている家族も、仲直りしている友達も、手を繋いでいる恋人も。
気持ち悪くて仕方がなかった。
その中でも、一番君が嫌いだった。
君は、いつでも1番だった。私はいつでも2番だった。
いちいち嘘をついてまで、頑張っているのに、君にはいつも、勝てなかった。
でも、正直、そんなことはどうでもよかった。
君のことが好きだった。でも、君は見てくれない。憎い、憎い、憎い、、、。
そのくせ、友達?なんだよそれ。人の気持ちなんか知らないくせに。
私は、君を追い抜くために頑張って、頑張って、頑張って、、、。
君に振り向いてもらうために、頑張って、頑張って、頑張って、、、。
なのに、追いつけない。振り向いてくれない。
それが、とても辛くて、、、
〇〇(君)「おはよう」
二乃「、、、うん、おはよう。」
秀之 一(しゅうの はじめ)
優秀なとこの息子にだって負けたことなんてなかった。
でも、君にはいっつも、勝てなかったんだ!
一番、つらい現実だった、、、。
一「二乃ちゃん?どうかした?、、、二乃ちゃん?」
二乃「あ、いや、、何でもないよ。それより、元気?」
一「うん。」
一「二乃ちゃん、大人っぽくなったね。」
二乃「え?そうかな?」
一「たとえば、、、表情、とかかな?」
二乃「えっ?」
一「昨日よりも、ニコニコして守ってるね。自分のこと。」
二乃「、、、っ。だから、何?」
一「いや、何でもないよ。でもさ、溜め込みすぎるのも良くないよ?」
一「てか、二乃ちゃん、僕のこと、ずっと、嫌いだったでしょ?来てほしくないって思ってたよね。」
二乃「、、、。正直思ってた。私は、一くん以外には、誰にでも勝てるのに。君だけには勝てない。」
一「、そっか。僕も嫌いだった。」
二乃「、、、え?」
一「いつも、僕は1番なのに、私二乃ちゃんは、ずっと僕についてきて離れない。」
一「いつか追い抜かされるのが怖かった。」
二乃「、、、そ。」
、、、私は、失恋したようだ。
追い抜くこともできず、振り向いてすら貰えなかった、、、。
嗚呼、泣いてしまおうか。いっそ、消えてしまおうか、、、。
私の心が悲劇のような氷のような、、、そんな青に染まった。
もういいや、このまま離れて、一旦冷静に、、、。そう思ったときだった。
一「でもさ、」
二乃「んぇ?」
びっくりして急に変な声が出た。
一「二乃ちゃんのこと、憎いみたいなふうに思ってたよ。最初は。」
一「だけど、可愛さ余って憎さ百倍ならぬ、憎さ余って、可愛さ百倍、、、って感じ?」
一「僕のこと、嫌いだって思ってるってわかってても、好きだった。」
二乃「、、、ほ、んと?」
一「うん、ホントだよ。」
なんだ、失恋とかじゃなかったんだ。
なんだ、、、。安心しきった私は、君にもたれかかってしまう。
だけど君は、やさしい手で、私のことを撫でてくれた。
心の中の氷が、一瞬で溶けてるような気がした、、、。
〈その後〉
昼休みになれば、クラスはもちろん、学年中に噂は広まっていく。
そして、なぜか知らない間に、公認カップルになっていた。
今では、一と勉強を教え合ったり、一緒に映画を見に行ったりする予定を立てたり、、、。
本当に、今まで頑張ってきてよかった、、、。
憎さ余って可愛さ百倍、君と私は、同じことを考えていたようだ。
〈おまけ〉
クラスメイト→ク1、ク2
ク1「ようやくかよぉー、まったく、秀才たちの恋愛ってめんどくせー笑笑」
ク2「でも、結果的にくっついてよかったね!」
ク1「それなぁー、まったく、両片想いとか、ラブラブかよぉー、うらやましー」
ク2「びっくりするほど、お互い気づかないし、バレバレだもんね、、、。」
ク1「あれでバレてないってよく思えたよな、お互い様だよ、、、」
ク2「二人、長続きすればいいなぁー」
ク1「ま、危ないって思ったら、また助けてやろーぜ?」
ク2「うん!そうだねー、あーあ、私もあんな恋愛したーい!」
ク1「俺もだー。でも、あんなにめんどいのはごめんだな笑笑」
ク2「たしかに、そうだね笑笑」
他のクラスメイト全員の心の声『お前らもめんどい恋愛してるよ!!!』
その後、公認カップルがまた一組増えたとか増えてないとか、、、
公認カップルだらけの学校と言われるようになったとか、なってないとか、、、
校長も頭を抱えているようだった、、、。
憎さ余って可愛さ百倍-end- ののさん(茨城・13さい)からの相談
とうこう日:2023年8月20日みんなの答え:1件
毎日毎日、周りに好かれるがために、ニコニコ、、、。
表情筋が死んじゃいそうなくらい。何もかもが気持ち悪かった。
仲良さげにしている家族も、仲直りしている友達も、手を繋いでいる恋人も。
気持ち悪くて仕方がなかった。
その中でも、一番君が嫌いだった。
君は、いつでも1番だった。私はいつでも2番だった。
いちいち嘘をついてまで、頑張っているのに、君にはいつも、勝てなかった。
でも、正直、そんなことはどうでもよかった。
君のことが好きだった。でも、君は見てくれない。憎い、憎い、憎い、、、。
そのくせ、友達?なんだよそれ。人の気持ちなんか知らないくせに。
私は、君を追い抜くために頑張って、頑張って、頑張って、、、。
君に振り向いてもらうために、頑張って、頑張って、頑張って、、、。
なのに、追いつけない。振り向いてくれない。
それが、とても辛くて、、、
〇〇(君)「おはよう」
二乃「、、、うん、おはよう。」
秀之 一(しゅうの はじめ)
優秀なとこの息子にだって負けたことなんてなかった。
でも、君にはいっつも、勝てなかったんだ!
一番、つらい現実だった、、、。
一「二乃ちゃん?どうかした?、、、二乃ちゃん?」
二乃「あ、いや、、何でもないよ。それより、元気?」
一「うん。」
一「二乃ちゃん、大人っぽくなったね。」
二乃「え?そうかな?」
一「たとえば、、、表情、とかかな?」
二乃「えっ?」
一「昨日よりも、ニコニコして守ってるね。自分のこと。」
二乃「、、、っ。だから、何?」
一「いや、何でもないよ。でもさ、溜め込みすぎるのも良くないよ?」
一「てか、二乃ちゃん、僕のこと、ずっと、嫌いだったでしょ?来てほしくないって思ってたよね。」
二乃「、、、。正直思ってた。私は、一くん以外には、誰にでも勝てるのに。君だけには勝てない。」
一「、そっか。僕も嫌いだった。」
二乃「、、、え?」
一「いつも、僕は1番なのに、私二乃ちゃんは、ずっと僕についてきて離れない。」
一「いつか追い抜かされるのが怖かった。」
二乃「、、、そ。」
、、、私は、失恋したようだ。
追い抜くこともできず、振り向いてすら貰えなかった、、、。
嗚呼、泣いてしまおうか。いっそ、消えてしまおうか、、、。
私の心が悲劇のような氷のような、、、そんな青に染まった。
もういいや、このまま離れて、一旦冷静に、、、。そう思ったときだった。
一「でもさ、」
二乃「んぇ?」
びっくりして急に変な声が出た。
一「二乃ちゃんのこと、憎いみたいなふうに思ってたよ。最初は。」
一「だけど、可愛さ余って憎さ百倍ならぬ、憎さ余って、可愛さ百倍、、、って感じ?」
一「僕のこと、嫌いだって思ってるってわかってても、好きだった。」
二乃「、、、ほ、んと?」
一「うん、ホントだよ。」
なんだ、失恋とかじゃなかったんだ。
なんだ、、、。安心しきった私は、君にもたれかかってしまう。
だけど君は、やさしい手で、私のことを撫でてくれた。
心の中の氷が、一瞬で溶けてるような気がした、、、。
〈その後〉
昼休みになれば、クラスはもちろん、学年中に噂は広まっていく。
そして、なぜか知らない間に、公認カップルになっていた。
今では、一と勉強を教え合ったり、一緒に映画を見に行ったりする予定を立てたり、、、。
本当に、今まで頑張ってきてよかった、、、。
憎さ余って可愛さ百倍、君と私は、同じことを考えていたようだ。
〈おまけ〉
クラスメイト→ク1、ク2
ク1「ようやくかよぉー、まったく、秀才たちの恋愛ってめんどくせー笑笑」
ク2「でも、結果的にくっついてよかったね!」
ク1「それなぁー、まったく、両片想いとか、ラブラブかよぉー、うらやましー」
ク2「びっくりするほど、お互い気づかないし、バレバレだもんね、、、。」
ク1「あれでバレてないってよく思えたよな、お互い様だよ、、、」
ク2「二人、長続きすればいいなぁー」
ク1「ま、危ないって思ったら、また助けてやろーぜ?」
ク2「うん!そうだねー、あーあ、私もあんな恋愛したーい!」
ク1「俺もだー。でも、あんなにめんどいのはごめんだな笑笑」
ク2「たしかに、そうだね笑笑」
他のクラスメイト全員の心の声『お前らもめんどい恋愛してるよ!!!』
その後、公認カップルがまた一組増えたとか増えてないとか、、、
公認カップルだらけの学校と言われるようになったとか、なってないとか、、、
校長も頭を抱えているようだった、、、。
憎さ余って可愛さ百倍-end- ののさん(茨城・13さい)からの相談
とうこう日:2023年8月20日みんなの答え:1件
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おもしろ一い! こんにちは〜凛空です(*^▽^*)
憎さ余って可愛さ100倍ってどういう意味だろうって思いながら見てたけどそうゆう意味か!めちゃくちゃ面白かったです!またののさんの短編小説みたいです!
ではっ(*^▽^*) 凛空(りあ)さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2023年10月4日
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