モノクロの世界で生きる私。
私は、全てがモノクロ、白と黒に見える。
私はそれが普通だと思って生きてきた。
でも、それが違うと気づいたのは、高校に入学した時だった。
1人の生徒が、「あの桜綺麗だねー!ピンク色だあ!」
ピンク?
ピンクとはなんだろう。
私には黒色。
あの人はピンク。
私はおかしいと思い家に着くとすぐに聞いた。
「お母さん、ピンク色って何?」
そう聞くと、お母さんは驚いた顔でこっちを見てきた
「そうね」
そう呟いた。
「あなたはね、色が全てモノクロに見える病気なのよ。」
詳しことを言うと、生まれつき全てがモノクロに見える病気。
この病気は治らない難病だと言う。
私の世界に色はないらしい。
私は異常体質ということだ。
それから、私の生活は180°変わった。
色が見えないということは、みんなからは当たり前に見えているものが
私には見えていないのだ。
そう思うと悲しくなってきた。
色を見てみたい。
昨日言っていたピンクを見てみたい。
でも、そんな願いは叶わない。
ある日、いつも通り学校に行くと
私と同い年くらいの男の子がいた。
私は、その子の顔を見てハッとした。
まるで、その子の顔が私にそっくりだったからだ。
でも性別は違う。
それにそういう人は世の中にたくさんいる。
私は無視して前を通り過ぎて行こうかと思ったが、
話しかけてきた。
「ねぇ」
私は足を止めて返事をした。
「なんですか?」
「君さ、色が見えない病気なんでしょ?」
「はいそうですけど」
「色、みたいと思う?」
「ていうかなんで私の病気のこと知ってるんですか?しかもなんで私?」
「知ってるよ。ずっとみてたもん。」
怖いと思った。
まず異性なのになんでみてるわけ?
警察に連絡、。
「警察に連絡なんてしないの。」
「え」
「いいから色、見てみたい?」
「まぁ」
「じゃぁ、僕が見せてあげるよ」
「そんなことできるわけないじゃないですか」
「できるよ。」
「え、」
「まずは僕とお友達になって!ね?」
彼はそう言って笑う。
笑顔まで似ている。
でもいきなり友達だなんて、。
「友達、うぅん、大親友になったら色を見せてあげる!そう約束する!」
もし、嘘だった場合、。
「でも今無理やり決めなくてもいいよ。」
「これから僕が見せていくから。」
「行動でね」
そうしようかな、。
「、そうします。」
それから、彼は私に毎日話しかけてきた。
私は次第に彼と話すたび、面白い、楽しいと感じるようになった。
ただ
周りの生徒から、彼のことは見えていないらしい。
また変な病気になったのか。
そう考えた。
「そんなの気にしなくていいよ。今を楽しんじゃえ!」
彼はいつもポジティブなことを言ってくる。
まるでネガティブになった時に考える私の思考と一緒。
何から何まで似ている。
そう思った。
そうして、私と彼が話すようになってから一年が経ち始めた。
私は今だに色が見えない。
やはり嘘だったのか。
最初から信じなければよかった。
そう考えていたとき。
「僕と仲良くしてくれてありがとう!」
「あ、いや、全然」
「お約束通り、色を見せてあげないとね。」
本当に見せてくれるの、?
期待と心配が混ざり合ってよくわからない感情になった。
「あ、あそこの桜の前に立って!」
「あ、うん」
そして、桜の前に立つ。
すると彼は言った。
「僕が色を見せられるのはほんの少しだけ」
「3分くらいかな。」
3分見れるだけで私は満足だ。
そう思って、ゆっくりと頷いた。
「ありがと」
私の考えていることがわかったのか、そういった。
「じゃぁいくよー」
そう言った瞬間、視界が白くなった。
目を開くと、違う世界が広がっていた。
全てが、モノクロじゃない。
色、?というものがついている。
これまでにない世界だった。
私は思いっきりその世界を満喫した。
この時間はあっというまだった。
元の世界に戻ってきた時に彼は、
「僕、もう戻らなきゃ。」
「色は満喫できた?」
「うん!ありがとう。でも、戻るって?」
「僕はね、実在してないんだ。」
「僕は君の、」
そういった瞬間、彼は消えた。
でもその時、私の中に、何かが入ったような気がした。
その瞬間、私は全てを理解できたような気がした。
「そっか、君の正体、。」
「なぁんだ。そういうことかw」
私の目に何かが込みあげてきた。
弦琶さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2023年9月23日みんなの答え:2件
私はそれが普通だと思って生きてきた。
でも、それが違うと気づいたのは、高校に入学した時だった。
1人の生徒が、「あの桜綺麗だねー!ピンク色だあ!」
ピンク?
ピンクとはなんだろう。
私には黒色。
あの人はピンク。
私はおかしいと思い家に着くとすぐに聞いた。
「お母さん、ピンク色って何?」
そう聞くと、お母さんは驚いた顔でこっちを見てきた
「そうね」
そう呟いた。
「あなたはね、色が全てモノクロに見える病気なのよ。」
詳しことを言うと、生まれつき全てがモノクロに見える病気。
この病気は治らない難病だと言う。
私の世界に色はないらしい。
私は異常体質ということだ。
それから、私の生活は180°変わった。
色が見えないということは、みんなからは当たり前に見えているものが
私には見えていないのだ。
そう思うと悲しくなってきた。
色を見てみたい。
昨日言っていたピンクを見てみたい。
でも、そんな願いは叶わない。
ある日、いつも通り学校に行くと
私と同い年くらいの男の子がいた。
私は、その子の顔を見てハッとした。
まるで、その子の顔が私にそっくりだったからだ。
でも性別は違う。
それにそういう人は世の中にたくさんいる。
私は無視して前を通り過ぎて行こうかと思ったが、
話しかけてきた。
「ねぇ」
私は足を止めて返事をした。
「なんですか?」
「君さ、色が見えない病気なんでしょ?」
「はいそうですけど」
「色、みたいと思う?」
「ていうかなんで私の病気のこと知ってるんですか?しかもなんで私?」
「知ってるよ。ずっとみてたもん。」
怖いと思った。
まず異性なのになんでみてるわけ?
警察に連絡、。
「警察に連絡なんてしないの。」
「え」
「いいから色、見てみたい?」
「まぁ」
「じゃぁ、僕が見せてあげるよ」
「そんなことできるわけないじゃないですか」
「できるよ。」
「え、」
「まずは僕とお友達になって!ね?」
彼はそう言って笑う。
笑顔まで似ている。
でもいきなり友達だなんて、。
「友達、うぅん、大親友になったら色を見せてあげる!そう約束する!」
もし、嘘だった場合、。
「でも今無理やり決めなくてもいいよ。」
「これから僕が見せていくから。」
「行動でね」
そうしようかな、。
「、そうします。」
それから、彼は私に毎日話しかけてきた。
私は次第に彼と話すたび、面白い、楽しいと感じるようになった。
ただ
周りの生徒から、彼のことは見えていないらしい。
また変な病気になったのか。
そう考えた。
「そんなの気にしなくていいよ。今を楽しんじゃえ!」
彼はいつもポジティブなことを言ってくる。
まるでネガティブになった時に考える私の思考と一緒。
何から何まで似ている。
そう思った。
そうして、私と彼が話すようになってから一年が経ち始めた。
私は今だに色が見えない。
やはり嘘だったのか。
最初から信じなければよかった。
そう考えていたとき。
「僕と仲良くしてくれてありがとう!」
「あ、いや、全然」
「お約束通り、色を見せてあげないとね。」
本当に見せてくれるの、?
期待と心配が混ざり合ってよくわからない感情になった。
「あ、あそこの桜の前に立って!」
「あ、うん」
そして、桜の前に立つ。
すると彼は言った。
「僕が色を見せられるのはほんの少しだけ」
「3分くらいかな。」
3分見れるだけで私は満足だ。
そう思って、ゆっくりと頷いた。
「ありがと」
私の考えていることがわかったのか、そういった。
「じゃぁいくよー」
そう言った瞬間、視界が白くなった。
目を開くと、違う世界が広がっていた。
全てが、モノクロじゃない。
色、?というものがついている。
これまでにない世界だった。
私は思いっきりその世界を満喫した。
この時間はあっというまだった。
元の世界に戻ってきた時に彼は、
「僕、もう戻らなきゃ。」
「色は満喫できた?」
「うん!ありがとう。でも、戻るって?」
「僕はね、実在してないんだ。」
「僕は君の、」
そういった瞬間、彼は消えた。
でもその時、私の中に、何かが入ったような気がした。
その瞬間、私は全てを理解できたような気がした。
「そっか、君の正体、。」
「なぁんだ。そういうことかw」
私の目に何かが込みあげてきた。
弦琶さん(神奈川・12さい)からの相談
とうこう日:2023年9月23日みんなの答え:2件
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すごく感動した──! どーも(`。・ω・。)元紗蘭の花凜だよっ*。ヾ(。>v<。)ノ゙*。
よろしくねっo(。・ω・。)o
*本題*
すごく感動した──!
おつかりん(`・ω・´)ゞ 花凜さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月19日 -
感動しました!!(´;ω;`)ウッ… おはこんばんにちは鳴子ですと見せかけて改名しました!!
七花です!!し・ち・か!!
行きますね?いやいや、
押して参る!!
うわああああああああああ((うるせぇ
感動しました!!感動的ですね!!((語彙力、サヨナラ。
( ´Д`)ノ~バイバイ!
七花(元鳴子#個性スタンガン)さん(熊本・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月18日
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