一番星が輝く理由
人を信じる事って、とても怖い。
誰かと一生一緒にいるなんて出来るはずがない。そう思っていたのに。
「おはよー」
「おはよう、舞輝!」
朝一番で声をかけて来たのは、小学校から親友の明日葉舞輝。そして、私は森泉中学2年の満島ひかる。
「やっほー」
そして、幼馴染の大竹翔琉。
私の世界はこの3人とその他で回っていた。
深い関係なんていらない。2人が一緒にいてくれたらそれで、良かったのに。
その日の放課後、3人で下校していると、舞輝が話があると言った。
「あのね、私と翔琉、付き合うことに
なったの。」
そう頬を赤らめて伝えた、舞輝はとても可愛かった。
(え、いきなり何で…。)
今日の朝も昼も2人ともいつも通りで何も変わらなかったのに、今は恋人繋ぎをして見つめ合っている。
「そうなんだ!良かったね。」
そう口にした途端、胸に穴が空いたように苦しくなった。いつまでも3人一緒だったと思っていたのに、“いつまでも”が崩れた。
「じゃあ、明日からは2人で登校しなよ。
私は1人でいけるし!」
本当は嫌だったのに。
残していかないで。 1人にしないで。
ほら、いつまでもなんてあり得ないんだよ。
次の日教室に行くと、1枚の封筒が机の上に置いてあった。
《昼休み、屋上に来てください。
神木大我》
神木大我、って5組のイケメンだって舞輝が言ってたような…?
昼休み、私は屋上に行った。
すると、神木くんが立っていた。
「満島ひかるさん、ひかるさんの笑顔が好きです。俺と付き合ってください。」
なんと、単刀直入な告白なのだろう。
私は迷った。ここで"はい"と返事をしたら、また舞輝や翔琉と一緒に遊べるだろうか。
今度はダブルデートという形になるのかな。
そんな風に考えていると、神木くんはしょんぼりとしていた。
「やっぱり、知らない人からいきなり告白されるなんて、気持ち悪いですよね…」
そんな事を言い出すから私は渋々告白を受け入れた。すると彼は、機嫌が直りとても喜び、抱きついて来た。初めての感覚だった。
暖かくて大きな体。私のへこんでいた心も少し落ち着いたような感覚だった。
神木くんと付き合い始めて1週間。
私は少しずつ彼のことを知っていき、惹かれ始めた。嬉しかった、と共に怖かった。
大切だと思うものは、必ずなんらかの形で失うから。
あの日もそうだった。
父が不倫をして、離婚した日。
私は猛反対をした。寂しかった。いつまでも一緒だと思っていたから。しかし、父は出て行った。
その日を境に母は、酒にやさぐれて、病気で一年後亡くなった。
その日から私は1人。
誰も信じられない日々が続いた。
「いつまでも一緒だよ」
そういった、父はもういない。
「ひかるが一番大切」
そういった母もいない。
でも、私には舞輝と翔琉がいる。
だから、寂しくないと思っていたのに、その2人ももう違う世界にいるようだった。
けれど、そんなある日君が現れた。
少し照れたような笑顔で好きと、私に言った人。とても眩しかった。私自身大切な人が出来て、嬉しかった。
後日、神木くんにこの話をすると、彼はあの日のような笑顔で、私の全てを受け入れてくれた。
「話してくれて、ありがとう。誰かを
信じて良いんだよ。俺は、ずっとひかると”一緒”にいたい。」
私にもそう言ってくれる人がいた。
世界で一番大切だと思った。
「私も、大我くんが好き。絶対に離れないでね。」
私の好きな人は一番星のように眩しい人。
これからもその光で私を照らしてね。
アサヒさん(栃木・13さい)からの相談
とうこう日:2023年10月28日みんなの答え:1件
誰かと一生一緒にいるなんて出来るはずがない。そう思っていたのに。
「おはよー」
「おはよう、舞輝!」
朝一番で声をかけて来たのは、小学校から親友の明日葉舞輝。そして、私は森泉中学2年の満島ひかる。
「やっほー」
そして、幼馴染の大竹翔琉。
私の世界はこの3人とその他で回っていた。
深い関係なんていらない。2人が一緒にいてくれたらそれで、良かったのに。
その日の放課後、3人で下校していると、舞輝が話があると言った。
「あのね、私と翔琉、付き合うことに
なったの。」
そう頬を赤らめて伝えた、舞輝はとても可愛かった。
(え、いきなり何で…。)
今日の朝も昼も2人ともいつも通りで何も変わらなかったのに、今は恋人繋ぎをして見つめ合っている。
「そうなんだ!良かったね。」
そう口にした途端、胸に穴が空いたように苦しくなった。いつまでも3人一緒だったと思っていたのに、“いつまでも”が崩れた。
「じゃあ、明日からは2人で登校しなよ。
私は1人でいけるし!」
本当は嫌だったのに。
残していかないで。 1人にしないで。
ほら、いつまでもなんてあり得ないんだよ。
次の日教室に行くと、1枚の封筒が机の上に置いてあった。
《昼休み、屋上に来てください。
神木大我》
神木大我、って5組のイケメンだって舞輝が言ってたような…?
昼休み、私は屋上に行った。
すると、神木くんが立っていた。
「満島ひかるさん、ひかるさんの笑顔が好きです。俺と付き合ってください。」
なんと、単刀直入な告白なのだろう。
私は迷った。ここで"はい"と返事をしたら、また舞輝や翔琉と一緒に遊べるだろうか。
今度はダブルデートという形になるのかな。
そんな風に考えていると、神木くんはしょんぼりとしていた。
「やっぱり、知らない人からいきなり告白されるなんて、気持ち悪いですよね…」
そんな事を言い出すから私は渋々告白を受け入れた。すると彼は、機嫌が直りとても喜び、抱きついて来た。初めての感覚だった。
暖かくて大きな体。私のへこんでいた心も少し落ち着いたような感覚だった。
神木くんと付き合い始めて1週間。
私は少しずつ彼のことを知っていき、惹かれ始めた。嬉しかった、と共に怖かった。
大切だと思うものは、必ずなんらかの形で失うから。
あの日もそうだった。
父が不倫をして、離婚した日。
私は猛反対をした。寂しかった。いつまでも一緒だと思っていたから。しかし、父は出て行った。
その日を境に母は、酒にやさぐれて、病気で一年後亡くなった。
その日から私は1人。
誰も信じられない日々が続いた。
「いつまでも一緒だよ」
そういった、父はもういない。
「ひかるが一番大切」
そういった母もいない。
でも、私には舞輝と翔琉がいる。
だから、寂しくないと思っていたのに、その2人ももう違う世界にいるようだった。
けれど、そんなある日君が現れた。
少し照れたような笑顔で好きと、私に言った人。とても眩しかった。私自身大切な人が出来て、嬉しかった。
後日、神木くんにこの話をすると、彼はあの日のような笑顔で、私の全てを受け入れてくれた。
「話してくれて、ありがとう。誰かを
信じて良いんだよ。俺は、ずっとひかると”一緒”にいたい。」
私にもそう言ってくれる人がいた。
世界で一番大切だと思った。
「私も、大我くんが好き。絶対に離れないでね。」
私の好きな人は一番星のように眩しい人。
これからもその光で私を照らしてね。
アサヒさん(栃木・13さい)からの相談
とうこう日:2023年10月28日みんなの答え:1件
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面白い!! 長いお話だけど面白かったよ!うちも離婚して別々でくらしてるんだけど同情できた! りあさん(広島・10さい)からの答え
とうこう日:2024年1月8日
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