私にとっての1番
孤野谷 狼菜(このや ろうな)私は、いつも1番。
それは、テストの点数。運動音痴でも、コミュ障でも、ぼっちでも、これだけは1番だった。
そう、『だった』んだ、、、あの子が来るまでは。
あの子は急に転校してきた。星野 良妃(ほしの らき)キラキラしてる子で、すぐに人気者になっていった。
あの子は、運動も勉強も人間関係も完璧だった。
私はすぐに追い抜かされた。いつも1番だったのに、2番になった。
悔しかったから、もっともっと勉強した。
でも、毎回勝てなかった。
すべて勉強になにもかもを注いできた2番の私と、全部完璧で、キラキラしてる1番のあの子。
私も、運動ができて、可愛くて、友達も多かったら楽しかっただろうに。
両親も、全然褒めてくれない。
そのくせ、2番になったら責め立てて。理不尽だ。
気持ち悪い、、、。
全部、吐き出してしまえたらいいのに、プレッシャーも、孤独も、疲れも何もかも。
気分転換に外に出た。
誰もいない静かな公園。シンとしている空気が心地よい。
緑の下のベンチに座って、読書を始めた。
それから、数十分たったくらいだろうか。
あの子がいた。
友達と楽しく遊びに来たんだろう。
、、、私とは全然違う世界。あの子はそこにいる。
あの子を見ていたら、急にこっちを向いて、声をかけてきた。
良「狼菜ちゃんだ!やっほー!」
狼「ぁ、ぇと、星野さん、こんにちは。遊びに来たの?」
良「うん!でも、まだみんな来てないんだー。」
狼「そっか、待ち合わせ中なんだね。」
良「そ、だから、その間は狼菜ちゃんとお喋りタイム!」
やっぱり、キラキラしてるなぁー。眩しいや。
太陽みたいに明るくて、星みたいにキラキラしてて。人気者になるのも納得だ。
良「そういえば、狼菜ちゃん、どうして公園に来てたの?」
狼「私?私はちょっと気分転換に本を読みに来たの。」
良「読書かー、その本面白い?」
狼「うん、とっても面白いよ、主人公の、、、」
良「うんうん、、、」
さりげない会話だけど、私にとってはとっても楽しい時間。
コミュ力が高いあの子は、聞くのも上手だった。
狼「あ、私ばっかり喋ってた、ごめんね。」
良「ううん、それより、もっと本のお話聞きたい!」
その後はずっと話してた。
にしても、あの子の友達、全然来ない。
狼「、、、友達はいいの?」
良「え?あ、そういえば全然来ないなー。話すの楽しくて忘れちゃってた。」
といっても、時すでに遅し。時計はもう午後の4時30分を指している。
これじゃ、会えたとしても、もう遊べないだろう。
狼「星野さん、ごめんね、、、お友達と遊ぶ約束してたんだよね?」
良「いやいや、僕もつい楽しくって。狼菜ちゃんのせいじゃないよ。」
狼「、、、ほんとにごめん。」
良「ほんとにいいって、、、。あ、それならさ、」
あの子は急に何かを思いついたかのような顔をして、私に言った。
狼「?」
良「僕のこと、良妃って呼んでくれない?」
狼「は、はい!えっと、ら、良妃、、くん」
良「うん!ありがとう!どうせなら送っていこっか。」
狼「え、いいの?じゃあ、お願いしてもいいかな?」
良「うん、りょーかい!」
良妃くんと一緒に私の家に帰っていった。
家についたのはだいたい5時くらい。
ぎりぎり門限を守ることができた。
なのに、玄関を開けた瞬間、人影が見えて、、、
父「こんな遅くまで何やってたんだ!」
狼「、、、ごめんなさい。」
良「で、でも、今回は僕がお話しすぎたせいで、、、」
良妃くんは、私のことをかばってくれる。だけど、
父「それでもだ。だいだい、どうして外出する必要があった?」
どっかの誰かさんから、理不尽ばっか言われたストレス発散です。
狼「気分転換に外で読書をしようと、、、」
父「いい加減にしろ!」
良「、、、そっちこそいい加減にしてください。」
父「!?」
良「あなたが勉強っていうから、狼菜さん遊ぶ間も無く勉強してるんです!」
その後、良妃くんは、父を黙らせてくれた。
良妃くんは、とってもかっこよくて、優しい。
そして、同じくらいの時間帯に、二人、あの公園で話すようになった。
良妃くんは、私にとって、1番かっこよくて、優しくて、キラキラした人。
それにしても、良妃くんに会うときだけ、顔が赤くなってしまうのはどうしてだろう?
私にとっての1番-end-
〈友人裏話〉
良妃の待ち合わせしていた友達達は、良妃が狼菜と話しているところを見たとき、
『なんかいい感じじゃね?邪魔するのはちょっと悪くね?』
と共通認識を持ち、そのまま帰っていったとか。
良妃の様子を見たら、友人達は察して、よく良妃と狼菜を二人きりにするようになったとか、、、 ほっしーさん(福岡・13さい)からの相談
とうこう日:2023年9月30日みんなの答え:3件
それは、テストの点数。運動音痴でも、コミュ障でも、ぼっちでも、これだけは1番だった。
そう、『だった』んだ、、、あの子が来るまでは。
あの子は急に転校してきた。星野 良妃(ほしの らき)キラキラしてる子で、すぐに人気者になっていった。
あの子は、運動も勉強も人間関係も完璧だった。
私はすぐに追い抜かされた。いつも1番だったのに、2番になった。
悔しかったから、もっともっと勉強した。
でも、毎回勝てなかった。
すべて勉強になにもかもを注いできた2番の私と、全部完璧で、キラキラしてる1番のあの子。
私も、運動ができて、可愛くて、友達も多かったら楽しかっただろうに。
両親も、全然褒めてくれない。
そのくせ、2番になったら責め立てて。理不尽だ。
気持ち悪い、、、。
全部、吐き出してしまえたらいいのに、プレッシャーも、孤独も、疲れも何もかも。
気分転換に外に出た。
誰もいない静かな公園。シンとしている空気が心地よい。
緑の下のベンチに座って、読書を始めた。
それから、数十分たったくらいだろうか。
あの子がいた。
友達と楽しく遊びに来たんだろう。
、、、私とは全然違う世界。あの子はそこにいる。
あの子を見ていたら、急にこっちを向いて、声をかけてきた。
良「狼菜ちゃんだ!やっほー!」
狼「ぁ、ぇと、星野さん、こんにちは。遊びに来たの?」
良「うん!でも、まだみんな来てないんだー。」
狼「そっか、待ち合わせ中なんだね。」
良「そ、だから、その間は狼菜ちゃんとお喋りタイム!」
やっぱり、キラキラしてるなぁー。眩しいや。
太陽みたいに明るくて、星みたいにキラキラしてて。人気者になるのも納得だ。
良「そういえば、狼菜ちゃん、どうして公園に来てたの?」
狼「私?私はちょっと気分転換に本を読みに来たの。」
良「読書かー、その本面白い?」
狼「うん、とっても面白いよ、主人公の、、、」
良「うんうん、、、」
さりげない会話だけど、私にとってはとっても楽しい時間。
コミュ力が高いあの子は、聞くのも上手だった。
狼「あ、私ばっかり喋ってた、ごめんね。」
良「ううん、それより、もっと本のお話聞きたい!」
その後はずっと話してた。
にしても、あの子の友達、全然来ない。
狼「、、、友達はいいの?」
良「え?あ、そういえば全然来ないなー。話すの楽しくて忘れちゃってた。」
といっても、時すでに遅し。時計はもう午後の4時30分を指している。
これじゃ、会えたとしても、もう遊べないだろう。
狼「星野さん、ごめんね、、、お友達と遊ぶ約束してたんだよね?」
良「いやいや、僕もつい楽しくって。狼菜ちゃんのせいじゃないよ。」
狼「、、、ほんとにごめん。」
良「ほんとにいいって、、、。あ、それならさ、」
あの子は急に何かを思いついたかのような顔をして、私に言った。
狼「?」
良「僕のこと、良妃って呼んでくれない?」
狼「は、はい!えっと、ら、良妃、、くん」
良「うん!ありがとう!どうせなら送っていこっか。」
狼「え、いいの?じゃあ、お願いしてもいいかな?」
良「うん、りょーかい!」
良妃くんと一緒に私の家に帰っていった。
家についたのはだいたい5時くらい。
ぎりぎり門限を守ることができた。
なのに、玄関を開けた瞬間、人影が見えて、、、
父「こんな遅くまで何やってたんだ!」
狼「、、、ごめんなさい。」
良「で、でも、今回は僕がお話しすぎたせいで、、、」
良妃くんは、私のことをかばってくれる。だけど、
父「それでもだ。だいだい、どうして外出する必要があった?」
どっかの誰かさんから、理不尽ばっか言われたストレス発散です。
狼「気分転換に外で読書をしようと、、、」
父「いい加減にしろ!」
良「、、、そっちこそいい加減にしてください。」
父「!?」
良「あなたが勉強っていうから、狼菜さん遊ぶ間も無く勉強してるんです!」
その後、良妃くんは、父を黙らせてくれた。
良妃くんは、とってもかっこよくて、優しい。
そして、同じくらいの時間帯に、二人、あの公園で話すようになった。
良妃くんは、私にとって、1番かっこよくて、優しくて、キラキラした人。
それにしても、良妃くんに会うときだけ、顔が赤くなってしまうのはどうしてだろう?
私にとっての1番-end-
〈友人裏話〉
良妃の待ち合わせしていた友達達は、良妃が狼菜と話しているところを見たとき、
『なんかいい感じじゃね?邪魔するのはちょっと悪くね?』
と共通認識を持ち、そのまま帰っていったとか。
良妃の様子を見たら、友人達は察して、よく良妃と狼菜を二人きりにするようになったとか、、、 ほっしーさん(福岡・13さい)からの相談
とうこう日:2023年9月30日みんなの答え:3件
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最後恋してる…! どーもっ!えむだよぉ♪
キズなん回答ちょくちょくするようになってきました-っパチパチ
・本題・
最後恋してんじゃんっ!
この2人の恋応援したいなぁ
まったね~っ!(・@・)ノ えむさん(青森・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月28日 -
めちゃくちゃ凄い!! どーも(*`>v<)っ*.☆
愛暖だよっヾ(*。・ ω < 。*) ノ゙
*本題*
めちゃくちゃ凄い!!
アドバイスをするところがないくらい、完璧なんだけど!!
狼菜ちゃんの父親に対する良妃ちゃんの堂々とした態度や言葉がすごく感動的──。
キズなん民のみんなにパワーを注入ヾ(@⌒ー⌒@)ノ 愛暖*あのん*#元花凜#改名した!さん(岐阜・12さい)からの答え
とうこう日:2023年11月26日 -
良妃くん、かっこいい~! こんちゃ!マンゴーです!
{感想}めちゃくちゃ良かったです!父親に対して、堂々している良妃くんがかっこいい!!この2人がどうなるか気になります!(あと、良妃くんの友人がやさしい…) マンゴーさん(熊本・11さい)からの答え
とうこう日:2023年11月26日
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