初投稿『戦場の空模様』
「今日、珍しい流星群が見れるんだって!」
Auriga meteor shower。日本語で「ぎょしゃ座流星群」だ。2054年に観測されたっきり一度も出てこない。
丁度去年に2500年に到達したため今は2501年だ。
昔言われていた近未来な時代。今はそれの真っ只中。情報通信技術も発達し、宇宙とのやり取りも盛んになった。
だが。
第七次世界大戦。非核三原則の憲法改正。領地問題。そして日本での被害者は約四万七千人。
つまり________。
今世界は戦争中。日本は味方の国に裏切られて窮地に陥っている。
そんな中、だ。
流星群が見れるというニュースがあった。情報通信技術は発達しているため、たったの一日で世界に広まった。三日後の午前二時。丁度敵の国と日本が戦争をするとき。____ただ一人。光を胸に持つものがいた。
「流星群が終わったらさ…きっと日本も終わってるよね。」
「……ちゃん。弱音はいらない。」
彼女は那由多(なゆた)。家族を失った私と立場が似ている。そんな彼女は私の唯一の親友だ。
「今日の英語の授業も頑張るかー」
今日もまたいつ死ぬかわからないで生きている。
三日後の午前0時、私と那由多も戦争へ行くことになった。死ぬときは一緒に、だ。
早速敵軍は核爆弾で攻撃してきた。私はめげずに銃で攻撃し始める。嫌だ。こんなことしたくない。でも那由多と平穏な日々を過ごすためなら____。だが段々敵軍の強さに日本軍は押し倒されていった。
岩の陰に身を潜め、次の指示を待つ。火薬と血が混ざった臭いで咳き込む。目も眩み、今にも倒れそうだ。するとぼろぼろの那由多がこっちにやってきた。
「那由多!大丈…」
パァン!
銃声の音が頭に痛い程響く。真っ赤な血。虚ろな目。崩れる身。
そう。親友はたったの一撃で即死したのだ。一番大切な那由多の死はあまりにも呆気なかった。
突然こんな戦場の中の夜空に、ただ一つの光が見えた。
「もしかして…」
また一つ、また二つ、とどんどん流れてくる。まるで私が失ってきた大切な命のように沢山流れてきた。
「もう…嫌だよ…。無駄な争いなんて、したくない…。」
しょっぱくてちょっぴり甘い、涙の味。いつの間にか目尻から溢れだしていた。こんな私の考えなんて通用するわけない。それでも、希望はあるから。それでも、生きているから。それでも_____。
「Let's stop doing this “war”!」(この戦争はやめましょう!)
司令官を押し退けて、指示用マイクを奪った。英語の勉強がこんなところで役に立つとは。
「I think everyone thinks it's painful.Bat,This is a useless fight.」(みんな苦しいと考えているでしょう。でもこれは無駄な争いです。)
「お前、何をやっているんだ!」
「So,let's stop it!Your family is waiting for your return!」(だからもうやめましょう!あなたの家族はあなたの帰りを待っています!)
「おい、そんなことしても無駄だ!返せ!」
「please!」(お願いします!)
辺りが静かになった。敵軍も、日本軍も。ただ眩しいのは流星群だけ。
「おい、これはなんだ…?」
急に、拍手が巻き起こった。終わったのか。暖かくて、ぽかぽかする。だが、気を抜いた瞬間疲れがどっと出た。司令官はずっと戸惑ったままだ。
「君……名前は?」
「名乗るほどのもんじゃないですが…徳川衣都葉というものです。」
私は最後の涙を流しながら言った。那由多をなくしてしまったが、皆にとっての利益は大きい。でも、それ以上に大切な存在だった。
とくがわいつは。家康の子孫なのに、自分でも知らなかったらしい。
この存在は、世界大戦に幕を閉じさせた救世主として語り継がれたのだった。
《あとがき》
読んでくれてありがとうございました!短編小説初投稿ながらも頑張ったつもりです。アドバイスや感想など、宜しくお願いします! いろは///iroiro**さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2023年10月26日みんなの答え:5件
Auriga meteor shower。日本語で「ぎょしゃ座流星群」だ。2054年に観測されたっきり一度も出てこない。
丁度去年に2500年に到達したため今は2501年だ。
昔言われていた近未来な時代。今はそれの真っ只中。情報通信技術も発達し、宇宙とのやり取りも盛んになった。
だが。
第七次世界大戦。非核三原則の憲法改正。領地問題。そして日本での被害者は約四万七千人。
つまり________。
今世界は戦争中。日本は味方の国に裏切られて窮地に陥っている。
そんな中、だ。
流星群が見れるというニュースがあった。情報通信技術は発達しているため、たったの一日で世界に広まった。三日後の午前二時。丁度敵の国と日本が戦争をするとき。____ただ一人。光を胸に持つものがいた。
「流星群が終わったらさ…きっと日本も終わってるよね。」
「……ちゃん。弱音はいらない。」
彼女は那由多(なゆた)。家族を失った私と立場が似ている。そんな彼女は私の唯一の親友だ。
「今日の英語の授業も頑張るかー」
今日もまたいつ死ぬかわからないで生きている。
三日後の午前0時、私と那由多も戦争へ行くことになった。死ぬときは一緒に、だ。
早速敵軍は核爆弾で攻撃してきた。私はめげずに銃で攻撃し始める。嫌だ。こんなことしたくない。でも那由多と平穏な日々を過ごすためなら____。だが段々敵軍の強さに日本軍は押し倒されていった。
岩の陰に身を潜め、次の指示を待つ。火薬と血が混ざった臭いで咳き込む。目も眩み、今にも倒れそうだ。するとぼろぼろの那由多がこっちにやってきた。
「那由多!大丈…」
パァン!
銃声の音が頭に痛い程響く。真っ赤な血。虚ろな目。崩れる身。
そう。親友はたったの一撃で即死したのだ。一番大切な那由多の死はあまりにも呆気なかった。
突然こんな戦場の中の夜空に、ただ一つの光が見えた。
「もしかして…」
また一つ、また二つ、とどんどん流れてくる。まるで私が失ってきた大切な命のように沢山流れてきた。
「もう…嫌だよ…。無駄な争いなんて、したくない…。」
しょっぱくてちょっぴり甘い、涙の味。いつの間にか目尻から溢れだしていた。こんな私の考えなんて通用するわけない。それでも、希望はあるから。それでも、生きているから。それでも_____。
「Let's stop doing this “war”!」(この戦争はやめましょう!)
司令官を押し退けて、指示用マイクを奪った。英語の勉強がこんなところで役に立つとは。
「I think everyone thinks it's painful.Bat,This is a useless fight.」(みんな苦しいと考えているでしょう。でもこれは無駄な争いです。)
「お前、何をやっているんだ!」
「So,let's stop it!Your family is waiting for your return!」(だからもうやめましょう!あなたの家族はあなたの帰りを待っています!)
「おい、そんなことしても無駄だ!返せ!」
「please!」(お願いします!)
辺りが静かになった。敵軍も、日本軍も。ただ眩しいのは流星群だけ。
「おい、これはなんだ…?」
急に、拍手が巻き起こった。終わったのか。暖かくて、ぽかぽかする。だが、気を抜いた瞬間疲れがどっと出た。司令官はずっと戸惑ったままだ。
「君……名前は?」
「名乗るほどのもんじゃないですが…徳川衣都葉というものです。」
私は最後の涙を流しながら言った。那由多をなくしてしまったが、皆にとっての利益は大きい。でも、それ以上に大切な存在だった。
とくがわいつは。家康の子孫なのに、自分でも知らなかったらしい。
この存在は、世界大戦に幕を閉じさせた救世主として語り継がれたのだった。
《あとがき》
読んでくれてありがとうございました!短編小説初投稿ながらも頑張ったつもりです。アドバイスや感想など、宜しくお願いします! いろは///iroiro**さん(選択なし・12さい)からの相談
とうこう日:2023年10月26日みんなの答え:5件
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すっごぉい! こんにちは!+*志帆*+だお!
戦争..考えさせられますね...
今、ウクライナとロシアが戦争してますが、1曰でもはやく終わるといいですね・・・
1曰でもはやく終わりますように・・・
私の将来の夢は、戦争の苦しさ、辛さ、平和だとどれだけ幸せかを世界に伝えるのが私の夢です...
小説上手ですね、これからもがんばってください。 +*志帆*+さん(山口・11さい)からの答え
とうこう日:2024年12月19日 -
なっなんか… すっすごい!なんか感動もするけど言葉に表せないぐらい圧倒された!それにすごくお話の意味がわかりやすい!私は何か話していると何を言いたいのか意味がわからない…と言われることが多かったからいろはさんが羨ましい…とっとにかくすごすぎ! Risa{^^#%*+]さん(選択なし・11さい)からの答え
とうこう日:2024年1月10日 -
すごく感動しました すごく感動しました!
とくに、友達を失っても頑張って生きて、戦争をやめるように司令官の席を奪ってまで、言っている場面が好きです。(語彙力なくてすみません)
...........................................................................
応援しています。頑張ってください!^^ あおりんさん(東京・11さい)からの答え
とうこう日:2024年1月8日 -
すごい…感動した! とっても感動しました!
これからも頑張ってください! 天乃胡伯さん(東京・12さい)からの答え
とうこう日:2024年1月6日 -
凄い、、感動した! こんにちはパシフです。
読ませていただきましたが本当に凄いですね!
なんか戦争の辛さとかが一文字一文字伝わってくる感じがします!
那由多ちゃんの死は無駄じゃない.ってなんか感動しました!!
しかも主人公が徳川家の子って言う細かい所まで凄い!
これで初投稿は本当にすごいと思います!!
これからの投稿も楽しみにしております! パシフさん(埼玉・12さい)からの答え
とうこう日:2024年1月6日
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