赤いチューリップ(※BL注意)
「うっ...うぅっ、うぐっ...」
こんな人気のない公園で泣いたって誰も助けてきてくれやしないのに。
いや、助けてくれない方がいいか。
こんないい歳した俺が泣いてる姿なんか見られたくない。
でも、苦しくて、苦しくて。
ああ、やっぱり、
助けて欲しいな
「大丈夫ですか?」
...誰だ?
すごく優しい声。
声がする方を見上げれば俺が座っているベンチの前で一人の青年が立っていた。
俺より少しだけ若いだろうか。
さらさらとしたまっすぐな茶髪、長いまつ毛、優しい目。
独特の雰囲気だが、綺麗な顔立ちだ。
そんな姿に見とれてしまいそうになり、思わず目をそらす。
彼はにっこりと微笑み、しゃがみこんだ。
「どうして泣いてるんですか?」
青年はそう聞いてくれたが、泣いてる俺はしゃくりあげることしかできない。
「うぐっ、うぅっ...」
「大丈夫、落ち着いて。俺、あなたが落ち着くまでここにいますから」
「ひぐっ、いぃ、よ、ほっとけ、よ、おれなんかっ...」
「ほっとけないですよ。俺で良かったらお話聞きます」
「うっ、うぅっ、きい、たところでっ、きもちわるがられるだけ...っ」
「そんなことないですよ、全部受け止めます」
嘘だ。まだ聞いてないからそんなこと言えるんだろうけど、
聞いたら引かれるに決まってる。
いいんだ、もう、疲れたんだ。
これ以上俺を変な目で見られたくない。
頼むから、ほっといてくれ。
そんな心の声とは裏腹に、大きな手が俺の背中に乗せられ、ゆっくりとさすってくる。
その手はあまりにも、悲しくなるくらい、優しくて。
俺はただ泣き続けることしかできなかった。
「...落ち着きましたか?」
泣いていた俺を、彼はしばらく見守った後、そう呟いた。
「っうん...ごめんな、俺なんかのために」
「いいえ、いいんです。それより、
何があったか、話してくれますか?」
俺は思わず首を横に振る。
「...言っただろ、気持ち悪がられるだけって」
「はい。でも俺は、そんなことないとも言いました」
彼はそう言えば、まっすぐな目で俺を見てくる。
...分かったよ。降参。
軽くため息をついて、口を開く。
「言うけど、気持ち悪いと思ったら何も言わずに立ち去れよ」
「分かりました。そんなこと絶対にしませんけど」
俺は覚悟を決めて口を開く。
「...俺、ゲイってやつで。昔付き合ってた男との写真が会社の同僚にばらまかれちゃってさ。そいつは俺がゲイなのも理解してくれて信用してたのに裏切られるし、次の日からは他の同僚や上司から視線が来るし、それで...」
声が震えてるのが自分でも分かる。
今、彼の顔は見れない。どんな顔してるのか怖いから。
「気持ち悪いだろ、ゲイとか。こんなの言ってやったんだから、お前もいい加減俺をほっとけ「そんなのできません」
「大体、何も気持ち悪くなんかないですよ。恋愛対象が男性なのはむしろ素敵だなあと思います」
「え...」
驚いた。絶対引かれると思ってたから。
ゲイが素敵だとも、言われたことはなかった。
「言ったでしょう、全部受け止めるって。...辛かったですね」
そう言われて、思わず泣きそうになったが、ぐっとこらえた。
「...お前、優しいな」
「優しくなんかないですよ。あなたのことはこの公園で毎日見てましたから」
「え...?」
「俺、この近くでばあちゃんの花屋を経営してるんです。それで休憩中にこの公園の周りを毎日散歩してて、そこであなたを毎日見てました」
そういうことか。一瞬ストーカーかと思ってしまった。
「そこで今日はあなたが泣いていたから、思わず声をかけてしまったまでです」
「...そうか」
「何かあったら俺の花屋来てみてください。俺で良ければいつでもお話聞きますから。あ、あとそうだ。これを...」
彼はポケットに手を入れてがさごそしている。
「これ、良かったらどうぞ」
「...押し花...?」
「赤いチューリップの花びらで作った押し花です。お守り代わりに使ってください」
「ありがとう...?」
何故俺に花を渡すのか分からなかったが受けとることにした。
「赤いチューリップの花言葉...後で調べてみてくださいね」
彼はそう言ってその場を立ち去ろうとした。
「あっ、待って。名前...」
「名前ですか?小川葉真って言います。あなたは?」
「渡野...渡野修吾」
「修吾、さん」
名前を呼ばれ心臓がとくんと鳴った。
「また会いましょうね、修吾さん」
彼は優しく微笑み、向こうへ歩いていった。
...心をわし掴みにされたような気分だ。
駄目だ。
駄目だ、こんなの。
これが、一目惚れ、なんだろうか。
思わず俺はかばんからスマホを取り出し、赤いチューリップの花言葉を調べた。
赤いチューリップの花言葉は、
『愛の告白』 こんぺいぺいとうさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2023年8月23日みんなの答え:11件
こんな人気のない公園で泣いたって誰も助けてきてくれやしないのに。
いや、助けてくれない方がいいか。
こんないい歳した俺が泣いてる姿なんか見られたくない。
でも、苦しくて、苦しくて。
ああ、やっぱり、
助けて欲しいな
「大丈夫ですか?」
...誰だ?
すごく優しい声。
声がする方を見上げれば俺が座っているベンチの前で一人の青年が立っていた。
俺より少しだけ若いだろうか。
さらさらとしたまっすぐな茶髪、長いまつ毛、優しい目。
独特の雰囲気だが、綺麗な顔立ちだ。
そんな姿に見とれてしまいそうになり、思わず目をそらす。
彼はにっこりと微笑み、しゃがみこんだ。
「どうして泣いてるんですか?」
青年はそう聞いてくれたが、泣いてる俺はしゃくりあげることしかできない。
「うぐっ、うぅっ...」
「大丈夫、落ち着いて。俺、あなたが落ち着くまでここにいますから」
「ひぐっ、いぃ、よ、ほっとけ、よ、おれなんかっ...」
「ほっとけないですよ。俺で良かったらお話聞きます」
「うっ、うぅっ、きい、たところでっ、きもちわるがられるだけ...っ」
「そんなことないですよ、全部受け止めます」
嘘だ。まだ聞いてないからそんなこと言えるんだろうけど、
聞いたら引かれるに決まってる。
いいんだ、もう、疲れたんだ。
これ以上俺を変な目で見られたくない。
頼むから、ほっといてくれ。
そんな心の声とは裏腹に、大きな手が俺の背中に乗せられ、ゆっくりとさすってくる。
その手はあまりにも、悲しくなるくらい、優しくて。
俺はただ泣き続けることしかできなかった。
「...落ち着きましたか?」
泣いていた俺を、彼はしばらく見守った後、そう呟いた。
「っうん...ごめんな、俺なんかのために」
「いいえ、いいんです。それより、
何があったか、話してくれますか?」
俺は思わず首を横に振る。
「...言っただろ、気持ち悪がられるだけって」
「はい。でも俺は、そんなことないとも言いました」
彼はそう言えば、まっすぐな目で俺を見てくる。
...分かったよ。降参。
軽くため息をついて、口を開く。
「言うけど、気持ち悪いと思ったら何も言わずに立ち去れよ」
「分かりました。そんなこと絶対にしませんけど」
俺は覚悟を決めて口を開く。
「...俺、ゲイってやつで。昔付き合ってた男との写真が会社の同僚にばらまかれちゃってさ。そいつは俺がゲイなのも理解してくれて信用してたのに裏切られるし、次の日からは他の同僚や上司から視線が来るし、それで...」
声が震えてるのが自分でも分かる。
今、彼の顔は見れない。どんな顔してるのか怖いから。
「気持ち悪いだろ、ゲイとか。こんなの言ってやったんだから、お前もいい加減俺をほっとけ「そんなのできません」
「大体、何も気持ち悪くなんかないですよ。恋愛対象が男性なのはむしろ素敵だなあと思います」
「え...」
驚いた。絶対引かれると思ってたから。
ゲイが素敵だとも、言われたことはなかった。
「言ったでしょう、全部受け止めるって。...辛かったですね」
そう言われて、思わず泣きそうになったが、ぐっとこらえた。
「...お前、優しいな」
「優しくなんかないですよ。あなたのことはこの公園で毎日見てましたから」
「え...?」
「俺、この近くでばあちゃんの花屋を経営してるんです。それで休憩中にこの公園の周りを毎日散歩してて、そこであなたを毎日見てました」
そういうことか。一瞬ストーカーかと思ってしまった。
「そこで今日はあなたが泣いていたから、思わず声をかけてしまったまでです」
「...そうか」
「何かあったら俺の花屋来てみてください。俺で良ければいつでもお話聞きますから。あ、あとそうだ。これを...」
彼はポケットに手を入れてがさごそしている。
「これ、良かったらどうぞ」
「...押し花...?」
「赤いチューリップの花びらで作った押し花です。お守り代わりに使ってください」
「ありがとう...?」
何故俺に花を渡すのか分からなかったが受けとることにした。
「赤いチューリップの花言葉...後で調べてみてくださいね」
彼はそう言ってその場を立ち去ろうとした。
「あっ、待って。名前...」
「名前ですか?小川葉真って言います。あなたは?」
「渡野...渡野修吾」
「修吾、さん」
名前を呼ばれ心臓がとくんと鳴った。
「また会いましょうね、修吾さん」
彼は優しく微笑み、向こうへ歩いていった。
...心をわし掴みにされたような気分だ。
駄目だ。
駄目だ、こんなの。
これが、一目惚れ、なんだろうか。
思わず俺はかばんからスマホを取り出し、赤いチューリップの花言葉を調べた。
赤いチューリップの花言葉は、
『愛の告白』 こんぺいぺいとうさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2023年8月23日みんなの答え:11件
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すごい、感動…! はろっ^ ^元凛海の羽愛だよ!
@---本題---@
す、すごい…!感動するお話だね!
ゲイも、悪いことじゃないもんね。
またね(≧∇≦) 羽愛*わかな*#小6さん(神奈川・11さい)からの答え
とうこう日:2023年10月7日
11件中 11 〜 11件を表示

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