また、会いにいくから。
ピピピ…カチャッ。
「はぁ…朝か」
私の名前は白星 凪。(しらほし なぎ)、14歳だ。
今日も朝が来た。
そして学校に向かう。
「学校、やだなぁ。」
そう呟いていると、後ろからいつもの声がした。
「なーぎっ!おはよー!」
後ろから私の背中を元気よく押してきたのは、黒月 結衣。(くろつき ゆい)
彼女は私の一つ年上、いわゆる先輩だ。
いつもこうやって話している。
結衣先輩は笑顔で話しかけてきた。
「そいえば凪ちゃんって、彼氏とか作らないのー?」
純粋な笑顔が逆に私を傷つける。
「作れる身分でもないので…」
苦笑いを作り返事をする。
「いや、江戸時代!?」
思わずツッコミする結衣先輩。
ていうか、私のこと好きになる人なんているわけ…
そう考え事をしていると、その時。
気がつくと私は横断歩道を渡っていた。
そして目の前には叫ぶ結衣先輩と、トラック!?
「もう、無理だ。」
走馬灯が見えかけたその時、目の前が真っ暗になった。
「よっ、と!あぶねー!」
私は目を覚ました瞬間、知らない人に助けられていた。
「ほんっとに危ないぞ、お前ー」
呆れながらこっちをみてきたその人は、佐野 風馬。(さの ふうま)というらしい。
「相変わらずだよなー、お前w」
私はその言葉に耳を疑った。
ん?んん??
「相変わらず、?」
前に出会ったことあるっけ、、
すると結衣先輩は、
「久しぶりだよね、風馬と出会ったの!」
「えっ、、出会ったことありましたっけ?」
思わず私は問う。
「あそっか、記憶が戻ってなかったのか…」
先輩はハッとした表情で口籠もる。
私は頑張って風馬の顔を思い出した。
「風、馬、、?」
思い出しそうになったその時。
「男の子が車に轢かれたらしいぞ!!」
大きな声が聞こえた。そして思わず私は走り出した。
「風馬、、風馬!!」
思い出した。小さい頃、好きだった男の子。
「私は、交通事故にあって、記憶が、、!」
走り終えた途端、
目の前に見た景色は、地獄だった。
「風馬?なんで倒れてるの?ねえ、返事してよ!」
…起きない。
「私、思い出したんだよ!?風馬のこと!好きだったから!」
…何も、返してくれない。
「轢かれたって、風馬、?」
思わずその場で泣いてしまう。
すると、目の前で声が聞こえ、顔に風馬の手の温もりを感じた。
「凪、やっと会えたね…。ありがとう。そして、ごめんな。」
手の温もりが、消えていった。
「俺も、好きだったから。またあの場所で待ってる。いつまでも。」
泣くのが抑えられなかった。
次の日。
「では、次のニュースです。」
「14歳、白星 凪さんがビルから落ちて亡くなったとのことです。」
ニュースキャスターは言う。
「今、そっちに行くからね、風馬。」
テレビから離れて、私はお母さんの元へ行く。
泣き崩れたお母さんを私の半透明な手で包んだ。
「お母さん、ごめんね。でも大丈夫。待ってるから。」
そう言い残し、私は消えていった。
風馬を探さなきゃ。
終わり!最後まで読んでくださってありがとうございました!
るな*-さん(滋賀・11さい)からの相談
とうこう日:2024年1月20日みんなの答え:1件
「はぁ…朝か」
私の名前は白星 凪。(しらほし なぎ)、14歳だ。
今日も朝が来た。
そして学校に向かう。
「学校、やだなぁ。」
そう呟いていると、後ろからいつもの声がした。
「なーぎっ!おはよー!」
後ろから私の背中を元気よく押してきたのは、黒月 結衣。(くろつき ゆい)
彼女は私の一つ年上、いわゆる先輩だ。
いつもこうやって話している。
結衣先輩は笑顔で話しかけてきた。
「そいえば凪ちゃんって、彼氏とか作らないのー?」
純粋な笑顔が逆に私を傷つける。
「作れる身分でもないので…」
苦笑いを作り返事をする。
「いや、江戸時代!?」
思わずツッコミする結衣先輩。
ていうか、私のこと好きになる人なんているわけ…
そう考え事をしていると、その時。
気がつくと私は横断歩道を渡っていた。
そして目の前には叫ぶ結衣先輩と、トラック!?
「もう、無理だ。」
走馬灯が見えかけたその時、目の前が真っ暗になった。
「よっ、と!あぶねー!」
私は目を覚ました瞬間、知らない人に助けられていた。
「ほんっとに危ないぞ、お前ー」
呆れながらこっちをみてきたその人は、佐野 風馬。(さの ふうま)というらしい。
「相変わらずだよなー、お前w」
私はその言葉に耳を疑った。
ん?んん??
「相変わらず、?」
前に出会ったことあるっけ、、
すると結衣先輩は、
「久しぶりだよね、風馬と出会ったの!」
「えっ、、出会ったことありましたっけ?」
思わず私は問う。
「あそっか、記憶が戻ってなかったのか…」
先輩はハッとした表情で口籠もる。
私は頑張って風馬の顔を思い出した。
「風、馬、、?」
思い出しそうになったその時。
「男の子が車に轢かれたらしいぞ!!」
大きな声が聞こえた。そして思わず私は走り出した。
「風馬、、風馬!!」
思い出した。小さい頃、好きだった男の子。
「私は、交通事故にあって、記憶が、、!」
走り終えた途端、
目の前に見た景色は、地獄だった。
「風馬?なんで倒れてるの?ねえ、返事してよ!」
…起きない。
「私、思い出したんだよ!?風馬のこと!好きだったから!」
…何も、返してくれない。
「轢かれたって、風馬、?」
思わずその場で泣いてしまう。
すると、目の前で声が聞こえ、顔に風馬の手の温もりを感じた。
「凪、やっと会えたね…。ありがとう。そして、ごめんな。」
手の温もりが、消えていった。
「俺も、好きだったから。またあの場所で待ってる。いつまでも。」
泣くのが抑えられなかった。
次の日。
「では、次のニュースです。」
「14歳、白星 凪さんがビルから落ちて亡くなったとのことです。」
ニュースキャスターは言う。
「今、そっちに行くからね、風馬。」
テレビから離れて、私はお母さんの元へ行く。
泣き崩れたお母さんを私の半透明な手で包んだ。
「お母さん、ごめんね。でも大丈夫。待ってるから。」
そう言い残し、私は消えていった。
風馬を探さなきゃ。
終わり!最後まで読んでくださってありがとうございました!
るな*-さん(滋賀・11さい)からの相談
とうこう日:2024年1月20日みんなの答え:1件
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
素敵… こんにちは。立冬(りと)と申します
タイトル通り、素敵な短編小説…凪ちゃんを守るために死んでも
助ける風馬くんの意思に感動するものがあり、胸にグッとくるものがありました。
そして、亡くなってしまった風馬くんの後を追い、凪ちゃんも亡くなってしまったんですね…
「凪は死んだ」と普通に書くのではなく、ニュースとして、読手に凪ちゃんが死んだことを伝えるのもすごく好きです。
改行していたり、セリフは全て「」をつけていて、読みやすさがたくさんあり、読む人のことをよく考えているし、優しいなと感じました。
凪ちゃんと風馬くんの間に結ばれた硬い絆がすごい…凪ちゃんが風馬くんのために死ぬという決意も、
すごく勇気がいることなのにすごいな…と思います
卒業前にいい話が読めて嬉しかったです!
素敵な短編小説をありがとうございます! 立冬(りと)さん(選択なし・12さい)からの答え
とうこう日:2024年3月21日
[ まえへ ]
1
[ つぎへ ]
1件中 1 〜 1件を表示
-
- 【「相談するとき」「相談の答え(回答)を書くとき」のルール】をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- 「短編小説投稿について」をかならず読んでから、ルールを守って投稿してください。
-
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
個人 を判断 することが出来ないため、削除依頼 には対応することは出来ません。投稿しても問題ない内容かよく確認してください。
- キッズなんでも相談では、投稿されたユーザーの
- カテゴリごとの新着相談
-
-
- みんなの好きな短歌は?11月29日
-
- 公文バッグってもらえないの?01月11日
-
- 直したいんだ。01月11日
-
- いじめをいつまでも引きずってるのが悪い?01月12日
-
- 私の安らかな睡眠学習の時間がぁ…。01月11日
-
- なんかいい勉強方ってありますか?01月11日
-
- どうすればいいですか?01月12日
-
- 肩幅が広すぎる、、、01月12日
-
- 卓球部に入ってる中学生の先輩に質問です01月12日
-
- 魔男のイチって知っていますか?!01月11日
-
- 告白について、、01月12日
-
- 垢抜けたいです、質問返しお願いします!01月12日
-
- みんなが最近ハマってること01月12日
-
- あの場所で 〜笑顔と感動の物語〜09月30日
-
- 漢字検定は何級から受ければいい?01月12日
-
いじめで困ったり、ともだちや先生のことで不安や悩みがあったりしたら、一人で悩まず、いつでもすぐ相談してね。
・>>SNSで相談する
・電話で相談する
・>>地元の相談窓口を探す
18歳までの子どものための相談先です。あなたの思いを大切にしながら、どうしたらいいかを一緒に考えてくれるよ。