また未来の世界で。
「ごめんね」
目が覚めるとそこは自分のベットの上だった。
「夢か…。」
何度この夢を見たのだろうか。
莉奈(りな)が死んでから今日で一カ月がたった。
俺、綺羅(きら)は、彼女が死んでから学校にも行かず自分の部屋に引きこもっている。
この姿を莉奈が見たらきっと呆れるだろうな。
俺は7年間、彼女のことが好きだった。というか今も好きだ。
教室の隅で一人でいたとき、話しかけてくれたのは莉奈だった。
そして俺にたくさんの友達をくれた。
顔も声も性格もすべてが大好きだった。
もう一度彼女に会えたなら、思いを伝えたい。
もう一度彼女に会えたなら…
そう思いながら俺はもう一度眠りについた。
「起きて。起きて!」
声が聞こえて俺は目を覚ました。
「あ、起きた!もう、何回も起こしたんだからね!」
「…は?」
目の前にはもういないはずの莉奈がいた。
「は?え?どうゆうこと?」
「ふふっwすごい動揺してるじゃん。」
「なんで莉奈がここにいるの。」
「ここは死後の世界。多分綺羅くんは迷い込んじゃったんだと思う。」
「はあ。」
よくわからないけど、莉奈に会えて安心している。
そこから俺らはたくさんいろんな話をした。
ふいに沈黙が訪れたときに莉奈が口を動かした。
「というか、私がいなくなってから綺羅くん家に引きこもりすぎ!」
「え!?なんで知って..空から見えるのか。」
「そうだよ。」
「まじか。なんで見てたの?」
「だって、綺羅くんのことが好きだから。(小声)」
「え?」
空耳が聞こえた気がした。
「今なんて?」
「だから、好きなんだって!ずっと伝えたかった。死ぬ前から、ずっと。」
俺の口から、言おうとしていたことが莉奈の口から言われている。
「まって。俺のことが好きなの?」
「そうだよ..!」
「まじかああ!先言われたなあ。」
「え?」
「俺も、す、好きだ。」
口が勝手に動く。
「ずっと伝えたかった。初めて会った時から、今の瞬間までずっと大好きです。」
「…。ほんとに?」
「うん。」
「ほんとにほんと?」
「そうだよ。」
莉奈は恥ずかしそうに下を向く。
「付き合いたかったなあ。」
「付き合おうよ。」
「無理だよ。だって私死んじゃったんだもん。死ななきゃよかった。」
彼女の目から涙が溢れていた。
「…。じゃあ、それぞれ約束しよう。俺が死ぬまでそれが守れたら付き合おう。」
「え?」
「俺からのお願いは、天国で幸せになること。
ほら、次は莉奈のお願いの番だよ。」
俺からのむちゃぶりに彼女は驚きながら考える。
「二つでもいい?」
「もちろんいいよ。」
「じゃあ一つ目、学校に行ってみんなと幸せになること。」
「うん。」
「二つ目、私のこと、忘れないでね…。」
「うん。忘れないよ。忘れるわけないよ。」
「ありがとう…!」
だんだん莉奈の体が透けてきた。
「莉奈っ!?」
「あ。そろそろお別れみたいだね。綺羅くん。」
「なに?」
「幸せになってね!」
「!うん!」
「じゃあまたね。」
「…また、ね…!莉奈!元気でいろよ。」
「うん!」
そう言って彼女は消えていった。
俺は今までにないくらいたくさん泣いた。
目が覚めると、自分の部屋にいた。
「また夢かよ。」
そう思った。ふと自分の机を見ると一枚紙が置いてあった。
「?なんだこれ?」
その紙には見覚えのある字で手紙が書かれていた。
綺羅くんへ
幸せになってね。絶対だよ!!
あと学校も行ってね!
じゃあまた未来の世界で会おうね!
莉奈より
「夢じゃ、無かった…」
気が付くと俺の目には涙がたまっていた。
莉奈が夢じゃないと教えてくれた。
「ありがとう。莉奈..!」
また未来の世界で。
―――あとがき―――
最後まで読んでくださりありがとうございました!
初めまして。はーむくーへんといいます!
これが初めての作品となります。
もし誤字脱字、日本語がおかしなところがあっても見逃してください!
たくさん考えた、と言いたいところなんですが、急に思いつきましたw
この作品は本当の5分クオリティです!
なのにこんなにも長くなって自分自身すごく驚いています。
長くなってしまってすみません!
こんな作品ですがコメントをくださると嬉しいです!
もしコメントが来たら泣いて喜びます!
改めてこの「また未来の世界で。」を読んでくださり、ありがとうございました! はーむくーへんさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2023年10月28日みんなの答え:1件
目が覚めるとそこは自分のベットの上だった。
「夢か…。」
何度この夢を見たのだろうか。
莉奈(りな)が死んでから今日で一カ月がたった。
俺、綺羅(きら)は、彼女が死んでから学校にも行かず自分の部屋に引きこもっている。
この姿を莉奈が見たらきっと呆れるだろうな。
俺は7年間、彼女のことが好きだった。というか今も好きだ。
教室の隅で一人でいたとき、話しかけてくれたのは莉奈だった。
そして俺にたくさんの友達をくれた。
顔も声も性格もすべてが大好きだった。
もう一度彼女に会えたなら、思いを伝えたい。
もう一度彼女に会えたなら…
そう思いながら俺はもう一度眠りについた。
「起きて。起きて!」
声が聞こえて俺は目を覚ました。
「あ、起きた!もう、何回も起こしたんだからね!」
「…は?」
目の前にはもういないはずの莉奈がいた。
「は?え?どうゆうこと?」
「ふふっwすごい動揺してるじゃん。」
「なんで莉奈がここにいるの。」
「ここは死後の世界。多分綺羅くんは迷い込んじゃったんだと思う。」
「はあ。」
よくわからないけど、莉奈に会えて安心している。
そこから俺らはたくさんいろんな話をした。
ふいに沈黙が訪れたときに莉奈が口を動かした。
「というか、私がいなくなってから綺羅くん家に引きこもりすぎ!」
「え!?なんで知って..空から見えるのか。」
「そうだよ。」
「まじか。なんで見てたの?」
「だって、綺羅くんのことが好きだから。(小声)」
「え?」
空耳が聞こえた気がした。
「今なんて?」
「だから、好きなんだって!ずっと伝えたかった。死ぬ前から、ずっと。」
俺の口から、言おうとしていたことが莉奈の口から言われている。
「まって。俺のことが好きなの?」
「そうだよ..!」
「まじかああ!先言われたなあ。」
「え?」
「俺も、す、好きだ。」
口が勝手に動く。
「ずっと伝えたかった。初めて会った時から、今の瞬間までずっと大好きです。」
「…。ほんとに?」
「うん。」
「ほんとにほんと?」
「そうだよ。」
莉奈は恥ずかしそうに下を向く。
「付き合いたかったなあ。」
「付き合おうよ。」
「無理だよ。だって私死んじゃったんだもん。死ななきゃよかった。」
彼女の目から涙が溢れていた。
「…。じゃあ、それぞれ約束しよう。俺が死ぬまでそれが守れたら付き合おう。」
「え?」
「俺からのお願いは、天国で幸せになること。
ほら、次は莉奈のお願いの番だよ。」
俺からのむちゃぶりに彼女は驚きながら考える。
「二つでもいい?」
「もちろんいいよ。」
「じゃあ一つ目、学校に行ってみんなと幸せになること。」
「うん。」
「二つ目、私のこと、忘れないでね…。」
「うん。忘れないよ。忘れるわけないよ。」
「ありがとう…!」
だんだん莉奈の体が透けてきた。
「莉奈っ!?」
「あ。そろそろお別れみたいだね。綺羅くん。」
「なに?」
「幸せになってね!」
「!うん!」
「じゃあまたね。」
「…また、ね…!莉奈!元気でいろよ。」
「うん!」
そう言って彼女は消えていった。
俺は今までにないくらいたくさん泣いた。
目が覚めると、自分の部屋にいた。
「また夢かよ。」
そう思った。ふと自分の机を見ると一枚紙が置いてあった。
「?なんだこれ?」
その紙には見覚えのある字で手紙が書かれていた。
綺羅くんへ
幸せになってね。絶対だよ!!
あと学校も行ってね!
じゃあまた未来の世界で会おうね!
莉奈より
「夢じゃ、無かった…」
気が付くと俺の目には涙がたまっていた。
莉奈が夢じゃないと教えてくれた。
「ありがとう。莉奈..!」
また未来の世界で。
―――あとがき―――
最後まで読んでくださりありがとうございました!
初めまして。はーむくーへんといいます!
これが初めての作品となります。
もし誤字脱字、日本語がおかしなところがあっても見逃してください!
たくさん考えた、と言いたいところなんですが、急に思いつきましたw
この作品は本当の5分クオリティです!
なのにこんなにも長くなって自分自身すごく驚いています。
長くなってしまってすみません!
こんな作品ですがコメントをくださると嬉しいです!
もしコメントが来たら泣いて喜びます!
改めてこの「また未来の世界で。」を読んでくださり、ありがとうございました! はーむくーへんさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2023年10月28日みんなの答え:1件
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5分でこのクオリティはすごすぎ(゚Д゚) こんるり〜^^瑠璃だよ〜(*・ω・)ノャァ
最近、短編小説読むのにはまってる!!!
よろしくぅ(*´∀`*)ノ
○。☆#”すたぁと”#☆。○
いやいや、5分でこのクオリティはすごすぎるって!
おどろき(゚Д゚)
世界観に入りすぎたかも〜
きらくんには幸せになってまた、莉奈さんに会って欲しいなぁ
続きが気になる〜
。#”終わり”#。
はーむくーへんさんこれからも頑張って下さいね!
ではばいるり〜^^(@^^)/~~~ 瑠璃#元よもち#るりさん(神奈川・12さい)からの答え
とうこう日:2024年1月9日
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