この学園のカミサマは…
「カミサマカミサマおいでください…と、唱えて…」と僕、長沢雫はぶつぶつと独り言を言いながら本をめくっていた。
この学園には、『カミサマ』がいる。
『カミサマ』この学園の時間、記憶、などを管理し、学園ができた当初からいて、生徒の願いを叶えてくれる。
僕はそんな『カミサマ』に、お願いをしようとしている。
「カミサマカミサマおいでください!!!」僕は大声でそう叫んだ。
しかしーー
カミサマは現れなかった。まぁそんなもんかと思って帰ろうとくるりと向きを変えたら
『呼んだ?』と白髪の少女に言われた。
「わぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっ!?!?!?」
『っっーーったくうるさいなぁ、呼んだと思ったらわぁぁっ!!かよ…』
「あ…あなたは?」
『え?あ、そっか。どーも。カミサマです!』
「え…え!?」もっと神様って髭が生えてた老人かと思ったのに!?
『老人かと思ったの?』
「い…いえそんな…」
『ふーん…ま、いっか。であなたのお願いは何?』
「え、えと僕の願いは…」
『へぇ、記憶変えたいんだ。』何でこの人言ってないのにわかんの!?
『何となーくわかるんだよねー。いーよ、叶えてあげる。その代わりに私とデートして!』
「はい?」
『本に書いてあるじゃん!代償が伴うって。』
「え?」
『いーから行くよ!』
はぁ…何なんだこの人…
ーーーーーーーーーーーー
僕の住んでいる街は海辺にある。そこそこ都市化が進んでいるため誰もたいていデートに海なんて行かない。
けれど、『カミサマ』が選んだ場所は崖の上にあるカフェだった。
『わー!!めっちゃ綺麗じゃん!』
「ほんとにここでいいんですか?ショッピングモールとかあるのに…」
『いーのいーの!あ、敬語禁止ね。』
「え、あ、うん。」
『さーて、何にしよっかなぁー』と、言いながらカミサマはメニューを見た。
『うーん…パンケーキにケーキに…。ねぇ少年。アサイーボールってない?』
「え?」
『アサイーボールだよ!!知らないの?今流行りの食べ物なのに…』
「今の流行りって、フルーツサンドとかじゃないの?」
『え、それって結構昔に流行ったやつじゃない?』
「…」話が噛み合わない…
『まぁいっかフルーツサンドで。少年もそれでいい?』
「え、うん。」反対側から覗き込むようにしてメニューを見て気付いた。
「ねぇこれってトッピングできんじゃん!」
すると彼女は、目をキラキラさせた。
『え!ほんと!?ねぇ全部乗っけよ!すいませーん!!注文お願いします!』
勢いでいかれてしまった。けど…さっきのキラキラした顔ちょっと可愛かったかも…
『なにー少年。私に惚れちゃったの?』
「そ、そんなこと」
『ほんとにー??』なんて話してるとフルーツサンドが運ばれてきた。
『わーい!!いただきます!』と彼女はガブっとフルーツサンドにかぶりついた。
「え、ちょ、早!?」
『んー!!美味しい!少年も食べなよ!はい、あーん♡』
「え!?」
『ほらほら口開けて!』
僕はなすすべもなくバクッとかぶりついた。
『おいしい?おいしい?』
「う…うん…」
そういうと彼女はにひっと笑った。か…可愛い…。
それからなんだかんだあって僕らは崖の上のお散歩コースを歩くことにした。
よし!だと心を決めて僕はこう言った。「僕さ…カミサマのこと好きになっちゃった…かも。」
『え?まじで?』
「うん。」
『恋愛的な感情で?ほえーそっかそっか。』そういうと彼女はにこおっと笑って僕のことをドンっと押した。
「え?」
僕は必死の思いで崖にへばりついた。「な…何でこんなこと…」
『本の最後に書いてあるよ?絶対にカミサマに恋愛感情を抱いてはいけないって。』
彼女はにたぁっと笑ってこう続けた。
『カミサマは、二つのことが出来る。一つ目他の人に役目を受け継がせることができる。だけど、相手が死んでいなければいけない。』
『そして二つ目、生徒の願いを叶えてあげなければならない。これができないと役目を受け継がせない。』
「僕の願いは叶ってないからできないはずだ!!」
『いいや、大丈夫。だって君の願いは記憶を変えることだから。君の願いを叶えてあげる。』
カミサマは僕の頭を蹴って下に落とした。
そして、
『君はもともとカミサマだ。それじゃ頑張ってね』といった。
僕は落ちていった。ー深く深く深く
そして、僕はカミサマになった。お願いを叶えて欲しい人を殺す、シニガミサマに。
みやさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2024年1月17日みんなの答え:1件
この学園には、『カミサマ』がいる。
『カミサマ』この学園の時間、記憶、などを管理し、学園ができた当初からいて、生徒の願いを叶えてくれる。
僕はそんな『カミサマ』に、お願いをしようとしている。
「カミサマカミサマおいでください!!!」僕は大声でそう叫んだ。
しかしーー
カミサマは現れなかった。まぁそんなもんかと思って帰ろうとくるりと向きを変えたら
『呼んだ?』と白髪の少女に言われた。
「わぁぁぁぁぁぁぁーーーーーっっっ!?!?!?」
『っっーーったくうるさいなぁ、呼んだと思ったらわぁぁっ!!かよ…』
「あ…あなたは?」
『え?あ、そっか。どーも。カミサマです!』
「え…え!?」もっと神様って髭が生えてた老人かと思ったのに!?
『老人かと思ったの?』
「い…いえそんな…」
『ふーん…ま、いっか。であなたのお願いは何?』
「え、えと僕の願いは…」
『へぇ、記憶変えたいんだ。』何でこの人言ってないのにわかんの!?
『何となーくわかるんだよねー。いーよ、叶えてあげる。その代わりに私とデートして!』
「はい?」
『本に書いてあるじゃん!代償が伴うって。』
「え?」
『いーから行くよ!』
はぁ…何なんだこの人…
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僕の住んでいる街は海辺にある。そこそこ都市化が進んでいるため誰もたいていデートに海なんて行かない。
けれど、『カミサマ』が選んだ場所は崖の上にあるカフェだった。
『わー!!めっちゃ綺麗じゃん!』
「ほんとにここでいいんですか?ショッピングモールとかあるのに…」
『いーのいーの!あ、敬語禁止ね。』
「え、あ、うん。」
『さーて、何にしよっかなぁー』と、言いながらカミサマはメニューを見た。
『うーん…パンケーキにケーキに…。ねぇ少年。アサイーボールってない?』
「え?」
『アサイーボールだよ!!知らないの?今流行りの食べ物なのに…』
「今の流行りって、フルーツサンドとかじゃないの?」
『え、それって結構昔に流行ったやつじゃない?』
「…」話が噛み合わない…
『まぁいっかフルーツサンドで。少年もそれでいい?』
「え、うん。」反対側から覗き込むようにしてメニューを見て気付いた。
「ねぇこれってトッピングできんじゃん!」
すると彼女は、目をキラキラさせた。
『え!ほんと!?ねぇ全部乗っけよ!すいませーん!!注文お願いします!』
勢いでいかれてしまった。けど…さっきのキラキラした顔ちょっと可愛かったかも…
『なにー少年。私に惚れちゃったの?』
「そ、そんなこと」
『ほんとにー??』なんて話してるとフルーツサンドが運ばれてきた。
『わーい!!いただきます!』と彼女はガブっとフルーツサンドにかぶりついた。
「え、ちょ、早!?」
『んー!!美味しい!少年も食べなよ!はい、あーん♡』
「え!?」
『ほらほら口開けて!』
僕はなすすべもなくバクッとかぶりついた。
『おいしい?おいしい?』
「う…うん…」
そういうと彼女はにひっと笑った。か…可愛い…。
それからなんだかんだあって僕らは崖の上のお散歩コースを歩くことにした。
よし!だと心を決めて僕はこう言った。「僕さ…カミサマのこと好きになっちゃった…かも。」
『え?まじで?』
「うん。」
『恋愛的な感情で?ほえーそっかそっか。』そういうと彼女はにこおっと笑って僕のことをドンっと押した。
「え?」
僕は必死の思いで崖にへばりついた。「な…何でこんなこと…」
『本の最後に書いてあるよ?絶対にカミサマに恋愛感情を抱いてはいけないって。』
彼女はにたぁっと笑ってこう続けた。
『カミサマは、二つのことが出来る。一つ目他の人に役目を受け継がせることができる。だけど、相手が死んでいなければいけない。』
『そして二つ目、生徒の願いを叶えてあげなければならない。これができないと役目を受け継がせない。』
「僕の願いは叶ってないからできないはずだ!!」
『いいや、大丈夫。だって君の願いは記憶を変えることだから。君の願いを叶えてあげる。』
カミサマは僕の頭を蹴って下に落とした。
そして、
『君はもともとカミサマだ。それじゃ頑張ってね』といった。
僕は落ちていった。ー深く深く深く
そして、僕はカミサマになった。お願いを叶えて欲しい人を殺す、シニガミサマに。
みやさん(選択なし・13さい)からの相談
とうこう日:2024年1月17日みんなの答え:1件
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まさかの!? あぁ恋愛系かぁ〜って思ってたらまさかの!?そのエンド好きすぎる…文才ありますよあなた…天才すぎて草こえて砂の雪原… にぇ…さん(選択なし・13さい)からの答え
とうこう日:2024年3月19日
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