君とソフトクリームと時々僕【恋愛小説】
「寒いね」
「そうだね」
そんな他愛もない話をした11月。
二人は動物園に来ていた。
君は子供みたいにはしゃいでいる。
「ねぇ、北斗くん!孔雀いるよ!」
「おお、凄いね」
カメラを手にした君はその景色をレンズに収めていた。
「北斗くんさ、馬と写真撮ろうよ」
「えぇ?」
「馬の方が大きい?いや北斗くんか?」
仕方がなく馬の隣に立ってピースをする。シャッターを切ったカメラの奥には君の笑顔が見えた。
「かっこいい」
「ありがとう」
二人は少し恥ずかしながらもそう言った。僕たちはそのあとも爬虫類だったり魚類だったり様々な生き物たちを見て回った。
ふと、君は足を止める。
「ソフトクリームだって。食べたい」
君の願望を僕は叶えようと、君の手を引いて店に入った。
「ソフトクリーム二つください」
「ねぇ、ここのソフト自家製ミルク使ってるんだって」
「へぇ」
「美味しそうだね」
可愛らしい顔を僕に向ける。くらっとしてしまいそうなほど可愛かった。
店員さんから二つの真っ白なソフトクリームを受け取り、外のテラス席に座った。
「美味しいね。今まで食べたので一番美味しいかも」
「だね。めちゃくちゃ上手い」
しばらく二人はソフトクリームを黙々と食べた。
ソフトクリームが半分になったとき君はポツリと呟いた。
「どうしてこんなに美味しいのかな」
「僕は優花と食べるから美味しく感じるかな」
クサイことを言ったと少し後悔したがもう遅い。
「うん。そうだね」
君の顔は赤らんでいた。ソフトクリームの白との対比が分かるぐらいだ。
「ごめん。変なこと言った」
「ううん。北斗くん全然そういうこと言わないからちょっとびっくりしちゃって。嬉しい」
「そっか」
君はまたソフトクリームを一口舐めた。
それを見た僕も一口、二口と真似をする。
「お鍋食べたいな」
「僕の家で鍋パーティーしようか?」
「いいの?」
「いいよ」
君は寒さにも負けないくらいの満面な笑みでソフトクリームの最後の一口を頬張った。
それを追いかけるように僕も頬張った。
少し冷たくなった小さな手を握り直して出口へ向かう。
とても小さなことだけど、僕は物凄く愛おしさを感じていた。『君』という存在が僕の人生のパーツになっている気がして。この手を離したら崩れてしまいそうで怖気づいたときもあった。どんなに輝くダイヤモンドよりも君を大切にしたいと思えた。
隣にいる宝石よりも価値のある君をつれてどこまでも行けそうだ。
そんな気がした。
「何鍋がいい?」
「野菜たっぷりのがいいな」
「スーパーに寄ってから帰ろうか」
「そうだね」
小さな手は温かくなっていた。
君の明るい髪が秋の終わりの風に吹かれる。その髪が太陽の光に当たってキラキラ輝いて見えた。
「ねぇ優花」
「どうしたの」
「僕たち結婚しよっか」
「え?」
あまりにも自然な流れだったから優花は固まっていた。
「理解が追いつかないよ」
「優花」
僕は君を抱き締めた。
そして抱擁を解いて、軽く口づけをする。その唇はほんのりミルクのように甘かった。
君は頬を薔薇色に染めゆっくり頷いた。
その頃の僕たちは六年後、『三人』で動物園に行って孔雀を見て写真を撮り、ソフトクリームを食べて笑い合っていることをまだ知らない。 むむちゃむさん(選択なし・15さい)からの相談
とうこう日:2023年9月13日みんなの答え:1件
「そうだね」
そんな他愛もない話をした11月。
二人は動物園に来ていた。
君は子供みたいにはしゃいでいる。
「ねぇ、北斗くん!孔雀いるよ!」
「おお、凄いね」
カメラを手にした君はその景色をレンズに収めていた。
「北斗くんさ、馬と写真撮ろうよ」
「えぇ?」
「馬の方が大きい?いや北斗くんか?」
仕方がなく馬の隣に立ってピースをする。シャッターを切ったカメラの奥には君の笑顔が見えた。
「かっこいい」
「ありがとう」
二人は少し恥ずかしながらもそう言った。僕たちはそのあとも爬虫類だったり魚類だったり様々な生き物たちを見て回った。
ふと、君は足を止める。
「ソフトクリームだって。食べたい」
君の願望を僕は叶えようと、君の手を引いて店に入った。
「ソフトクリーム二つください」
「ねぇ、ここのソフト自家製ミルク使ってるんだって」
「へぇ」
「美味しそうだね」
可愛らしい顔を僕に向ける。くらっとしてしまいそうなほど可愛かった。
店員さんから二つの真っ白なソフトクリームを受け取り、外のテラス席に座った。
「美味しいね。今まで食べたので一番美味しいかも」
「だね。めちゃくちゃ上手い」
しばらく二人はソフトクリームを黙々と食べた。
ソフトクリームが半分になったとき君はポツリと呟いた。
「どうしてこんなに美味しいのかな」
「僕は優花と食べるから美味しく感じるかな」
クサイことを言ったと少し後悔したがもう遅い。
「うん。そうだね」
君の顔は赤らんでいた。ソフトクリームの白との対比が分かるぐらいだ。
「ごめん。変なこと言った」
「ううん。北斗くん全然そういうこと言わないからちょっとびっくりしちゃって。嬉しい」
「そっか」
君はまたソフトクリームを一口舐めた。
それを見た僕も一口、二口と真似をする。
「お鍋食べたいな」
「僕の家で鍋パーティーしようか?」
「いいの?」
「いいよ」
君は寒さにも負けないくらいの満面な笑みでソフトクリームの最後の一口を頬張った。
それを追いかけるように僕も頬張った。
少し冷たくなった小さな手を握り直して出口へ向かう。
とても小さなことだけど、僕は物凄く愛おしさを感じていた。『君』という存在が僕の人生のパーツになっている気がして。この手を離したら崩れてしまいそうで怖気づいたときもあった。どんなに輝くダイヤモンドよりも君を大切にしたいと思えた。
隣にいる宝石よりも価値のある君をつれてどこまでも行けそうだ。
そんな気がした。
「何鍋がいい?」
「野菜たっぷりのがいいな」
「スーパーに寄ってから帰ろうか」
「そうだね」
小さな手は温かくなっていた。
君の明るい髪が秋の終わりの風に吹かれる。その髪が太陽の光に当たってキラキラ輝いて見えた。
「ねぇ優花」
「どうしたの」
「僕たち結婚しよっか」
「え?」
あまりにも自然な流れだったから優花は固まっていた。
「理解が追いつかないよ」
「優花」
僕は君を抱き締めた。
そして抱擁を解いて、軽く口づけをする。その唇はほんのりミルクのように甘かった。
君は頬を薔薇色に染めゆっくり頷いた。
その頃の僕たちは六年後、『三人』で動物園に行って孔雀を見て写真を撮り、ソフトクリームを食べて笑い合っていることをまだ知らない。 むむちゃむさん(選択なし・15さい)からの相談
とうこう日:2023年9月13日みんなの答え:1件
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『3人』の意味が分かった! おはこんっ!元鈴奈の楓花だよっ(#^^#)
名前覚えてほしいな♪よろしくね!
〜本題へレッツゴー〜
おもしろかった!
最後の三人ってところ、もしかして、北斗君と優花ちゃんが結婚して、子供と動物園に行ったってこと?!
めっちゃよかったです☆・。
(私、9月のニクネ「ゆうか」でした!漢字違うけど!)
☆▽〇☆▽〇☆▽〇
では♪ 楓花/ふうか#元鈴奈#改名した!さん(埼玉・11さい)からの答え
とうこう日:2023年11月3日
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